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「終末のフール」伊坂幸太郎
2007 / 05 / 31 ( Thu ) 16:34:39
あと7年後に小惑星が衝突して、地球が滅亡する。
突然のニュースから巻き起こったパニックを経て、現在、地球滅亡まであと3年。
暴動や集団ヒステリー、流言も沈静化し、どこか諦めや落ち着きを取り戻してきた市民の風景8連発。

★★★☆☆

地球滅亡のパニックを描いた作品は数あれど、その後の倦怠感とも諦観とも、何とも言えない凪いだ雰囲気の中に生き残った人々の話という点で、ユニークです。

その中でも、感じ方はいろいろ。決着の付け方もいろいろ。
そのいろいろがあちこちにリンクして、どの人も主人公になりうるという伊坂さんの視点も健在です。

大人しい作品…という印象でした。

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読書感想文とブツブツバナシ
My Favorite Books

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伊坂幸太郎 TB:2 CM:8 admin page top↑
映画「しゃべれどもしゃべれども」
2007 / 05 / 30 ( Wed ) 21:47:14
レディスディーの水曜日、友達3人と一緒に観に行きました。

一言で言って、ゆる~くおもしろかったです(*^_^*)

ネタバレあり。
続きはこちら↓








続きを読む
映画 TB:0 CM:4 admin page top↑
中学校図書室
2007 / 05 / 29 ( Tue ) 19:47:13
今日、中学校の役員会で、中学校図書室に行きました。
この間行ったときは、書棚をざっと見て、「つまんない本しか置いてないな(-.-)」と思ったのですが。

今日は新着本コーナーを発見。
あるわあるわ♪楽しそうな本♪
『池袋ウェストゲートパーク』とか、『フライ・ダディ・フライ』とか、恩田陸の『Q&A』とか。
『生協の白石さん』も置いてあった(*^_^*)

息子に借りてきてもらおう!と思ったのでした。

ほかにも『赤い指』、『蒲公英草紙』、『ネクロポリス』など、
読んでしまったけど、そのとき読みたかった本がたくさん。

役員会のたびにチェックしようかな、と、
ちょっと役員会が楽しみになったのでした。
読書メモ TB:0 CM:2 admin page top↑
「木曜組曲」再読 恩田陸
2007 / 05 / 29 ( Tue ) 13:47:20
スリーピング・マーダー』の一場面を、恩田さんはどこかの作品で「知らず知らずのうちに拝借していた」らしい。
もしかしたら『木曜組曲』が当該作品?という話もあったので、ついつい再読(*^_^*)

似てるところを探しながら読むなんて、もしかしたら初めてかも。

結論からいうと、この作品、『スリーピング…』のオマージュでもなければ、場面拝借の作品でもない、かな。

『スリーピング…』とは雰囲気が全然違う作品です。
この作品は、密室劇というか、舞台劇というか。
狭い空間の中でストーリーが展開します。
この、狭く、重苦しい空気感は、田舎の開放的な空気感とはまるっきり異なるものでした。

この作品で語られる死が、「セピア色の殺人」というほど古く色褪せた死ではなく、いまだ色濃く鮮やかに登場人物たちに影を落としているところも、『スリーピング…』とは一線を画しているところのように思います。

また、「鏡」、「遺言書」、「玄関にかかっている絵」…アイテム的に似てそうなものもあったけれど、「おぉっ!これ、出てきた出てきた」と思うほど既視感のある場面はありませんでした。


…と、まぁ、似てないな。という感想で終わったのですが。

この作品、剥いても剥いても真相が出てこないたまねぎみたいな魅力がありますね。
最後に示された「真相」も、あと数ページ書き足せば、ころっと新たな「真相」に取って代わられそうな脆さがあります。
それが、なかなか味わい深い。

登場人物4人は、それぞれが重松時子を描くことを約束して、この作品は終わったのですが、それぞれの重松時子、読んでみたいと思ったのでした。

それにしても。
この作品、登場人物が5人しか出てこないのに、名前がとてもややこしかったです。
それぞれを素材の違う絨毯にたとえている箇所を、何度も何度も読み返したのでした。

毛足の長いゴージャスな静子、ナチュラルカラーの麻を編んだ絵里子、地味なこぢんまりした花模様がきっちりと織り込まれた尚美、ポップ・カラーのビニールのつかさ。



名前と性格がどうも一致しなくって(苦笑)

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たこの感想文
徒然なるままに・・・

恩田陸 TB:1 CM:6 admin page top↑
昨日の図書館本
2007 / 05 / 28 ( Mon ) 10:20:26
昨日の図書館本はこちら♪

【週末のフール】伊坂幸太郎
 やっと予約が回ってきました。
【狐闇】北森鴻
【五匹の子豚】アガサ・クリスティー
【象と耳鳴り】恩田陸

ということで、『凶笑面』(北森鴻)を放り出して、『週末のフール』を読んでます。
読書メモ TB:0 CM:0 admin page top↑
「ボーイズ・ビー」桂望実
2007 / 05 / 25 ( Fri ) 16:00:44
子供は大人よりずっと難しい問題で悩んでいる
そう信じていたのは、『博士の愛した数式』の博士でしたが。
確かに。と感じさせる作品でした。

