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「陽気なギャングの日常と襲撃」伊坂幸太郎
2006 / 05 / 31 ( Wed ) 17:36:37
『陽気なギャングが地球を回す』の続編です。

4人の銀行強盗は健在です。

ある風景が違うシーンの片隅に映し込まれているような、伊坂さんお得意の手法も健在です。

★★★★☆

前作よりもテンポよく、勢いがありました。
4人の主人公たちが「おなじみ」になっているせいで、気持ちよく物語りに入れます。

響野と久遠の会話。
おもしろいよ~と聞いていたけど、うん、本当に楽しかった。
いいコンビだわ、この二人。
軽くて、ポンポン行き交う会話。
どんどんずれていく筋道。
だけど、その一見無駄に思えた会話が、後になって活かされていたりして。
好きですね、こういうの。

前作が今映画になっていることもあって、それぞれのキャストを思い浮かべながら読んでいたのですが…う~ん、響野は、もうちょっと若い感じ、軽やかな感じだし、成瀬は逆にもうちょっと落ち着いた感じ。やっぱりこの二人はちょっと違うな~と感じました。ま、イメージだけど。
でも、雪子は鈴木京香さんでピッタリかも。
この人だけ、「響さん」「成さん」と呼んでいるのよね。
鈴木さんの声が聞こえてくるようでした。
久遠くんは、役者さん自体、あまり知らないので、勝手に想像を膨らませました。久遠くん、いいな~。

作者があとがきで、
「この強盗たちは、4人でわいわいがやがやと喋りながら、騒動に巻き込まれていくのが本領」
と書かれていますが、そのとおり、わいわいがやがや。
柔道部員の突拍子もない特別参加(?)なんかもあったりして、
明るさに徹した作品でした。

挿絵もなかなか洒落ています。
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伊坂幸太郎 TB:4 CM:4 admin page top↑
米原万里さん
2006 / 05 / 30 ( Tue ) 21:42:21
梟さんのオススメで、今年に入って出会った方でした。

今朝の新聞で、訃報の記事に接しました。

56歳。

まだまだお若かったのに。

最近の「愛国心」を教育基本法に取り入れることについての論議や、小学校で英語教育を行うか否かの論議がされています。
どちらについても自身のスタンスをお持ちの米原さん。
彼女もひと言おっしゃりたいのでは…と思っていました。

それを聞く機会がなくなってしまったことが、ただただ残念に思われて仕方ありません。

ご冥福をお祈りいたします。
米原万里 TB:0 CM:6 admin page top↑
「ラッシュライフ」再読 伊坂幸太郎
2006 / 05 / 29 ( Mon ) 21:57:45
最近、伊坂作品は再読ばかりです。
早く文庫を出してくれ~ぃ!(*^_^*)

さすがに、今回はそれほど混乱することもなく、パチッパチッと時系列の穴に埋めるようにエピソードを読むことができました\(^o^)/

おもしろかったな~。

構成の難しさに目を奪われていた前回に比べて、登場人物の会話にすごく魅力を感じました。
ちょっといいこと言ってたり、なるほどね~と思うようなことを言ってたり。
いいな~と、素直に思えました。

あと、前作『オーデュボン…』の登場人物が出てきたり、『陽気な…』の銀行強盗や映画館爆破事件がチョロッと出てきたり、前に読んだときよりも、今回のほうが数段楽しめました。

ただ、、、、パチッパチッとやっていて、最後までスムーズに読み通せるかと思ったんだけど、これがそうはいかなかった(^^;)

これ、とってもミスリードを誘う構成になっていると思います。

わざと???って思うぐらい、いろんなところに落とし穴がある。

時系列がねじれている。。。。と思わせるような箇所が、何カ所かあるんですよね。

さら~っと読んでいたら、影が2つできていた、という箇所が、
前回タイムテーブルを作って初めて気づいた箇所以外にもいろいろあって。。。

あ゛~、いぢわるな作品だぁ~と思ったのでした(*^_^*)

