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んでもって、今年のベスト!
2007 / 12 / 31 ( Mon ) 23:28:11
全123冊中、今年一番印象深かったのは、何と言っても五條瑛と金城一紀♪

五條さんの作品は、どんどんのめり込みました。あ、今も『夢の中の魚』を読んでいるところだ。
なんか、五條さんに始まり、五條さんに終わった年だったような気がします。

そんな中、鮮烈な印象を残したのが金城一紀さん。
『映画篇』ですっかりはまり、ゾンビシリーズや『対話篇』にも手を出しました。
全作品を読んでみて、やっぱり『映画篇』が秀逸だったと思う私。
忘れられない作品になりそうです。

ということで、今年のベスト3!

【五條瑛】スリー・アゲーツ
【金城一紀】映画篇
【浅田次郎】蒼穹の昴

五條瑛は革命シリーズにしようかどうしようか迷いましたが、「まだまだこれから」な革命シリーズに比べて、完成度が高かったスリー・アゲーツを挙げてみました。

次点は、

【今野敏】隠蔽捜査
【吉田修一】悪人
【垣根涼介】サウダージ

かな。
どれもこれも、ちょっとクセのある、印象深い本でした。

今年は、いつも以上にスピード感を求めていたような気がします。
なので、ちょっとしっとり系は、そういえばここにはないなぁ(^^;)
人も本も一期一会。
来年は、どんな本と出会えるでしょう。
すごく楽しみ\(^o^)/
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テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

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12月に読んだ本&本記事一覧
2007 / 12 / 31 ( Mon ) 23:06:50
ご挨拶した後に何なんですがo(^▽^)o

今年、読んだ本は全部で123冊。
うち、感想を書いてないのは、『対話編』(金城一紀)、『クドリャフカの順番』(米澤穂信)、『蛍坂』(北森鴻)、『不安な童話』(恩田陸)の4冊。
ま、年明けてからぼちぼちとねっ♪

ということで、12月にご紹介した本は、全部で8冊でした。

【浅田次郎】蒼穹の昴1~4
【荻原浩】さよなら、そしてこんにちは
【垣根涼介】借金取りの王子
【恩田陸】ユージニア
【柴門ふみ】10分でできた!おいしいずぼらレシピ

今月は、やっぱり「蒼穹の昴」でしょう!
歴史ロマンを堪能しました。

来年は、『中原の虹』を読みたいと思ってます♪

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

月別・読了本 TB:0 CM:0 admin page top↑
今年もお世話になりました\(^o^)/
2007 / 12 / 31 ( Mon ) 15:35:56
本当は、昨日観た『武士の一分』のこととか、今年一年に読んだ本のこととか、
書きたいこともあるけれど。

これから餅つき(餅つき機がついてくれるのですが*^_^*)をしながら飲んでしまいそうなので(!)、
早目にご挨拶♪

今年も、たくさんの方にお出でいただき、あれやこれやとお話ができて、楽しかったです。
本の話なんて、ホント、ほかではなかなかできませんからねぇ。
私にとって、何物にも代え難い大事な場所になっています。
もちろん本以外のお話も、書き言葉にすると、またちょっと日常会話とは違った味わいのお話ができたりして。
ここに遊びに来てくださった方々に、ありがとうを両手いっぱい差し上げたいと思ってます♪
今年一年おつき合いくださいまして、本当にありがとうございました。
また来年もよろしくです♪

                                         ☆そら☆彡
ごあいさつ TB:0 CM:2 admin page top↑
大掃除4日目(今日で終わりだぁ\(^o^)/)
2007 / 12 / 30 ( Sun ) 01:13:57
今朝はお昼の12時に起きました(だから冒頭から日本語がヘンだってば^^)
息子は11時半、次女は1時半起床。

んでもって、それからのたのたと大掃除開始。

息子は、やっと今日から部活がお休みになったので、
かねてからの約束どおり、せっせとお風呂掃除。
防護メガネ、マスク、ゴム手袋のコマーシャルどおりの完全防備で、カビ退治に頑張りました\(^o^)/

次女は玄関担当。
彼女はもうヘロヘロ状態。
頑張れ!ため息つくんじゃない(*^_^*)

