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「桜宵」北森鴻
2007 / 05 / 16 ( Wed ) 12:38:19
ビア・バーって、こんなところなんだ。
居酒屋さんかチェーン店のビア・レストランしか行ったことのない私は、その贅沢な空間にびっくり。

★★★☆☆

度数の違う4種類のビールを置く店、「香菜里屋」。
そこには、様々なハテナを持って、今日もお客さんがやってくる。
マスター・工藤の心づくしの料理に舌鼓を打ちながら、
交わされた会話からほの見える真実。
工藤はいつも真実に気づいている。



「桜宵」
一度訪ねてみてください。わたしがあなたに贈る最後のプレゼントです。

「犬のお告げ」
《悪魔のリストランテ》と異名をとる、リストラ要員選びのホームパーティを開いているそうだ。

「旅人の真実」
あの金色のカクテルに固執するお客は、あれから来ましたか。

「約束」
たった一つの旅の思い出、それがこの店なんですよ。(Amazonより)



「安楽椅子探偵」の範疇に入る作品集です。
工藤は、自ら事件解決に乗り出さない。
知り得た真実を、できれば自分の胸にしまっておこうとする。

ちょっと大人な作品だと感じたのは、この工藤の静かなたたずまいのせいなのかもしれません。
分かってるんだったら最初から言えばいいのに…とも思うけど、
それを言っちゃおしまいだわね。
好きっ!と飛びつくたぐいの作品集ではないけれど、
じわじわとなじんできます。

どの作品にもおいしそうな料理が出てきますが、
チャチャッと作ったにしては凝っていて、とても真似できそうにありません。
あ、でも、手羽元とゴボウ、にんじん、玉葱を入れて、4時間煮込み、酒と塩で味付けした鍋は、簡単そうだし、おいしそうだ。
玉葱ってところが、びみょーだけど。

心づくしの料理というところが、柴田よしきの『ふたたびの虹』にちょっと似てるかなぁと、自分のブログを読み直してみました。
あら、「桜飯」が出てきたのね。
だけど、『ふたたび…』の桜飯ってどんなだったっけ。
もうすっかり忘れています。
ちなみに、『桜宵』の桜飯は、春蛸を岩塩と少しの醤油で味付けた炊き込みご飯でした。(今度は忘れないように書いておこう。)

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