以下ネタバレ(^_-)-☆
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伊坂幸太郎 TB:1 CM:12 admin page top↑
今日買った本
2006 / 05 / 28 ( Sun ) 21:30:10
最近、あれこれあ゛~~~っ!!!ってことが多くって、
気持ちがちょっと荒れてます(^^;)
なので、いいもん、私の好きなモノ、買っちゃうもん♪と本屋さんに行きました。(*^_^*)

恩田陸『ライオンハート』
   『黒と茶の幻想』
   『木曜組曲』
荻原浩『コールドゲーム』
吉田秋生『吉祥天女』
篠田節子『ハルモニア』
垣根涼介『ワイルドソウル』
伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と逆襲』

…でもね、伊坂さんの『重力ピエロ』と『チルドレン』は、まだ文庫じゃなかったし、
伊良部系と噂される『チーム・バチスタの栄光』も、ハードカバーだったので、
う~~~~~~む。。。。。とすごく考えて、やめておきました。(^^;)

私ってとっても庶民かも(^^;)
読書メモ TB:0 CM:10 admin page top↑
うふっ♪
2006 / 05 / 27 ( Sat ) 20:56:48
昨晩のこと。
長女は修学旅行でいなくなり、長男はお友達の家にお泊まりしました。
残るは次女(中3)1人。
だんなも帰りが遅いときてる。。。。

で、私と次女の会話。
私「おやすみ~」
次女「ママ、もう寝るの?」
私「うん、もう寝るよ。○○は?」
次女「う~ん、もう少ししたら寝る。…どこで寝ようかな。」

ん???
私「ここ(私の布団)、来たら?」
次女「うん♪じゃ、後で行くね」

ん~♪かわいいヤツ

昨晩は、久方ぶりで次女に添い寝しましたとさ(*^_^*)
日々のつれづれ TB:0 CM:6 admin page top↑
「メタボラ」161~175覚書
2006 / 05 / 26 ( Fri ) 17:37:34
久々のメタボラです。
15回分まとめての更新ですけれど、ぽおさん、junさん、大丈夫!
全然お話が進んでませんよ~(*^_^*)
175回目で、やっと昭光(ジェイク)のホスト稼業2日目朝を迎えます。
あらすじはこちら↓
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メタボラ覚書 TB:0 CM:4 admin page top↑
「レディ・ジョーカー」覚書
2006 / 05 / 25 ( Thu ) 13:51:23
しつこく『レディ・ジョーカー』です(^^;)
ど~して私は感動しなかったのか???という何だか人を食ったような、訳分からんギモンは、とりあえずひろさんのコメントで着地点を見つけたので、終了!

で。
この本は図書館から借りた本です。(気前よく2週間の延長を許してくださった図書館さん!ありがと~♪)
返却する前に、読みながら付箋を貼った文章を残しておくことにします。
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高村薫 TB:0 CM:2 admin page top↑
『レディ・ジョーカー』高村薫
2006 / 05 / 24 ( Wed ) 14:52:49
昨日のびっくり!から、少し落ち着いたそらです(*^_^*)
この作品は、ハードカバー2段組の860ページの大作です。
これだけの長さが必要であった作品だと思います。
重厚、骨太、といわれている高村薫ですが、この作品も重厚、骨太、そして、綿密な心理描写。
どっぷり堪能しました。
ただ、「臓腑をギュッとつかまれたような感じ」というか、「心が激しく揺り動かされる」みたいな、高村薫作品を読んでいるときに感じる「あの感じ」が私の中に生まれませんでした。
何でかなとず~っと考えているのだけれど、分かりません。
すごくいい作品だと思うのに。
タイミングのせいなのかな。思い当たること、ないけれど。。。。

ということで、正直に自分の感じで☆をつけることにします。
この作品ほど、湧き上がる感情と頭での理解が乖離した作品はなかったな~と思いながら。。。

★★★☆☆
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高村薫 TB:3 CM:4 admin page top↑
「レディ・ジョーカー」読了 高村薫
2006 / 05 / 23 ( Tue ) 11:35:23
えっ!え~~~っ!!!
ちょっと…ちょっと待って。。。

