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ありがとうございました♪
2005 / 12 / 31 ( Sat ) 10:50:57
ブログを立ち上げたときは、ただ自分の読んだ本を忘れないようにという思いだけだったのですが、
ブログを通していろんな方といろんなお話ができました。
そんな1つ1つに心弾んだ毎日でした。
幸せです。心からありがとうです。

ご訪問いただいた方々、コメントをいただいた方々、こんな拙いブログにTBしてくださった方々、来年が皆様方にとってよい年となりますように。

ではまた来年♪

ありがとうございました♪
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ごあいさつ TB:0 CM:4 admin page top↑
2005年、今年のベスト♪
2005 / 12 / 29 ( Thu ) 20:55:46
さて、やっと大掃除も終わったことだし、ゆっくり今年のベスト本などを考えてみようかな

ブログを始めてからお知り合いになり、毎日のようにお邪魔しているアトマツさんちのブログがおもしろそうだったので、マネッコしてみます。

パンパカパーン

最優秀作品賞      : マークスの山(ハードカバー版)

最優秀主演男優賞    : 博士、吉村貫一郎                         (博士の愛した数式、壬生義士伝)

最優秀主演女優賞    : 緑子(月神の浅き夢)

最優秀主演子役賞    : トシオ(虹の谷の五月)

最優秀ぬいぐるみ賞   : 山崎ぶたぶた(ぶたぶた)

最優秀助演男優賞    : 李歐(李歐)

最優秀助演女優賞    : イチゴちゃん(下妻物語)

今年注目しましたで賞  : 高村薫、奥田英朗、高野和明
      
皆さん、おめでと~

今年はいい作品にたくさん出会えたと思います。
高野さんも奥田さんも、今年初めて出会った作家さんなのよね。
もうすっかり私の中の常連さんです。
高野さんはこれからも注目したい作家さんだし、
奥田さんはとても好き♪
高村さんは、ず~っと読むのを避けていたのがもったいなかったと思うぐらい、高村ワールドに魅了されました。ハイ。

うっ。ここに挙げた作品のことを話し出すと止まらなくなりそうなので、この辺で

来年もいい出会いがありますように♪
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大掃除メモ☆ぱ~と4☆終わりだよん
2005 / 12 / 29 ( Thu ) 20:20:02
今日の人工:4

今日の成果: 私:風呂
       長女:台所の吊り戸棚
       次女:物入れ(中、上)
       長男:台所の引き出し(上) 
        計:4カ所
       累計:32カ所  

所要時間 :3時間

終わった~
終わった、終わった、終わった~
あと、数に入れてなかったリビングのワックスがけがあるけれど、これは明日、やる気になったらやることにしよっ。
それから夫のダメ出しのあった雨戸の掃除は、寒いし、窓もきれいに拭いた後だから、夏になったらやることにしよっ(忘れてなければ
とにかく大掃除は終わったのです。
ばんざ~い

今年はさくさく終わったな~。
それもこれも、子供たちがみんな元気で大掃除に参加できたからですね。
暮れになってインフルエンザにかかったり、
入院する子がいたり、骨を折る子がいたり、
あ、次々風疹にかかったって年もあったな~。
みんなが健康だった年にも、受験のために塾に行っていたり、部活で学校に行っていたり、
まぁ、毎年いろんなことがありましたが、
今年はみ~んなで掃除できたことが何よりうれしかったです
うん、今年の締めくくりとしては最高だったかも

来年もきっとよい年になるでしょう♪そんな予感 
                    
   


日々のつれづれ TB:0 CM:0 admin page top↑
大掃除メモ☆ぱ~と3
2005 / 12 / 28 ( Wed ) 21:56:25
今日の人工:4

今日の成果: 私:ガスレンジ下、食器戸棚、引き出し(中、下)、裏口
       長女:和室の大窓、物入れ(下)、テレビ台の中
       次女:娘部屋窓、出窓、2階のベランダ窓、リビング窓
       長男:次女と同じ、トイレやり直し 
        計:9カ所、やりかけ2カ所
       累計:28カ所、やりかけ2カ所  

所要時間 :5時間

             明日には終わるぞ~
                    
   

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大掃除メモ☆ぱ~と2
2005 / 12 / 27 ( Tue ) 20:54:33
今日の人工:4