そして私は、洗面所。
狭いから楽勝だね…と思っていたのにとんでもない。
水回りって、とっても汚れる場所なのね~。
洗面台はもとより、窓、壁、洗面台下、洗面台の照明、鏡、そしてうちの大事な洗濯機(ごんぞーくん)をごしごし。
すぐそこのお風呂場で塩素系の洗剤を使っているから、ここは無難に、「激落ちくん」に頑張ってもらいました。

おかげで家中、とてもきれいになりました\(^o^)/
だれか来ないかしらん♪

そして夜は、『エンタの神様』を見ながら、年賀状の印刷&一言コメントを書きました。
私は毎年十数枚しか年賀状を出してないから、チャチャッと終わります。
なので、どちらかというとテレビのほうがメインだったかも(^^;)
M-1でおもしろかったサンドウィッチマン。あのときよりも全然おもしろくなかった。
私はやっぱり、アンジャッシュ(今日のネタは、中学生の息子と見るのはちと気恥ずかしかったけどね)とか、インパルスとか、ドランクドラゴンとか、(あともう1人、とってもツボだった人がいたんだけど、忘れちゃった^^;)ああいう感じが好きだなぁ。
日々のつれづれ TB:0 CM:10 admin page top↑
大掃除2日目&3日目
2007 / 12 / 29 ( Sat ) 01:00:45
大掃除2日目は、前日に引き続き台所掃除。
ぐちゃぐちゃになってる食器戸棚とフォークやスプーンの入ってる引き出しを何とかしましょ。
ということで、
食器戸棚とシンク上の吊り戸棚の中身を全部出して、戸棚を拭き拭きしたところでタイムアップ。
原チャリでバルルーンとカテキョに行きました。

夕方帰ってみると、次女がリビングのテレビ周りと出窓、それからリビング続きの和室の出窓をきれいに片づけてくれてました。

おぉ~、いい子じゃ\(^o^)/

んで、ダイニングテーブルに山と積まれた皿はどうするよ。。。。

夕食後(コンビニ弁当だったんだけどね^^;←今、お弁当がセブンイレブンで50円引きになってますね~。よく考えてるなぁ。)、しょうがないからせっせとお片づけ。

1年どころか、20年弱(!)、ず~っと使ってなかったかわいいお皿を普段遣いできるような位置に置いて、
いつも使っていたけど、実はあんまり好きではない渋いお皿(もらいもの)は、椅子を使わなきゃ届かないところに置いて。

なんかそんなことをしているうちに、だんだん楽しくなってきた\(^o^)/

おしっ!引き出しの中も片づけちゃおう!
興に乗った私は、この日のために(?)せっせとためておいた牛乳パックを中敷きにして、
引っかき回さなきゃ出てこないカラトリーを整理整頓しました。

う~ん、私ってエライっ!と自己満足に浸ったのでした。

そして3日目。
今日は生ごみの回収日。
私が二度寝をしているうちに、次女が7袋もあるごみの山を片づけてくれました。
ありがと~♪
んじゃ、私も頑張るよ。

さて、今日は台所の電気製品かな。
ばっちくなった炊飯器とトースターと電子レンジを何とかせねば。
「食べ物についても安全」という謳い文句の洗剤つけて、スポンジでごしごし。
うぉっ!トースターの窓から中身が見えるようになった!
Myuさんじゃないけれど、しばらく使いたくないなぁ(*^_^*)

下敷きにしていたアルミのシートも新しいのに取りかえて、
いい気分になったところで、今日もカテキョパート2。

昨日のお家も、今日のお家も、大掃除とは無縁みたい。
いいなぁ。大掃除の必要もないくらい、いつもきれいなお家は(いや、いつもきれいにお掃除してるだけだって)

次女は、今日もリビングのお掃除。
私が積み上げていた昔のパソコンやワープロを、み~んな屋根裏部屋に移動させてくれてました。ついでにまだ出ていた扇風機もしまってくれてました。
ほこりだらけだったでしょ?
ご苦労様♪

