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「禿鷹の夜」逢坂剛
2005 / 08 / 08 ( Mon ) 14:06:45
やくざにたかる悪徳刑事、禿徳鷹秋(とくとみたかあき)、通称ハゲタカ。南米マフィアの殺し屋ミラグロに恋人を殺された。ハゲタカの手段を選ばない報復が始まる。

★★☆☆☆

おもしろそうだったんだけどな~。
禿鷹は確かに悪徳刑事なんだけど、恋人の仇をとるいうシチュエーションが何だか普通の人っぽく、それがちょっと肩すかしでした。

作者は禿鷹の内面を描かないことで彼の非情さを強調し、だれにも共感の得られない人物像を作り出したかったようですが、
禿鷹の行動はある意味非常に分かりやすく、「この人、何考えてるの」というような内面への興味は持てなかったように思います。

私が刺激を求めすぎているからなのか、
それとも作者が優しすぎるからなのか、
全体的に淡々としており、ふ~んで終わってしまいました。
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逢坂剛 TB:1 CM:6 admin page top↑
「よみがえる百舌」逢坂剛
2005 / 06 / 21 ( Tue ) 12:51:27
★★★☆☆

あの悪徳警官が千枚通しで首筋を一突きされた。
そして死体の横には鳥の羽(百舌の羽)が。
死んだはずの暗殺者、「百舌」がよみがえった?
大杉と美希は「百舌」を追い、
再び政治の陰謀に足を突っ込む。。。

おもしろかったです。
私は、こういうノーマルな作品構成で
いろんな人間の思惑がうごめく作品のほうが好きみたい。

途中経過でも書きましたが、
大杉の恋心が武骨で誠実で純情で、何ともよかったです。

この作品はシリーズ第4作目なので、
以前の事件の延長上になじみの人々が登場してのストーリー展開となります。
ですからそれまでに培った登場人物に対する親近感が、より一層物語をおもしろくしてくれます。

第1作目では目立たない地味な女刑事だった美希。彼女は、この作品の中ではまるでスパイ大作戦の女スパイのように強くしたたかになっていました。
そんな経緯を後追いしている私には、美希が作品の中で確かに息づいているのが感じられました。
(ラスト間際の百舌との闘いは、逢坂さん、それはやり過ぎじゃないですかと思いましたけど)

大杉もまた然り。彼のごっつい体つきや多少古くさい考え方などが少しずつ大杉像となっていき、いつの間にか目が離せない存在になっていました。

ただ、今回は「悪役」が弱かったかな。
決して小物ではないのでしょうけれど、
政治的な背景を滔々と述べられても、どうも実感が伴わないので、「悪役」の大がかりな計画も、それはひどい、とか、そんなこと許されるはずがない、みたいにはとても思えませんでした。
これは結構大きなネックで、
読んでる途中、ふと冷めてしまうということもありました。

相変わらず、まだ続くのだろうなという火種を残した終わり方で、
実際シリーズはまだ続いているのですが、
キャラクター的には一区切りという感じがします。
ですから、私の中ではこのシリーズはこれで終わりです。

今度シリーズを再開するときは、「百舌」のように強烈なキャラクターを作り出してほしいと思っています。
逢坂剛 TB:0 CM:5 admin page top↑
「よみがえる百舌」の途中
2005 / 06 / 18 ( Sat ) 21:48:31
大体半分ぐらいまで進んでいます。
大杉がかわいいんだわ。あんなごっついくせして。

読んでる中で初めて見る言葉が出てきました。
「放念」

「金森以上の収穫はなさそうなので、当面古賀のことは放念することにした。」

という文章。
とりあえず考えることをやめる、手放す、そのまま保留状態にしておく。
そういう意味の言葉でしょう。

これってなかなかできることではないけれど、
できるようになりたいなと思います。

失念は嫌だけどね。
逢坂剛 TB:0 CM:6 admin page top↑
「よみがえる百舌」の最初
2005 / 06 / 16 ( Thu ) 21:42:54
読者も登場人物の過去を知ってるという点が、
シリーズ物のおもしろいところ。

前作でお亡くなりになった主要人物の影が
まだそこここに残っているところも、
またシリーズ物のよいところ。

百舌シリーズ第4弾。

新たな人物も登場しつつ、これからおもしろくなっていく予感。
逢坂剛 TB:0 CM:4 admin page top↑
「砕かれた鍵」逢坂剛
2005 / 06 / 15 ( Wed ) 22:24:03
★★★★☆

おもしろかったです。とっても。

あらすじを書こうと思ったのですが、下手に書いたら新鮮な驚きが失われる気がして、書くのはやめることにしました。

もう最初から最後まで目が離せなかった。
え、この人が!という驚きのてんこ盛りでした。

今回も美希が大活躍します。
それもかなりの痛みを伴っての活躍です。
思いっきり感情移入して読みました。

ラストが悲しすぎて、実はまだ立ち直っていません。
「憤死」というチャプタータイトルから、きっとだれかが死ぬのだろうと覚悟はしていましたが、それでもやはり、これ以降のシリーズにはその人が出てこないことを思うと、寂しいです。
私自身、こんなに寂しくなるとは思わなかったけれど。

