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「パレード」吉田修一
2008 / 07 / 04 ( Fri ) 08:18:07
この作品,先入観なしに読んだほうがいい作品です。

★★★★☆

都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。(Amazonより)



ちなみに文庫解説は川上弘美さんでした。
とても感覚的な解説でした。

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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

吉田修一 TB:1 CM:2 admin page top↑
「悪人」吉田修一
2007 / 09 / 13 ( Thu ) 17:32:20
またまたお初の作家さんです。
以前朝日新聞の夕刊に連載されていた小説です。
私が読んだのは2日だけ。
おばあさんがバスの運転手に励まされるシーンの回と、最終回でした。
以来、気になっていた作品ですが。
まぁ、気になって当然だわ。
両方とも、単行本で読んでも印象深い箇所でした。

★★★★☆

保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。彼と出会ったもう一人の女。加害者と被害者、それぞれの家族たち。群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ。なぜ、事件は起きたのか?なぜ、二人は逃げ続けるのか?そして、悪人とはいったい誰なのか。(e-honより)



これが作者の特徴なのでしょうか。
淡々と、どの登場人物とも一定の距離が保たれているように思います。
だから私も、どの登場人物にも感情移入することなく、目の前に繰り広げられるドラマを見ている…そんな感じで読んでいました。
ドラマといっても、この先、どうなるの?とページをめくるのももどかしいジェットコースター型のドラマ展開というわけではない。日常の小さな出来事の1つ1つの積み重ねだったりします。
なのに全体として見ると、大きなドラマが起こり、翻弄され…というお話なんですよね。
ハラハラドキドキというわけでもない。なのに目が離せない。そして気がつくと一気読みしてた。
今まで読んだことのない、不思議な印象の作品でした。

この作品にはたくさんの人物が登場します。
どの人も、作中の言葉を借りれば「匂いのある」人たちです。
中でも印象深かったのは、気の小さい祐一の祖母、房枝であったり、殺された石橋佳乃の父親、佳男(佳乃はお父さんの一字をもらったのね。今、気づいた。)であったり。
地に足をつけた生活をしていた人たちが存在感をもって描かれていたことで、作品に、より一層の深みを与えていたように思います。

車だけをこよなく愛する無口な土木作業員、清水祐一。
彼を見ていると、人間、自身の物語を無意識のうちに持っていて、その脚本に従って行動する…みたいな、どこかで聞いた話を思い出します。
本当に、悲しいくらいに思考パターンって変わらないのねと思ったのでした。

物語終盤。
作中の世間は、祐一が悪人であると断じています。
読者は祐一が悪人ではないと感じています。
光代は、光代にとって都合のよい姿(悪人)を自分に納得させようとしています。
佳男は、真の悪人はこいつじゃ!と別人を告発しています。

悪人とは一体誰なのか?

この問い掛けが、着地することなく虚しく作品世界の周りを回っています。

人が人を心底理解することなんて、できないのかもしれないなぁと、難しいとかそういうことではなくて、能力的に無理な話なのかもしれないなぁと思ったりして。
悲観的な意味ではなく。
ただ事実として。

それでも、やっぱり何かの目印がほしいのかもしれないです。
あいつは悪人だという判断は、つけた人にとって、あったほうが生きていきやすい…そういう目印みたいなものかもしれません。
そんな目印、なくても心地よく生きていけるほうがいいに決まっているけれど。

…ちょっと抽象的すぎて、ちゃんと言えてない気がするんだけどね。(^^;)

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