今日の成果: 私:台所の出窓、出窓前、シンク下
       長女:階段窓、階段ワックスがけ、トイレ
       次女:クローゼット、ベッド下、トイレ、窓
       長男:トイレ、子供部屋窓、出窓 
        計:12カ所
       累計:19カ所  

所要時間 :5時間

             今日は寒かった~
                    
   
日々のつれづれ TB:0 CM:5 admin page top↑
大掃除メモ☆ぱ~と1
2005 / 12 / 26 ( Mon ) 21:39:39
大掃除箇所:全32カ所

今日の人工:3(おとーさんは山へお仕事に、息子は川に探検に♪)

今日の成果: 私:換気扇、ガスレンジ周り
       長女:洗面所
       次女:玄関の窓、靴箱、玄関周り、ドア
        計:7カ所 

所要時間 :3時間(長女、次女はプラスα)

今日は2時から7時までお仕事だったので、午前中のみ。

                     以上
   
日々のつれづれ TB:0 CM:4 admin page top↑
クリスマスの過ごし方
2005 / 12 / 26 ( Mon ) 08:31:59
クリスマス、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
うちのクリスマスは、、、、

24日。イブの日は、息子のサッカーの試合でした。おまけに私も試合当番。当番といっても大したお仕事はないのですが、とにかく行かなきゃ!
なので5時15分起きで息子と自分のお弁当を作り、6時半には家を出て、自転車で10分の待ち合わせ場所へ。
もうここでくじけそうな私。
寒いよぉ~。耳が痛いよぉ~。
帽子を忘れて耳が真っ赤になっていた私に、優しいお母さん(当番じゃないのに見送りに来ていた奇特な人)が毛糸の帽子を貸してくれました。
ありがと~涙が出るほどうれしいよ♪
そこから車で1時間。田舎方面に走る走る。
会場はやっぱり寒かった。
風花が舞いました。

今日のメインはポップコーンシュリンプ。
ま、要するにちっちゃいエビのフライですね。
だんなのたっての要望で、ポップコーンシュリンプ山盛りとなったのでした。
だんなが粉をつける、私が揚げる。
1人では絶対にやりたくないお料理でした。
エビだけでお腹がいっぱいになるって、結構スゴイ量だったかも。
で、ケーキ。
ろうそくに火をつけて、せ~のでみんなで吹き消しました。

25日。今日も息子はサッカーの試合。もう二度と、絶対に、あんなに寒いところは行きたくな~い。ということで、私は優しい(?)笑顔で息子だけを送り出したのでした。
昼間はだんなと近所のスーパー銭湯に行ってきました。
だれか知り合いに会うかな~と思ったのだけど、
こんな日におふろに来ているのんきなお母さんはいないようでした。

今日のメインはローストチキン。
昨日、食べきれなかったのよね。「何だか今日のほうがクリスマスらしいね」とは長女の弁。思いがけず2日続けてのクリスマス仕立てでした。

さて、サンタさんですが。
小学生にはサンタが来るというローカルルール(!)のある我が家。
息子はず~っと前から子猫がほしいと言っていました。
う~ん、子猫かぁ。。。
私も子猫、いいな~と思うけどね、おねえちゃん2人とも動物アレルギーだから、うちでは飼えないのよ。
それでもど~してもネコがほしい息子。ネコに代わるものなんて思い浮かばず。。。。
仕方がないから、ほしいものがほかにできたときにパパに買ってもらうということで、事前にパパとお約束。
なのでサンタさんはそら家の屋根上を通過していったのでした。
バイバ~イ、来年はよろしくお願いしますね

日々のつれづれ TB:0 CM:4 admin page top↑
そらの本棚~2005年の表紙
2005 / 12 / 25 ( Sun ) 14:17:51
(17.10.11記)
ブログの中身がだんだん分からなくなってきました。(苦笑)
なのでちょびっと整理してみます。
本棚に並んでいる背表紙のようにきれいに並んでいるのが理想なんだけど(笑)
このブログの中でごゆっくりお過ごしいただければ幸いです\(^o^)/