★★★☆☆

川端隼人12歳、小学6年生。この夏、ママを亡くした。弟がいる。直也6歳、小学1年生。直也はまだママが「死んだ」ということがわかっていない。消防士のパパは夜勤が多い。だから、ぼくが直也の面倒を見なければならない。ぼくには泣いてる暇はない。
 園田栄造70歳、靴職人。5年前、ばあさんが死んだ。気安く近づいてくるやつらが大嫌いだ。ガキは特に嫌いだ。わがままで、未熟なくせに姑息で、甘えてみせもする芸達者だ。
 ――さびしさを覚悟し、張りつめて生きる老人と少年。アトリエばかりが集まった古いアパートで出会った2人に、やがて奇妙な連帯感が生まれて……。(Amazonより)



隼人はけなげで一生懸命。
栄造は思いっきりステレオタイプな頑固ジジイ。
そしてストーリーはシンプルでありながら盛り上がりも忘れない。

テレビドラマにしたらおもしろいだろうな。
そんなことをまず思いました。

ママが死んだ…という設定が、読んでいて切なかったです。
まだ小1と小6だものね。
亡くなったお母さんも、さぞかし心残りだったと思います。
だけど、小6の子に、弟をよろしくねって遺言するのは、
お母さん、気持ちは分かるけど、それは重たいよ。。。と思ったのでした。

お兄ちゃんだから頑張る。
お父さんはお仕事が大変だから、僕が頑張る。

けなげすぎて、何だか胸が痛い。

だからなお一層、栄造との会話は、ハートウォーミング。
いいんだよね、栄造。
頑固なところも。
頑固なくせに隼人が気になるところも。
気になるくせに強がるところも。
強がるくせに・・・・・(*^_^*)

主人公の2人も、読んでいる私も、
少しずつ少しずつラクに息が出来るようになっていく。
そんなお話でした。
桂望実 TB:0 CM:0 admin page top↑
消えちゃった
2007 / 05 / 24 ( Thu ) 16:51:12
このブログを始める前、私はよくYAHOOの読書掲示板にお邪魔してました。
やんさんが管理人さんだった掲示板。
そこで、船戸与一さん初めハードボイルドのおもしろさも知りましたし、
「きっと好きだと思うよ」と梨木さんを教えてもらったりしました。
「本を読む」というひじょーに個人的な行為について
だれかと分かち合う楽しさを、そこで初めて味わいました。

最近、とんとご無沙汰だったんだけどね。

久しぶりに覗いてみようと行ってみたら、
トピックスごと消えてました。

あれだけ膨大なお話が、きれいさっぱり消えたのね。。。。

いつでもそこにあるような気がしていた私。

地味に、じわじわと寂しくなってます。
ひとりごと TB:0 CM:4 admin page top↑
「聖母の深き淵」斜め読み 柴田よしき
2007 / 05 / 24 ( Thu ) 13:04:18
麻生龍太郎。。。彼がその後、どうなったのかうろ覚えだったので、
以前読んだRIKOシリーズ第2弾を斜め読みしました。
RIKOは第3弾まであるのだけれど、最後の「月神の浅き夢」が家にない。図書館で借りて読んだのかなぁ。

麻生は、「所轄刑事・麻生龍太郎」→「聖なる黒夜」→「RIKOシリーズ」の順に年を取っていくのよね。
作品発表は逆ですが。

以前に読んだときは全然感じなかったのだけれど、
RIKOってキャンキャンうるさくないか???
男とは寝なきゃ信頼関係持てないし、
女にはやけに冷淡だし。
絶対お近づきになりたくない。

麻生と練「だけ」を読みたかった今回は、
何だか主人公RIKOが非常に癇にさわりました。

私は読んだ本の内容をよく忘れるから、再読することってたびたびあるのですけれど、こんなに主人公に対する感情が正反対に振れるのも珍しいなぁと思ったのでした。

麻生に一緒に墜ちるつもりがないでしょうと指摘するRIKOに対して、
エラそうに何様のつもりだ、黙ってろと感じたことも、
マイナス要因だったかなぁ。
泥沼に墜ちたければ1人でひっそり墜ちてなさい。
その姿に自分1人でうっとりしていればいいのよ。
なんか、そんなふうに毒を吐きたくなったりして。

RIKOは、ただ、麻生は自分とは違うと言ってるだけなんですけどね。
無神経だと思ってしまう。

麻生の精神が高潔だからこそ、
(RIKOの言葉では、「清潔な色のままで生きようとする」)
練も救われてるところ、あるんじゃないか。
私はそんなふうにも思うんだけどなぁ。

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柴田よしき TB:1 CM:2 admin page top↑
「所轄刑事・麻生龍太郎」柴田よしき
2007 / 05 / 23 ( Wed ) 08:20:06
ちょっと興味を示した次女に、「ディープな世界だから18禁!」と言ったのですが、全然ディープじゃありませんでした(笑)
とてもまっとうな(?)ミステリー小説。

★★★★☆

麻生龍太郎25歳。
切れのある推理で、自身が納得するまで捜査を続ける新米刑事。
暖かく見守る高橋署の面々。
所轄刑事には大きな事件は回ってこない。
けれども小さな事件にも、様々な人間模様がある。



麻生龍太郎。こんなに才気溢れる刑事さんだったのね。
切れ者という評判は聞いていたけれど、
小さな齟齬を見逃さない、納得いくまで調べるその姿勢。
これが練の時にもできていたら。。。
…この後の人生がやけに切ない。

本来はこういう人だったからこそ、
余計にあの事件は自分で許せなかったのだろう。。。

シリーズものの主要登場人物だけに、その後の人生についても思いを馳せてしまいますが。

この作品集、単独でもおもしろいと思います。
小さな事件の1つ1つがしみじみと心に残ります。

「大根の花」
路地に並べられた植木鉢が割られ、花々を踏みつぶされる事件が続いた。
「こんな小さな事件だって、かかわった人間は、みんな泣くんだ。」
龍太郎のつぶやきが、何とも哀切。