ということで、今ちょっと動揺してます。(苦笑)
うん、それは前々から分かってはいたんだけどね。
でも、そんなあからさまに……。

う~む。。。。感想は明日にしよう。
高村薫 TB:0 CM:2 admin page top↑
1周年!
2006 / 05 / 21 ( Sun ) 16:19:05
昨日5月20日は、ブログ開設1周年でした。
家計簿も日記も1年続いたことがない私(^^;)
よく続いたな~と思う反面、まだ1年しかたってないのか~という気もしています。
ブログを通じてお知り合いになることのできた方々とは、もっと以前からお知り合いだったような、そんな「近い感じ」を持っています。
こういうつながりができたことに、とっても感謝しています。

ふらっと遊びに来てくださる方、TBくださる方、そして、拙い記事にコメントをくださる皆様方。
これからも、力まずゆるゆると、大好きな本の話なんかができたらいいな~と思っておりますので、おつき合いくだされば幸いです。
                      ☆そら☆彡
ごあいさつ TB:0 CM:18 admin page top↑
「ダ・ヴィンチ・コード」 ダン・ブラウン
2006 / 05 / 19 ( Fri ) 20:12:46
naoさんが、以前の記事にコメントを寄せてくださったので、そういえばアップしてなかったな~と(*^_^*)

1年以上前の感想です。
あんまり突っ込まないでください(*^_^*)

★★★★☆

とてもおもしろかったです。

ルーブル美術館、レオナルド・ダ・ヴィンチ、最後の晩餐、イエス・キリスト、聖杯、マグダラのマリア・・・。

ヨーロッパ(というより、欧羅巴と書くほうがいいかもしれない^^)の香り漂う作品です。

イエス・キリストは本当は…というお話。もしかしたらキリスト教徒の方々にはセンセーショナルな話題なのかもしれない。

聖杯が実は…というお話も、登場人物の驚き具合からすると、結構すごいことなのかもしれない。

キリスト教とは縁遠い生活をしている私には、ピンと来ない部分も多かったです。

その「ピンと来ない部分」が逆に、日常生活とは全くかけ離れた世界の空気を吸ってるような心地よさがありました。
ダン・ブラウン TB:1 CM:10 admin page top↑
「神様からひと言」追記 荻原浩
2006 / 05 / 18 ( Thu ) 17:53:37
朝日新聞夕刊5月9日付の、映画「明日の記憶」の全面広告の下に、『神様からひと言』について、作者のコメントが載っていました。

「…(略)…半分ほど書き上げたある日、
証券会社をリストラされた友人からメールが届きました。
「知り合いが自殺した。」
その時に、何を書くべきか、はっきり言葉になりました。
「死ぬな」です。
会社や仕事なんかのために、死ぬな。
僕の会社員時代、手ひどいトラブルに見舞われた時や、
逃げ出したくなるような決断に迫られた時、
同僚のひとりが、よくこう言ってました。
「だいじょうぶ、死にゃあしねぇよ。」
ほんとうに、そう。死ぬほどつらいのは、生きてる証拠です。」


そんなに深いメッセージが込められていたのね。
「ちっちゃい」とか、「軽くて読後感がよい」とか、言いたい放題言ってしまって、ごめんなさい(汗)

確かに、自殺者が年間3万人を超えている現在。しかも中高年男性の比率が高くなってきていることが伝えられています。

本当に、会社や仕事なんかのために死んでほしくない。

私には伝わらなかった作者のメッセージ。
今日もどこかで死を考えている人の、その中のたった1人にでもいいから、どうか届きますようにと願っています。
荻原浩 TB:2 CM:11 admin page top↑
「レディ・ジョーカー」上巻 高村薫
2006 / 05 / 17 ( Wed ) 12:42:09
高村さんの本だもの、読むのに時間かかるだろうな~と思ってはいましたが、本当にとっても時間がかかっています。
図書館で借りてきた本なのですが、期限の今週土曜日までに上下巻とも読み終わるのはムリだろうな~。。。延長、お願いできるといいけれど。。。

