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「図書室の海」
2006 / 02 / 28 ( Tue ) 12:11:54
「夜のピクニック」の前日を描いた作品、「ピクニックの準備」を含む短編集です。
わけの分からないものもあり、心に残ったものもあり、さまざまでした。

★★☆☆☆

長編のサブストーリー的な短編集が多かったように思います。
これ1つを読んでも、その物語のよさが十分に伝わっていないのかな~なんて思わせる感じ。
なので、☆は少ないのですが、もとになっている作品を読んでみたくなりました。

『春よ、こい』
何度も同じ時間を行き来するお話かと思えば、いつの間にか時間軸がずれている、不思議なお話。私の、わけ分からないお話No.1です。

『茶色の小びん』(びんという字は土偏に雲)
ちょっとしたホラー。テレビの「世にも奇妙な物語」に出てきそうな雰囲気でした。

『イサオ・オサリヴァンを捜して』
大長編SF『グリーンスリーブス』の予告編だそうです。何だか分かったような分からないような、恩田さん独特の尻切れトンボです(笑)
『グリーンスリーブス』、おもしろそうです。

『睡蓮』
『麦の海に沈む果実』の登場人物、水野理瀬の幼年時代だとか。
これも、雰囲気だけ楽しむ作品だな~。これだけで1つの世界を作ってる感じがしません。
ちょっとホラーがかっていそうな気もするけど、『麦の…』も読んでみたいな~。

『ある映画の記憶』
この作品に出てくる一色次郎の『青幻記』。とても幻想的で、だけど訴えかけてくる小説なような気がします。恩田さんの作品中の作品かと思って、こんな小道具まで恩田さんが作ったのか、すごいな~と思ったのですが、実在する小説なんですね。ちょっとがっかり(^^;)
一色次郎の『青幻記』。気になります。

『ピクニックの準備』
『夜のピクニック』の前夜を描いた作品。これも、長編作品の中の1ページを切り取ったみたいな作品。

『国境の南』
おもしろかったです。どこかで聞いたことあるようなモチーフだったけど、おもしろかった。
恩田さんの中では『茶色の小瓶』とシリーズになっているドキュメンタリー・ホラーだそうです。
えっ?ホラーだったの、と思った私。
ジャンル分けって難しいな~。

『オデュッセイア』
これ、好き。
ハウルの城がココロコになってガチャガチャ動いている姿が目に浮かんで仕方ありませんでした。

『図書室の海』
『六番目の小夜子』の番外編だそうです。『六番目…』に出てくる関根秋という子のお姉さん、夏の話。
『六番目…』を読んでいなくても十分楽しめるお話。
おもしろかったです。

『ノスタルジア』
このお話の中で、中国の客家という一族がちょこっと紹介されているのですが、何だかすごく印象に残りました。巨大な円筒形の建物で共同生活を営んでいる閉ざされた1つの王国。ココロコの話といい、この話といい、想像をかき立てるものがあります。
恩田さんは、ご自身で、「とても私らしく、なんだか原点っぽいなあと思う」と書いていらっしゃいますが、私には「?」がたくさん飛んだ作品でした。うん、分からなくはないけれど、なんだかまだるっこしいわ(^^;)
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恩田陸 TB:4 CM:12 admin page top↑
Always~三丁目の夕日
2006 / 02 / 27 ( Mon ) 14:28:10
先週の水曜日、夫と一緒に見に行きました。
夫は、先週の月曜日から木曜日まで、「有給休暇の消化」のためのお休みだったのです。
運動するんだ!と朝からウォーキングして、お風呂屋さんに行って、パチンコ行って、過ごしてました。
退職後ってこんな感じなのかな~なんて思ってしまった(^^;)
あんまりやることなさそうだから、1日だけつき合ってあげたのでした。

で、映画。
評判のいい映画だったので、以前から観たいね~と2人で話していた映画です。
検索すると、もうどこの映画館も終わっていて、上映中だったのは「○○文化映画館」なるところだけ。
…レトロな映画館でした(^^;)
お尻が痛くなっちゃった。
ま、映画にあわせて映画館をチョイスした、ということにしておこう。