「赤い鉛筆」
自殺した女性の部屋には、なぜか手帳のたぐいがなかった。

脅し、泣き落とし、一切なしの淡々とした取り調べが印象的。

「割れる爪」
女子高生の顔面をいきなりひっかいた女。彼女は「はなこ」という名前以外、何もしゃべろうとしなかった。

ここでも、穏やかに進む取り調べが印象的です。
いい仲間に恵まれていたんだね、麻生龍太郎。
女の人生の転落が、決してあり得ない話ではないこの世の中。
女は「はなこ」になりたかったのかな。やっぱり。

「雪うさぎ」
幼女がベランダで泣いていた。
部屋の外からかぎがかかって、母親は心臓麻痺で死んでいた。
だれが見ても、病死のはずだった。

トイレットトレーニングって、こんなに大変だったっけ?
本筋とは関係ないところにひっかかってしまいました。
トイレに行けなくておもらししちゃったぁ~と、
もうそれだけで泣きじゃくる女の子がリアル。
柴田さんって、子育て経験者なのかな。
こういう子供絡みの叙述には気合いが入ってるような気がします。

神田署少年係の沖田。この人はどこかで出てきましたっけ?
何だかほかのシリーズにも登場していそうな気がする。

「大きい靴」
これも子供絡みです。
犬が手首をくわえて帰ってきた。
死体はどこ?

「慶太は、今朝、正解を出した。母親の人生を救うための、唯一の正解を。」

自分は冷淡な人間だと言っているけど、龍太郎のまなざしは十分温かいです。

この作品集を通じて見えてくる麻生龍太郎像は、
鬱屈した感情を持て余しながらも、背筋を伸ばして真っすぐ立とうとしている、そんな姿。
彼の内面がどんなに揺れていようと、事件関係者に向けるまなざしは
曇りがない。
爽やかな若さと人生の哀切と。
人の才能は、それを認めてくれる人の中で花開くものなのかもしれないと、
何だかそんなことを思いました。

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Double-OK!!
柴田よしき TB:2 CM:2 admin page top↑
「博士の愛した数式」再読 小川洋子
2007 / 05 / 22 ( Tue ) 11:41:34
映画は、「大人になったルート」が登場したからこそのラストだったけれど、原作のラストってどんなだったっけ?
原作がとても気になった私。

最初はラストだけを読んだのですが、
文章の美しさに魅せられて、ついつい最初から再読。
(以前の感想文はこちら

まだ、映画で家政婦を演じた深津絵里が、そのままイメージとして残っています。
本当にピッタリ。

何せ昨日の今日ですから、
映画にはなくて原作にある場面、
原作にはなくて映画にある場面、
見比べて読むこともできました。

映画にあった野球応援のシーン。
あの弾けるような博士の応援は原作にはなかったけれど、
また、原作中の博士はあんなに弾けはしなかっただろうけど、
博士の無邪気な一面や、博士を大事に思うお母さんとルートの温かい気持ちが伝わる、よい場面だったんだなぁと改めて思いました。

だけど、やっぱり原作がいい!
映画に比べて時間がゆったりと流れている分、
深く濃い博士との時間に、優しく包み込まれるように感じられます。
作者は作品の中で、数式をレース編みにたとえていますが、
この作品そのものが、レース編みのように繊細で美しいです。

博士の子供に対する深く強い慈しみ。
子供の博士に対する尊敬と尊重。
そして、数学の持つ詩的な意味。

ラストは、分かっていながら(当たり前だ、本日2回目)、やはり暖かい気持ちで胸いっぱいになるのでした。

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小川洋子 TB:0 CM:4 admin page top↑
映画「博士の愛した数式」
2007 / 05 / 21 ( Mon ) 12:14:47
土曜日にテレビで放映されました。
もうテレビ放映です。
早いなぁ。

寺尾聡さんの博士は、原作の雰囲気がよく出ていたような気がします。
どことなく申し訳なさそうな、保護欲をかき立てられそうな、そのたたずまいとか。
それでいて、子供のことになると俄然守らなくてはという気持ちに駆られるところとか。

原作では、「家政婦」という言葉に引きずられて、どうしても若い女性を思い浮かべられなかったのですが(「家政婦は見た」のイメージが強いのかなぁ。見たことないのに。恐るべし市原悦子^^)
深津絵里さんぐらいの年の方なんですよね、本当は。
かわいらしくて、落ち着いていて、ああ、こういう人を最初から思い浮かべればよかったのか…と思いました。

大人になったルートが、数学の授業という形で数学記号や公式の美しさを語っていく構成は、なるほどの一工夫だと思いました。
原作では家政婦さんの1人語りで数学の美しさを詩的に語っていたと思うけど、
そのまま深津絵里が1人語りしても間延びしてしまうものね。
だけど、この作品になくてはならない部分だと思うし。
考えたなぁと思ったのでした。

吉岡秀隆演じる大人のルート。彼の数学の授業は工夫があっておもしろそうだ…と思っていたら、横から次女が、「私だったら絶対寝る」と宣言するのでびっくり。…分かってないなぁ。映画の中の生徒のように、食いついて質問してみようよ~。。。

