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「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子
2009 / 05 / 20 ( Wed ) 17:20:25
どこかいびつなガラス玉…のような作品でした。
小川洋子さんって,詩人だわ~。

★★★★☆

伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの密やかな奇跡。触れ合うことも、語り合うことさえできないのに…大切な人にそっと囁きかけたくなる物語です。(Amazonより)



慎ましやかな雰囲気に満ちた作品でした。


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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

小川洋子 TB:2 CM:4 admin page top↑
「博士の愛した数式」再読 小川洋子
2007 / 05 / 22 ( Tue ) 11:41:34
映画は、「大人になったルート」が登場したからこそのラストだったけれど、原作のラストってどんなだったっけ?
原作がとても気になった私。

最初はラストだけを読んだのですが、
文章の美しさに魅せられて、ついつい最初から再読。
(以前の感想文はこちら

まだ、映画で家政婦を演じた深津絵里が、そのままイメージとして残っています。
本当にピッタリ。

何せ昨日の今日ですから、
映画にはなくて原作にある場面、
原作にはなくて映画にある場面、
見比べて読むこともできました。

映画にあった野球応援のシーン。
あの弾けるような博士の応援は原作にはなかったけれど、
また、原作中の博士はあんなに弾けはしなかっただろうけど、
博士の無邪気な一面や、博士を大事に思うお母さんとルートの温かい気持ちが伝わる、よい場面だったんだなぁと改めて思いました。

だけど、やっぱり原作がいい!
映画に比べて時間がゆったりと流れている分、
深く濃い博士との時間に、優しく包み込まれるように感じられます。
作者は作品の中で、数式をレース編みにたとえていますが、
この作品そのものが、レース編みのように繊細で美しいです。

博士の子供に対する深く強い慈しみ。
子供の博士に対する尊敬と尊重。
そして、数学の持つ詩的な意味。

ラストは、分かっていながら(当たり前だ、本日2回目)、やはり暖かい気持ちで胸いっぱいになるのでした。

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「ミーナの行進」小川洋子
2006 / 09 / 24 ( Sun ) 14:26:01
『博士を愛した数式』が、ほろほろと壊れてしまいそうな砂糖菓子のようだとしたら、
この作品は、作品中に登場した甘くて透明な清涼飲料水、「フレッシー」のような作品でした。

★★★☆☆

父親を亡くし、母の事情により、1年間伯母のところに預けられることになった朋子。
芦屋のスパニッシュな洋館、洗練された調度品、シャンデリアに暖炉。
中学1年生の乙女心をばっちり満たすそのお屋敷の中では、
ダンディーで周りを明るく和ませる伯父さん、無口で、自分で話すより人の話を聞くことを好む伯母さん、ドイツ人のローザおばあさん、家事全般を取り仕切っている米田さん、無口で実直な庭師の小林さん、それと喘息持ちで夢見がちな、美しい従妹のミーナが住んでいました。(小林さんは通いだったけど)
あと、忘れてはいけない、庭にはペットのポチ子もいます。

朋子は、穏やかでゆったりとした芦屋の洋館の人々と、特にミーナと、温かい日々を過ごしたのでした。

…というお話。

現実には、伯父さんはときどき家に帰ってこなくなり、伯母さんは煙草の煙の中で誤植を探す作業に没頭しており、米田さんは天涯孤独を思わせ、ローザおばあさんにはつらい過去があり、そしてミーナは病弱で、ミーナのお兄ちゃん、龍一さんはお父さんと少しぎくしゃくしているようでもあり…と、
絵にかいたような理想の家族ではなかったのだけれども、
それでも朋子は、ここの生活を心から愛し、ここに集う人々を大事に思い、なじんでいきます。
そして30年たっても、その思い出は色褪せることなく、朋子の中で生き続けています。

写真を見るたびに私はつぶやく。全員揃ってる。大丈夫。誰も欠けてない。



ここには善意があふれ、慈愛に満ち、穏やかでゆったりとした時間が流れています。
不信や憎悪や嫉妬や焦燥など、およそ負の感情が見当たらず、
まるでおとぎ話のようなお話でした。
朋子は1960年生まれ、この作品の時代背景が1972年。
私は朋子よりほんの少し後に生まれているのですが、
ここに描かれているミュンヘンオリンピックも、そこで起きた事件も、ジャコビニ彗星も、何も覚えていないな~。
なので、その時代の空気が懐かしいという感慨も持てず、
余計に「おとぎ話」のように感じられました。

ミーナがマッチ箱の裏に書いた、マッチ箱の絵にふさわしい童話。
これ、そのまま絵本にしてもいいぐらい。
とても繊細で美しく、私は大好き。

挿絵も1枚の絵のように美しく、存在感があって好き。

朋子の一人称で語られる文章も、そっと大事なものをすくい上げてみせるような感性豊かな文章で、この作品にマッチしていたと思います。
伯母さんの趣味である誤植探しの場面は、朋子の手にかかると、砂漠の中から1粒の宝石を探す旅になります。
水曜日の青年は、フレッシーの運搬人だけに留まらず、魔法の絨毯に載る旅人になります。
従兄の龍一さんは、情熱的で大地のように力強い青年に生まれ変わります。
夢見る乙女の文章が、みずみずしい作品です。

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小川洋子 TB:2 CM:4 admin page top↑
「博士の愛した数式」小川洋子
2005 / 06 / 28 ( Tue ) 10:49:00
ほろほろと壊れそうな砂糖菓子をそっと手のひらに乗せている、
そんな優しいお話でした。

★★★★★

フェルマーの最終定理も、
オイラーの公式も、
虚数も素数も自然対数も、
ルートでさえも
こんなに深い意味があるなんて。

博士の深い愛情と、
真理を求める真摯で謙虚な姿に、
胸打たれます。

涙が流れて仕方がありませんでした。
小川洋子 TB:4 CM:23 admin page top↑
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