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「ボーナス・トラック」越谷オサム
2006 / 11 / 29 ( Wed ) 14:28:13
次女大絶賛の作品。
「読書タイムの時間、笑いをこらえるのが大変だった」そうです。

★★★☆☆

草野は社会人2年生。ハンバーガー屋さんに就職し、日々、仕事に追われている。深夜、ひき逃げ事件を目撃した。
殺されたのは大学生、亮太。
その日から、亮太は幽霊となり、草野の周りにまとわりつく。
全然恐くない、自分が幽霊だという自覚のない能天気な幽霊は、ひき逃げ犯を探し出したら、南の島に行くという。
じゃあ探してみようじゃないか。
さらに霊感の強い強力な助っ人があらわれて…。


というお話。

次女が言うような大爆笑ものではなかったけれど、
感じのいい陽気な幽霊の、爽やかでポップな作品でした。
全体的に会話が多く、読みやすい作品でもあると思います。
そんな中にもほろりとさせられるエピソードが含まれていたりして。
「重たい幽霊」さんの2人目は、もうただただかわいそうで。
そんな状況が腹立たしくて悲しくて。
しっかりパパ役を務めた亮太には、私も救われた思いがしました。

実はこの本、裏表紙の作者紹介がやけに気になったのです。

1971年、東京生まれ。
学習院大学中退。越谷市在住。


以上。
いくら新人さんでも、2行の作者紹介っていうのもなぁ。
逆にインパクトがありました。

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その他の作家 TB:2 CM:6 admin page top↑
「犯人に告ぐ」雫井脩介
2006 / 11 / 28 ( Tue ) 13:43:44
すごくおもしろかったです。
ついつい一気読みの作品でした。

★★★★☆

児童連続殺人事件の捜査が行き詰まりを見せ始めた頃、
警察は新たな捜査を開始した。
「劇場型犯罪」には「劇場型捜査」を。
テレビを使い、犯人に直接呼びかけ、犯人を燻し出すという作戦の白羽の矢が立ったのは、巻島警視。
6年前、記者会見でプッツンした、あの警視が戻ってくる。



「劇場型捜査」という発想が大胆です。
この設定が、作品に緊張感を生んでいます。
けれどもこの作品、設定がよいだけではなく、
やはり巻島の存在感が光っていたと思います。

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雫井脩介 TB:3 CM:6 admin page top↑
祝1か月♪
2006 / 11 / 27 ( Mon ) 15:27:16
1か月前のこと。
だんなから帰るコールがあって、「今日はちゃんと起きて待っていてね」とのこと。
おみやげがあるんだって。
何かな?起きてなきゃダメってことは、生ものかな。

ドッドッドッという音とともに帰ってきただんな。
なんと、原チャリ買ってきましたぁ

最近バイクの免許を取り、そのおもしろさに目覚めただんな。
自分だけじゃ悪いとでも思ったのかな。
私も小型自動二輪の免許を持ってたことを、今更のように思い出したのかな。
楽だから、これに乗りなよって、簡単に言うけどさぁ。。。
ちょうど愛用自転車もパンクしてしまって、
「これ、直すより買ったほうが安上がりですよ」と言われたばかりなんだけどさぁ。

次の日、近所の小学校の駐車場を借りて、ポコポコ走らせてみます。
こ、こ、こわい
20キロも出さなかったけど、自転車より速くて恐いぞ。。。

だけど、とりあえず自転車もないし、「乗らなきゃ慣れないよ」というのももっともだし、で、小学校行くのも、買い物するのも、ポポポポ原チャリで。
ついでに2駅先のカテキョのおうちも原チャリで。

うはは!これ、とっても楽♪
案外簡単♪
ヘルメットをいちいちかぶらなくちゃいけないところがめんどいけど。
自転車では一方通行標識なんて無視していたから、あちこち通れない道があるって知らなかったけど。