(17.10.31記)
10月も今日で最後。
ということで、これに10月に読んだ本&ご紹介した本をつけたしてみました。
10月に読んだ本は7冊、ご紹介できた本は4冊。
「毒物殺人」なんて、随分前に読んだような気がするな~。
今月の目玉はマークスでした♪

(17.12.5記)
ふと気がつけば、もう12月。早いですね~。ということで、
11月に読んだ本の追加です。
11月に読んだ本は10冊。
「李歐」や、「壬生義士伝」など、印象深い本との出会いがありました。米原万里さんという新しい作家さんとの出会いもありました。
                          
月別・読了本 TB:0 CM:17 admin page top↑
「オロロ畑でつかまえて」
2005 / 12 / 23 ( Fri ) 21:05:03
さら~っと読めました。
お~、これからどうなるんだ、みたいな期待感もあったりしたし、読後感もよかったです。

★★★☆☆

裏表紙に「ユーモア小説の傑作」とあります。
ユーモア小説かぁ。
私が最初に読んだユーモア小説は獅子文六の「悦ちゃん」だったな(^^;)
小学生のときに繰り返し読んだのだけど、悦ちゃんが最後にお友達に言った「ばかだなぁ。ママハハはママとハハの2人分なんだから、一番いいお母さんなんだよ。みんな、なあんにも知らないんだから。」というせりふを今でも覚えていたりして。
結構、いえいえ、かなり好きでした。

ま、この作品は、「悦ちゃん」に比べたら、それほど傑作なユーモア小説でもなかったかなというのが正直なところです。
うん、おもしろかったんだけどね。
昔の記憶は強烈だということで。。。

慎一、いいヤツだな~と思います。
脇坂涼子もいいヤツでした。
田舎をバカにしているようで、実はとても愛している作者の目線もほのぼのと暖かくて、好きでした。

杉山のはずしっぷりが楽しく、スピーディーな展開がおもしろく、いつのまにか心がちょっと弾んでいるような、そんな作品でした。

「なかよし小鳩組」という続編が出ているそうです。
読みたい!
荻原浩 TB:6 CM:12 admin page top↑
ハリーポッター~炎のゴブレット
2005 / 12 / 22 ( Thu ) 22:53:07
小学校が終業式だった今日、坊主と夫と3人で見に行ってきました。

結構長い映画でした。
途中、ちょっと眠くなったところもあったけど(^^;)
まずまずおもしろかったです。

これから先はネタバレ♪
続きを読む
映画 TB:2 CM:4 admin page top↑
今日買った本
2005 / 12 / 21 ( Wed ) 18:14:58
実は全然読書が進みません
あさのあつこの「バッテリーⅡ」を読みかかってはやめ、
クーンツの「ウォッチャーズ」を読みかかってはやめ…。。。

バッテリーはⅢまでしか持っていないので、何だかまだ読む気になっていないというか。。。
全部揃ってから読みたいなということで。
だって、やっぱり先が気になりそうなんだもの。

「ウォッチャーズ」は字が小さくて、1ページ読んだ段階で読むのが嫌になってしまいました。
あらま、どうしましょ。
また、そのうち読もうと思います

で、めぼしい本がなくなったので、今日買った本♪

篠田節子  「女たちのジハード」
東野圭吾  「眠りの森」
梨木香歩  「裏庭」
柴田よしき 「フォー・ユア・プレジャー」
萩原浩   「オロロ畑でつかまえて」
林望    「りんぼう先生おとぎ噺」
米原万里  「旅行者の朝食」

以上7冊。
東野圭吾の本、次女が持っていってしまいました。
今、こたつに入って読んでます。
じゃあ、「オロロ畑…」から読もうかな。
楽しみ、楽しみ♪
読書メモ TB:0 CM:10 admin page top↑
「メタボラ」11~20覚書
2005 / 12 / 19 ( Mon ) 16:18:30
今日は一段と風が強いです。
皆様、お風邪を召しませんように。

ということで、朝日新聞朝刊連載の「メタボラ」11~20のあらすじです。
昭光くんは明るくて調子がいいけど、自分のことしか興味がないみたい。
これが「今どきの子」なのかな~なんて、思いながら読んでいます。
続きを読む
メタボラ覚書 TB:0 CM:4 admin page top↑
「延長戦に入りました」
2005 / 12 / 16 ( Fri ) 09:13:37
7ページ程度のエッセイが34個入った本。
気楽に笑いながら楽しみました。