夜は何もしないつもりだったけど、
『ローレライ』を見ながら、冷蔵庫の外側を拭き拭き。
次女と息子の「きれいになったね~」の言葉に気をよくして、
ついでに冷蔵庫と流しの間に置いてるスリム棚と食洗器もきれいにしてあげました。

『ローレライ』…この子がオダジョーの奥さんになる人かぁ。とってもタイミングがよいではないの。と、ワイドショー的興味から見たのですが。
ながら見だったから、ちゃんと説明してくれてる部分を聞いてなかったんだとは思うんだけど。
なんで柳葉敏郎はあんなに苦しそうだったんだろう?原子爆弾を積んだB29を爆撃して、原子爆弾、よく爆発しなかったよなぁ。。。。なんて、つまんないことが気になってしまった

これで台所は終了!
シンク下が残っているけど、去年やったからいいよね。うん。(本当か?^^)

今年はできるかしらんと思っていた大掃除。
結構形になったじゃないの♪
よかったよかった\(^o^)/

あ、いい加減、年賀状を買ってこなくちゃ
日々のつれづれ TB:0 CM:2 admin page top↑
大掃除
2007 / 12 / 27 ( Thu ) 00:03:10
ほんの数年前までは、
(夫以外の)家族総出の大掃除…だったのに。
子供が大きくなるにつれ、
部活だの、遊びに行くだの、受験だの。。。。

受験生は3月に改めて自分の部屋を掃除してもらうことにして。
昨日も今日も遊びに行ったヤツは、明日と明後日手伝うよと言ってるから、
まぁいいや。お願いね。
だけど、部活!
冬休みに入っても、毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日部活。
「1日くらい休んだら?」と思わず言って、
「そんなこと言うお母さんはいないよ」と諭された私。
はぁ。皆さんエライなぁ。

今日は私、やっと重たい腰を上げ、1人で台所の掃除を始めました。
始めると、次から次へと出てくる掃除箇所。
絶対大みそかまでには終わらない。
…まっ、いいか。

なんか、テンション下がるなぁ(-_-)

あ、でも今日一日で、換気扇も、ガスレンジも、流し周りもきれいになったもんね。
えい、えい、お~っ…と、自分に喝を入れてみる。
日々のつれづれ TB:0 CM:4 admin page top↑
「ユージニア」恩田陸
2007 / 12 / 25 ( Tue ) 22:33:55

ユージニア、私のユージニア。
私はずっとあなたと巡りあうために、ずっと一人で旅を続けてきた


クラクラと幻惑させられる作品です。

★★★☆☆

舞台はK町。だれでも分かる、金沢がモデルです。
でねちゃん、元気~?(^o^)/

地元の名士の家に起こった17人もの大量毒殺殺人事件。
家族の中で1人助かった盲目の美少女。
事件は、容疑者死亡の解決を迎えた。
時が経ち、発見者であった1人の少女は、丹念に生き残った人々から話を聞き、
フィクションともノンフィクションともつかない本を上梓する。
少女はそこで、事の真相をつかんだのか。あるいは。



良くも悪くも恩田ワールド。
最初から犯人ありきという感じ。
まぁ、結局その人が犯人である確証もなく、
ただ状況証拠だけが積み重なっていくのですが。

う~ん。。。。。
私、この作品の雰囲気に呑み込まれすぎたような気がします。
最後まで読んでみて、はて、何が書かれていたかと我に返ると、
すべてが薄いベールに包まれて、分かったような、分かんないような。。。

まぁ、それこそが、恩田さんの「書きたかったこと」なのかなぁとも思うのですが。

つまり。
見たもの、聞いたもの、感じたもの、記憶に残ったもの、
すべて1人ひとりの中にある。
なので、起こったことは伝えられても、
その背景はだれも全景をうかがい知れない。
そんな感じ。

私、こういう感じ好きだけど。

でも、この作品の、読んだ後に起きるざわついた感覚は、
あまり好きではないです。
何だかね、洋風のお化け屋敷があって(ここは日本にある洋風の館でなければならない^^;)、
こわいぞこわいぞと思いながら進んでいって、
最後の扉の前に立ってるの。
扉の前には、ここを開けるともっとこわいぞと知らされる絵が描かれているの。
うっ。。。と思いながら、それでもやっぱり開けようと手を伸ばそうとしたところで夢から醒めた。
そんな感じ。
あまり分かりやすいたとえじゃないけれど(^^;)