以来、しっかり私の足になったのでした。

雨の日にはちゃんとカバーかけたりしてね。

土曜日には、30キロ離れた次女の学校まで、ポポポポ走らせてきました。
あちこち迷子になったから、すご~く時間がかかったし、
寒くて大変だったけど、(だから結局懇談会には30分遅刻したけど^^;)
おもしろかったぁ\(^o^)/
農道とか山道とか、なんかくねくねしてるところが楽しいの。

今まで、ヤバッと思ったことは、2回。
小学校からの帰り道、ちょっと頭の中がヒートアップしていたので、コロッとヘルメットをかぶり忘れて、ノーヘルのまま家まで乗って帰ってしまったこと。
もう1回は、お買い物のとき、キーを抜き忘れて、つけたままスーパーに入ってしまったこと。
自転車なんて、ホント乗り捨てかいと思うぐらい気を遣ってなかったから、お買い物で鍵なんて掛けてなかったものな~。
気をつけましょ。(でもだんなにはナイショ)

事故なく乗れますように♪
これから寒くなるから、防寒グッズのチェックに余念のない私です(*^_^*)
日々のつれづれ TB:0 CM:10 admin page top↑
「メリーゴーランド」荻原浩
2006 / 11 / 27 ( Mon ) 12:09:48
おもしろかった!
痛快なストーリー展開、個性的な脇役陣、ほろ苦い現実なんかを織り交ぜて、暖かい読後感が残ります。

★★★★☆

こ、この俺が、超赤字テーマパークを立て直す?!――地方都市の村興しに翻弄される公務員の、可笑しくてやがて哀しき奮闘を描く「宮仕え小説」の傑作!(Amazonより)



「宮仕え小説」…う~ん。まぁ、主人公が地方公務員であることや、公務員ならではのお仕事作法など、随所に「宮仕え」らしさが溢れてはいるのですが、基本、子供に誇れる仕事をしようと頑張るお父さんのお話です。そういう意味で、この作品、「お父さん奮闘記」という感じかな。
随所にはさまれている、啓一の、息子哲平の妄想作文(?)が、啓一の頑張る源なんだよね。
その、気概の小ささというか、大志を抱いていないところが、「サラリーマン」のイメージをそのまま絵にかいたような人物です。
なのに、そんな人が不可思議なお役所仕事を飛び出して、あくの強い人たちを束ねて頑張るお話だもの。
読んでいる私も、啓一、頑張れと応援したくなってきます。

いくらなんでもそこまで、と、普通なら鼻白む物語展開も、
テンポのよさに引きずられて、逆に爽快。いいじゃない、こんなことがあったってと思ってしまう。

けれども、この作品のよいところは、そこで終わらないところです。
硬直した組織の上意下達のシステムが、最後までがっちり描かれています。
こんな中で働いていれば、やる気だってなくなるだろうな~なんて。
ちょっと社会派目線にもなります。
でも、あくまでもちょっとだけ。

小難しいこともいろいろあるけど、
ここにある幸せが一番なんだと感じているであろう啓一が、とても清々しかったのでした。

それにしても。
お役所仕事ってホントにこんな感じなのかな。
以前、公共施設に入れる監視装置のプログラムを作るお仕事をしていたことがありました。
地名は旧字体でなくてはならないだの、
グラフの枠は二重線が決まりだの、
上長確認印欄をもう1つ分増やせだの、
装置自体の使い勝手をさておいて、何だかど~でもいいことで、何度もやり直しさせられたことなんかをちょっと思い出したのでした(^^;)

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荻原浩 TB:7 CM:8 admin page top↑
「さみしさの周波数」乙一
2006 / 11 / 24 ( Fri ) 10:22:59
『未来予報~あした、晴れればいい』、『手を握る泥棒の物語』、『フィルムの中の少女』、『失はれた物語』の4編収録。『手を握る…』と『失はれた物語』はほかの短編集で読んだことがありました。…ちょっと損した気分(^^;)