★★★★☆

奥田さんって、ご自分でも書いていらっしゃるけれど、
ホントど~でもいいようなところに目が行きます。
野球場に行って、案内嬢に注目してみたり、
レスリング選手のユニフォームは何で乳首が出ている中途半端なものなんだろうと思ってみたり。
何でそこかな~と思いながらも、にやにやしながら、そういえばそうだな~と奥田ワールドに連れていかれます。
日本人は故障が好きなのではないかとか、50メートル走が早かった子は大人になっても妙に自分に自信を持ってるとか、あ~、そうかも、なんて、にやけてしまいます。
爆笑してしまったのは、「13 鉄アレイと少年の肉体修業」。
奥田さんの涙ぐましい(?)肉体修業のあれこれを書いたものですが、
「バカは楽しい生き物である。」に大受けしてしまいました。
こうやって少年は大きくなっていくのだね。何だかほんわりと楽しくなったのでした。
実はここに書いてあること、うちのだんなの肉体修業(笑)とそっくり。ブルーワーカー、今でもクローゼットの横に立てかけてありますよ。
奥田さんが急に身近になったのでした。
奥田英朗 TB:2 CM:14 admin page top↑
グレイヴディッガー
2005 / 12 / 15 ( Thu ) 09:07:35
爽快です。
十分楽しめました。

★★★★☆

「魔女狩り」「異端審問官」「拷問」「秘密結社」「カルト」「復讐」そして「墓掘人(グレイヴディッガー)」
何ともおどろおどろしい単語が並びますが、雰囲気は全然おどろおどろしくありません。
これは八神の性格にもよるところが大きいように思います。
骨髄を提供したくて逃げる八神が、ワルなんだけれども憎めない。
彼の逃走劇がスピード感あふれています。

警察関係では、八神を理解している古寺がいい味を出していました。
公安と刑事との確執とか、大物政治家の存在とか、
少し表面的な描き方というか、あまりにも類型的な描き方というか、
エンターテイメントの域を出ていなかったかも。
大物政治家が時代劇に出てくる悪代官のように思えず、
それほどの強いインパクトはありませんでした。

正義とは何か、みたいな話にもなるのだけれど、そこもそれほど考えたくなるような深い問いかけは感じられませんでした。

頭をからっぽにして楽しめる、そんな作品だったと思います。

ただ、最後の最後に「は?」と思ってしまう1文が挿入されていて、
混乱します。
いやいや、今さら君が出てこなくても…みたいな。
最後になって無理やり超現実的な雰囲気を出そうとしなくてもよかったのでは?

この作品のよさは場面展開や文章のスピード感のキレにあると思います。
映像が頭に浮かぶような文章に、さすが脚本家出身の作家さんだと思いました。
おもしろかったです。
高野和明 TB:5 CM:13 admin page top↑
「語りかける中学数学」高橋一雄
2005 / 12 / 13 ( Tue ) 23:07:15
いきなり中学数学です(^^;)
いえね、ちょっと知り合いに頼まれまして、中1のお嬢さんの数学を見てあげることになったのです。
私でいいのか?という疑問は残しつつも、
お父さんに「こいつ、九九もあやしいんだ」と言われたときの、
お嬢さんの歪んだ顔が焼き付いてしまって。
私は中学の数学は好きでしたから、この子にも楽しんでもらえるといいな~なんて甘いことを考えています。

で、この参考書。
なかなかおもしろいです。
自学自習を想定して書かれているせいか、語り口がとてもやわらか。
そして解き方の解説が丁寧です。
解き方の途中に、「焦らないで大丈夫!ゆっくりゆっくり」なんて書いてあります。
必ず、「どうしてそういう解き方をするのか」の説明をやさしく書いているので、そういうふうに説明すればいいのかな~なんて思います。
誤解答の例なんかも載っていて、
ふ~ん、そういう間違いするんだ~みたいに思います。

ま、でもこういう懇切丁寧な解答なんかを見る気力のある子は、きっと数学が嫌いにはなっていないだろうな~(>_<)
だれにでも分かる参考書を目指して丁寧に説明をすれば、
読む気が失せる。
説明を短く簡潔にすれば、分からない子がきっと出てくる。
う~ん、このジレンマ。
参考書を作るのも大変です。

