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「ジェノサイド」 高野和明
2011 / 07 / 24 ( Sun ) 16:44:00
とても完成度の高い作品だった気がします。
圧倒されました。


★★★★★

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。 (Amazonより)



ここ最近,私がつらつらと考え続けている「ヒトの本来的な性格」や「ヒトの限界」を真正面から取り上げた作品でした。
あまりにタイミングがよすぎて,ちょっとコワイくらいでした。

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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

高野和明 TB:2 CM:8 admin page top↑
「6時間後に君は死ぬ」高野和明
2007 / 11 / 15 ( Thu ) 20:33:54
前作の『夢のカルテ』以来、私の中ではすっかりスピリチュアル作家の地位を不動のものにされていた高野さん。
higeruさんのところで、福井晴敏さんも同じようにおっしゃっていたと知り、ちょっと自信を持ってしまった(笑)

そんな高野さんの新作です。

★★★☆☆


回りつづける運命の時計未来を賭けた戦いが始まる!
稀代のストーリーテラーが放つ、緊迫のカウントダウン・ミステリー
運命の岐路に迷う時、1人の予言者が現れる。
「6時間後に君は死ぬ」。街で出会った見知らぬ青年に予言をされた美緒。信じられるのは誰なのか。「運命」を変えることはできるのか。
未来は決まってなんかいない 明日を信じて、進むだけ(Amazonより)



これ、短編連作集なんですね。
私はてっきり『グレイヴディッガー』並みのハラハラドキドキスピード感あふれる長編かと思っていました。

まぁ、期待は裏切られましたが、「客観的には」いい作品集だと思います。

5編のうち真ん中3編は、私はあんまり好きじゃなかった。

いや、おもしろいんですよ。
うん。
決して悪くありません。
そこにある主張も、コツンと胸に響くしね。
だけど…何というか…私が高野さんに期待しているのは、
こういういかにも女性が好きそうな柔らかいお話ではないんです。
これがほかの作家さんだったら、例えば、そうだな、小川洋子や梨木香歩や森絵都だったら、あるいは乙一だったりしたら、多分とても満足していたと思うんです。

ということで。
私は『6時間後に君は死ぬ』と『3時間後に僕は死ぬ』の2つだけで十分満足したのでした。
おもしろかった!
高野さん特有のスピーディな展開とか、リアルに思い浮かぶシーンとか、どうするどうする!のハラハラドキドキとか。

まぁ、新たな分野を確立しつつある作家さんに対して、
あんまり過去を懐かしんでいてはいけないと思いますが(笑)、
こんな感じの長編をまた書いていただきたいなぁと
切に希望したくなったのでした。

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高野和明 TB:2 CM:10 admin page top↑
「夢のカルテ」高野和明+阪上仁志
2007 / 01 / 25 ( Thu ) 14:40:36
お2人でストーリーを作成し、高野さんが執筆した共著の小説です。
何で2人がかりでストーリーを作ったのか、よく分からないけど(笑)

★★☆☆☆

主人公・夢衣(ゆい)は他人の夢に入り込む能力を生かし、カウンセラーをしている。
刑事・麻生健介は、ある事件をきっかけに、深刻な不眠に悩んでいた。
夢衣のもとを訪れる健介。
次第に2人は惹かれ合っていき、健介の事件解決に夢衣が手助けするようになる。



心理学に興味のある私には、夢衣がカウンセラーというところに惹かれるものを感じたのですが。。。

高野さん、心理学に興味がおありなようで、結構調べているんだろうなと思わされます。
けれどもこの作品、夢衣が中途半端な心理のプロであるところにイライラさせられます。
半端な知識しかないから、「逆転移現象」なんて言葉に翻弄されるんじゃないかなぁなんて。
今現在、好きだという感情に幸せを感じているのにぐちゃぐちゃ悩むなんて、なんか本末転倒だなぁと。
まぁ、ざっくり言って、恋なんてみんな転移現象でしょう?
だから何?と思ってしまう。
カウンセラーって、
日常生活に支障が出て困っている→心理学の考え方を応用させる
のがお仕事だと思いますが、夢衣は矢印の方向が逆です。
ああ、めんどくさいヤツ…なのです。(苦笑)

せめて夢衣が関わることとなる健介の事件が、安っぽくなかったらなぁ。
こちらも、どうもご都合主義が目について、『十三階段』を書いた高野さんらしくもないと思ったのでした。

何となく、女性向きを意識しすぎた作品という印象でした。

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たこの感想文
高野和明 TB:1 CM:2 admin page top↑
グレイヴディッガー
2005 / 12 / 15 ( Thu ) 09:07:35
爽快です。
十分楽しめました。