★★☆☆☆

『未来予報~あした、晴れればいい』

僕は、清水のことがずっと気になっている。
なぜなら、未来予報のできる古寺が、「おまえたち二人、どちらかが死ななければ、いつか結婚する」と言ったから。
小学生の頃の話など、気にしなければいいと思うのに、なぜか気になる僕。けれどもそれぞれの人生は交錯することなく続いていく。そして二十歳。



僕たちの間には言葉で表現できる「関係」は存在しなかった。ただ透明な川が二人の間を隔てて流れているように、あるような、ないような距離を保っていた。


淡い初恋を大切に胸に秘めている二人の物語を、乙一が書いたらこうなりました、みたいなお話です。
スーッと胸になじみ、どこか懐かしささえ感じます。

『手を握る泥棒の物語』

温泉宿に投宿している伯母のバッグから宝石を盗むため、壁に穴をあけた俺。
穴に手を突っ込んで、握ったのは、なんと女の人の手だった。



なかなかスリリング。
まぁ、再読だったから、ドキドキ感はあまりなかったけど。
おもしろい設定だと思います。

『フィルムの中の少女』
映画研究会所属の私は、部室の隅で古い8ミリフィルムを見つける。
そこに写っていた少女の後ろ姿は、見るたびに少しずつこちらを振り向く。

作家の「先生」に私が話して聞かせるスタイルです。
先生がフィルムに写っている少女とどんな関係があるのか…。ふ~ん。。。何かちょっと肩すかしでした。
幾ら何でも、「私」の推理はちょっと無理があるような気がします。

『失はれた物語』
これ、以前に読んだときには、『失はれる物語』というタイトルでした。
タイトル変更に関して、そのとき乙一があと書きで何か言ってたような気がしますが、忘れました('◇')ゞ
ちょっとしたこだわりがあったようです。

交通事故で植物状態となってしまった主人公。
右腕のひじから先以外の感覚が失われた主人公は、
暗闇と無音の世界の中、唯一残った皮膚感覚でのみ、妻の存在を感じる。



主人公の生きている世界、恐いです。
考えることだけしか残されていない。何も聞こえない、何も見えない、何も動かせない。恐怖を感じます。
残酷だ、と思います。
いっそのこと狂った方がましだという主人公の独白に、
リアリティーを感じます。
そんな中での主人公の選択は、そうかぁ。。。という感じ。
すごく分かるけど、悲しいね。
優しいけど、さみしいね。

主人公の諦念が、透明感をもって伝わってきます。
乙一 TB:1 CM:0 admin page top↑
「夏の日のぶたぶた」矢崎存美
2006 / 11 / 22 ( Wed ) 14:43:14
山崎ぶたぶた、ビールが好きです(*^_^*)

★★★☆☆

中学二年の夏休み。菅野一郎は、父親の経営するコンビニの手伝いをしながら、毎日を過ごしていた。そんなある日、配達を頼まれたのは、近所の“幽霊屋敷”と呼ばれている家。勇気をふりしぼって行くと玄関から出て来たのは、“ぶたのぬいぐるみ”だった。実家に帰ってしまった母親。どことなく元気のない幼なじみの少女。いつもとちょっと違う夏休み。(Amazonより)



今回のぶたぶたさん、完全に一郎くんに主役の座を奪われています。
ぬいぐるみ強しといえども、子役には勝てないようです。

ぶたぶたさんの作るそうめん、おいしそう。愛情たっぷりだわ。

等身大の中学生ってこんな感じなのかなぁと思います。
特に深く考えもせず、夏休みというだけで、どこかワクワクしている。
両親の離婚危機だの何だのと、結構重たくなりそうなのに、
ほのぼのと、優しいタッチのお話です。

ただ、人生経験(?)豊富で、包容力のあるぶたぶたさんのぶたぶたさんらしさが前面に出ているわけではなかったのが、少し残念。

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「失踪HOLIDAY」乙一
2006 / 11 / 21 ( Tue ) 09:35:11
『失踪HOLIDAY』と『しあわせは子猫のかたち』の2作収録。
『しあわせは…』は以前にほかの短編集で読んだことがありました。
これ、好き♪
こんな形で再読できて、うれしかったです。