この参考書で「ちょっとね」と思ったところは1箇所。
算数の復習の章で、「+-×÷」の意味を自分の言葉で説明しようという導入部があります。
で、「7×8」は7+7+7+7+7+7+7だと。
ま、いいんです。これは「自分の考え」として載っているのだから。
間違ってるわけでもないし。
私は数学の専門家ではないから偉そうなこと言えないけれど、
掛け算は、掛けると数字に違う意味合いが出てくるというところ(例えば、m×m=㎡みたいな)がすごくおもしろいと思うのだけど。
そこが理解できれば、×と+、どちらを先に計算するの、とか、分かるんじゃないかな~なんて思うのだけど。
分数の章では、分数って何?というところからちゃ~んと説明しているのだもの、四則演算の意味から入ってもよかったのではないかなと思ったのでした。
その他の作家 TB:0 CM:8 admin page top↑
東京物語
2005 / 12 / 12 ( Mon ) 08:49:56
久雄の18歳から29歳までの東京での奮闘記。
元気をもらえる連作短編集でした。

★★★★☆

【あの日、聴いた歌 1980/12/9】久雄21歳。
久雄は大学を中退して、小さな広告代理店に入ります。会社の一番下っ端として、朝から晩までお昼ご飯も食べられずにあちらこちらをかけずり回っています。
その中で、ジョン・レノンが殺された日を描いた作品。
久雄は目が回りそうな忙しさの中、ジョン・レノンの死を知ります。
だけど久雄はそんなものにかまけている暇もないほど忙しい。
何だかね、昔とっても好きだった人のニュースを聞いても、すぐに反応できない久雄の、この気ぜわしさがよく分かるな~。
自分自身も、以前とは違う自分に、小さな満足があったりして。
1人のミュージシャンの死に揺れてしまう自分が気恥ずかしいような、そんな突っ張った自分がいるんですよね。

【春本番1978/4/4】久雄18歳。
大学に落ちて、東京の予備校に通うことになった久雄。
東京に出てきたその日の長い1日。
久雄の目には驚くことばかり。
標準語を話しているつもりなのに、「どこから来たの」と言われて、軽くショックを受けてみたり、地下鉄の路線図に頭がくらくらしてみたり。いつまでも田舎の風景にならない車窓に不安になったり。

大学に入ったとき、クラスメートの男の子が、しきりに自分の故郷の自慢話をしていたことを思い出しました。
彼もきっとこんな思いをしていたんだな。
私はずっと東京に住んでいたから、それが当たり前のように思っていたけれど、
ビルも地下鉄も、そうだよね~、びっくりだよね~。
そういえば彼も地下鉄は恐いと言っていたっけ。
久雄はとっても行動的。寂しさを抱えて1人で部屋に…なんてことはしない。

そのあふれんばかりのエネルギーが、すごく眩しかったです。

【レモン1979/6/2】田村久雄19歳。
大学生になり、久雄は演劇部に入ります。
サークル内の女の子、小山江里にさんざん振り回される1日。
江里、いいですね。
突拍子もなくて、豪快。だけどやっぱり女の子という感じがすごくいい。
こういう子は男の子にも女の子にも人気があるのよね。かわいいな。
久雄も女の子の機微に触れて、少し大人になったみたい。
このお話は、久雄も江里もとてもかわいくて、題名どおりレモンのみずみずしさが漂っていました。

【名古屋オリンピック1981/9/30】久雄22歳。
広告代理店でコピーライターとして充実した生活を送っている久雄。
大学を辞めて一足早く社会人になった久雄は、同じ22歳より少し自分が上ではないかと自信を持っています。
部下も2人できて、彼らの仕事のできなさ加減を見下したりもしています。
そんな、ちょっと天狗になっている久雄を、ガツーンと目覚めさせた1日。
久雄のすぐに突っ走って有頂天になってしまうところも、そして素直に自分を省みるところも、この人の魅力です。
単純といえば単純。真っすぐといえば真っすぐ。
彼の周囲にはそんな彼を育ててくれる大人がそばにいるんですね。
久雄、頑張れよ、と応援したくなります。

