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「壬生義士伝」上
2005 / 11 / 16 ( Wed ) 16:28:04
南部藩を脱藩して、新撰組の一員となった吉村貫一郎の物語です。
吉村貫一郎が大阪の藩屋敷にたどり着く場面から、
吉村本人の独白部分と、大正時代、新撰組の生き残りの人々の語り部分と、2つの時代を行ったり来たりしています。
新撰組での立場が違えば吉村に対する認識も違う。
多角的に吉村の姿が浮かび上がってくるようです。

けれどもやはり圧巻は、吉村本人の強い方言のある独白部分です。
ここだけ、シンとした空気が流れます。
彼の妻や子供への真摯な愛情に胸打たれます。
朴訥として素直な言葉であるだけに、胸に響きます。

今、新撰組の生き残りで、隠居をしている池田七三郎(本名稗田利八)が坂本龍馬は新撰組が殺したのではない説を話しているところです。うん、これもなかなかおもしろい。聞いていると、なるほどね~と思ってしまいます。
彼にとって吉村は、子供好きで、驚くほど剣がたち、実践的で的確な指導をする、親しみやすく頼れる先生であったようです。

今、疑問なのが、吉村に切腹を申しつけた大野次郎右衛門の本心。
彼は刀まで与えて、何を考えていたのでしょう。
きっと下巻で明らかになるんだわ。

もうすぐ上巻を読み終えますが、明日、下巻を買わなくちゃ。
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