★★★★☆

『しあわせは子猫のかたち』

大学入学と同時に東京に出てくるに当たり、伯父さんの所有する古い家に住むことになったぼく。
ここには白い子猫が住んでいた。
前の借り主の飼い猫らしい。
前の借り主、雪村サキは、あろうことかこの家の玄関先で殺されていた。
いまだに雪村の気配を感じるぼく。
一人っきりで、暗い部屋にひっそりと暮らしたかったぼくだけど、いつしか朝日の好きな雪村と白い子猫との生活になじんでいく。



孤独な青年が、お日さまのように暖かい雪村の人柄(?)に、だんだん心溶けていく、そんなお話。
こういうお話を書かせると、乙一はうまいなぁと思います。
どこかおとぎ話っぽい世界なんだけど、けれども厳しい現実がすぐ隣りにあるという世界。
孤独な青年の絶望感が、シンシンと伝わってきます。
その青臭さや透明感が、どこか懐かしく甘酸っぱくも思えます。

雪村が最後にぼくに宛てた手紙。
同封した写真を見て。きみはいい顔している。際限なく広がるこの美しい世界の、きみだってその一部なんだ。わたしが心から好きになったものの一つじゃないか。

「しあわせ」ってやわらかい温もりにあふれているのね。
なんか、そんなことを感じます。

『失踪HOLIDAY』

わたし、菅原ナオは、パパと大きなお屋敷に住んでいる。
パパはママが再婚した人で、ママはもう死んでしまった。
だから私は、このお屋敷にいてもいいものかどうか、いつもどこかで不安を感じている。
中2になって、パパはキョウコと再婚した。
キョウコとバトルを繰り広げる日々。
わたしは衝動的に家出をし、使用人のクニコの部屋に転がり込む。
パパの気持ちを確かめたくて、キョウコを困らせてやりたくて、わたしは偽装誘拐を思いつく。



さらっと読んで、さらっと忘れそうなお話です('◇')ゞ
わがままで生意気なお嬢様の気丈な振る舞いから、健気ではかなげな、不安に揺れている寄る辺ない姿が透けて見えます。
ナオ、ホントは素直でいい子なんだよね。

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乙一 TB:1 CM:4 admin page top↑
「メタボラ」334~345覚書
2006 / 11 / 18 ( Sat ) 09:04:41
クリーンルームでの中島の注意が続きます。
その中で、雄太はケンが気になっています。
続きを読む
メタボラ覚書 TB:0 CM:9 admin page top↑
「ギャングスター・レッスン」垣根涼介
2006 / 11 / 17 ( Fri ) 09:34:07
ヒートアイランド』の続編。

★★★☆☆

LESSON1~LESSON5まで。
柿沢はあくまでもシビアに、桃井は親密に、アキにギャングの手ほどきをします。
柿沢も桃井も、『ヒートアイランド』の登場人物です。
桃井って、こんなに人が良かったっけ?
前作では、職人気質なところがクローズアップされていましたが、
今回は、どことなく親しみやすいイメージです。

そういえば、OJTなんて言葉がいっとき闊歩しましたねぇ。
最近、私がそういう場に身を置いていないせいなのか、すっかり忘れていた言葉です。
最近の若い人たちは、アキみたいにきちんと教育を受けさせてもらっているのかな。
私が会社に入ったときは、1か月の研修と、それに続く2年の見習い期間(?)があったけど、
今どき、そんなに悠長に研修なんかさせてもらえないだろうな~。
アキ、結構恵まれているんじゃないか?