これ、映画館でゆっくり観たかったです。
でなければ、ビデオに撮って、後で1人のときにゆっくり観ればよかったかも。

何だか映画に乗り損ねて、あんまり心に響かないまま客観的に淡々と観ていたら、
終わってしまったのでした
映画 TB:0 CM:6 admin page top↑
「ミミズクと夜の王」紅玉いづき
2007 / 05 / 20 ( Sun ) 10:40:50
心の琴線に触れそうな作品だ…という予感のあった作品です。
だけど、う~ん、、、、鐘2つ!という感じ。

★★★☆☆

綺麗に死にたいミミズクと、人嫌いの夜の王。
感情の壊れたミミズクが出会った世界。
ただ見守ってくれていたフクロウ。
愛情を与えてくれたアン・デュークとオリエッタ。
ミミズクは涙を知り、愛を知り、自ら選び取る人生を知る。



基本路線は私、好きです。
オリエッタが「よく、ここまで…ここまで、生きて来たね…」と抱きしめるシーンは胸が詰まる。

だけど。
大事な登場人物(?)である夜の王、フクロウの心理描写がすっぽり抜け落ちているせいなのか、
お話自体にミミズクの自己陶酔のような匂いが残る。

いいのになぁ。
もったいないなぁ。

というのが率直な感想です。

私、安い話が書きたいの。



あとがきによると、作者が友達によく言っていた言葉だそうです。
あ~、これなのかなぁと思います。
「安い話」…言いたいことはよく分かる。というか、その後の補足説明で、作者の目指しているところは伝わってくる。
だけど、それを「安い話」と言う、「使い捨てでいい」と言う、作者の言葉に対する感覚を、私はどうしても(いいように解釈しようと思っても)受け入れられません。
作中のあちこちで、テンポを外されるようなひっかかりを感じたのは、
こういう安易な言葉の選び方にあるのかもしれないなぁ。
(テンポがずっこけるのは、ミミズクの間延びした話し方のせいかもしれませんが。)

…あらま、随分けなしてしまった。。。

けなしついでに有川浩さん。
解説を書いていらっしゃいます。

白状します。泣きました。奇をてらわないこのまっすぐさに負けた。チクショー。
(中略)
よって勝ち負けでいうと私の負け。ああ、負けたとも文句あるか!



……「負けた」って何???と思ったのでした。
これも言いたいことは分かるけど、言葉が違う気がするんだけど。。。

何だか、若い人にはついていけんわ(苦笑)

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その他の作家 TB:1 CM:0 admin page top↑
今日の図書館本
2007 / 05 / 19 ( Sat ) 18:01:08
予約していた『ミミズクと夜の王』が届いたということで、
図書館に寄りました。

『ミミズク…』以外は借りないつもりだったんだけど。

今日借りた本はこちら。

【ミミズクと夜の王】紅玉いづき
【心洞】五條瑛
【ボーイズ・ビー】桂望実

桂望実さん、前から気になっていた方です。
書棚に、『ボーイズ・ビー』と『レディー・ゴー』が並んでいました。
初読みとしてはどちらがよかったのかな。

読書メモ TB:0 CM:0 admin page top↑
「朝日のようにさわやかに」恩田陸
2007 / 05 / 18 ( Fri ) 16:56:14
特にテーマを決めて書いたものではなく、ここ何年間か発表したものをまとめた短編集です。
だから雰囲気もまちまち、ページ数もまちまち。

★★★☆☆

恩田さんは、長編でしっかり独自の世界を描いてほしいなぁと思いました。
短編も、そこそこ雰囲気があったりして、おもしろかったはおもしろかったんだけどね。
短編だとどっぷり浸かれなくて不満。

多分私が一番好きであっただろう『水晶の夜、翡翠の朝』を既に読んでいたことも、ちょっと残念でした。

「ご案内」
もろに宮沢賢治です。

「あなたと夜と音楽と」
ラジオのDJだけで構成されるミステリー。
夜のラジオの雰囲気がよかった。
「ABC殺人事件」のオマージュだそうです。
私、元ネタを読んでない。

「冷凍みかん」
これは星新一の世界だなぁ。
彼なら、もっとクールな感じに仕上がると思うけど。

「赤い鞠」
色彩が鮮やか。
これ、長編で読んでみたい。

「深夜の食欲」
ぞわぞわ…っとするホラー。
これは、このくらいの長さで十分です(笑)
ラストの2文が怖さ倍増。

「いいわけ」
恩田さんが手慰みに書いてみたものって感じです。
あの人のニュースを見ながら書いたんだろうなぁ。

「一千一秒殺人事件」
人を食った話だ。というのが私の感想。

「おはなしのつづき」
こういうお話、私は弱い。
泣けてきます。

「邂逅について」
あら、このお話、もう忘れてる。
もう1回読んでも、またすぐ忘れそう。。。

「淋しいお城」
これ、好きです。と思ったら、そこそこページ数がありましたね。
うん、せめてこのくらいの長さを書いてもらわないとなぁと思った作品。
「ミステリーランド」の予告編なんだとか。
「ミステリーランド」って何だ?