第1弾はミステリー、第2弾はハードボイルド、そして第3弾はエンターティメント。
同じシリーズとはいえ、作品の持つ雰囲気がそれぞれどことなく違います。

私は読みやすかった第3弾が一番好きですが、あなたはどれが好きですか?
逢坂剛 TB:1 CM:6 admin page top↑
「砕かれた鍵」の途中
2005 / 06 / 13 ( Mon ) 19:46:14
おもしろいです。
今、大体半分ぐらい。
まだまだ何やらうごめいている状態なのだけれど、
1作目、2作目より直球ど真ん中という感じ。

今、美希がかわいそうなのです。
逢坂剛 TB:0 CM:2 admin page top↑
「幻の翼」逢坂剛
2005 / 06 / 12 ( Sun ) 15:13:01
★★★☆☆

百舌シリーズ第2弾。
北朝鮮の工作船から巡視艇の攻撃を受けて転落した男が最期に残した言葉は「シンガイ」だった。
かつて世間を揺るがせた稜徳会事件の背景を探り続ける倉木警視、明星刑事、そして津城警視正、大杉警部補。
決して一枚岩ではない津城側の攻防は。そして百舌は。

第1弾の流れをそのまま受け継ぎ、ある種の決着をつけさせたこの作品。
前半は、先の作品を覚えているうちに読まないと、ついていくのが難しいです。
物覚えがあまりよろしくない私などは前半苦戦しましたが、
後半からは新しい流れができ、またスピードもついて、ドキドキハラハラしながらあっという間に読むことができました。

前作では影の薄かった明星美希が前面に出て活躍しますし、
ただ冷たいだけだった倉木警視は体を張ります。

狂言回しのような役割を担っている大杉は思いっきり直情型の行動に出ますし、
津城警視正は今度もまたアルセーヌ・ルパンのような登場をします。

ラストは、そうだったのね~と、ミスリードを誘う文章にころっとだまされていたことに気づきます。

設定に少し古さを感じたりもしますが、もう16年前の作品ですからね、仕方ないのかもしれません。

この作品は深みのある人物造形を堪能するというよりも、
二転三転する真実に振り回される快感を味わう作品ではないかと思います。

敵味方ともにあまりに突拍子もないことをやりだす人物が多すぎて、リアリティが欠如している面もありましたが、これはこれなりにおもしろく、楽しませてもらいました。
逢坂剛 TB:2 CM:4 admin page top↑
「幻の翼」の途中
2005 / 06 / 08 ( Wed ) 16:19:47
「百舌の叫ぶ夜」のすぐ後から物語が始まりました。
何年後、とかそういう時間の流れがあるだろうと勝手に思っていたので、
ちょっとびっくり。

ついこの間読んだばかりなのに、出だしから「ん?」という部分があったりして。
最近、やっぱり物忘れがひどくなってるな~。

今、大体半分ぐらい。

え~、言っちゃったよ、美希(*^_^*)
ってところです。
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「百舌の叫ぶ夜」逢坂剛
2005 / 05 / 21 ( Sat ) 10:31:16
百舌シリーズ第1弾。

★★★★☆
新宿の雑踏での爆弾事件。
孤狼岬で発見された記憶喪失の男。

なぜ爆弾事件は起きたのか。
記憶喪失の男はだれか、そして何をしていた男なのか。

テロリストを追っていた明星美希刑事。妻を事件の巻き添えで亡くした倉木尚武警部。
爆発事件の担当刑事、大杉警部補。

記憶喪失の男、新谷和彦。
見え隠れする彼の妹。
彼の店のオーナー会社である豊明興業。
そこに出入りするやくざまがいのやつら。

1回読んだだけでは大きなうねりに翻弄され続けます。

話が時系列に沿った流れになってはおらず、
また場面展開も早いので、
頭の中がこんがらがります。

それでも途中でやめようなんて思えないほど、
スピーディーで思いがけない展開にぐいぐい惹きつけられました。

倉木警部のひやりと冷たい意思や、
百舌の、怖くてのぞき込むこともためらうような暗く深い心の穴が、
気にかかって仕方ありませんでした。

脇の大杉警部補や津城俊輔警視正も、こういうのがキャラが立っているというのだろうと思われるような、個性的な人たちでした。

その中で女性公安刑事の明星美希が一番平凡というか、作品の中で目立っていなかったのが、何だかもったいないような気もしましたが、
それは、私が「RIKO」のような個性的な女性刑事を見たばかりだったからそう感じただけなのかもしれません。

それにしてもこの本、船戸与一の解説がなければもっとよかったんじゃないかな。

「本書はオイディプス・コンプレックスの進展していく行方について書かれた物語とも読めるのである。」

…違うと思うよ。大体「オイディプス・コンプレックス」なんて、何でここで出てくるの。

…何だかとても残念でした。

ま、解説のことはおいといて、
この作品、きっともう一度読むだろうと思います。
全体が分かって読むと、
また違った発見がありそうな作品です。
逢坂剛 TB:1 CM:2 admin page top↑
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