LESSON1~LESSON4までは、ストーリー上、どうしても説明口調になってしまうので、ちょっとかったるかったかな。
アキも頑張っているんだけど。

LESSON5の実戦は、なかなかおもしろかったです。
綿密な計画、トラブル発生、スピード感あふれる逃走劇。
これが全編にわたっていたら、かっこよかったのになぁなんて思いました。

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垣根涼介 TB:2 CM:8 admin page top↑
「ヤマトナデシコ七変化」1~8 はやかわともこ
2006 / 11 / 15 ( Wed ) 16:24:05
家庭教師をしてる子(中2)が持ってきてくれた本。
う、うれしいんだけどね。…8巻ですかい(^_^;)

「センセイ、小さいとき、どんな子だった?」
「1人で空想してるのが好きだったかな。周りから見るとポツンと1人でかわいそうな子なんだけどね、本人、結構楽しかったりするんだよね」
「な~んだ、うちと同じじゃん。うち、センセイの遺伝子混ざってるのかな?」混ざってない、混ざってない(*^_^*)

という会話から、「これ、おもしろいよ」と貸してくれました。
「おひさま文庫(私設図書館)の本だから、きれいに読んでね」だそうで。。。

地味で孤独が一番、ホラー好き根暗人間のスナコは、まぶしいものが天敵なのに、下宿を経営する伯母の代わりに美少年4人と同居することになった。
スナコをレディに仕立てたら家賃はタダという交換条件に大乗り気の4人を相手に、スナコは自分の世界を守るべく奮闘中。(本編より抜粋)

こんな感じのコメディ?
少女漫画ですからね、設定に無理があったり、なぜか美少年がたくさん出てきたり、出てきた美少年の区別がつかなかったり、まぁそれは目をつぶりましょう(笑)

マンガを読まなくなって随分経つので、最近のマンガがどんな感じなのか、よく分かっていないのだけど、これ、結構画期的なマンガなんじゃないかなと思います。
何て言ったって、主人公スナコの性格が暗い!
大体少女漫画では、明るい女の子が定番です。
明るく前向き、ちょっとおっちょこちょいだけど、困難を乗り越えてたくましく生きるわ、みたいな。古いかな。
1巻の裏表紙に作者が書いていますが、この作品、
「当初の予定では『自信のない女の子がきれいになっていくHOWTOもの』」だったそうで。
そうだよね。そういうコンセプトが主流だよね。
だけどスナコちゃん。作者の狙いをどこまでも外して、1人孤独に親しんでいます。
話が進むにつれて、スナコちゃんの料理上手やスナコちゃんの抜群の運動神経など、スナコちゃんにプラスイメージが加わっていくのが、ちょっと残念(^^;)
最初から最後まで、暗くて、派手な場所は大の苦手で、だれにも理解されない趣味に走るスナコちゃんをもっとクローズアップしてほしかったかなと思います。

この作品を読んで改めて気がついたことですが、
子供は明るく元気よく、外で暴れ回るぐらいがちょうどいい、
女の子は明るくはきはき積極的で、ちょっと抜けてるぐらいがかわいい、そんな価値観を、私たちは知らず知らずのうちに刷り込まれているのかもしれないです。

【苗坊さんの記事はこちら♪】
苗坊の読書日記
マンガ TB:2 CM:8 admin page top↑
「青に捧げる悪夢」
2006 / 11 / 14 ( Tue ) 14:39:19
恩田陸『水晶の夜、翡翠の朝』を読みたくて、手に取りました。
乙一と恩田陸以外は読んだことのない作家さんだったので、目新しさもあり、とてもお得な作品集でした。

★★★★☆

水晶の夜、翡翠の朝』 恩田陸

『みたびのサマータイム』 若竹七海
巧みなトリックがふんだんに盛り込まれたストーリー構成と、その事件の裏に隠された苦みを描ききる作風は、ミステリというジャンルの豊かな可能性を示している。

淡いタッチでした。

『水仙の季節』 近藤史恵
氏の凄みは、歪みや不安を持ちながら暮らしている人間たちの危うい心の動きを、洗練された本格推理小説の中に、するりと織り込んでしまう、その天才的なセンスにある。

