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空豆
2007 / 05 / 17 ( Thu ) 20:09:56
初物のそらまめが、近所の農家から届きました。
(この農家のご夫婦とは、もう12年のおつき合い。無農薬でおいしい野菜を作って、スーパーと同じぐらいの値段で売ってくれます。宅配つき。いいでしょ)

そらまめって、ふかふかのお布団にくるまれていて、と~ってもお嬢様ですね。
そらまめをむくたびに、アンデルセンの『えんどう豆の上のおひめさま』を思い出します。
私も真似して、布団の下に何か(何だったかな、忘れた)を置いてみたけれど、ぐっすり眠れちゃったんだよな~。(ちっ。 *^_^*)
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「紫嵐」五條瑛
2007 / 05 / 17 ( Thu ) 13:22:28
1巻よりハードボイルドな設定です。
だけど暴力沙汰はとっても控え目。だからとても読みやすい。
どんどんおもしろくなっていくぞっ♪

★★★★☆

カンボジア難民であったキュー・ティット(日本名・鳩)
日本に流れ着いても、ここには彼の居場所はない。
北朝鮮から亡命してきた聡明な少年、すみれ。
まだ幼いながらも飢餓の地獄を見た少年は、飽食の国、日本に憎悪を覚える。
彷徨い続ける鳩に、すみれは言った。「春になったら、この街に嵐を起こそうよ」



少しずつ革命を起こすメンバーが集まってくる過程なのでしょうか。
今回は鳩とすみれの登場です。
第1巻の主役・亮司も登場します。
亮司、1巻では典型的なグレた不良少年だったけど、
一皮むけて、爽やか青年になっています。
育ちのよさを自分で受容しているところがいい感じ。
自分の向かう方向が定まっているところがいい感じ。
こうやって、どんどん登場人物が増えていき、その登場人物たちもそれぞれ成長していくお話なのかなぁと思うと、「革命シリーズ」のこの先が楽しみです。

さて、本作品。
祖国って何だろう…。
直球で投げかけてくる作品でした。

日本人のデリヘル経営者、花月が殺されたところから、ストーリーが転がり出します。
日本、中国、タイの裏街道の交錯と、それに翻弄される鳩。
なかなかスピーディーで、少しずつ暴かれる真実にはきちんと伏線が張られており、結構きっちりとした推理小説のような味つけです。
嘘あり、裏切りありのサドンデス。
ストーリー的にもおもしろかった。

もちろん登場人物も魅力的。

カンボジアの収容施設から命からがら逃げ出した鳩。
北朝鮮の飢餓地獄を味わい、栄養不良から片目を失い、髪の色も落ちてしまったすみれ。
多国籍の者たちにとって、日本は安住の地ではなく、
弱者はいつまでも弱者で。
そんな、豊かで自由の国・日本の現実が、鳩の目の前に放り出されています。
その中を生き抜こうとする鳩の衝動的な怒りや、怒りを爆発させても何も変わらないというやり場のない思い。
日本では当たり前のように思っているあれこれが、鳩やすみれにとってどんな意味を持っているのか。
共有体験がないから共感はできない。まるで自分は罪のない人間であるかのような同情もしたくはない。何とも居心地の悪い、ゴロンとした感触が残ります。

すみれ、不思議な子ですね。子供らしいけどめちゃくちゃ聡明で、かわいらしいけど驚くほど冷徹な観察眼を持っています。この子なら毒を媚薬に変化させることもできそうです。

光と闇、希望と絶望、愛情と非情、相反する2つの輝きが彼の中でスパークし、互いを消し去ることなく共存していた。


という描写。最初はピンとこなかったけれど、これぞすみれなんだろうと思います。

そして、すみれがかわいらしい顔の下で考えていること。

助け合い、騙し合い、利用し合い、愛し合い、裏切り合い、懲りもせず同じことを繰り返す大人たち。生きるのも、死ぬのも、殺すのも自由。絡みつくようにせめぎ合うエゴと底なしのよくが、祖国にはなかったーいや、祖国では封じ込められていたー巨大なエネルギーを生み出している。その熱が、街を呑み込む。欲しいものは、先に手を伸ばした者勝ちらしい。そして、優しさは必ず何かと引き替えだ。



す、すみれくん。。。
亮司が鳩に、すみれの家族みたいになってくれと頼んだように、
すみれには「家族ってだけで、無条件に甘い」存在が必要なんだと思います。(それを亮司が言うかぁと、ちょっと感慨深かったりもしましたが)

1巻でも同じことを思ったけど、サーシャって一体何者なんでしょう。
真理は彼の手の中にある…みたいなビッグな存在です。
ここではサーシャ、鳩に「革命を起こさないか」とお誘いはしていないけれど、きっとすみれはお誘いがあったんだろうな。
サーシャは影、すみれが日向、の指導者(?)になるのかな。
何だか書かれていないことまで、あれこれと想像を膨らませてしまいます。

To be continued
Next mission 心洞《Open Sesame》



あ、そういえば、『紫嵐』って、「すみれの嵐」って意味だったのかな。
今頃気づく鈍い私。
次作もひじょーに楽しみだ。

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☆GREEN HEART☆
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