この作品は、「グリコ・森永事件」をモデルにした作品だとか。
「グリコ・森永事件」ってどんな事件だったっけ?と、ちょっと復習してみました。
ふむふむ。
『レディ・ジョーカー』では、第1章、第2章で、犯人たちが犯行に及ぶまでのあれこれが描かれています。そこを読んだ限りでは、当該事件でいわれた「劇場型犯罪」という言葉から連想される、世間の注目を集めたい、とか、自分の能力を誇示したい、という犯人像からはほど遠い人たちです。
それぞれのあえぎが聞こえてきそうな人たちです。

これから犯人たちと捜査官たちの攻防が激しくなっていくんだろうな。まだチラッとしか登場していない合田刑事も、きっとしっかり出てくるんだろうな。
楽しみだぁ~♪
高村薫 TB:0 CM:0 admin page top↑
「LIMIT OF LOVE海猿」
2006 / 05 / 15 ( Mon ) 15:57:59
再放送されていたテレビドラマ「海猿」。
6回目をたまたま見て、結構おもしろいじゃないとうるうるしながら思った私。
前作映画もテレビで見て、予習バッチリの状態で先週観てきました。

おもしろかったです!

最初は、どうせ主人公は死なないし…なんて思っていたんですけれど(ヒネクレ者^^;)、何度も何度も襲いかかる危機。。。で、結構ハラハラドキドキ。気がつくと、手に汗握っておりました。

死と隣り合わせの究極の選択シーンとか、仲間同士の強い絆が感じられるシーンなど、ぐっとくる場面も多かったです。
観ている間、何度か泣きました。はい。

妊婦さん役の大塚寧々がよかったわ。
こういう人、大好き。
緊迫シーンの中にこういう人が1人。緊張と緩和のバランス感覚もよかったです。

主演の伊藤英明は、顔がときどき幼く見えて、カッコいいとは思えなかったけれど(^^;)、それが初々しく、一途な青年を好演していたように思います。
違う日に友達と見に行った次女は、伊藤英明の二の腕にホレたみたい(*^_^*)
確かに、よく鍛えた上腕二頭筋でした。

環菜ちゃん、恋人の上司に自分の彼氏のことを言うのに、「大輔くん」はないでしょう。社会人なんだから、せめて「仙崎さん」ぐらいに呼んであげようよ、とか、突っ込みたくなるようなところもところどころありましたが、正統派というか、シンプルというか、「みんなで生きて帰るんだー!!」という主人公仙崎の意志がまっすぐ1本通っていて、観ている私も素直に感動できた映画でした。

前作やテレビドラマのシーンが流されたり、ちょっと工夫があったからかもしれないけれど、エンドロールが流れても立ち上がるお客さんは少なかったです。
それだけ余韻に浸りたくなる映画でした。
映画 TB:0 CM:0 admin page top↑
「陽気なギャングが地球を回す」伊坂幸太郎
2006 / 05 / 12 ( Fri ) 15:20:45
『オーデュボンの祈り』の登場人物がどこかに登場していないかな~と思っての再読です。結局、どこに登場しているのか、分かりませんでした(^^;)
ただ、響野の奥さん、祥子さんが『アヒルと鴨のコインロッカー』に登場した椎名くんのおばさんなのね、ということは分かりました!
祥子さんは、『陽気な…』の登場人物の中では、唯一常識的な方のような気がします。銀行強盗の打合せに自分のお店を使わせているあたりからして、「常識的」と言っていいのかどうか、分かりませんが。

この作品は去年の8月に読んでいます。ですからそんなに時間がたっているわけではないのだけれど、あらすじ、きれいさっぱり忘れてました

★★★☆☆

嘘を見抜く名人・成瀬、天才スリ・久遠、演説の達人・響野、精巧な体内時計を持つ女・幸子、の4人はシンプルかつスマートな銀行強盗。強盗をめでたく(?)成功させたにもかかわらず、逃げる途中で現金輸送車強奪犯の車と出会い頭の事故。車ごと、盗んだお金を取られてしまった。。。。