双子のモデルとカメラマンのお話。
双子ならではのトリックが使われていました。
カメラマンの人柄がよろしいせいか、とても優しい雰囲気でした。

『攫われて』 小林泰三
独特のダークなテイストと奇想が横溢した作品を次々と発表し、注目を集める。

この人の作品は、これで最後かも。
グロイです。読んでいて、痛いです。
出血多量で死なないんだろうか、主人公。。。
痛いし、設定ヘンだし、ありえね~だろ~です。

階段』 乙一

『ふたり遊び』 篠田真由美
あたしの名前はジェルソミーナ。
から始まる物語は、モダンホラー(?)の薫りが漂います。
このアンバランスがちょっと好きかも。
『ドラキュラ公』読んでみようかな。

『還って来た少女』 新津きよみ
単独のジャンル小説というより、(ミステリ、サスペンス、ホラー)の三要素が渾然一体となった独特の作風で高い評価を得る。

中3の七穂にそっくりな子がいる。「見えちゃう」体質の智子に教えられ、七穂はその子に会いに行く。

これ、すごく強引な設定だと思うんだけど、まぁなきにしもあらず…なのかな。

『闇の羽音』 岡本賢一
エンターティメントの次代を担う作家として、更なる飛躍が期待されている。
という方らしいんだけど、この方の作品、殿方てごめコメディー『それゆけ薔薇姫さま』(ファミ通文庫)って、どんな作品なんだ??
とても気になりました(笑)

この作品は、パニック映画を観ているようでした。
だれが恐いって、一番恐かったのはホームレスのおじさんだったけど。

『ラベンダー・サマー』 瀬川ことび
心が凍りつく恐怖と、つい笑ってしまうユーモアが見事に同居しており、笑えて恐いユーモア・ホラーとでも呼ぶべき独自の作風を確立したホラー界の新鋭である。

恐いんだけど、明るい。そんな感じの作品でした。
由起夫、晃司、隆行の3人は映画研究会のメンバー。
由起夫の両親の別荘で、映画を撮るはずだった。
けれどもやっと連れてきた「女優」が東京に帰ってしまう。
そこへ、可憐な少女があらわれる。

私、これ好き。
心優しい青年たちだわ。

『天狗と宿題、幼なじみ』 はやみねかおる
登場人物の多くが子供であるなど、低年齢層を意識した作品を発表し続けているが、そこに展開される謎は子供だましではない、まさに本格。

まさに本格と書かれていたけど、それでもやっぱり児童文学を読んでいるような気になりました。
それでも、最後まで気を抜かせない作りで、おもしろかったです。
アンソロジー TB:0 CM:0 admin page top↑
「階段」乙一
2006 / 11 / 13 ( Mon ) 10:27:34
これも『青に捧げる悪夢』の収録作品。
乙一ってやっぱりすごい。。。。うなってしまいます。

★★★★☆

父親に虐待されている姉妹、私と妹のお話です。
妹の梢は、家の階段が恐くて降りられなかった。
そろりそろりと降りる梢をいたぶる父。
何も起こっていないかのようにふるまう母。
庇いたくても恐怖で体が動かない私。
学校に知られまいとする妹。

短編なのに、ここまで描ききられると、読んでいて本当にきつい。
この家族の力関係、相対関係がとてもリアルで、
それだけでも十分読み応えがあります。

虐待などの大きな傷を過去に負ってもなお生き延びた人に対して、サバイバーという言い方があります。
なぜ戦争も内乱もない今の日本に、餓死者が道端にごろごろしていた平安時代でもない今の日本に、サバイバルしなきゃいけない子がいなきゃいけないのか。
悔しくて、悲しくて、涙が出そうになります。
だけど私の涙など何の足しにもならないので、ぐっと奥歯を噛みしめてしまうのです。

この作品のすごいところは、身体表現により感情が表現されているところじゃないかな。
ただ「恐い」と書かれるより、ずっとずっと彼女たちの恐怖に共感できます。

身構えていてさえなお、静寂を破って聞こえる一発目の怒声は、心臓が止まって胃の縮むような衝撃があった。胴体の中に浮かんでいる内臓のありかがはっきりとわかり、心臓だけを浮かばせた器であることを感じた。

