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「風に舞いあがるビニールシート」森絵都
2006 / 06 / 27 ( Tue ) 22:17:27
1編目が私のキライなタイプの女性が主人公だったため、途中放棄していた作品集でしたが、それは大きな間違いでした。
短編集は、1粒1粒違う味のキャンディをなめるような楽しみがあるとおっしゃったのは石田衣良さんだったでしょうか。
まさしくそんな短編集でした。

また、人生のある一瞬、ある断面が繊細に描かれるのも短編のよさかと思いますが、そういった短編小説ならではのよさも感じることのできた作品集でした。

★★★☆☆

この短編集、「ターニングポイント」がテーマになっている気がします。…う~ん、ちょっと言葉が違うかな?
心理学で「アハ現象」という言葉があります。
いろいろ条件が揃っていても、ハッと気づくその瞬間が「気づき」には大切。まぁ、ざくっと言うとそんなことを指した言葉なのですが、
この作品集、そういう瞬間を丁寧に描いた作品だと思います。
ちょっと今までと違った感じを持った瞬間、「あのとき」と後になって見えてくるもの、そんなものが、繊細に描かれていたように思います。

最後に収録されている『風に舞いあがるビニールシート』が作品集としてのタイトルにもなっているのですが、
最後の作品を読むまでは、
ある状態でとどまっている状況が、風にふわっと舞いあがる瞬間を描いた作品が集められているように感じていました。
(最後の作品で、それは曲解だったと分かったのですが)

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