「確かこれ、、、」と思い出す間もなく、めまぐるしくストーリーが展開します。
会話がとても楽しいの。
そして無駄がない。
すべてが何かにつながっています。
その辺がとてもスリリングです。

伊坂さんの作品には、「救いようのない悪者」が必ず登場するように思いますが、ここでは、慎一(雪子の息子)の友達である薫くんいじめの場面で登場する、あの金髪男でしょう。ホント、こいつは性根が腐ってるとしか言いようがない。さぁーっと血の気が引く思いがしました。
「人間は後悔する動物だが、改心はしない。」という響野の言葉。
暗澹とした気持ちになります。

この作品の暗い側面といえば、タダシくん(成瀬の息子)の自閉症もそうなのかな。「暗い」というと語弊があるけど。現実の重みを感じさせられる側面、ですね。
タダシくんに対する久遠の理解が秀逸です。
「タダシくんは必死なんだよ、きっと。」
「必死?」成瀬は聞き返した。
「…突然、外国に放り投げられたようなもんなんだよ。コミュニケーションの手段を取り除かれているところからスタートするんだからね。とにかく得体の知れない世界で生きて行かなくちゃ行けない。だから、手探りでみんなと交流しようとしているんだ。僕たちの言葉を鸚鵡返しにしたり、文章を丸暗記したり。意味も重要性も分からないから、手当たり次第に記憶する。時折、堪えられなくなってパニックを起こす。」
「決めつけるなよ」成瀬は笑う。
「タダシくんはどうにか世の中のルールを探そうとしているんだ。だから、ようやく見つけたルールがちょっとでも変更されると戸惑うんじゃないかな。…」…「もし火星に僕たち全員連れて行かれたら、一番動揺しないのはタダシくんだよ。…タダシくんにとったら、手探りでコミュニケーションを取るという意味ではここも火星も変わらない」


以前の感想文で、「どこかゴツゴツした滑りの悪い地の文章」と書いたのですが、これ、原因が分かりました!
この作家さん、恩田陸さんと同じように、地の文章に過去形と現在形が混在しているんです。(今まで、読んでいる作品の文体なんか気にしたこともなかったな~)
恩田さんの文章は、そういう文体をとることで、時制があいまいになり、異次元の空間に連れていかれる感じになります。
一方伊坂さんの文章は、同じような形態をとることで、何だか「ト書き」を読んでいるような気分になっていたのです。
ト書きを読んでいる気分ですから、無意識のうちにではありますが、このドラマを作っている脚本家の姿を後ろに感じていたのですね。
登場人物が感じ、考え、行動していることはだれかが最初から決めている、みたいな、作品の上に存在している目。
それが、いつもは物語に身を任せて流れていくように本を読んでいる私にとって、滑りが悪いと感じさせたものなのかもしれません。
……実は、つい先日、ほかのブログさんのところで、伊坂作品と俯瞰する目についてお話をしてきたばかりです。
そんなお話をしていなかったら、私は自分の感じていた違和感を、やっぱり滑りの悪い文章だとしか受け取ることができなかっただろうな~。
いろんな人とお話をすることで、少しずつはっきり言葉になってくる、そんな感じがしています。