「楽園を追われて」
恩田さんいわく「普通」の話。
これも好き。

「卒業」
やだ、スプラッタだよ。
意味なく恐い。(というか、意味がないから恐い)

「朝日のようにさわやかに」
記憶の海を旅する男。って感じかな。
ところてんと、おばさんと色男の密通って、なんか強引。
まぁ、頭の中って、そんなふうに奇妙につながっているのかも。
「私」がカッコつけで、あんまり好きじゃなかったから、
この作品もそれほどおもしろいとは思えなかったなぁ。

この作品集、図書館で借りました。
新刊本の予約本。
さすがにまだきれいだね。
気持ちよかった。

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恩田陸 TB:4 CM:10 admin page top↑
空豆
2007 / 05 / 17 ( Thu ) 20:09:56
初物のそらまめが、近所の農家から届きました。
(この農家のご夫婦とは、もう12年のおつき合い。無農薬でおいしい野菜を作って、スーパーと同じぐらいの値段で売ってくれます。宅配つき。いいでしょ)

そらまめって、ふかふかのお布団にくるまれていて、と~ってもお嬢様ですね。
そらまめをむくたびに、アンデルセンの『えんどう豆の上のおひめさま』を思い出します。
私も真似して、布団の下に何か(何だったかな、忘れた)を置いてみたけれど、ぐっすり眠れちゃったんだよな~。(ちっ。 *^_^*)
日々のつれづれ TB:0 CM:0 admin page top↑
「紫嵐」五條瑛
2007 / 05 / 17 ( Thu ) 13:22:28
1巻よりハードボイルドな設定です。
だけど暴力沙汰はとっても控え目。だからとても読みやすい。
どんどんおもしろくなっていくぞっ♪

★★★★☆

カンボジア難民であったキュー・ティット(日本名・鳩)
日本に流れ着いても、ここには彼の居場所はない。
北朝鮮から亡命してきた聡明な少年、すみれ。
まだ幼いながらも飢餓の地獄を見た少年は、飽食の国、日本に憎悪を覚える。
彷徨い続ける鳩に、すみれは言った。「春になったら、この街に嵐を起こそうよ」



少しずつ革命を起こすメンバーが集まってくる過程なのでしょうか。
今回は鳩とすみれの登場です。
第1巻の主役・亮司も登場します。
亮司、1巻では典型的なグレた不良少年だったけど、
一皮むけて、爽やか青年になっています。
育ちのよさを自分で受容しているところがいい感じ。
自分の向かう方向が定まっているところがいい感じ。
こうやって、どんどん登場人物が増えていき、その登場人物たちもそれぞれ成長していくお話なのかなぁと思うと、「革命シリーズ」のこの先が楽しみです。

さて、本作品。
祖国って何だろう…。
直球で投げかけてくる作品でした。

日本人のデリヘル経営者、花月が殺されたところから、ストーリーが転がり出します。
日本、中国、タイの裏街道の交錯と、それに翻弄される鳩。
なかなかスピーディーで、少しずつ暴かれる真実にはきちんと伏線が張られており、結構きっちりとした推理小説のような味つけです。
嘘あり、裏切りありのサドンデス。
ストーリー的にもおもしろかった。

もちろん登場人物も魅力的。

カンボジアの収容施設から命からがら逃げ出した鳩。
北朝鮮の飢餓地獄を味わい、栄養不良から片目を失い、髪の色も落ちてしまったすみれ。
多国籍の者たちにとって、日本は安住の地ではなく、
弱者はいつまでも弱者で。
そんな、豊かで自由の国・日本の現実が、鳩の目の前に放り出されています。
その中を生き抜こうとする鳩の衝動的な怒りや、怒りを爆発させても何も変わらないというやり場のない思い。
日本では当たり前のように思っているあれこれが、鳩やすみれにとってどんな意味を持っているのか。
共有体験がないから共感はできない。まるで自分は罪のない人間であるかのような同情もしたくはない。何とも居心地の悪い、ゴロンとした感触が残ります。

すみれ、不思議な子ですね。子供らしいけどめちゃくちゃ聡明で、かわいらしいけど驚くほど冷徹な観察眼を持っています。この子なら毒を媚薬に変化させることもできそうです。

光と闇、希望と絶望、愛情と非情、相反する2つの輝きが彼の中でスパークし、互いを消し去ることなく共存していた。


という描写。最初はピンとこなかったけれど、これぞすみれなんだろうと思います。

そして、すみれがかわいらしい顔の下で考えていること。

助け合い、騙し合い、利用し合い、愛し合い、裏切り合い、懲りもせず同じことを繰り返す大人たち。生きるのも、死ぬのも、殺すのも自由。絡みつくようにせめぎ合うエゴと底なしのよくが、祖国にはなかったーいや、祖国では封じ込められていたー巨大なエネルギーを生み出している。その熱が、街を呑み込む。欲しいものは、先に手を伸ばした者勝ちらしい。そして、優しさは必ず何かと引き替えだ。



す、すみれくん。。。
亮司が鳩に、すみれの家族みたいになってくれと頼んだように、
すみれには「家族ってだけで、無条件に甘い」存在が必要なんだと思います。(それを亮司が言うかぁと、ちょっと感慨深かったりもしましたが)

1巻でも同じことを思ったけど、サーシャって一体何者なんでしょう。
真理は彼の手の中にある…みたいなビッグな存在です。
ここではサーシャ、鳩に「革命を起こさないか」とお誘いはしていないけれど、きっとすみれはお誘いがあったんだろうな。
サーシャは影、すみれが日向、の指導者(?)になるのかな。
何だか書かれていないことまで、あれこれと想像を膨らませてしまいます。

To be continued
Next mission 心洞《Open Sesame》



あ、そういえば、『紫嵐』って、「すみれの嵐」って意味だったのかな。
今頃気づく鈍い私。
次作もひじょーに楽しみだ。

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☆GREEN HEART☆
新・たこの感想文


五條瑛 TB:1 CM:4 admin page top↑
「桜宵」北森鴻
2007 / 05 / 16 ( Wed ) 12:38:19
ビア・バーって、こんなところなんだ。
居酒屋さんかチェーン店のビア・レストランしか行ったことのない私は、その贅沢な空間にびっくり。

