スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- ) --:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 admin page top↑
「ボーダーライン」 真保裕一
2009 / 09 / 22 ( Tue ) 23:22:09
「ママ好みだと思ったから」と,次女が学校図書室で借りてきてくれた本。

あらま,よくわかったね~。

★★★☆☆

ロサンゼルスの日系企業で働く探偵のサム永岡は、一人の若者を探すように命じられた。国境に近い町で見つけた彼は、天使のような笑顔を見せながらいきなり発砲してきた―。人としての境界を越えた者と、そんな息子の罪を贖おうとする父親。ふたりにかかわった永岡もまた、内なるボーダーラインを見つめる…。重層的なテーマが響く傑作長篇。(Amazonより)



なんつーか,ハードボイルドタッチの作品でした。
ちょっと前に読み終わったこの作品。
正直いろいろ忘れてます。


【こちらの記事も♪】
☆田舎の絵の具☆

続きを読む
スポンサーサイト

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

真保裕一 TB:1 CM:4 admin page top↑
「誘拐の果実」上・下 真保裕一
2009 / 01 / 05 ( Mon ) 15:30:43
年明け1冊目で何ですが,一言叫ばせてもらっていいですか?
ダメって言われても叫んじゃう。

ふざけるな!バカヤロー!

あー,すっきりした(*^_^*)

★★☆☆☆

逆転につぐ逆転、衝撃と興奮の傑作巨編。
病院長の孫娘が誘拐された。犯人の要求は、病院に身を隠す財界の大物の命。挑戦か陰謀か? 悪魔のゲームの幕開けか!? 前代未聞の人質救出作戦が始まるなか、第二の誘拐事件が…。(上巻)
恐るべき誘拐ゲームは、やがて感動のラストへ!
秘密裏に警察の協力を得ながら、人質救出に奔走する病院長一家に、重く長い時が流れる。同時期に発生したもう一つの誘拐事件では、被害者宅へ血まみれの生爪が届く。謎と疑惑は深まるばかり…。(下巻)(Amazonより)



作品自体は,決して悪くなかったと思います。
ただ私が親であるがために,ラストの描き方が許せなかった。。。


【こちらの記事も♪】
たこの感想文


続きを読む

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

真保裕一 TB:0 CM:5 admin page top↑
「連鎖」真保裕一
2006 / 06 / 21 ( Wed ) 18:07:53
真保裕一デビュー作であり、そして江戸川乱歩賞受賞作品です。

★★★☆☆

食品検査官羽川は、かつての親友竹脇の妻と不倫した。
それを知った竹脇は自殺未遂を企てた。
竹脇は本当に自殺しようとしていたのか。
羽川は真相を探る。

共産圏、ココム、チェルノブイリ、放射能…舞台はとても大きいのですが、華やかさはありません。小粒な推理小説…だっだと思います。
小粒ですが、羽川が1歩1歩真実に近づいていく過程に、出会いあり、アクションあり、裏切りあり、ひっかけあり。おもしろかったです。
ラストはとてもハートフル。

この作家さんは、いつでもよく調べて書く作家さんですね。
だからこそ、の臨場感が、作品をひっぱる原動力になっていると思います。

共産圏やココムなど、15年前の作品ならではの「古さ」も確かにあります。ここ15年で世界の情勢は驚くほど変わっているのですね。これから15年先の世界は、どんな変化を遂げているのだろう。ちょっと恐い気がします。

世界はこんなにも変わってしまったのに、国(厚生労働省)はこの15年で全然変わっていないのでは…という思いも、一方で持ちます。
役所は線引きをするところという羽川の同僚の言葉。
国民の安全を守るという意識が希薄な感じを受けてしまいます。
「疑わしきは罰せず」の原則がまかり通るから、規制が後手後手に回るのではないかと感じます。
線引きをして、枠外だったものの行き先をチェックする機関もない事実。この辺は、現在少しは改革されているのでしょうか。是非とも知りたいところです。

そんな体質の組織の中にも、羽川や高木のような問題意識の高い人物がいるのですよね。彼らにこそ偉くなってもらいたいものだと思います。
高木…私は期待していたのだよ。

マスメディアによる食品汚染キャンペーン。
竹脇が体を張った記事なのに、この作品では結局引っかき回すだけ引っかき回して終わってしまったことが残念です。

世間に物議をかもして、結果、1つの会社が傾き、1つの家族を不幸にした。
訴えたかったのは、○○の肉は食べるのをやめようとか、そういうことじゃないのにね。報道を受け取る側は自分に身近なほうに反応するものですね。自身を鑑みて思います。
筆の力は個人の幸せを奪う程度には強いけれど、元凶を断ち切るまでには至らないのでしょうか。1回限りのキャンペーンではなく、地道で粘り強い報道が必要なのかもしれません。

この作品、食品汚染のことを世間に訴えたくて書いたわけではないと作者はおっしゃっていますが、
ただのネタ(!)で、ここまで描き込むなんて。
やはり真保裕一、ただ者じゃないぞと思ったのでした。
真保裕一 TB:1 CM:0 admin page top↑
「奪取」上・下 真保裕一
2006 / 05 / 08 ( Mon ) 12:30:02
真保裕一作品、2作目です。
以前に読んだ『ホワイトアウト』が、何が起こるか分からないハラハラドキドキだったのに比べて、
『奪取』は、どこでずっこけるか分からないハラハラドキドキがありました。
若さあふれる、手に汗握るおもしろさでした。