終着点にポンと投げ出された扉。

落ち着きどころがなくて、まだうろうろ彷徨ってます。

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苗坊の読書日記
恩田陸 TB:1 CM:2 admin page top↑
映画「手紙」
2007 / 12 / 24 ( Mon ) 13:33:27
昨晩、テレビで放映されました。
映画封切り当初から、観たかった映画です。
原作は東野圭吾。(感想はここ

実は私、映画封切り当初から、気になっていたことがありまして。

…原作では歌だったものが、なんでお笑いなんだ?

映画を観て、ラストシーンのために必要な設定だったのかも…とは思いました。

が。だけど、やっぱり、なんでお笑いなんだ?の違和感は、結局最後まで拭えませんでした。

歌は、自分の思いを解放するというか、ぶつけるというか、
そこから生まれるものが人を感動させたりすることもあるんじゃないかと思いますし、
歌っている本人も、歌うことで救われるものがあるように思うんですけど、
お笑いって…ちょっと違うような気がする。
う~ん。お笑いに詳しいわけじゃないから、よく分からないけど。

まぁ、とにかく。主人公直貴が、人を笑わせたいと願っているとは、どうしても思えなくてね。
そんなことより、自分のことでいっぱいいっぱいなんだもの。(当たり前の状況だけど)

映画中の漫才も、テンポが悪かったような気がします。

あ、でも、何でこの人達が売れてるの?ってコンビも多いから、
直貴のコンビが一瞬だけどプロとしてやっていけたという設定に、
無理があったかどうか、その辺の判断はつきませんが。
(何度も書いてますが、私は笑いのストライクゾーンがとても狭い。)

…なんか、お笑いについての感想しか書いてませんが。

この番組の前に、「M-1グランプリ」を観てたからかもしれません。

決勝戦に残った3組は、どれも同じくらいにおもしろかった!

キングコングなんてうるさいだけ…とか思っていたけど、
今回は笑いました。初めて、キングコングっておもしろいと思ったかも。
敗者復活で出てきたサンドウィッチマン(サンドイッチマン?どっちだ?)は、
お笑いのライブに出掛けるくらいの「お笑い好き」次女ですら、名前を知らなかったという人たちでした。
だけど、(審査員のだれかも同じことを言っていましたが)この人達がど~して敗者復活なのか分からないくらいの出来…だったと思います。
特に準決勝でのコントは、かなり笑えました\(^o^)/
順当に勝ち上がってきた出場者の中には、くすりとも笑えないコンビだっていたのになぁ。
最後に、サンドウィッチマンの2人がいまだにアパートで同居生活をしているという話が出てまして、
お笑いの世界の厳しさを物語っていたような気がします。
人を笑わせるパワーがあって、それを何年間も持続できて、
それでも、多くの人に「おもしろい」と認知されたコンビなんて、
ほんの一握りに過ぎないんだろうなぁ。
そこには運も必要なんだろうなぁ。
がんばれ、お笑い芸人!


……おっと、いけない。話を元に戻そう。
「手紙」だ、「手紙」。

うん、悪くはなかったと思います。
映画だけ観たら、「悪くなかった」みたいに中途半端な感想ではなく、
「よかった」と思ったかも。
直貴の辛さや苦しみ。
由美子の強さ。
剛志の素朴な愛情。
剛志の犯した罪の大きさ。
罪を贖うとは何か。
誠実に、丁寧に描かれていたように思います。

ただ、原作の底辺に流れていた「あなたのそばに加害者の家族があらわれたら…」という問い掛けが、ばっさり切られていたように思いました。
…映画化に当たって、あえてそうしたのかもしれないけれど。
私は、原作を読んで一番考えさせられた部分でしたし、そこに深いものを感じたので、
少し物足りなくもあり、残念でもありました。
「差別は当然だ」という社長さんの言葉の真意が、映画だけを観た人たちにうまく伝わっていればいいなぁと思ったのでした。