乙一の作品すべてがそうなのか、そうでないのか、今まで気にしていなかったけど、
切ない系とも呼ばれる作品でも、その絶望や孤独を身体の痛みや反応で表現していたように思います。
こういうのを感受性というのかな。

乙一。。。すごい。。。
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「水晶の夜、翡翠の朝」恩田陸
2006 / 11 / 10 ( Fri ) 14:02:18
アンソロジー『青に捧げる悪夢』に収録されている短編です。
麦の海に沈む果実』に登場するヨハンのお話。

★★★☆☆

湿原の真ん中に建つ全寮制の学校から理瀬が去って初めての夏です。
ヨハンを初め、生徒たちは、平和な毎日に退屈していました。
この三月に転校してきて、新しいファミリーの一員となったジェイが、
近頃「笑いカワセミ」ゲームが流行っていると言い出します。
発端となったのは蓋然性の犯行。
そして2度目の事件。
ヨハンはその共通性に気がつきます。



ヨハンって、まだ15歳なのね。
末恐ろしい。。。
具体的な背景は分からないけれど、
ヨハンは何かしら家を巡るパワーゲームに巻き込まれています。
巻き込まれているというか、しっかり参加しているというポジションかな。

ヨハンが次に理瀬に会ったとき、きっと何かが起きるんだろうなぁ。
そんな予感を残して物語が終わります。
う~ん、やっぱり理瀬シリーズ第3弾が楽しみだ。

この作品自体も、私は好きです。
「笑いカワセミに話すなよ」の、あの能天気な童謡がすごく不気味な雰囲気を盛り上げていて、短編ながらも『麦の…』の世界に迷い込めます。
『麦の…』の登場人物が出てくるお話には、非日常の世界にどっぷり浸る幸せを期待するのですが、
この作品も十分応えてくれていると思います。

『青に…』には、作品の前に簡単な作者紹介が載っています。
これが、「きちんとほかの作品も読んでいるんだなぁ」と思わせる、とても絶妙な紹介で、結構気に入っています。
ちなみに恩田さんは、
さまざまな素材を独特の舞台設定の中で展開し…謎と奇想で異世界を呼び寄せる魔術師である
とあります。
こんな紹介文を読むと、何だかうれしくなってしまいます。

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恩田陸 TB:1 CM:6 admin page top↑
「聖なる黒夜」上・下 柴田よしき
2006 / 11 / 08 ( Wed ) 22:30:49
RIKOシリーズでも、ハナちゃんシリーズでも登場した、山内練の物語。
「濃ゆいお話」でした。

★★★★☆

ほかにも、麻生や野添奈美先生など、ほかの作品でお目にかかった方々が登場して、柴田さんの頭の中ではこの人たちがちゃんと息づいているんだなぁなんて思います。

お話は、春日組幹部韮崎誠一が殺されたところから始まります。
用心深かった韮崎が、なぜバスタブで切り殺されたのか。
ミステリーとしてのメインストーリーはここにありますが、韮崎の「片腕」あるいは「恋人」として登場した山内練と、山内練の人生をここまで変えてしまった麻生龍太郎の山内練への思いが、やはり中心になっています。

私的には18禁の作品です(*^_^*)
高校生のときに栗田薫の『真夜中の天使』を読んで以来の、はっきり「そっち系」のお話でした、はい。
山内練。ほかの作品から何となく彼の人生を察することができてはいたのですが、いや~、ここまでハードだったなんてねぇ。。。
特に上巻がエグかったです。
麻生と及川の「灰皿」の場面なんか、私の許容範囲を越えていました。恐かった。
あ、でもほかの場面では、「これってどういう合体なんだ??」なんて結構冷静に読んでる自分も発見したりして。
さすが高校生のときとは違うわ~なんて、妙なところで自分に感心。