内容は、そうだな、思っていた以上でも以下でもなかった、という感じ。こういうのを期待通り、と言うのかな。
昭和30年代を舞台にしているので、懐かしむほどしっくり来ない、けど知ってる、という空気感がありました。
吉岡秀隆がよかったな。情けない役がとても似合っていた。気持ちと反対の科白を吐くという場面も、かえってそれで本心が伝わってきたり。あと演技の中の演技とか。うまい役者さんだったんだな~と、ちょっと見直しました。
何度か泣きそうになったけど、隣りに夫がいたから我慢しました(!)なんか、恥ずかしいんだよね。
でも、結構同じところで隣からぐすぐす聞こえてきた。そういえばこの人、すごく子ども物に弱いんだった('◇')ゞ
ラストで男の子が、「今日も明日も、10年後も、夕日はきれいなんだよ」(うろ覚え)と言っていましたが、あんなきれいな夕日、もう東京では見られないよ~。
この40年で随分さま変わりした日本。
私たちはどこに向かおうとしているのかな~。
今の子どもが大人になっている頃には、どんな風景が広がっているのかな~。
何も描けない自分に、一瞬めまいのようなものを感じました。




映画 TB:2 CM:10 admin page top↑
オリンピック生中継
2006 / 02 / 24 ( Fri ) 15:16:04
今朝、フィギュアスケートの生中継を見ました。(途中からだけど)
オリンピックももう終わろうとしているのに、今回初めて見る生中継。
息子が宿題をやってないと騒いでいるのを放ったらかして、思わず座り込んで見てました。(『大造じいさんとガン』の音読までしようとするから、「はい、終わり~。」と途中で判こをついてあげました。先生、ごめんなさい^^;)

競技内容もよく分からず、選手の顔もよく分からず見ていたのですが、世界で指折りの選手達が、結構ジャンプを失敗していた。。。
これ、きっと練習で失敗したことなんてなかったところで失敗してるんだろうな~なんて。
オリンピックって、やっぱりすごくすごく緊張する場なんだな~なんて。
息を詰めて見ていました。
荒川静香選手は、その中にあって転ばなかった選手ですね。思わず、転ぶな、転ぶな~と念を送ってしまいました。
3回転が2回転になってしまったとか、何やら言っていましたが、
安全策で狙っていい場面だもの。作戦でしょう。(違うのかな?)
荒川選手が金メダルを取ったとき、淡々と解説していらした方が声を詰まらせていたのが印象的でした。
この4分間(?)のための努力。あの場に立った人も立たなかった人も、努力のかさはだれにも負けないと誇れるだけのものがあるでしょう。
でも努力はいつも報われるとは限らない。
努力が報われた荒川選手、おめでとうございます♪
メダルを逃して涙をこらえきれなかった村主選手。渾身の演技が、素人の私にも、とても力強く、美しく見えました。
全然どうでもいいことですが、荒川選手って、以前に見た中国の体操だかフィギュアスケートだかの選手に似ている気がする。
アジアンビューティーだわ。

朝から何やら気合いが入りすぎたので、今とても眠いです。。。
日々のつれづれ TB:0 CM:12 admin page top↑
梟さんからバトンがついた♪
2006 / 02 / 24 ( Fri ) 12:57:11
昨日から、「黒ヤギさんからお手紙ついた♪白ヤギさんたら読まずに食べた♪」の歌が頭から離れない私(^^;)
いやいや、そんなことよりも、梟さんから『人間性バトン』が回ってきました~。
初バトンだわ♪んじゃ、いきます!

Q1.回してくれた人の印象

いろいろあるけど、梟さんは梟さん♪のイメージだな~。(何やねん^^;)強いて挙げれば…

☆ワライネコニャーニャーの飼い主
☆とんがったところを忘れてない人
☆やわらかくてふわふわしたものを持ってる人
☆呑兵衛の食いしん坊
☆結構ダジャレ好き
☆私が迷子になったら、どこからともなく現れて、こっちだよって教えてくれそう

☆好き♪

Q2. 周りから見た自分はどんな風に見られているか、5つお答えください。

う~ん。。。。人からどんなふうに見られてるかって、あんまり考えないからな~。。。。
今まで人から言われたことで多いのは…
☆しゃべるの遅い・反応遅い
☆長生きできそう
☆昼間、寝てるでしょ?
☆典型的なO型(つまり大ざっぱ)

かな?
あと1こ、何だろう?
あ、敵に回すと恐いって言われたこともあるな~。そ、そう?