あ、そうそう、由美子。沢尻エリカだったのね。
話題の会見(?)から随分時間がたつけれど、
やっぱり「別に…(-_-)」の顔がちらついた私。
随分とインパクトの強いことをしたものだなぁと、改めて感じたりして。
純粋な故の強引さと、愛するが故のたくましさをかわいらしく演じていたのになぁ。
もっと前に見ておけばよかったかも…と思ったのでした。
映画 TB:0 CM:9 admin page top↑
「10分でできた! おいしいずぼらレシピ」柴門ふみ
2007 / 12 / 21 ( Fri ) 10:22:58
柴門ふみのレシピ本。
つゆの素を使ったり、冷凍食品を使ってみたり、
まぁ、うちの台所でもおなじみの(?)手抜き満載です。

いやいや、変な自信がつきます(笑)


レシピの中では、マグロ+アボガドの組み合わせが目に止まりました。
知ってはいたけど、作ったことなかったなぁ。
マグロって、子供は好きですね~。
1皿100円の赤身が好き♪とか言ってたかわいいヤツが、
最近、回転寿司のマグロは×、とか、
やっぱり大トロが最高!
なんて、生意気になっちゃって。
アボガド混ぜて、赤身を出そう。

それからもう1品。
最後に載ってたマンゴープリン。
おいしそう。
「夏の日のぶたぶた」に出てきたマンゴープリンみたいだ。
作るかどうか分からないけど、いちお、コピーしておきました。
だけど、マンゴー買ってプリンにするなんて、庶民の発想じゃないのよね~。
だれかマンゴーくれないかしらん♪

1品ごとに柴門さんのエッセイとマンガが載ってます。
これがおもしろかった。
忙しい日は鍋に限るとか、
息子は味のしないナスが嫌いとか、
ひき肉は合い挽き肉か豚肉だよねとか、
どこまでを「お母さんの手作り」と名乗ってよいのか分からないとか、
うんうん、分かる。でもそういえば、今までそんなことを話題にしようとも思わなかった
…みたいな、結構すき間をついてきます。
究極の手抜きご飯で、子供たちが大感激したことを受け、
「子どもなんてチョロいもんだ」と書く柴門さん。
笑いました。とっても親近感。
柴門ふみの肩の凝らない等身大エッセイ健在、というところでしょうか。

でも柴門さん、マンガでは相変わらずブタさんを自分の姿に見立てているけど、
実際はお美しいのよね~。
ちょうど新聞の夕刊で、「骨董品のお皿を集めておりますの、オホホ」みたいな記事が
写真付きで載っていた。
ギャップが激しい(*^_^*)

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その他の作家 TB:0 CM:4 admin page top↑
TV「ガリレオ」最終回
2007 / 12 / 17 ( Mon ) 23:11:44
さっきまで、『ガリレオ』を見てました。
結局今シーズンは、これしか見てなかったなぁ。

おもしろかった!

原作を読んで、私には読み取りにくかった湯川の考え方とか感じ方が、
分かりやすく伝わってきたと思います。

ど~せ東京の半分が壊滅するのなら、
ど~して内海さん(だったっけ?最後まで名前が覚えられなかった^^)がここで拘束されてなきゃいけないのとか、
突っ込みどころはありましたが、
ま、「湯川先生棒立ちの抱擁」でチャラですかね(*^_^*)

映画化される(らしい)『容疑者Xの献身』も、楽しみです。
あの数学者をだれが演じるのか、興味のあるところです。
あ、隣の子は『白夜行』の雪穂(子役)で熱演を見せたあの子がいいな。
でもあの子、もう大きくなっちゃってるだろうな。
てれび TB:0 CM:8 admin page top↑
「蒼穹の昴」1~4 浅田次郎
2007 / 12 / 13 ( Thu ) 15:34:48
文庫本4冊の超大作。
おもしろかった!
浅田さん、渾身の作品だと思います。

