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「ST警視庁科学特捜班 毒物殺人」今野敏
2005 / 10 / 01 ( Sat ) 15:53:15
STシリーズ第2弾。
毒物・麻薬など薬物に関する専門家であり曹洞宗僧侶でもある山吹才蔵を中心に、STのメンバーが犯人逮捕に協力します。
今回もさくさく楽しく読みました♪

★★★★☆

本筋とは関係ないことですけれど、もしこのシリーズが映像化されるとしたら、心理学のエキスパートである青山君は絶対Kinki Kids の堂本光一だよねと、次女と意見の一致をみました。
さらさらの髪とか、美少年系とか、口癖が「僕、帰ってもいい?」というところや、そんなところが。
さて、どんなものでしょう。

この作品はシリーズ第2弾とありますが、
このシリーズの場合、すべて独立したお話になっているので、
順番どおりに読まなくても困ることはありません。

けれども百合根さんのスタンスは、シリーズが進むにつれ少しずつ変化しています。
第1弾では個性的な面々をどうにか理解しようと務めている百合根さんが描かれ、
第2弾ではST存続の危機に際して、功を焦り、メンバーを掌握しきれない百合根さんが描かれ、
第3弾ではメンバー達に揺るぎない信頼を寄せている百合根さんが描かれています。

この作品では、百合根さんの人目を気にしすぎて苦悩する姿が多く見られました。
専門分野には自信を持っているメンバー達に比べて平凡な自分に嫌気がさしてしまったり、
人から無能呼ばわりされているのではないかと勝手にすねてしまったり、
さらにはメンバー達に筋違いの命令をし、軽く却下されて落ち込んだり。
第3弾の、彼らのやることには何らかの意味があると泰然と信じられる百合根さんを先に見てしまっただけに、
そんな右往左往しなくても…と、ちょっと歯がゆい思いをしました。

ほかの登場人物たちがあまりにも人間離れしているから、
キャラに変化のつけようがないのですが、
ごくごく普通の百合根さんの変化を織り込むことによって、
ワンパターンによる「飽き」をうまく回避しているように思います。

菊川警部補も、そういう意味ではいい味を出しているのですね。
今まで全然注目してこなかったけど。
そういえば「黒いモスクワ」ではちょっといいヤツだったものね。
STに出会って、たたき上げの菊川警部補も随分変わってきたんだな~と見直しました。
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