Q3. 自分の好きな人間性について5つお答えください。

好きな人間性って…???
人間性ねぇ~。
対になってる問がタイプを聞いてるから、好きなタイプでいいのかな?

☆大きい人
☆深い人
☆心のドアが開いている人(いつもでなくていいけどね)
☆笑顔のいい人。多い人。

あとは、声が渋いとか~。目は一重でも二重でもいいけど、ちゃんと顔見てしゃべってくれる人とか~。
これって、幾ら何でも人間性じゃないか。

Q4. では嫌いなタイプは?

こっちはさくさく出てきた(^^;)
傲慢な人。過剰に自信をもっている人。上からしか人を見ようとしない人。人に自分の考えを押しつける人。

そういう人見ると、後ろからヒザカックンしてやりたくなる

Q5. 自分がこうなりたいという理想像

ブータン人。
ハイ、つい最近読んだ伊坂さんの本の影響です(^^;)
実際のブータン人がどんななのか、知りません

Q6. 自分を慕ってくれてる人に叫んでください。

ありがと♪
あなたに会えて、うれしいよ~\(^o^)/

Q7. そんな大好きな5人にバトンタッチ。

いや、無理だから(^^;)
やってくれそうなでねちゃんは、もうこれ、やったものね~。
ノリのいいアトマツさんも、最近バトンはやらなそうだしね~。
く~さんはバトンやらない主義だしな~。
苗坊さんとか、すみかさんとか、パン・タロンさんとか、
じゅんさんとか、たまねぎちゃんとか、ゆーさんとか、
ひろさんとか、とかとかとか…やってみる?
もしよかったら拾ってやってくださいな♪
日々のつれづれ TB:0 CM:8 admin page top↑
「アヒルと鴨のコインロッカー」
2006 / 02 / 23 ( Thu ) 08:04:29
伊坂さんの作品は3冊目です。
ここにきてやっと、伊坂さんの作品が多くの人たちに好意的に受け容れられていることが納得できた、素直にいいなーと思えた作品でした。(遅っ!)
作品の構成の妙。よくぞここまでという個性的な登場人物たち。淡々とした言葉運びの中にピカッと光る文章。奇妙な題名の意味。
鮮やかでした。

★★★★☆

2年前と現在の物語が交互に進行します。
2つの物語をつなぐのは河崎と麗子さん。
その構成自体、珍しいものではないけれど、この構成だからこそ成り立っている作品です。
「僕はいかにも自分が主人公であるような気分で生きているけれど、よく考えてみれば、他人の人生の中では脇役に過ぎない。」
確かに。私たちが椎名の位置にあることって、もしかしたらそのほうが多いかもしれない。
だけどその位置が描かれることって、なかなかお目にかかれないことだな~と、ある種、新鮮な思いを持ちました。

椎名、河崎、ドルジ、琴美、麗子さん。。。
みんな個性的で魅力的です。
特にブータン人のドルジの仏教に根ざした輪廻転生の考え方は、何ともゆったりとした時間の流れを感じさせ、おおらかというか、雄大というか、せせこましくなくていいな~と思います。
「世の中の動物や人間が幸せになればいいと思うのは当然だろう。生まれ変わりの長い人生の中で、たまたま出会ったんだ。少しの間くらいは仲良くやろうじゃないか。…ブータン人はそう考えるんだ。」
ブータンという国は篠田節子の『弥勒』の舞台となった革命前のパスキムのモデルになっている国なのではないかと思っているので、そういう点でも関心がありましたし、なかなか触れることのできない国の話がたくさん聞けて、満たされたものを感じています。やっぱりブータン、いい国だわ~なんて。もっとも伊坂さんの作品ですから、すべてが本当だとは思えないけど(!)

