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「DIVE!!」上・下 森絵都
2006 / 07 / 19 ( Wed ) 15:24:51
おもしろかった!!!
素直にそう言える作品です。

★★★★☆

水泳界のマイナースポーツ、ダイビング。
世間の関心の低さから、知季たちの通うダイビング・クラブも存続の危機に瀕していた。
存続の条件はオリンピック出場。
急に現実味を帯びてきたオリンピック。
彼らは、それぞれがそれぞれの思いを昇華させながら、最高の一瞬を目指して飛ぶ。

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森絵都 TB:6 CM:17 admin page top↑
「風に舞いあがるビニールシート」森絵都
2006 / 06 / 27 ( Tue ) 22:17:27
1編目が私のキライなタイプの女性が主人公だったため、途中放棄していた作品集でしたが、それは大きな間違いでした。
短編集は、1粒1粒違う味のキャンディをなめるような楽しみがあるとおっしゃったのは石田衣良さんだったでしょうか。
まさしくそんな短編集でした。

また、人生のある一瞬、ある断面が繊細に描かれるのも短編のよさかと思いますが、そういった短編小説ならではのよさも感じることのできた作品集でした。

★★★☆☆

この短編集、「ターニングポイント」がテーマになっている気がします。…う~ん、ちょっと言葉が違うかな?
心理学で「アハ現象」という言葉があります。
いろいろ条件が揃っていても、ハッと気づくその瞬間が「気づき」には大切。まぁ、ざくっと言うとそんなことを指した言葉なのですが、
この作品集、そういう瞬間を丁寧に描いた作品だと思います。
ちょっと今までと違った感じを持った瞬間、「あのとき」と後になって見えてくるもの、そんなものが、繊細に描かれていたように思います。

最後に収録されている『風に舞いあがるビニールシート』が作品集としてのタイトルにもなっているのですが、
最後の作品を読むまでは、
ある状態でとどまっている状況が、風にふわっと舞いあがる瞬間を描いた作品が集められているように感じていました。
(最後の作品で、それは曲解だったと分かったのですが)

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「カラフル」
2005 / 11 / 10 ( Thu ) 14:54:43
児童書、なのでしょうか。行間もスカスカあいていて、ルビなんかも打ってあり、とても読みやすい本でした。
テンポもよく、設定もおもしろく、軽い感じなんだけど、作者の伝えたいことが思いっきり伝わってくる、ストレートな感じの作品でした。

★★★☆☆

「おめでとうございます。抽選に当たりました。」
天使の一声で、死んだはずのぼくの魂は、また下界へ戻るはめに陥った。
前世で大きな過ちを犯して死んだ、けれどもその記憶がない「ぼく」の魂は、特別措置として服毒自殺を図った中学生、小林真くんの体に「ホームステイ」できることになったのだ。
ここで「ぼく」が前世を思い出し、自分の犯した罪を自覚すれば、「ぼく」は輪廻転生のサイクルに戻れる。
小林真になった「ぼく」は、小林真としての生活を始める。

父親は自分さえよければいいという利己的な人間で、母親は不倫に走っている。兄は無神経でいじわるなやつ。
初恋の相手が援助交際をしている。
小林真くん自身は、背が低いことがコンプレックスで、おとなしく人づきあいが苦手。人に対してバリアを張って、絵という自分の世界でしかくつろげない。

自殺する前の小林真の世界は孤独と苦痛と不安とに満ち満ちています。
だけど…というお話。

ぼくのなかにあった小林家のイメージが少しずつ色あいをかえていく。
それは、黒だと思っていたものが白だった、なんて単純なことではなく、たった一色だと思っていたものがよく見るとじつにいろんな色を秘めていた、という感じに近いかもしれない。
黒もあれば白もある。……明るい色も暗い色も。きれいな色もみにくい色も。角度しだいではどんな色だって見えてくる。

この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはみんないつも迷ってる。
どれがほんとの色だかわからなくて。
どれが自分の色だかわからなくて。