★★★☆☆

度数の違う4種類のビールを置く店、「香菜里屋」。
そこには、様々なハテナを持って、今日もお客さんがやってくる。
マスター・工藤の心づくしの料理に舌鼓を打ちながら、
交わされた会話からほの見える真実。
工藤はいつも真実に気づいている。



「桜宵」
一度訪ねてみてください。わたしがあなたに贈る最後のプレゼントです。

「犬のお告げ」
《悪魔のリストランテ》と異名をとる、リストラ要員選びのホームパーティを開いているそうだ。

「旅人の真実」
あの金色のカクテルに固執するお客は、あれから来ましたか。

「約束」
たった一つの旅の思い出、それがこの店なんですよ。(Amazonより)



「安楽椅子探偵」の範疇に入る作品集です。
工藤は、自ら事件解決に乗り出さない。
知り得た真実を、できれば自分の胸にしまっておこうとする。

ちょっと大人な作品だと感じたのは、この工藤の静かなたたずまいのせいなのかもしれません。
分かってるんだったら最初から言えばいいのに…とも思うけど、
それを言っちゃおしまいだわね。
好きっ!と飛びつくたぐいの作品集ではないけれど、
じわじわとなじんできます。

どの作品にもおいしそうな料理が出てきますが、
チャチャッと作ったにしては凝っていて、とても真似できそうにありません。
あ、でも、手羽元とゴボウ、にんじん、玉葱を入れて、4時間煮込み、酒と塩で味付けした鍋は、簡単そうだし、おいしそうだ。
玉葱ってところが、びみょーだけど。

心づくしの料理というところが、柴田よしきの『ふたたびの虹』にちょっと似てるかなぁと、自分のブログを読み直してみました。
あら、「桜飯」が出てきたのね。
だけど、『ふたたび…』の桜飯ってどんなだったっけ。
もうすっかり忘れています。
ちなみに、『桜宵』の桜飯は、春蛸を岩塩と少しの醤油で味付けた炊き込みご飯でした。(今度は忘れないように書いておこう。)

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生きることにも心急き、感ずることも急がるる
北森鴻 TB:1 CM:8 admin page top↑
スペシャルな日
2007 / 05 / 15 ( Tue ) 13:51:35
昨日は5月14日。結婚19周年でございます。
夫は春に転職したものだから、自分のことでいっぱいいっぱい。
いいの、いいの、土日はストレス溜めないように、バイクでも乗っておいで。

だけどスペシャルな日だもの。何か特別なことをした~い。
ということで、「エステ体験」(1000円也)に行ってきました。
ツルツルピッカーン♪
おぉ~、いいね~♪
思わず口車に乗せられて、20万円のコースに申し込みそうになりましたよ。
今年受験の長女の顔を思い浮かべて、ぐっと踏みとどまりましたけど。

帰宅した子供&夫に、「どこか変わったところない?」と聞いて回った私。
すぐに分かった長女と次女(エライ!)
答えられずに困りまくっていた息子(かわいい!)
「分かるわけないじゃん…(ΘoΘ;」の夫(大ばか者!)

結婚記念日ぐらいは、ちゃ~んと奥さんの顔を見なくちゃダメよ(*^_^*)
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母の日
2007 / 05 / 15 ( Tue ) 13:30:54
母の日に、長女から白いバッグをもらいました。
春から夏に使えそうな、爽やかなバッグ。
こういうのが欲しかったのよぉ~。
ありがと~♪
今年は、あの、N君と一緒に探し回ったんだって。
2人で、あーでもない、こーでもないって言いながら、
あちこちのお店に行ったのかなぁ。
N君も、お母さんが喜んでくれるといいね。
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「まひるの月を追いかけて」恩田陸
2007 / 05 / 12 ( Sat ) 15:00:52
いかにも恩田さんの好みそうなロードムービー風の作品。
「まひるの月」のような淡いトーンに仕上がっています。

★★★★☆

静は、今まで2回しか会ったことのない女性と一緒に奈良に旅する。
旅の目的は渡部研吾。
舞台の主役はだれ?



少しずつ、少しずつそれぞれの関係が明らかになっていき、
確定したかと思うと、また揺れ動く。
靄のかかったような関係性と人物像が、
なるほど「まひるの月」なのです。

関係性がいとも簡単にひっくり返る。
だから次の章を読まずにはいられなくなる。
この作品、「オール読物」に不定期に連載していたそうですが、
連載当時は、さぞかし続きが気になっただろうなぁと思います。

描かれているものは喪失、依存、親子関係。

奈良ののどかで大らかな風景が、
その生々しさをオブラートに包むように、
作品全体を包み込んでいます。

唐突な旅の始まりと、予期しない旅の終着点。
そこで交わされる会話は、深くなるかと思えば、するりとかわされ、
油断していると思わぬ深みに出くわす。
旅で見えてきたのは、ほかならぬ自分自身。
そして、旅は終わっても人生が終わらないのと同じように、
旅が終わっても物語は終わらない。この不完全。

私は、自分が観客として確かにそこに参加していたことに満ち足りたものを感じ、
そして日常に戻ったのでした。

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「虹を操る少年」東野圭吾
2007 / 05 / 11 ( Fri ) 14:21:02
ここまで何も心動かされないのも珍しい…と最後のページを閉じながら思いました。

