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「暗いところで待ち合わせ」
2005 / 08 / 31 ( Wed ) 20:35:48
孤独の寒さとこわごわ伸ばした手の先のぬくもりに、
胸がギュッとしめつけられるような作品でした。

★★★★★

中途失明者のミチルは、線路の脇の古い家で、静かに植物のように暮らしていた。
家の中に漂う気配。そこには警察に追われているアキヒロがひっそりうずくまっていた。
外界が恐いミチルと人が苦手なアキヒロの奇妙な共同生活が、
2人の心をそっと溶かしていく。

静かな緊迫感、育まれる不思議な落ち着き、すぐに壊れてしまいそうな臆病な信頼感。。。
まるで野良猫が人になれるまでの過程のように
2人の心がびくびくと、こわごわと少しずつ動いてさまを
繊細に描いた作品だと思います。

息苦しさも、胸の痛さも、泣きたいほどの暖かさも、
素直に感じることのできる作品でした。
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