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「君の名残を」浅倉卓弥
2005 / 06 / 19 ( Sun ) 21:43:06
浅倉卓弥つながりでもう1冊。
大河ドラマで「義経」をやっているために、義経の話を読みたくなって手に取った本です。

★★★☆☆

美しい表紙の本。

現代に生きる中学高校生、友恵と武蔵そして志郎は、雷とともに800年ほど時をさかのぼる。
それぞれ巴御前、武蔵坊弁慶、北条義時としてそれぞれの場所で生き、正しい時の流れのための役割を果たす。

義仲の武骨な潔さと巴御前との夫婦愛、
義経の無邪気なまでの一本気、
弁慶と静御前とのつながり、
義経と静御前との別れ、
壇ノ浦の戦いや義経、義仲の戦い、
大姫と義高のかわいらしい恋、
義高亡き後の大姫と巴御前との邂逅、
etc.etc.
創作されたエピソードも、
語り継がれているエピソードも、
淡いタッチで、
けれども何とも心に余韻を残す描き方で。
ドキドキしながら、切なく思いながら、
涙しながら楽しめました。

だけどこれ、何でSF仕立てにしたんだろう。
そのまま素直に歴史小説だったほうが
私はもっとこの世界に入り込めたかも。

「時」が正しく流れるためだとか、
「時」の意思だとか、
要所要所で作者の歴史観がゴシック文字であらわれて、
流れがポッキリ折られるような違和感がありました。

私たちの歴史はすべて大きな意思に導かれて、なるべくしてなったんだと大上段に言われても、
本当にそうなのだろうかと、へそ曲がりの私は疑問が沸いてくるのでした。

武蔵や友恵が歴史における自分の役割を俯瞰しながら行動してるという設定が、
彼らの思考の足かせになってるみたいで、
また、そういう足かせがあることで、自分の人生を全うできていないような気がして、
私自身、少し不完全燃焼な感じが残り、残念でした。
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浅倉卓弥 TB:2 CM:4 admin page top↑
「四日間の奇蹟」浅倉卓弥
2005 / 06 / 17 ( Fri ) 18:39:30
以前に読んだ本です。
駅前のスーパーで映画のポスターを見かけました。
映画版では吉岡秀隆と石田ゆり子が演じています。
で、その原作。

★★★☆☆

この作者は空の記述が繊細ですね。
色彩をすくいとる文章がとても印象的でした。

きっと音楽的な記述も、繊細で美しいのでしょう。
私は音楽的な才能をまるで持ち合わせていないので、
残念ながら細部まで味わうことはできませんでしたが。。。。

宇宙的広がりのある奇跡、あるいは宗教的な奇跡、
「奇跡」ではなく「奇蹟」であることから、
なぜかそんなものを想像していました。

だから、正直、ここに描かれている奇跡について、「えっ?」という感もありました。

また、岩村真理子さん(石田ゆり子さんの演じる女性)は多くをしゃべりすぎ、
何でも説明しすぎるという感じも受けました。

女性の感情描写にぎこちない部分もあるし、
仕掛けが既読感を持たせてしまう。

けれども広がりを感じさせる美しい情景描写、
そして感動的な奇跡の終結などに
この作家さんの将来性が十分に感じられ、
なるほどこの作品は「このミス」大賞なのだと思いました。

浅倉卓弥さんという方、一見、読者層を若い女性に想定した作品がお得意そうに見えるけれど、
実は男性を読者に想定した小説を書くほうが得意な作家さんなのではないかな~と、
意外にしっかり語られる脳の話を読みながら思いました。

(ここから先はネタバレ…かな)
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浅倉卓弥 TB:3 CM:16 admin page top↑
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