【彼女のハイヒール1985/1/15】久雄25歳。
2年前に会社を辞め、フリーランスのコピーライターになっている久雄。
まだ結婚なんて考えられない年なのに、名古屋の母は心配している。
母の陰謀でお見合いをさせられた久雄。
同郷の洋子さんを紹介されたが、彼女もまた嫌々お見合いに来ていたので不機嫌きわまりない。
そのお見合いの1日。
洋子のジェットコースターのような喜怒哀楽につき合わされた久雄。
彼女の機嫌につられて、久雄の気分もころころ変わります。
25歳。ちょっと前は結婚適齢期なんて言われていましたね。
だけどまだまだ洋子さんは夢を追いかけているんですね。
溌剌とした洋子さん、私も久雄と同じように、いいんじゃないのと思いました。洋子さんと結婚したら毎日大変そうだけど。
洋子さんと久雄、少し期待してしまいました(笑)

【バチェラー・パーティー 1989/11/10】久雄29歳。
あと数日で30歳になる久雄は、バブル景気の浮かれた世の中で、そこそこの成功を収めています。
とっくに結婚して、子供も1人、2人いるような、何となく思い描いていた自分の未来とは違う人生を歩んでいる久雄がいます。

「久雄はだれかに認められたかった。人の心を動かしたかった。会ったこともない、多くの人の心を。」「たぶん自分は、二十九歳にもなって、将来は何になろうなどと考えているのだ。」

久雄はまだまだ自分の可能性を信じています。

そんな久雄が、「青春は終わり、人生は始まる」気分になった1日を描いています。

ベルリンの壁が崩壊した日、久雄は「手近ですませた」恋人の理恵子の感傷に少しつき合い、大成功を収めている不動産屋(郷田)のいいようのない不安や孤独につき合い、結婚前夜になってあがいている友達(小倉)につき合います。

「長い一日だったな。吐息が漏れる。郷田に振りまわされて、小倉の胸のうちを聞いて、理恵子の可愛いこだわりの相手をしてー。でも悪くない一日だった。人の気持ちを聞くと、なんだかこちらまで癒された気がする。人と触れ合うと、勇気が湧いてくる。」

これこそが久雄の持つプラスエネルギーなんだろうと思います。
こういうふうに思える久雄がとても好き。
私も、久雄に会えて元気が出ました。
奥田英朗 TB:5 CM:2 admin page top↑
「フォー・ディア・ライフ」
2005 / 12 / 09 ( Fri ) 10:46:21
重たいテーマがちりばめられているにもかかわらず、軽快なテンポでさくさく読めます。
他作で登場した非常に濃いキャラクター、山内練がちょい役で登場するのも一興。

★★★★☆

ひょんなことから無認可保育園の園長さんに納まっているハナちゃん。
彼は元刑事であるけれど、ある事件がきっかけで刑事をやめた。
それでも経営状態最悪の保育園を維持するために、ハナちゃんは探偵稼業に精を出す。

「学校は社会の縮図。だから社会の問題は全て学校の問題となる」とおっしゃったのは、『ヤンキー母校に帰る』の義家先生だったかな。
新宿二丁目の24時間営業無認可保育園であればなおさらのこと。
外国人就労者の問題、それに派生する生まれた子の国籍の問題、クスリ、離婚、親の無自覚etc.…親の抱えている様々な問題は、子供をダイレクトに傷つけます。
この辺のテーマは非常に重たく、個人の力ではどうしようもない、「社会のゆがみ」を感じてしまうたぐいのものだけれど、読んでいて、沈み込んでしまうような感覚にとらわれることはありません。
あくまでも現実の問題としてハナちゃんが翻弄され右往左往する姿が、軽妙な筆致で描かれているためでしょう。
1つ1つの問題を深く掘り下げようとしても、ハナちゃんには時間がない。とにかくハナちゃんはいろんな問題を一手に引き受けて、忙しいのです。

そんな中でハナちゃんは、子供だけではなく、母親にも温かい目を注ぎます。本人はそんなつもり、ないのだろうけど。
そういうハナちゃんの視線が、読者の私も、何かホッとするのです。
ハナちゃんは刑事だった頃に多くの悔いを残しています。
ただのいい人なのではなく、けれども自分の禍根をしっかり背負っているところが、またハナちゃんの魅力かも。