伊坂さんの引っかけも、あまりにうまく引っかけてくれるものだから、かえって気持ちよかったです。
あちこちに伏線があって、言われてみればああそうか、みたいに思え、またそれが必要な背景にそうなのか~という納得が、悲しいけれどありました。

物語自体はペット殺しが軸になっているので、決して明るい話ではないし、ペット殺しの犯人たちの描写が異様で、とても暗い側面を持っています。
けれどもパズルのピースがそろった今、また読み返してみたいと思う作品です。

伊坂さんの作品、もっと読みたい♪

【こちらの記事も♪】
たこの感想文
文庫の本棚
苗坊の読書日記
伊坂幸太郎 TB:4 CM:16 admin page top↑
「失はれる物語」
2006 / 02 / 21 ( Tue ) 13:43:54
以前に読んだ、「Calling you」「傷」を含む6編からなる短編集です。
孤独の暗闇の中から、か細い光が弱々しく見えてくる。
その弱々しい光にあたたかさを感じて、胸が締めつけられる世界です。

★★★★☆

『Calling you』『幸せは子猫のかたち』『暗いところで待ち合わせ』は三部作だと、あと書きで作者自身が書いています。
孤独だった主人公の寒さやさみしさ。
人を感じられることのほのかなあたたかさや明るさ。
だれかがそばにいるだけで、世界が変わって見える。
胸に刺さったままになっている小さな棘がうずくような、
そんな繊細さと若さとほろ苦さを感じます。

乙一 TB:2 CM:9 admin page top↑
「障がい者」という表記~あれこれ
2006 / 02 / 20 ( Mon ) 08:44:50
たまねぎちゃんへのコメントがと~っても長くなってしまって、コメント欄には入りきれなくなったので(^^;)、記事として載せてみます。
私は有識者でもなければ専門家でもないから、
考えが浅いところや分かってないところ、たくさんあると思います。
けど、ま、私の今現在の気持ちです。
ぐちゃぐちゃだけどね(^^;)

たまねぎちゃんの投げかけ。
>「障がい者」と書くの、どう思いますか。

いきなりヘビーだわ(*^_^*)
しかも、「障がい者」という表記、私は見たことなかったし…。
「がい」って何だろうね。
苗坊さんのおっしゃるように、「自分にとっても人にとっても、害はないし、差別用語だと考えられている」から、ひらがなにしてみた、ということなんだろうか。
それとも、「碍」という字が常用漢字にないから、ひらがなに開いてみたんだろうか。

「障害者」を「障がい者」と書くことも「障碍者」と書くことも、結局意識の高い人の意識的な区別であって、「ショウガイシャ」という音には変わりないよね。
そういう言葉の書き換えに、どれだけの効力があるのかな~と感じています。

多分、意識の高い人たちは、そうやって字を変えることによって、人の注意を喚起し、自分たちの主張を聞いてもらいたいという気持ちがあるのかな~と思います。

だけど、ただ字面を変えるだけなんて、呼び方を変えるよりも随分弱々しい主張だわ。。。
もっとほかに伝え方ってないのかな~と、何だか歯がゆい思いが先に立ちます。
「差別用語」は言葉自身に責任はないのではないかな~。
それを使う人の感情を乗せて、初めて差別用語となりうるという気がします。
これは差別用語だから封印、これを言ったら傷つく人がいるから封印、というような、小手先の書き換えなんかでとりあえずお茶を濁すやり方は、本当に伝えたいことを伝えるだけの力があるのだろうか。。。

今まで、多くの言い換え、書き換えがなされてきたけれど、
そしてその歴史を私たちは見てきたけれど、
それだけでは人のとらえ方を変えることはできなかったのではないかな~と感じるのです。

問題は、その言葉に乗せる波動というか、メッセージというか、そういうもっと奥のところなんだろうな~と思います。

「障害」を「障がい」と表記する人たちは、社会にとっての邪魔者という意味で使われてきた「障害」という概念自体を変えたいと思っていると思うんだよね。
私も、それはとても必要なことだと思うし、大切なことだと思います。

社会にとっての障害ではなく、自身が社会に参加するときに障害になるもの、というとらえ方が、早く一般社会にも浸透するといいなーと思います。そうなれば、親や当事者が「障害」という言葉に傷つくことなく、必要な援助を思う存分受けられる気分になれるかな~と。

「障害」という言葉にどういう概念を乗せるかということだと思います。
そして、今までの概念を破っていきたいのなら、マスコミの風潮や、教育の力や、いろんなものの力が必要になるのだと思います。
専門家が専門書で幾ら説いても、一般社会には浸透しないよね。

