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「リスク」井上尚登
2007 / 02 / 22 ( Thu ) 13:10:13
T.R.Y』とはまた違った趣の短編集。

★★☆☆☆

ささやかな日常生活で、誰もが直面しうるリスクを描いた短篇集
相続、財産、住宅購入、リストラ。等身大の主人公たちが出会った、人生の危機的局面。初めて触れる、現実世界。曲がり角にたった主人公たちを、爽やかに描く。(Amazonより)



どの作品も40代のサラリーマンが主人公です。突然の相続問題、住宅購入、リストラ、どれも身近なお話です。本当に、「誰もが直面しうる」問題。なので、そうそう、と頷く場面や、共感する場面も多いのですが。。。
何だかこの作品たち、脇が甘い気が。。。

『お金持ちになる方法』
いきなり納豆ご飯を食べているシーンから始まります。そうか、こういうお話なのか、と、ハードボイルドモードをあわてて切り換えました。
作品は、素人さんがネット株って何だろうと探求するお話。(えっ?)
お父さんが先物取引なんかに手を出していなくてよかったねぇなんて余計なことを思いながら。初心者向けに株とは何ぞやというところから始まっていて、なるほどね、こういうたぐいのリスクの話かぁと思った次第。
父子の関係が良好で、それが心温まります。
だけどラストは幾ら何でも…と思いました。

『住宅病』
社宅がなくなる。。。家を買おうと右往左往するうちに、透けて見えてくるいろんなカラクリ。
家って一体何だろう?
ここでも一家の大黒柱、お父さんは家族のためによかれと一生懸命考えます。
そういう姿勢、とても好感が持てます。
ただ、ラストの二者択一に、ちと不満。
いきなりそっちに行きますかぁと。
そっちも結構しんどいよ~と思ったのでした。

『十五中年漂村記』
リストラされたお父さん。会社の嫌がらせで、とある村に連れていかれます。自身が開発したロボット「テツジン」と一緒に。
最近はめっきり聞かなくなりましたが、自主退社を狙って会社がリストラ対象者に嫌がらせをするという話、一時期イヤになるぐらい聞きました。この作品に描かれていることも、突拍子もないことではなかったんだよね。
そんなサラリーマンのやり場のない憤懣を、思う存分晴らしたのがこの作品。
ファンタジーですねぇ。
一生の間に1度ぐらい、こういうことがあってもいいよね、と思ってしまうファンタジー。
心地よい読後感が残ります。

【こちらの記事も♪】
higeruの大活字読書録

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井上尚登 TB:0 CM:8 admin page top↑
「T.R.Y.トライ」井上尚登
2007 / 01 / 11 ( Thu ) 20:37:09
今年初読みの作品です。
しかも初・井上尚登♪
1910年代の中国を背景に活躍する詐欺師のお話です。

★★★☆☆

1911年、日本人詐欺師伊沢修は、中国人革命家関と出会い、彼に協力を要請される。ターゲットは日本陸軍参謀次長。
伊沢は、関、陳、パクとともに、コン・ゲームを繰り広げる。
日本陸軍のパワーゲーム、伊沢を狙う赤眉のキムも絡み、
息詰まる攻防戦が展開される。



どうする伊沢!の連続で、ハラハラドキドキおもしろかったです。
時代背景が最初は難しく感じられもしたのですが、
江戸時代生まれの喜春姐さんの気っぷの良さや、
朝鮮人の日本人に対する恨みや、
革命に燃える革命家の情熱などが違和感なく作品に溶け込んで、
独特な匂いを醸し出しています。

ただ、偶然があまりにも多すぎて、ちょっと興ざめだったところが残念でした。
この時代、それぞれのテリトリーが狭かったということもあったとは思うのですが。。。。

何はともあれ、これがデビュー作。
井上さん、もっと読もうと思ったのでした。
井上尚登 TB:0 CM:4 admin page top↑
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