★★★★☆

「魔女狩り」「異端審問官」「拷問」「秘密結社」「カルト」「復讐」そして「墓掘人(グレイヴディッガー)」
何ともおどろおどろしい単語が並びますが、雰囲気は全然おどろおどろしくありません。
これは八神の性格にもよるところが大きいように思います。
骨髄を提供したくて逃げる八神が、ワルなんだけれども憎めない。
彼の逃走劇がスピード感あふれています。

警察関係では、八神を理解している古寺がいい味を出していました。
公安と刑事との確執とか、大物政治家の存在とか、
少し表面的な描き方というか、あまりにも類型的な描き方というか、
エンターテイメントの域を出ていなかったかも。
大物政治家が時代劇に出てくる悪代官のように思えず、
それほどの強いインパクトはありませんでした。

正義とは何か、みたいな話にもなるのだけれど、そこもそれほど考えたくなるような深い問いかけは感じられませんでした。

頭をからっぽにして楽しめる、そんな作品だったと思います。

ただ、最後の最後に「は?」と思ってしまう1文が挿入されていて、
混乱します。
いやいや、今さら君が出てこなくても…みたいな。
最後になって無理やり超現実的な雰囲気を出そうとしなくてもよかったのでは?

この作品のよさは場面展開や文章のスピード感のキレにあると思います。
映像が頭に浮かぶような文章に、さすが脚本家出身の作家さんだと思いました。
おもしろかったです。
高野和明 TB:5 CM:13 admin page top↑
「K・Nの悲劇」
2005 / 10 / 24 ( Mon ) 09:52:38
ホラーとしてはあまり恐くなかったような。
起承転結のはっきりとした本でした。

★★★☆☆

夏樹修平と果波は新婚夫婦。修平の書いた本がヒットして、
憧れの高層マンションに居を構える。
幸せな新婚生活の中、果波は妊娠する。出産したら経済的にマンション暮らしは望めない。修平は中絶を促し、果波もそれに同意する。
その後、果波に異変が起こる。。。。

果波の同級生、中村久美の悲劇的な最期が夏樹夫婦に絡み、
果波は憑依状態になります。
憑依は怪奇か精神の病か。
産婦人科から精神科に転向した磯貝医師が修平とともに果波の治療に当たります。

ラストまでスラスラと読め、読後感も悪くはなく、
作者の言いたいこともはっきりと伝わる作品だとは思うのですが。

何というか、膜1枚向こうで起こっているドラマのように、
さまざまな感情の波が私にまで伝わってこないもどかしさがありました。

特に果波。彼女の身体感覚がどうも伝わってこない感じ。
例えば、、、
果波が妊娠を告げたとき、修平は複雑な表情を見せる場面があります。
そのとき、果波は、「子供の頃、鉄棒に真正面から鼻先を打ち付けたような痛み」を感じます。
まぁ、人それぞれですからね。そう感じる人もいるかな~と思います。
だけど私は、こういう場面でそれはちょっと違うかな~と自分の感覚に照らして、違和感を感じてしまうのです。

あるいは、、、
果波が今の状態をどう感じているか、本当はどうしたいのか、
その辺の葛藤があまりにも弱々しく、まるで人ごとのように見えたり。

そういうしっくりこない感じが全編に漂っていて、
違和感がうっすらと積もっていったように思います。

核になる人物が果波ではなく、夫の修平であり、精神科医の磯貝であるところからくる弱さ、なのかな。

それとも作品全体が、憑依は怪奇か精神の病かという命題にとらわれすぎていたのかな。

すごくいい題材でおもしろかっただけに、作者は妊娠や中絶を”頭”で理解しているんじゃないかな~という感じが透けて見えて、ちょっと残念な作品でした。
高野和明 TB:3 CM:12 admin page top↑
「幽霊人命救助隊」高野和明
2005 / 08 / 19 ( Fri ) 16:12:35
重たいテーマをコミカルなストーリー展開で読ませます。
終盤は思わず涙。もう私、こういう話、本当に弱くって。
満足度の高い作品です。

★★★★★

自殺で命を絶った4人は、天国行きを賭けて49日間で100人の自殺志望者を救うというミッションに挑む。
相手と重なることによって相手の内面に潜り込むことができる4人は、自殺への傾倒具合が一目で分かるゴーグルと、自殺相手の心に訴えかけることのできるメガホンと、お互いに連絡を取り合うことのできる携帯電話を武器に、救助対象者の救助に当たる。

余りに軽いタッチに、最初はとまどいを感じます。
「○人救出!」みたいなゲーム感覚であるところがなじめないし、
すぐにカテゴライズしてマニュアル化しようとするその態度も気に入らないし。
正直言って、最初は話に入り込めませんでした。