今現在の教育現場なんかを見ると、「社会にとっての障害」の次に来ているものは、「障害」=かわいそうなのではないかと感じています。

小学校なんかで最近よくやられている「ハンディーキャップ学習」は、真の障害者の理解につながるのかな~と思っています。
「ハンディーキャップ学習」って、例えば目の見える子が目隠しをして、どんなに不便かを感じる、歩ける子が車いすに乗ってみて、どれだけ不自由を感じているか知る、というものだよね。
それによって得られる感情は、「大変なんだな」「かわいそうだな」でしかないんじゃないかな。
でも、本当に目の見えない人の世界は、例えば聴覚が一般の人より鋭かったり、触覚が発達していたりして、ただ単に目隠しをしたからって得られる世界ではないと思うんだよね。
車いすの人もそう。そこに広がっている世界は、やっぱり一般の人の世界とは違う世界があるんじゃないかと思うんだわ。
でも、「ハンディーキャップ学習」ではそこまで知ることはできない。
人が人を認めるって、根っこには「尊敬」の感情が流れているんじゃないかと思うんだけど、「かわいそう」という感情には、自分より下というような、そういう感覚が流れているように思う。
あるいは、、、
人が人を認めるって、自分の陣地から1歩相手の陣地に近づくことから始まるのではないかと。。。でも、「かわいそう」という感情は、自分の陣地から相手を見ているという、何だかそんなイメージが私にはあります。
そんなところから発せられる援助って、何だか偽善めいてるな~なんて思うのは、私がひねくれているからかな~。。。


「障害者」を「障がい者」と書くことはお互いを認めあえる世界を目指すための第一歩なんだという意思は、十分感じられるんだけどね。

もっともっと直接的な「意識への働きかけ」が必要なんだと思います。
でも、そういった働きかけに最も役立つであろうマスコミが、これから始まるパラリンピックの取り上げ方や、そのほかのいろんな場面の論調なんかを見る限り、「かわいそう」が基調にあって、「乗り越えることの美しさ」を伝えたがっているかな~なんて思います。

そういうことを続けていく限り、どんな漢字をあてようと、やっぱり「ショウガイ」という言葉で傷つく人は少なくはならないだろうし、差別感を与えることには変わりないんじゃないかな~と思います。

「障害は不便であって不幸ではない」と断言できる乙武さんみたいな方には、自分がどんなに普通にできるか、ということを語るのではなく(それも大事なことなのかもしれないけれど…)、自分の世界がどんなに豊かなのか、をもっともっと語ってもらいたいな~なんて思います。
人はみんな自分の住んでいる認知世界が「普通」の世界なのだから、
ついつい自分の感じている世界とほかの人の世界が同じようなものだと思ってしまいます。
だから、欠けている部分は分かりやすいけど、自分に備わっているすぐれた部分は、自分のこととはいえ、なかなか見えにくいもの、把握しにくいものだと思います。
だから、語れって言ったって、そんなに簡単なことじゃないとは思うんだけれど。。。。
『よさを認める』とか『みんな違ってみんないい』という精神とかって、それぞれの認知の世界を知ることから始まるんだというふうに自分のことも他人のことも捉えられたら、
今とは違う世界が開けるんじゃないかな~、なんて思っているのです。

…言葉があまりに拙くて、自分でも自分の思っていることがちゃんと伝えられていない気がします。(というか、自分の思っていることがちゃんと言葉になってない気が…^^;)
でも、とりあえず送信!(*^_^*)
教育・心理学関係 TB:0 CM:8 admin page top↑
「ディスレクシアなんか恐くない!」ロナルド・D・デイビス
2006 / 02 / 18 ( Sat ) 22:06:26
おぉ~!!と思うぐらい、何だかとっても前向きな本でした。
自身がディスレクシア(読み書きのLD)である方が、ディスレクシアの子どもたちのための学習法を教授しています。
ディスレクシアの多くは視点が定まらないことに根本原因があるという考え方で、視点を定める(こともできる)コツを教えています。
なるほどな~と思います。
何だかんだといって、その認知の方法が人とは違っているなら、こうやって認知すればいいんだよというところから始めたほうが、それがゆえに不利をこうむっている人には有効なのかもしれません。
ただ、この方の場合、「文字がぐるぐる回って見える。浮かんで見える。逆から見える」といった視覚認知が一般とは違っている方なので、そうではない認知の問題を持っている人には、ここに書かれている方法が有効だとは思えません。
「この子の場合には…」と、認知レベルで理解する必要があるかな~と思いました。