このたいへんな世界では、きっとだれもが同等に、傷ものなんだ。


今黒一色の世界にいるあなた、あなたの世界も、もしかしたら違う色が見えてないだけ、ということはないかなと、
そしてあなた自身も自分の色を一色に決めつけないで、自分の中のいろんな色に目を向けてもいいんじゃないのと、
そんな作者の強いメッセージを感じます。

この本、長女が友達に借りてきた本なのですが、中学生、高校生に読んでもらいたい作品かなと思います。多分作者もそれを望んでいると思います。


ストーリーには関係ない話ですけど、天使が出てきて、下界だ天上界だという設定の中で輪廻転生が存在している。ごった煮の死後の世界にちょっと笑えました。

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「アーモンド入りチョコレートのワルツ」森絵都
2005 / 08 / 15 ( Mon ) 16:59:26
硬いガラスのような短編集。

★★★★☆

この本を貸してくれた友達に感謝です。
「永遠の出口」を読んで、私は森さんとは波長が合わないものを感じていたので、彼女が貸してくれなかったら、絶対にこの作品を読もうとはしなかったでしょう。

3編のうちの「アーモンド入りチョコレートのワルツ」だけは、私には理解不能の作品でしたが、ほか2編はすっと心に入ってきました。
「アーモンド…」のサティのおじさん、「アーモンド入りチョコレートのように生きていきなさい」って、一体彼は何が言いたかったのでしょう???

ほかの2編、「子供は眠る」も「彼女のアリア」も、他者理解という同じテーマを持っていると思います。
私とあなたは違うけど、私があなたの前に素直に立てば、あなたの姿も素直に見えるかもしれない。
そんな一瞬をとらえた作品だと思います。

みんな、そういう一瞬を確かに経験してきたけれど、
どこかに忘れてきているのでは。

だからこそ、この2編の少年の姿がまぶしくて、けれどもとてもなじみやすくて、心に残る小品なのではないでしょうか。
森絵都 TB:6 CM:10 admin page top↑
「永遠の出口」森絵都
2005 / 07 / 14 ( Thu ) 13:07:49
「永遠」という言葉に弱かった小学生、岸本紀子。
見届けることのできなかったものを嘆いていたこどもの頃。
そして、この世が見届けることのできないものに溢れていることに気づき始めた思春期の頃。
「永遠に~できない」ものの多さに気がついて、いろんなものをあきらめた末にたどり着く「大人の入口」あるいは「永遠の出口」。
岸本紀子の小学4年生から高校卒業までの心の記録。

★★☆☆☆

この作品、主人公のリリカルな感性に、懐かしく自分をオーバーラップさせてなんぼのものだと思うのですが。。。
私、それに失敗しました。

もしこの主人公に少しでも共感できたら、この作品は本当に宝石箱のように輝いて見えたと思うのです。
女の子の思春期の揺れを丁寧に、真正面から、そして淡々と描いていると思います。

何でピタッとこないのかな~。残念だわ。

この作品の主人公、岸本紀子が私よりもうちょっと若い世代だからかな。

う~ん、時代が10年ずれているからというよりも、この子の感受性が私のそれとどこか違う。。ような気がする。。。
どこがどうと表現するのは難しいけれど。

例えば小学6年生の紀子ちゃんは、別れを「何の混じりけもないさびしさだけに砕けて散りそうだった」と感じていたけど、私はそういう強い感覚は、もっと大人になってやっと持てた気がします。

ジブリの「千と千尋の神隠し」という映画があります。
ラストで千尋と川の神様ハクは、「じゃ、またね」「また会おうね」と言ってサラッと別れます。
彼女たちはこの別れの瞬間が、永遠の別れの瞬間であることがピンときていないのです。
分かってるけど分かってないみたいな。
昨日に続く今日みたいに、今日に続く明日を感じているのです。
私、このシーンで涙が止まりませんでした。子供の別れってこうだよな~と思うと切なくて。

ま、1つ挙げればそんなずれ。

でもすごく分かると思ったのが、デートのときにはトイレを探すというエピソード。
デート中にトイレに行きたいという一言が言えないなんて今では信じられないけれど、そんなこともあったな~。
森絵都 TB:3 CM:10 admin page top↑
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