練が「自殺したくなったのは、チョコレートがきっかけ」という話。朝日新聞連載の『メタボラ』でも、深い絶望の果てにある、ほんの小さな出来事が自殺に向かわせるという記述がありましたが、すごく重みのあるエピソードで、胸をつかれます。
練のきっかけは、常識的に考えると、決してほんの小さな出来事なんかじゃないのだけれど、練の毎日の中ではありふれたことだったし、何も今、急に自殺を思い立たなくても…の出来事だったと思うけど、
あ゛~、でも、そんなことが日常だったということこそが、とっても悲惨。何とも言葉がありません。

この作品、解説には冤罪を描いたものだとか、少数派を描いたものだとか、いろいろ書かれていましたけれど、
私にとっては、山内練の人生そのものを描いた作品のような気がしています。
他人によって狂わされた人生を、自分のものとして生きていくしんどさが、全編に流れています。
何がいいとか、悪いとか、何を問題提起したいとか、そういうことを描いているのではなく、
ただ、山内練を描いた作品だと。
まぁ、そういう意味で、「番外編」の感がある作品でしたが、
この作品のおかげで、私の中で、山内練がRIKOと並んで居座ってしまいました。
…居座ってくれるのはいいんだけどね。私、どうしていいか、分かんないよ。。。

文庫版では、サイドストーリーとして、『歩道』と『ガラスの蝶々』が収められています。
特に『歩道』は、作者自身はこの作品を載せたくなかったんだろうな~と思えるようなあと書きがあり、何だかちょっと複雑でした。
こうやって発表してしまえば、作者がどんなに「例えばこんなこともあるかもね」ベース程度で描いていても、「これが正解」になるんだよね。
それは作者の意図と反することであったなら、載せなかったほうがよかったんじゃないかな~。
編集さんに押し切られた感の強い柴田さんが、かわいそうに思えたのでした。

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本を読む女。
柴田よしき TB:2 CM:4 admin page top↑
10月に読んだ本
2006 / 11 / 07 ( Tue ) 15:32:23
もう11月。冬の季節の到来です。
けれどもまだストーブもこたつも出してません。
今年の冬は暖かいのかな?

10月に読んだ本です。
10月は全部で9冊。私にしては多い方かな。
最近、市内の図書館にも結構読みたい本が置いてあるということが分かり、利用させてもらってます。
(今までは開架式の書棚しか見ていなかったから、ロクな本がないと思っていました。でも、ふと思いついて図書館のパソで調べてみたら、閉架式の書棚のほうに結構揃っていたの。なぁんだぁ!!という感じ。ここに住み着いて10数年。初めて知った('◇')ゞ)

【荻原浩】さよならバースディ
【恩田陸】エンド・ゲーム
      蒲公英草紙      
      ドミノ
      黄昏の百合の骨
【梨木香歩】家守綺譚
【服部真澄】龍の契り
【宮部みゆき】今夜は眠れない
【矢崎存美】ぶたぶたの休日

こうやって見ると、10月は充実してました!
やっぱり「読書の秋」だわ~\(^o^)/

今までのご紹介本はこちら↓
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「メタボラ」317~333回覚書
2006 / 11 / 05 ( Sun ) 00:14:25
劣悪な労働環境に気が滅入っていた雄太君。
彼の周りに、少し変化が起きます。
たなか・さとひろさんに、「近々まとめますね~」なんて言ってたのに、気がつけば、結構日にちがたっていました。
最近、1日があっという間に終わります。
何でかって???朝、寒くてぐずぐずしているからでした(^^;)
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メタボラ覚書 TB:0 CM:31 admin page top↑
「ちびまるこちゃん」
2006 / 11 / 01 ( Wed ) 22:23:39
実写版の「ちびまるこちゃん」。
前回の放映は見なかったけど、昨晩はたまたまチャンネルが合っていました。
まるちゃん、かわいいのね。

アニメでも、マンガでも、まるちゃんで泣いたことなんてなかったのに、
まるちゃんが泣くシーンで、ついついもらい泣きをしてしまいました。
ちょっち恥ずかしかった(^^;)
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