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「鷲の驕り」服部真澄
2007 / 03 / 06 ( Tue ) 07:55:43
発明家と顧問弁護士、ハッカーとマフィア、ダイヤモンドシンジケート総帥と米国大企業CEO、通産省役人とコンピューターセキュリティー専門家、さらにはCIAと国防長官、副大統領のそれぞれの思惑に基づいた行動を、カットシーンの多い映画のように描きます。それが絡み合い、もつれ合い、次第に収束していく先にあるものは…。

★★★☆☆

物語終盤にさしかかるまで、主人公がだれなのか、分からない状態。だれもが同じ重みを持って描かれます。
この描き方、結構高等技術が必要なのでしょうね。
人物の描き分けがきちんとできなくては、物語が浮かび上がってこない。
ですが、読者はすべてを俯瞰することができる位置にあり、成功すれば、これはこれなりのおもしろさがあります。
この作品は…う~ん。途中まで何だかやけにもたついていたような。。。いや、それは作品が悪いのではなく、私が外国人名に慣れなかったせいなのか。。。

物語終盤は、えっ!という驚きのどんでん返しあり、スカッと胸のすく着地点あり、これぞエンターティメントといった趣でした。
最初からこんな感じだったらよかったのに…と思ったりして。

次作『ディール・メイカー』はどんな感じでしょう。
楽しみです。
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服部真澄 TB:0 CM:2 admin page top↑
「龍の契り」服部真澄
2006 / 10 / 10 ( Tue ) 09:02:12
読むのに時間がかかった作品。
なのに読み終わったら、まずまずおもしろかったんじゃないかな、と思えるから不思議。

★★★☆☆

読むのに時間がかかったのは、ひとえに私の単純な頭のせいである…と思います。
場面転換が早いわ、登場人物は多いわ…で、あちこちで軽く混乱。
この、「軽く」というところがミソで、すごく混乱して、何が何だか分からなくなってしまっていたら、きっと放り出していたと思うのですが、多少なりとも理解はできるので、先が気になる。
そんなこんなで、やっとこさっとこ引っ張っていってもらったのでした。

スパイものですからね、こっちの策略、あっちの思惑、あっちで乱れ、こっちで絡み、というダイナミズムが醍醐味であるのでしょう。
その点で、この作品はよく描けているのだろうと思います。(断定できない私^^;)

途中、ダナ、危うし!の場面があったり、
アディールの女優魂炸裂の脱出劇があったり、
パスワードを盗み出す、なるほどの手口があったり、
追っ手の迫る緊迫場面があったり、
1つ1つの場面がときどきおもしろかったことも、
読む気を削がれなかった理由の1つであると思います。
(ときどき…というところもまたミソで、ときどきだから、一気読みにはつながらないということもあったかも)

沢木の同期であり、最大のライバルが「あの方」という設定も、なかなかおもしろかったです。(登場シーンがあるのかなぁと少し期待してたので、ネタ程度で終わったことがちょっと残念。)

ラオの妖しい雰囲気も魅力的でした。

だけど、何と言ってもチャーリーにびっくり。
ここまでスコーンと落とされると、逆に気持ちのよいものです。
見抜いた沢木も、切れ者という設定の割には人がいいというか、何だか抜けたところがあるというか、坊ちゃんタイプのようなイメージを持っていたのですが、結構やるじゃん!と見直しました。

沢木と西条の考え方、ダナとアディールの雰囲気など、ちょっとかぶるところがあって、人物の深みという点で軽さを感じる。
内面描写や人物背景がほとんどなく、会話によってそれぞれの信義やよって立つところが描かれているせいか、伝わる思いに重さを感じない。
など、「大きく心を揺さぶられる」ところまではいかなかった作品ですが、これはこれで、エンターテイメントとしてあり、なのかなあとも思います。
デビュー作でこれだけの鋭い切り口、壮大なスケール、独自のアジア観。
なかなかのものではないのかな。

次作『鷲の驕り』。
チラッと見たら、私がとても欲しかった人物紹介表も載ってます。これは少し楽かも\(^o^)/
楽しみです。
服部真澄 TB:2 CM:2 admin page top↑
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