再読のくせに、何だかいろいろ書いてしまったぞ(^^;)
またあらすじを忘れた頃に読んでみたら(!)、そのときもいろいろ感じることがあるのかな。
この本は古本屋さんに売り飛ばさないで、手元に残しておこうと思ったのでした。
伊坂幸太郎 TB:1 CM:10 admin page top↑
「メタボラ」149~160覚書
2006 / 05 / 11 ( Thu ) 14:31:18
「第5章 ヨルサクハナ」が始まります。
ここは、女癖が悪く、ラクして楽しく生きることしか考えてない昭光(ジェイク)のお話です。(我ながらひどすぎる言い方だ。。。)
あらすじは↓
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メタボラ覚書 TB:0 CM:0 admin page top↑
「メタボラ」141~148覚書
2006 / 05 / 10 ( Wed ) 17:37:15
149から第5章が始まり、ギンジの目線から、昭光の目線に移ります。
141~148まで、ギンジにとって転機となるような出来事が起こります。
あらすじは↓
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メタボラ覚書 TB:0 CM:0 admin page top↑
「ハッピーバースディ」新井素子
2006 / 05 / 09 ( Tue ) 11:58:50
遠い昔、その当時出ている作品は全部読んだ作家さんです。
懐かしくて思わず手に取ったのですが、流れる年月のせいでしょうか、読み通すのに根性が要りました

★☆☆☆☆

あんなに好きだったのに、今はもうこの方独特の文体についていけません。
私自身、優柔不断なところがあるから、ああでもない、こうでもないと主人公が揺れるさまなんか、以前はとっても親近感があったのに、
今はまどろっこしくて仕方ない。

あ~あ、新井素子の作品、もう読めなくなっちゃった。
少しさみしさを感じたのでした。
その他の作家 TB:0 CM:12 admin page top↑
4月に読んだ本&ブログの中の本
2006 / 05 / 08 ( Mon ) 14:58:14
もう5月も1週間以上たちましたね~。

連休はいかがお過ごしでしたか?
我が家の連休は、何だかうだうだな毎日でした。
それでも2日も家族でお出かけしましたよ。
3日は横浜中華街へ。
5日の日は芝桜を見に秩父へ。
どちらも車で出かけたのですが、渋滞に巻き込まれることもなく、かえって驚いてしまいました。
最近は長いお休みに入る会社も多くなったから、行楽客が分散されているのかな。

さてさて、今頃4月に読んだ本のリストです(^^;)
正確には今日までに読んだ本なので、ちょっとズルなんですけれど、14冊、読んでます。お~っ!!私にしてはとっても多い!!

今月は、伊坂幸太郎、真保裕一、恩田陸、それから荻原浩と、たくさんのステキな作品に巡りあえたな~と思います。
伊坂さんの作品は、今まで読んだ2作品も再読したいと思っています。早く読まなくちゃ、今度は『オーデュボン…』のほうを忘れてしまうわ(^^;)
荻原さんは、本屋さんで見かけたら、ついつい買ってしまうんだろうな~。大好きというほどはまっているわけでもないけれど、なぜか手が出てしまう作家さんになりました。
そして、恩田ワールドからはしばらく離れられない予感(*^_^*)

【伊坂幸太郎】オーデュボンの祈り
【荻原浩】神様からひと言
     ハードボイルド・エッグ
【奥田英郎】町長選挙
【柴田よしき】ふたたびの虹
【真保裕一】ホワイトアウト
       奪取
【恩田陸】六番目の小夜子
     麦の海に沈む果実
     三月は深き紅の淵を
     劫尽童女
【東野圭吾】レイクサイド
【米原万里】嘘つきアーニャの真っ赤な真実
【船戸与一】山猫の夏

そして、今まで取り上げてきた作品はこちら↓
月別・読了本 TB:0 CM:8 admin page top↑
「奪取」上・下 真保裕一
2006 / 05 / 08 ( Mon ) 12:30:02
真保裕一作品、2作目です。
以前に読んだ『ホワイトアウト』が、何が起こるか分からないハラハラドキドキだったのに比べて、
『奪取』は、どこでずっこけるか分からないハラハラドキドキがありました。
若さあふれる、手に汗握るおもしろさでした。

★★★★☆

ヤクザに作った借金を返すため、手塚道郎は偽札作りに手を染める。
パソコンに強い彼ならではのアイディアは、うまくいきそうに見えたのだが・・・。

主人公、道郎は、パソコンに強い定職を持たない若者で、ヤクザに追い詰められても今ひとつその状況が理解できていない世間知らず。
この性格設定が、作品全体にユーモラスな雰囲気を与えています。

