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「ゴサインタン」篠田節子
2005 / 05 / 29 ( Sun ) 23:09:50
★★☆☆☆

関東地方の豪農、結木輝和は集団見合いでネパール人のカルバナ・タミを妻に迎える。
その後、結木家に起こる数々の不幸。
彼はとまどい、怒り、あきらめ、そして最後に行き着いたところは。。。。

次から次へと展開していくストーリーは、2段組400ページの大作にもかかわらず、一気に読めます。

この辺が篠田節子の筆力というか、構成力というか、骨太な力を感じます。

それは十分評価できることだと思うのですが。

う~ん。私には何の共感も得られない作品でした。

主人公輝和の考え方や感じ方や輝和のお母さんの考え方は
私より一世代前の人たちには当たり前の考え方や感じ方なのかもしれません。

私の母にも似たような感覚が確かにあると思います。

だからこういう感覚は「あるだろう」と分かっても、
私にはいらだちと嫌悪感をもたらす感覚でしかありませんでした。

ま、輝和はそういう一世代前(?)の感受性を、最後には捨てることになるんだけど。。。。

この作品は輝和の魂の成長を描いていると言えなくもないんだけど。

スタートの位置があまりにも「何、それ?」というところから始まっているので、
何だか素直に輝和を祝福しようという気にもなれませんでした。

カルバナ、輝和につけられた日本名「淑子」もまた、
私には不可解な存在でした。

読んでる途中、これはミステリーかと思ってみたり、ホラーなのかと思ってみたり。
終盤はまるで「弥勒」のようなハードボイルドな世界が広がって、
読み終わった今、この作品のとらえどころのなさに心許なくなっています。
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