この本で印象的なのは、ディスレクシアを「障害」とは捉えず、「能力」と捉えていたところです。
プラス方向の「自分は特別なんだ」という感覚をもって、著者は生きています。小さい頃は「ディスレクシア」を理解されず、結構苦しい思いをしてきたのにもかかわらず。
こんな自己像を作ることができたなら、本当に人生楽に生きられるだろうな~。
ほかの人と違うことが自己否定につながってしまう私たち日本人(とまで大きくくくっていいものか、よく分からないけど…)と、思考回路が違うような気がします。
今、劣等感で凝り固まっている子が、こういう自己評価の視点を持ってくれるといいな~と切実に願います。
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教育・心理学関係 TB:0 CM:2 admin page top↑
「学習障害児の相談室」上野一彦編
2006 / 02 / 14 ( Tue ) 17:10:10
1987年出版。
上野一彦…東京学芸大学教授。「発達心理学」「臨床心理学」専門。なずなの会というところのHPに講演内容が掲載されています。結構分かりやすいかも。講演内容はちら

この方、実際に「学習障害」を抱えた子どもや親の面談を多く手がけてきただけあって、親の気持ちを汲むような語りかけをしています。
実際どうすればいいのか、という具体性には欠けるけど、
指針としては役立つのではないでしょうか。
出版されたのが20年前ですから、例えばここに紹介されている水道式の算数教科書は絶版ですし、ほしい情報が古いのが玉にきずです。

それにしても。。。。
障害という言葉。考えさせられます。
社会が「障害(=じゃまなもの)」としてラベリングしていた歴史があまりに長すぎたかな。
障害何たらの専門家や、少しでも意識のある人たちは、「障害」という言葉は、彼あるいは彼女が社会の一員として参加するのに「障害(=他の手段が必要であったり、あるいはその手段を使うのにコツが要るもの…って感じかな。上野さんは不利をこうむるものという表現をされています)」となるもの、という意味で使っているのですが、
そういう一部の良識ある(のかな…)人たちのイメージがなかなか浸透しないですね。
悲しいことに。
だから、「学習障害」という言葉で当事者も親もひどく傷つく。異質なものと見られることに大きな心理的負担を強いられる。。。。
あるいは、子ども社会において、「障害児」という言葉がいじめの言葉となりうる。。。。

また、脳についても考えさせられます。
何か問題を抱えている、という子どもたちを判断する材料として、
「脳にちょっとしたトラブルがあるのではないか」と考えることは、
実はとても楽なことなように思います。
今現在、脳の細かい動きをすべて解明できているとは言い難い中で、
「よく分からないけど脳の一部が少し動きが悪いようですよ」と言うことは、何だか「専門家」らしいし、納得しやすい。
だけど、「完全な脳」なんてあるのかな~。
人間がそれぞれ個々に違うように、脳も個々に違うんじゃないかな~。
その「違うところ」をもってして、それが問題なんです、なんていう言い方をされても、現実問題として何の助けにもならないんじゃないのかな~。
何だかそんなことを思いました。
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「黄金を抱いて翔べ」
2006 / 02 / 14 ( Tue ) 15:58:23
高村ワールドを堪能しました。終盤の手に汗握る展開から静かに幕が下りるまで、一気読みでした。

★★★★と半分

高村さんの作品を読んでいると、胸にざわざわと不穏な風が吹きます。
そしてドキドキと息苦しくなります。
いつのまにかその世界に没頭している自分がいます。
この作品には、共感も批判も、そして感動すらも、読者の感情を受け付けない力強さがあります。ごくありふれた日常生活を送っている私の『安全圏』からの感情など軽く跳ね飛ばしてしまうような、そんな力強さ。
こういう生き方をしたヤツがいた。そういう確かな手応えだけを残します。
そして、幸田やモモやじいさんが、私の『ここ』に居座るのです。