道郎が偽札を作る過程は、まるでゲームをクリアしていくような、あるいは数ある条件を1つ1つクリアしながら新製品を作っていくような、そんな軽さが漂います。
もっといえば、夏休みの自由研究に没頭している男の子を見ているような感覚。
この人、偽札作りなんかに手を出さないで、もっと社会的に価値ある研究を重ねたら、そこそこいいものを作ったんじゃないかな~。
ねばり強く、手先も器用。系統的論理的な思考も重ねられるし、アイディアも柔軟です。
もったいない人材だわ~と思ったのでした。

最初はそんな感じに始まった偽札作り。
悲壮感も大層な思想もなかった偽札作り。
なのにどんどん深みにはまっていく、そのストーリー展開に無理がなくて、それでいて突拍子もなくて、目が離せませんでした。

何と言っても「じじい」の存在が大きいですね。
彼の偽札作りにかける情熱はハンパじゃありません。
手触りが同じ紙を調達するためにミツマタを栽培するなんて、やることが徹底的。
何ともすごい職人魂で、尊敬したくなりました。

雅人、幸緒、あるいは敵役のヤクザ。
ほかの登場人物たちも、いい味を出しています。
雅人の一本気、幸緒の跳ねっ返りが、物語に元気を与えています。
雅人と道郎の友情や、幸緒の淡い恋は、若々しく輝いています。
犯罪を犯そうとしている人たちであるにもかかわらず、暗い翳りがありません。
書いてはあるんですけどね。
偽札作りはロマンではない。大罪である。とてつもなく大きなリスクを負った犯罪である。etc.etc...
けれども、彼らの完璧な偽札を作るぞ~という意気込みが、犯罪にまとわりつく暗い側面を跳ね飛ばしているような印象を持ちます。

この作品には、印刷技術についてや製紙についてなど、お札に関する技術的なことも詳細に描き込まれています。よくここまで調べたな~と作者に感心してしまうのですが、とても専門的すぎて、少々眠気を誘います。技術的な説明がこの作品の一番の難関だったかな。
まぁ読み飛ばせるので、てきと~に読み飛ばしておきましたけど。(^^;)
この詳しさ、高村薫を彷彿とさせました。この作品を高村薫が描いたら、全然違う作品に仕上がったでしょうね。もっともっと情念漂う、暗く重たい作品になっただろうな~。そんなことを思ったりもしました。

ラスト、そこに落ちたか~と、思わず笑ってしまいそうになりました。いえね、つい最近、こういうラストについてあれこれ考えさせられただけに、あまりと言えばあまりにタイミングよすぎたのでした。
だけど、この作品にふさわしい、ちょっと清々しいラストだったと思います。

それにしても、お札は国の技術を結集させた最高級の芸術品なのですね~。
しみじみと、家に残っていた数少ない福沢諭吉を眺めたのでした。
真保裕一 TB:1 CM:4 admin page top↑
「ハードボイルド・エッグ」荻原浩
2006 / 05 / 04 ( Thu ) 14:42:05
荻原さん独特の、くすっと笑ってホロリとする作品です。
主人公には怒られそうだけど(苦笑)、かわいらしい作品でした。

★★★☆☆

最上はフィリップ・マーロウに心酔するしがない探偵。今日も飼い主から逃げ出したペットの捜査に精を出す。

喧嘩に弱くて、なのに気取ってみたくなる「私」と、いつの間にか居座ってしまった自称デキル秘書、80歳のおばあちゃん、綾の会話が楽しくて。
いい感じのボケと突っ込みで、読みながら、思わず顔がほころんでしまいます。
この二人の強烈なキャラクターが、この作品の成功の鍵なんだろうな~と思います。

文庫の裏表紙には、「2.ぽろぽろ泣けるから、人のいるところでは読まないこと」と書いてあります。
ラストシーンのことを言っているのだと思います。
確かにとっても切なくなります。
ほろっときます。