★☆☆☆☆

「光にメロディがあるの?」「あるさ。みんな、そのことに気づいていないだけさ」。“光”を“演奏”することでメッセージを発信する天才高校生・光瑠(みつる)。彼の「光楽」に、感応し集う若者たち。しかし、その力の大きさを知った大人たちの魔の手が忍び寄る。新次元コミュニケーションをめぐる傑作長編ミステリ。(Amazonより)



この作品、とてももったいない作品のように思えます。
人間から出るわずかな光をキャッチし、自ら発信することによってコミュニケーションできる「新」人類の誕生。
設定はとてもおもしろいです。
それだけで惹かれるものを感じます。
なのに、何の感慨も、感想も、印象も持たずに終わってしまった。。。
でもまぁ、それでも最後まで読める、東野さんの文章力というものは感じましたが。

主人公・光瑠に人間臭さが感じられないというか、血肉が通っていないというか、そんなところにも原因があったのかなぁと思います。

心を動かすのは、人の心だ。
な~んて、どこかでだれかが訳知り顔で言っていそうで何なのですが。
そういうものかもしれないなぁと思ったのでした。

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東野圭吾 TB:4 CM:4 admin page top↑
「スリーピング・マーダー」アガサ・クリスティー
2007 / 05 / 10 ( Thu ) 21:01:26
実は私、大変お恥ずかしいことに、ミス・マープルシリーズの初読みです(*^_^*)
なかなかいい雰囲気ではないですか。
好き。

★★★★☆

若妻グエンダはヴィクトリア朝風の家で新生活を始めた。だが、奇妙なことに初めて見るはずの家の中に既視感を抱く。ある日、観劇に行ったグエンダは、芝居の終幕近くの台詞を聞いて突如失神した。彼女は家の中で殺人が行なわれた記憶をふいに思い出したというのだが…ミス・マープルが、回想の中の殺人に挑む。(Amazonより)



この作品には、『ミス・マープル最後の事件』という副題がつけられた本もあるようですね。
私、最後の事件から読んだのかぁ。
味わい深い作品でした。

ミス・マープルの慎み深さ。
スコーンにお茶。ジンジャーブレッド。
園丁、小間使い、乳母。

私のイメージする「イギリス」に限りなく近くて、
どこか懐かしい匂いがします。

推理小説としては、犯人が途中で分かるなど、甘いところもあるのだけれど、そんなこと、全然大したことないような気になります。

全体的に上品で、それでいてどこか不穏な空気もはらんでいて…
この感じ、いいなぁと思います。

この本には恩田陸の解説がついています。
私は恩田さんのようにクリスティーの作品世界をたっぷり知っているわけではないけれど、
とてもしっくりとくる解説でした。

…私が個人的に「セピア色の殺人」と呼んでいるミステリの典型だ。
クリスティーにはそれがとてもよく似合う。歳月を経た犯罪は、生々しさがないので、どこか優雅で余裕がある。そのエレガントなところがクリスティーの作品世界とぴったり重なるのだ。
…(中略)…
クリスティーを読むとき、子供の頃から懐かしさを感じたことを覚えている。クリスティーのミステリ自体が、すでに「セピア色」の手触りを持っていたのだ。…手触りは「セピア色」でも、心地よさは全く色褪せない。
…(中略)…
クリスティーの小説には「予感」がある。
「予感」という言葉がふさわしいのかどうか分からないが、他に言葉が思いつかない。
小説を読んでいても心は自由でいられて、行間に、小説の世界と重なり合って、異なる自分の内側の世界が広がっていると感じられる小説。ふとした瞬間に、ざわざわとした胸騒ぎを覚える小説。ゆったりとした、語られぬ部分を余白として感じられる小説。
クリスティーの小説は、そんな「予感」に満ちている。



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今日の図書館本
2007 / 05 / 09 ( Wed ) 16:55:51
予約本が入りました。
今日借りてきた本は、こちらの6冊。

【桜宵】北森鴻
【紫嵐】五條瑛
【所轄刑事・麻生龍太郎】柴田よしき
【朝日のようにさわやかに】恩田陸

【断鎖】五條瑛…次女の読みかけ。
【まひるの月を追いかけて】恩田陸…長女の読みかけ。

北森鴻さん、お初です。
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「カウンセラー」松岡圭祐
2007 / 05 / 08 ( Tue ) 09:59:10
久しぶりの松岡さんです。
とことんエンターティナーの松岡圭祐、健在でした。

★★★☆☆

『催眠』『後催眠』の主人公嵯峨敏也のお話です。
今回も、スーパー臨床心理士・嵯峨が壊れた心を救うべく活躍します。

心理学の蘊蓄も少年法も、復讐も音楽も、彼の手にかかればすべてアイテム。
娯楽に徹した作品は、ある種突き抜けた爽快感があります。
ここで、何のかんのとうるさいことを突っ込んではいけません。
ただ作品世界を楽しめれば、それが一番。

あまりに大風呂敷なのが鼻について、ある時期から手に取らなくなっていた松岡圭祐ですが、
たまにはこういう作品もいいな、と思ったのでした。
その他の作家 TB:0 CM:2 admin page top↑
「凍りのくじら」辻村深月
2007 / 05 / 07 ( Mon ) 16:09:15
何だかどこかで会ったことがあると思ったら、
理帆子ちゃん、昔の私にそっくり(苦笑)