たまたまですが、この本は久しぶりに(本当に久しぶりに)音楽を聴きながら読みました。『ラフマニノフ交響曲第1番』。とってもマッチしてました。
高村薫 TB:1 CM:6 admin page top↑
「LDの見分け方」日本LD学会編
2006 / 02 / 13 ( Mon ) 13:09:00
1997年発行。「分かるLDシリーズ」の②です。
全部で3冊あり、①「LDとは何か」、③「LDと学校教育」です。
読むと、暗い気持ちになります(…笑)
何でも障害障害って言うなよ~とか、問題って何だよ~とか。。。
自分の子が心配でこれを手にした親御さんは、自分の子供に当てはまるものは1つぐらいあるんじゃないかな。いや、「普通」にしてる子でも、、、、ね。
題名が、「見分け方」なので、じゃあどうすればいいの?ってところには触れてないし。(これって当たり前?)
いわゆる専門家と一般人との温度差を感じた本でした。

本の覚書はこちら↓
図書館で借りた本なので、私が気になったところだけピックアップしています。論旨をまとめたものではないので、かなり偏っていることをお断りしておきます。

続きを読む
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「メタボラ」61~70覚書
2006 / 02 / 10 ( Fri ) 10:15:52
あらま、もう10回分たまってしまった。。。
今日はもう73回目が連載されています。(笑)

朝日新聞朝刊に連載中のメタボラ。
最初はどう見ても脇役だった昭光君の独白が続きます。
続きを読む
メタボラ覚書 TB:0 CM:8 admin page top↑
おかえり、自転車
2006 / 02 / 09 ( Thu ) 13:37:53
1年前に盗まれた次女の自転車が見つかりました♪
警察に届けて、それっきり忘れていたのだけれど、
おまわりさんが連絡してきてくれたのでした。
おぉ~!!!すごい!!!\(^o^)/

で、警察まで自転車を引き取りに行った後、
ついでに図書館まで足を伸ばしました。
借りてきた本は4冊。
畠中恵「ねこのぱぱ」
中島たい子「漢方小説」
乙一「失はれる物語」
伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」

それから毛色の変わった本も4冊。
「LDの見分け方」
「学習障害児の相談室」
「ディスレクシアなんか恐くない!家庭で出来る読み書きLD解決法」
「LD児の漢字学習とその支援」

まだ「黄金を抱いて翔べ」も読めてないのに、こんなに読めるのか?私(^^;)
日々のつれづれ TB:0 CM:2 admin page top↑
「椿山課長の七日間」
2006 / 02 / 06 ( Mon ) 20:48:56
さすが元新聞連載小説。途中箇所にも山場があって、さくさく読めました。

★★☆☆☆

これは辛めの☆かな。う~ん、おもしろかったんです。でも何だか、「おもしろかった」がさらっとし過ぎていて、ちょっと物足りない感じ。最後、無難にまとめてしまったかな、みたいな。。。。
もっと深い感じになるのかと思ったら、意外とそうでもなく終わってしまった、みたいな。
何とも「おもしろかったけど、コツンと来ないぞ」みたいな感じでした。。。。

これぞ大衆小説、みたいな浪花節満載で、いい人がたくさん出てくるし、間違いを犯した人に対する視線も優しい。ハートウォーミングなお話、だと思います。

蓮ちゃんも、陽ちゃんもいい子でね。
おじいちゃんもいい人でね。
ヤクザさんもいい人でね。
そのいい人加減が何だかファンタジーでした。そういうファンタジーを受け容れるだけの素直さが、私にはもう欠けているのかもしれません。
そういう人物造形も、作品の中では結構活き活きとしていたんですけどね。

ラストが、え~、それはないでしょう、なラストでした。
やっぱりこういうファンタジーは、最後はいい人が報われる、で終わってほしかったな。

主役の椿山課長にどれだけ共感できるか、というのも重要なポイントかもしれません。
私は、死んでからそんなことを思ってもさ~みたいな、ちょっと冷たい目で見てしまいましたので。(汗)