けれどもそのうち、私がこの世界に慣れてきたのか、幽霊たちが人命救助に慣れてきたのか(?)
だんだん違和感がなくなっていったように思います。

悩みを聞いてもらえる人間関係に頼ること。
うつ病が疑われる場合には、すぐに医者に行くこと。
今病院に行っているのに病状が悪化しているときは、病院を変えることも視野に入れること。
対人関係がうまく築けず発作的に死を考えてしまう人は、自己肯定の上で今の自分の気持ちを言葉にすること。そういう療法を受け、少しでも生きやすくなるように、自分をちょっとだけ変えてみること。
借金問題で悩んでいる人は、正しい法律知識を持って、さまざまな支援を受けること。

この作品の中で私がマニュアルと感じた部分は、実はとても大事な部分かもしれません。
この作品に書いてあるさまざまな方策が当たり前の常識になったなら、
年間3万人以上もの自殺者が出る今のこの社会も、少しは変わるかもしれないし。。。

まずは相手(自殺)を知ることが大事ですよね。

けれども、知識だけでは自殺する人の数が減るとは思えません。
それに加えて、この作品の登場人物たちのようにメガホンを持って一生懸命語りかけてくれるだれかの存在が、実は必要なのではないかと思っています。
現実にはこんな幽霊いないけど。
…現実にはこんな幽霊いないからこそ、私たちはそれぞれ自分の身近な人の救助隊にならないといけないなと、少なくとも私はそういうふうになりたいなと、清々しくも厳粛な気持ちで思いました。


どんな人も、寿命が来るまで自分で死ぬなんてもったいないことはしないでほしい。
どんな場合にも自分で死ぬ以外の道が必ずある。

作者のシンプルな強い思いが伝わります。

多くの人に読んでほしいと、僭越ながら思いました。

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生きることにも心急き、感ずることも急がるる
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高野和明 TB:4 CM:18 admin page top↑
「13階段」高野和明
2005 / 07 / 27 ( Wed ) 15:48:01
期待どおりの本。ぐいぐい読ませる展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。

★★★★☆と半分

刑罰のそもそもの目的、死刑制度の是非、現行死刑制度の問題点などの重厚なテーマを背景に、スピーディに物語が展開します。

やれやれ、ご苦労様と思ったら、さらに、えっどうして…という展開があり、最後までドキドキでした。

このドキドキ感がたまらなくよかったです。
細かいことを言えばそれってあり?みたいなこともあるのですが、
もっと言えば、これは伏線じゃなかったのということもあるのですが、
でもでも、「もうすぐ死刑が執行される」というタイムリミットが緊張感を高め、
どんでん返しに自分の推理を組み立て直し、おぉそうかぁ~と納得し、
さらにあぶり出された真相になるほど~と胸が痛み、そしてラストまで。
ラストは胸いっぱいに静かな気持ちが広がりました。

刑務官南郷の苦悩がリアルでした。
死刑はこういうふうに行われる、という厳然たる事実に初めて接して、
ただ、そういうふうに行われるのかと自分の心に納めるのが精いっぱいという感じで、何も言葉がないのですが、
南郷の苦悩は今もだれかが背負っているのだという思いが残りました。

高野さんという方は理系の頭をしているのでは、と思います。
情緒を極力排したあっさりめの表現が、
かえっていろいろな問題点を分かりやすく提示していたように思いますし、
読者も読むのがつらくなるほど追い詰められず、
だから問題意識が心にひっかかったまま本を閉じることができるのだと思います。

重低音で鳴り響く死刑制度とスピード感あふれるストーリー展開。
そのどちらかでも十分読み応えがあったようにも思うのに、2つを絡み合わせたこの作品が作者のデビュー作なんですね。
もっとこの人の作品を読んでみたいと思いました。
高野和明 TB:5 CM:6 admin page top↑
「13階段」の途中
2005 / 07 / 26 ( Tue ) 16:58:37
大体真ん中ぐらいまで。

刑務官南郷の過去が語られています。
高校生のときに読んだ加賀乙彦の「宣告」を思い出しました。
あれとは立場を異にしているけれど。

作者の論理展開はスッキリしています。
だからついうなずいてしまいたくなるけれど、
ちょっと待て、よく考えてみなくては…と思いました。

この作品を読み終わるまで、つらつらと考えてみたいと思っています。
高野和明 TB:0 CM:0 admin page top↑
「13階段」の最初
2005 / 07 / 23 ( Sat ) 22:54:50
初、高野和明です。
ちょっと前に映画化され、反町隆史が主演しましたね。
反町、結構好きなので、見に行こうかと思ったんですが、
あまりに暗そうなお話なのでやめた…という過去があります(苦笑)

今、三上純一が1年8カ月の刑期を終えて出所し(仮釈放され)、
加害者の家族の悲劇を目の当たりにし、
そして南郷の仕事の依頼を引き受けたところです。

これからの展開が楽しみです。
高野和明 TB:1 CM:6 admin page top↑
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