柴田さんお得意(?)のホモセクシュアルも描かれています。
はい、ヘテロでもホモでも、愛は愛、なのです。
でも、RIKOシリーズのような濃厚な雰囲気はありません。
心の問題、周囲の偏見の問題、なんかがどぎつくない程度に描かれていました。
今の若い子はそういうものに寛容になっているという表現がありましたが、
確かにその種の偏見は、昔に比べたら隔世の感があるのでしょうね。
戸籍の問題や結婚の問題など、まだまだ社会的に認知されているかというと、そうでもないとは思うけど。

この作品の中にはパソコンが出てきます。
インターネットが今ほど普及していなかった頃らしく、「パソコン通信」という懐かしい言葉や、メールをフロッピーに保存している、なんていう描写が出てくると、そんなに古い作品でもないのに(1998年作)一気に古さを感じてしまいます。
ファイルを消去してもHDDに残っているなんていう表現では、何を言っているのか、しばらく考えてしまいました。。。
パソコンと携帯電話は、登場人物に使わせないわけにもいかないし、
けれども進歩が早くて、作品の普遍性が損なわれてしまう危険性が高いし、
作家さんにとっては頭の痛いアイテムなのかな、と思いました。

この作品、正直言って、ミステリーとしては上出来とは言い難いとは思います。
ハナちゃんへの2つの依頼が1つに結びつくというだけで、
かなり作り物めいているし、この人物とあの人物がいとも簡単につながってしまうし。。。。
(全く、あの人とこの人が小学校の同級生なんて、ほかにもっと書きようがあったでしょうにと思ってしまった

だけど、ハナちゃんというキャラクターが強烈なせいか、
私はあまり不満が残りませんでした。

ハナちゃん以外にも、保険医資格を取り消された野添奈美先生や、
おいしい南仏家庭料理を出すレストランの店主、佐々里理沙など、
魅力的な人物が登場します。
以前にハナちゃんが取調室で締め上げた白尾真紀や
鴨瀬仁志の母親早苗や、
うん、考えてみれば、この作品は女性がとても素敵かも。

題名の「フォー・ディア・ライフ」は、一所懸命、命からがらという意味なのだとか。
ハナちゃんのドタバタがそのまま題名になっています。

パスティス、飲みたいな。
続きを読む
柴田よしき TB:1 CM:2 admin page top↑
「メタボラ」1~10 覚書
2005 / 12 / 07 ( Wed ) 20:51:33
朝日新聞に連載中の新聞小説ですが、予想されてたとはいえ、
やっぱり展開が遅い!
この調子で進まれたら、最初に書かれていたいろんなことを忘れてしまいそうなので、
読んでいる間は、ちょっとした覚書でも書こうかなと。(いつまで続くか、分かりませんけど。…これ1回で終わりだったりして^^;)

なので、ネタバレなんてものじゃ、ありません。
バレバレのあらすじですm(_ _)m
続きを読む
メタボラ覚書 TB:0 CM:4 admin page top↑
「フォー・ディア・ライフ」まだ途中
2005 / 12 / 06 ( Tue ) 15:34:47
もう何日も読んでいるような気がします(苦笑)
まだ半分。
おもしろいんですよ。だけど進まない。
やっぱりこたつはだめだな~。すぐに眠くなってしまいます。

で、この作品、無認可保育園の園長をやっている花咲慎一郎(通称ハナちゃん)が、運営資金を調達するために、探偵業で危ないことに首を突っ込むというお話です。

山内練が出てきました!
RIKOシリーズに登場したやくざの山内練。
彼は、強いて名前をつければ「夜恐怖症」なのだそうで。
不眠に悩まされて、保険医資格を剥奪された奈美先生のところに通っているのです。
おぉ~、出てくるとは聞いていたけど、こんな形で出てくるとは。
ほんのちょい役だわ。
だけど練が出てきただけで、この濃厚な雰囲気。RIKOの世界をしっかりと引きずっています。

この先、ハナちゃんと絡みがあるのかな~。

別の楽しみも見つけてしまい、ますます目が離せません。
柴田よしき TB:0 CM:2 admin page top↑
「陰の季節」
2005 / 12 / 02 ( Fri ) 09:38:11
D県警シリーズの短編集。
犯罪が起こり、刑事が犯人を追い詰めるというパターンではなく、県警内部の管理部門に焦点を当てています。