どんどん先を読ませる平易な文章と軽快なリズムは、さすが浅田さんって職業作家さんだな~と思います。心がちょっと疲れたとき、何となく気持ちが沈んだとき、さら~と読めて、そして読む前よりも少しだけ、周りの人に優しい気持ちになれる作品だと思います。
浅田次郎 TB:1 CM:7 admin page top↑
目次~2006年1月まで
2006 / 02 / 03 ( Fri ) 14:52:27
1月は全部で12冊読みました。
あれ?思ったより少ない。
最初はハイペースで読んでいたんだけどな。

今月読んだ本はこれ!
【荻原浩】
なかよし小鳩組
【乙一】
きみにしか聞こえない
【篠田節子】
女たちのジハード
【柴田よしき】
フォー・ユア・プレジャー
【梨木香歩】
裏庭
【林望】
りんぼう先生おとぎ噺
【東野圭吾】
眠りの森
探偵ガリレオ
怪笑小説
【米原万里】
旅行者の朝食 
【クーンツ】
ウォッチャーズ上下

今月の一押しは「裏庭」です(*^_^*)

月別・読了本 TB:0 CM:4 admin page top↑
「夜のピクニック」恩田陸
2006 / 02 / 02 ( Thu ) 18:15:03
胸にスーッとなじむお話でした。
大切だったあの頃が、丁寧にすくい取られていた作品でした。

★★★★☆

高校最後の学校行事、歩行祭。丸1日かけて80キロを歩くこの行事に、貴子は自分にある賭けを課していた。

ただひたすら歩くこの行事を、作者は丹念に描きます。
ドラマらしいドラマはありません。
等身大の高校生の心の機微が描かれます。
そこに、私は懐かしさを感じます。
私の高校時代も、特に人様に語れるようなドラマはなかった。
けれども、そこで私はいろんなことを考え、感じていた。わだかまりを感じたり、それが解けたり、いろんな人との触れ合いがあった。
その1つ1つが今でもしっかり心の奥底で息づいている。
そんなことを思い出させてくれたような作品でした。
続きを読む
恩田陸 TB:5 CM:20 admin page top↑
男前
2006 / 02 / 02 ( Thu ) 08:23:59
以前から気になっていたものに、「男前豆腐」という豆腐があります。
ネーミングがやけにインパクトあって、お目にかかりたいな~と思ってました。

やっと近所のスーパーに置かれるようになりましたぁ!!
それも、木綿ごしの「男前豆腐」と絹ごしの「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」の2種類!
どちらもかなりお高め。1パック220円前後。
下の棚には1パック78円の豆腐が並んでいるので、給料日前は、「……」と悩みます(^^;)
両方、食べましたとも。
「男前」も期待通りおいしかったけど、
「ジョニー」が絶品でした♪なめらかで濃厚。こんなに味のある豆腐、すご~く久しぶりでした。

スプーンですくってしょう油をつけて食べるだけ。なので「簡単料理」にもならないけどね('◇')ゞ


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心の声
2006 / 02 / 01 ( Wed ) 18:49:47
SOSを受け取ってしまった私は、今、何が彼女の幸せにつながるんだろうと、すごくすごく考えてしまっています。
彼女が私の子供だったら、私は全身全霊で守ることもできるのに。

TVドラマ、「輪舞」を毎週見ています。
先週の放送で、韓国語しか話せない女性に、日本語しか話せない男性が、笑いながら自分のしたことを悔いるシーンがありました。
「何やってるんだろうな、おれ」なんて。
日本語が分かる人は、きっとそこに反応すると思うんだよね。
「そんなことないよ、あなたは一生懸命やったじゃない」とか何とか。
でも、日本語が分からない彼女は、「言ってることは分からない。でも心の声は分かる。」と言い、覚えたての日本語を使います。
「タスケテ」
…心の声は言葉にかき消されてしまうものだけど、本当はそれが一番知ってほしいことなんだよね。

彼女の「タスケテ」は、確かに私に届いています。
私は、届いているよとちゃんと彼女に伝えられただろうか。
私を信頼して伝えてくれた彼女を、私は真っすぐに受け止めたいと思っています。
真っすぐに受け止めて、そして…。
私が彼女のために今できることを、誠意をもってやるだけなのよね。
でも、…裸の自分になるのはとても恐い。
過去の私と対峙している自分を感じています。
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