★★★☆☆

藤子・F・不二雄をこよなく愛する、有名カメラマンの父・芦沢光が失踪してから五年。残された病気の母と二人、毀れそうな家族をたったひとりで支えてきた高校生・理帆子の前に、思い掛けず現れた一人の青年・別所あきら。彼の優しさが孤独だった理帆子の心を少しずつ癒していくが、昔の恋人の存在によって事態は思わぬ方向へ進んでしまう…。家族と大切な人との繋がりを鋭い感性で描く“少し不思議”な物語。(Amazonより)



「少し・ナントカ」と人の個性に名前をつける遊びをしている理帆子。
自分の個性は、「少し・不在」
どこにいても、少し冷めた自分を感じている。
そして、周りの人を少し見下すことで、所在なさを埋めている理帆子。
見ていると、ちょっとむずがゆく、恥ずかしく、そしてどこか甘酸っぱい気持ちになります。
大丈夫だよと言ってあげたくなります。

だけどこの作品、私が大丈夫だよと言ってあげなくても、
ちゃんと大丈夫になっていて、読後に暖かいものが残ります。

「少し・不思議」なお話だということをすっかり忘れて読んでいたので、
ラストにやられたなという感じ。
パチンパチンと、読みながら感じていた違和感がすっきりしました。
この感じ、気持ちよくて好き。

ただ、この作品、何というかとても生真面目。
この生真面目さは作者の持ち味だと思うのだけれど、
私にはちょっと息苦しかったかな。
そこが、いい作品だと思うけど、すごく好きにはなれないところなのかもしれません。
う~ん、ちょっと複雑(*^_^*) 

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辻村深月 TB:2 CM:4 admin page top↑
4月に読んだ本、読まなかった本
2007 / 05 / 06 ( Sun ) 14:47:41
4月は読もうとしては放り出し…という本が多かったように思います。
読んだ本は4冊。
途中リタイヤ本も4冊です。
その中で、『わたしを離さないで』は心に響く作品でした。

読んだ本
魔王】伊坂幸太郎
B型陳情団】奥田英朗
ぼくのメジャースプーン】辻村深月
わたしを離さないで】カズオ・イシグロ

文庫収録作品
】五條瑛

リタイヤ本
【きつねのはなし】森見登美彦
【T.R.Y北京詐劇】井上尚登
神の火】高村薫
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「断鎖」五條瑛
2007 / 05 / 02 ( Wed ) 17:24:41
『革命シリーズ』第1弾です。
『R/EVOLUTION 1st Mission 断鎖《Escape》』というのが、正式名称らしい。
REVOLUTIONの間に入ってるスラッシュは何だ?とか、
なぜ第1弾が「R」ではなく「E」から始まるんだ?とか、いろいろハテナが飛びますが、
きっと全10冊読み終わった頃には分かるようにできているのでしょう。多分。

★★★☆☆

サラッと読めて、そこそこおもしろく、作者の目線も悪くない。
シリーズ物のプロローグとしては、いい滑り出しだと思います。

高村薫を読んだ(読み切れなかったけど)後だったせいか、
文章が、むしろ手応えがないように感じられるほど軽く、
本当に、サラッと読んでしまいました。

お話としては、自分を束縛する両親を憎悪する青年、亮司の心の成長がメインです。
『断鎖』という題名は、親子の絆を断ち切るという意味合いが大きいです。(ほかにも、国とのつながりを断つとか、自分の過去を断つとか、いろんな意味合いが含まれているようにも思えますが。)

親子の絆を断ち切るねぇ。。。。
親の価値観と子供の価値観が合致しない、
親はよかれと思ってしていることごとくが子供の気に障る、
子供は親さえいなければ自由になれるのにと思ってしまう。
分かる気もするけれど、亮司の望んでいることは、あまりに幼稚すぎて、青すぎて、主人公に感情移入することはできません。
けれども、作者もまた、主人公に共感していないことがそこかしこに見受けられて、
じゃあどういう着地点に納めるのか…そんな興味が湧いてきます。

これ以上ない着地点…と感じられました。
そうだよね。と。
結局、そういうスタンスでしか、鎖は解き放たれないんだよね。と。

清々しささえ感じます。

主人公以外の登場人物も、何かしらの鎖につながれて今に至っている。
その背景に無知な自分に、私は亮司とともに茫然と立ち竦んでしまいます。
亮司と敵対(?)する立場の人間にもそれぞれの事情があり、背景がある。その辺も丁寧に描かれているように思います。
「悪」は何から何まで「悪」というわけではなく、逆に一点のくもりもない「善」が存在するわけではない。
そういう複眼的な作者の視点に、社会や人間の複雑を感じ、また同時に人間の深みを感じたりしたのでした。

そして、謎の人物サーシャ。
この人の存在って、どこかマンガチックです。
『セーラームーン』のタキシード仮面とか、
『ガラスの仮面』の紫のバラの人とか、
『キャンディキャンディ』の丘の上の王子さまとか
(いやいや、だんだん外れていくぞ^^)
なんかそんな感じ。(えっ!?)
まぁ、キライじゃありません。
美形の、何もかも見通しているような、どこか謎めいたヒト。(笑)
サーシャが何を目指しているのか、どのような革命をこの国に起こしたいと画策しているのか、とても気になるところです。

最後のページに、

To be continued
Next mission 紫嵐《Violet Storm》


とあります。
うんうん、次回作が楽しみだ♪

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☆GREEN HEART☆
五條瑛 TB:1 CM:8 admin page top↑
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