けれども私が泣きそうになったのは(泣かなかったけど^^;)シベリアンハスキー、チビの、「待て」のシーンでした。
犬ってとってもけなげ。
だからこそ、ちゃ~んと責任を持って飼わないといけないのよ。本当に。

「私」も綾も、自分の妄想の世界に生きている。そのほうが幸せという不幸せを感じてしまいもするけれど、そんな生き方でしか現実世界での情けなさや辛さや孤独が緩和されないのなら、それはそれでいいじゃない、と思うのでした。
優しい読後感の作品でした。
荻原浩 TB:4 CM:10 admin page top↑
「劫尽童女」恩田陸
2006 / 05 / 01 ( Mon ) 13:18:33
これ、作者が宮部みゆきさんだと言われても、信じてしまいそうです。
意外に、というのもヘンだけれど、読みやすい作品でした。

★★★☆☆

父、伊勢崎博士の手で容易ならぬ超能力を与えられた少女、遥のお話です。
博士の所属していた組織「ZOO」との闘いや、その後の施設での攻防、弟の存在、新たな使命。。。。

最初の思いがけない展開から、ぐいぐいと物語にひきつけられます。

まぁ、超能力犬、アレキサンダーの活躍シーンをもっと見たかったな~とか、犬と遥の交流シーンがもっとあれば楽しかったのにな~とか、犬絡みで、ちょっと不満は残りますが(^^;)自分の能力に翻弄される少女の成長物語に、どことなく既視感を覚えつつも、楽しめました。

ラストに救いを感じながらも、
その後、世界はど~なったのかな~と気になったりして。。。

それにしても、伊勢崎博士ってどんな人物だったのでしょう。。。。最後まで、愛情のありかを感じられない、よく分からない人でした。
続きを読む
恩田陸 TB:1 CM:2 admin page top↑
「三月は深き紅の淵を」恩田陸
2006 / 05 / 01 ( Mon ) 11:51:00
このところ、ずぶずぶと恩田ワールドにはまっています^^

★★★★☆

『麦の海に沈む果実』の解説で、この作品の解説もしているのですが、それがまたえらく難解で、読むのを躊躇していました。が、「大丈夫だよ~」という苗坊さんのお勧めもあり、「この本はセット読み!」というざれこさんのブログなんかも拝見して、手に取ることのできた作品です。
結論から言えば、そんなに難しくひねくり回すこと、ないんじゃない?という作品でした^^

『三月は深き紅の淵を』という、作者も不明な幻の本(?)をめぐるお話です。
物語は作者のためでも読者のためでもなく、物語のために存在する、そんな作者のテーマが如実に出ている作品です。
物語は物語として自律している、というのは、確かにあるかもしれないな~と思います。
たとえば民話・昔話・神話の類なんか、地球のあっちとこっちで同種のお話が語られていたりしますし、その種類がまた多岐にわたっていて、いろんなお話の原型になっているようにも思えますし。
あるいは、作者が物語を作っているつもりでいても、とんでもない方向に物語が走り出してしまった、ということもよく聞く話ですし。
「物語」は先に物語として存在している、というのも分かるな~と。
第4章の、
「私は「よくできた話」に惹かれる。・・・その感動は、収まるべきところに全てが収まったという快感である。なぜ快感なのだろう。そして、「よくできた話」を聞き終わると、その話をずっと昔から知っていたような錯覚を覚えるのはなぜだろう。おそらく、人類には何種類もの物語がインプットされているのだろう。インプットされた物語と一致すると、ビンゴ(!)状態になる。」という登場人物である小説家の考察は、とてもしっくりくるものでした。
それが第4の欲望であり、想像力があるがゆえに人間は他の動物たちと袂を分かった、という結論は、そ、そう・・・かもねぇ~なのですが。。。
さらに言えば、こんな文章を恩田さんに書かれると、ちょっと苦笑するものもあるのですが

感想を書いていくとど~してもネタバレになってしまうので、
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