★★★★☆

最後にどんでん返しなんかも用意されていて、なかなかおもしろかったです。テレビドラマにしたらいい感じかも、と思えるような起承転結のメリハリのきいた作品集だったと思います。

だけど、何か「おもしろかった」と言うにはちょっと抵抗があるかな。
描かれている世界がどうも小さいというか・・・。
何か違うんじゃないのという思いが拭いきれず。。。

その中で、「陰の季節」は秀逸でした。
天下り人事で社団法人の専務に収まっていた尾坂部。任期が切れる3年目に、続投を表明した。
あわてたのはD県警の人事を担う警務課管理職。彼が辞めてくれないと、今年の勇退予定者の天下り先がなくなる。これは課の権威失墜とばかりに、二渡は翻意を促すべく奔走する。
尾坂部の残留意思の真意は・・・。
というお話。
二渡は尾坂部が辞めないと言い出した理由を自分なりにいろいろ考えるのですが、それが何とも通俗的すぎて、逆にありそうな気もしてきます。
けれども尾坂部の真意を知ったとき、この人は紛れもなく親であり、本物の刑事なんだと、胸が熱くなります。同時に尾坂部の底に秘めた悲しみや憎しみ、そしてこれから味わうであろう苦しみを思い、辛く切なくなりました。

「地の声」、「鞄」は、え~っ、出世のためにそこまでやるかな~との思いが強かったです。認められたいという思いはだれにでもあるものだと思うけど、それが暴走するとこんなふうなのかな~と。
どちらもごく普通の人であっただけに、現実にこういう人もいるかもしれないと思え、何か後味の悪いものでした。

「黒い線」。この作品集はこれが目当てだったのです。
「顔」で主役だった平野瑞穂の、決定的なダメージとなった事件を扱ったものです。「顔」を読んでいたから、概略はつかめていたのだけれど、上司である七尾友子が光ってました。
自分が偉くならなきゃだめだと、
「踊る走査線」の科白のようなことを言っていましたが、
頑張ってほしいと思いました。
横山秀夫 TB:1 CM:10 admin page top↑
野球の国
2005 / 12 / 01 ( Thu ) 15:26:56
アローンだがロンリーではなかった。奥田英朗の「地方の野球場で野球を見るぞ」の旅のエッセイ。

圏外

冒頭の言葉に、冒険家、植村直巳さんが、日本では孤独ではなかったけど孤立していた。南極で僕は孤独だったけど、孤立してはいなかったというようなことをおっしゃっていたことを思い出しました。

奥田さんのエッセイは初めてです。
この中で、野球のこと、球場のこと、そこに来ているお客のこと、映画のこと、今日の自分のいでたちのこと、食べたもののこと、昨日の睡眠時間、etc.etc...いろんなことを書いています。
さすが、ディテールにこだわると自らおっしゃるだけあって、
細部を細かく描写しています。
それがとてもおもしろい。
愚痴っていたかと思えば開き直り、何だかどこか、とぼけているんです。


彼が独身であることや、天王洲アイルに住んでいること。
小説を書くときは本当にプロットを立てずに書いていること。
どうやら子供がほしいとチラチラと思っているらしいこと。
結構繊細で不眠症に悩まされているらしいこと。だけど旅先だとよく眠れること。
ストレス性の肩こり腰痛が起きてること。

こんなこと、知らなければ知らないでもいいことなんでしょうけれど、
奥田さんの人となりが少しだけ垣間見えるようで、親近感倍増でした。

奥田さんは温かい風景に敏感です。
広々とした景色も、のんびりとした雰囲気も、お祭り騒ぎも大好きです。
いいな、こういう人。

山本がどうしたとかホッジスがどうしたとか、野球選手を全然知らない私にとってはちんぷんかんぷんでしたが、
球場で一喜一憂している奥田さんと一緒に、わくわくしてしまいました。
野球は球場で見ると、もしかしたらおもしろいのかもしれないな~と、認識を新たにしたのでした。

奥田英朗 TB:2 CM:0 admin page top↑
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