★★★★☆

ヤクザに作った借金を返すため、手塚道郎は偽札作りに手を染める。
パソコンに強い彼ならではのアイディアは、うまくいきそうに見えたのだが・・・。

主人公、道郎は、パソコンに強い定職を持たない若者で、ヤクザに追い詰められても今ひとつその状況が理解できていない世間知らず。
この性格設定が、作品全体にユーモラスな雰囲気を与えています。

道郎が偽札を作る過程は、まるでゲームをクリアしていくような、あるいは数ある条件を1つ1つクリアしながら新製品を作っていくような、そんな軽さが漂います。
もっといえば、夏休みの自由研究に没頭している男の子を見ているような感覚。
この人、偽札作りなんかに手を出さないで、もっと社会的に価値ある研究を重ねたら、そこそこいいものを作ったんじゃないかな~。
ねばり強く、手先も器用。系統的論理的な思考も重ねられるし、アイディアも柔軟です。
もったいない人材だわ~と思ったのでした。

最初はそんな感じに始まった偽札作り。
悲壮感も大層な思想もなかった偽札作り。
なのにどんどん深みにはまっていく、そのストーリー展開に無理がなくて、それでいて突拍子もなくて、目が離せませんでした。

何と言っても「じじい」の存在が大きいですね。
彼の偽札作りにかける情熱はハンパじゃありません。
手触りが同じ紙を調達するためにミツマタを栽培するなんて、やることが徹底的。
何ともすごい職人魂で、尊敬したくなりました。

雅人、幸緒、あるいは敵役のヤクザ。
ほかの登場人物たちも、いい味を出しています。
雅人の一本気、幸緒の跳ねっ返りが、物語に元気を与えています。
雅人と道郎の友情や、幸緒の淡い恋は、若々しく輝いています。
犯罪を犯そうとしている人たちであるにもかかわらず、暗い翳りがありません。
書いてはあるんですけどね。
偽札作りはロマンではない。大罪である。とてつもなく大きなリスクを負った犯罪である。etc.etc...
けれども、彼らの完璧な偽札を作るぞ~という意気込みが、犯罪にまとわりつく暗い側面を跳ね飛ばしているような印象を持ちます。

この作品には、印刷技術についてや製紙についてなど、お札に関する技術的なことも詳細に描き込まれています。よくここまで調べたな~と作者に感心してしまうのですが、とても専門的すぎて、少々眠気を誘います。技術的な説明がこの作品の一番の難関だったかな。
まぁ読み飛ばせるので、てきと~に読み飛ばしておきましたけど。(^^;)
この詳しさ、高村薫を彷彿とさせました。この作品を高村薫が描いたら、全然違う作品に仕上がったでしょうね。もっともっと情念漂う、暗く重たい作品になっただろうな~。そんなことを思ったりもしました。

ラスト、そこに落ちたか~と、思わず笑ってしまいそうになりました。いえね、つい最近、こういうラストについてあれこれ考えさせられただけに、あまりと言えばあまりにタイミングよすぎたのでした。
だけど、この作品にふさわしい、ちょっと清々しいラストだったと思います。

それにしても、お札は国の技術を結集させた最高級の芸術品なのですね~。
しみじみと、家に残っていた数少ない福沢諭吉を眺めたのでした。
真保裕一 TB:1 CM:4 admin page top↑
「ホワイトアウト」真保裕一
2006 / 04 / 06 ( Thu ) 15:37:18
おもしろかったです。結構分厚い本でしたが、中だるみすることなく一気に読めます。

★★★★☆

日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。職員、麓の住民を人質に、要求は50億円。残された時間は24時間!荒れ狂う吹雪をついて、ひとりの男が敢然と立ち上がる。同僚と、かつて自分の過失でなくした友の婚約者を救うために(文庫本裏表紙より)

雪山遭難者を救助に向かう場面から始まるこの作品。最初から目が離せなくなります。ストーリー展開も早く、次々に局面が変わり、息つく暇もありません。
銃の使い方はもちろん、特殊な訓練など何も受けていないダム職員の富樫が、武装グループの裏をかき、登山経験とダムの知識と土地鑑だけで頑張ります。
この作品、織田裕二主演の映画にもなりましたね。その宣伝スポットで、織田裕二が雪の中を必死の形相で前進しているシーンがテレビでも流れていましたが、あのシーンが何度も頭に浮かびました。織田裕二を竹野内豊にかえてみたりしながらね(*^_^*)
映画のほうは観てないけれど、この作品は、きっと本で読んだほうがおもしろいんじゃないかな~。
富樫がそのとき何を感じ、何を考えていたか、くじけそうになる心を支えていたものは何か、短いセンテンスの中で伝えられます。
富樫は最初から何もかもができたスーパーヒーローではありません。
弾のこめ方が分からずモタモタしたり、自分の体力に限界を感じたり、逃げ出したくなったり、富樫の弱さがチラチラと出てくることで、逆に富樫の使命感や友への思いに輝きを与え、読んでいる私の胸に迫ってきたように思います。
ラスト近くの富樫の意識の混濁が、強く胸を揺さぶります。

満足度の高い作品でした。


真保裕一 TB:1 CM:8 admin page top↑
* HOME *
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。