★★★★と半分

昔々、私がまだ子供だった頃、父は大河ドラマの大ファンでして、日曜8時は必ずNHKがついていました。
さすがに中学生になった頃は、「俺たち」シリーズとか、そんな青春ドラマを見たかったりもしたのですが、その時代はテレビは一家に一台、ビデオなどもあるはずもなく、泣く泣くおつき合いをして、つまんない丸顔おじさんのドラマを見たりもしてました。
まぁ、そんな大河ドラマでしたけれど、私自身が密かに楽しみにしていたものもあったわけで。
加藤剛の平将門、緒方拳の藤原純友、豊臣秀吉、根津甚八の石川五右衛門、何だか忘れたけど草刈正雄…出てくるたびにドキドキしてたものでした。
最近では、反町隆史の織田信長。(これは、父のおつき合いではなかったけれど^^)
思い出すと、当時の感覚がよみがえります。

んで、何が言いたいかというと。
この作品、大河ドラマだと思います。
大きな歴史の流れの中で、その当時の体制の中で、
登場人物たちがキラキラと、とても魅力的。
虚実ないまぜで、だれが歴史上の人物か、だれが作者の創作か、よく分からないけど、
それでも全然OK。
歴史上の人物の性格だって、真実を伝えているものではないかもしれないけれど、
活き活きと、物語の中で生きています。

こちら側から見れば悪人だけど、あちら側から見れば善人だったり、
点で見れば悪だけど、線で見れば(後から考えれば)結構善だったり、面で見ると(世界的な視点で俯瞰して見ると)、それも流れか…という側面もあったりして。
歴史上の出来事は、そういうおもしろさがあると思います。

その中で、この作品が取り上げたのは、清の末期。
西太后が権力を握り、もう青息吐息の時代です。
だけどこの作品は、決して西太后を悪者にはしていない。
この西太后、かわいらしいし、聡明だし、何とも憎めない人になっています。
いつどうやってそんなイメージができたのか、もう定かではないのだけれど、
私の中の西太后といったら、ぶよぶよ太っていて、思いっきりゴージャスで、冷酷無比な、どこか性格破綻者で…限りなく悪いイメージしかありません。
なのでびっくりしましたし、何となく嬉しくなりました。
いつの間にか「常識」と思っていたことが、コロッと覆される快感。意外性があり、先を読むのが楽しみになります。
うん。うまいな。浅田次郎。

大河ドラマですからね。
ここはやっぱりお気に入りの人物がいるわけで。
私は断然李鴻章(リィホンチャン)。
カッコいいんですよ。
もうおじいさんだけど。
香港割譲の場面なんか、ほれぼれしました(*^_^*)
彼に龍玉(ロンユイ)がもたらされていたら、歴史は変わったかも…なんて思ってしまいました。

この作品で、ちょびっと知ったこともあります。
宦官、科挙、日清戦争。

ちなみにこの作品、★が4つ半という中途半端なつけ方をしたのは、私が中国史を知らないので、本当のおもしろさが分かってないような気もするからです。
乾隆帝ってだれさ?の私。世界史選択の受験生の長女に聞くと、日本語読みは「けんりゅうてい」だそうで。(読めないよ!)
とある宦官を寵愛しすぎて、後年はどうしようもなかった人だと伝えられているとか。
ふ~む。知らんぞ。この作品ではとってもとっても聡明で、だけどとてつもなく孤独な人だ。。。
そんなこんなですからね、実は袁世凱(ユアンシーカイ)とか李鴻章(リィホンチャン)も、「えんせいがい」「りこうしょう」という日本語読みの名前だけはかろうじて聞いたことがある程度。
もしかしてこの時代の中国に詳しかったら、もっとおもしろかったかもしれないと思うのです。
もっとこの時代の中国のお話を読みたいな。
どなたか、おもしろい作品があったら教えてくださいな。

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「借金取りの王子」垣根涼介
2007 / 12 / 12 ( Wed ) 13:06:14
君たちに明日はない』に続く、村上信介シリーズ第2弾です。
前作を読む前に図書館に予約を入れていた作品です。
『君たちに…』が私的には期待したほどではなかったので、
こんな形でなければ、きっと読まなかっただろうな。
読んでよかった!
前作よりおもしろい!

★★★★☆

デパート、保険会社、消費者金融、ホテル…今日も村上信介は面接に向かう。

前作と、主要登場人物や設定は変わっていないのですが、前作と大きく違うところは、
何と言っても、「エロ場面がない」ことでしょう(*^_^*)
ほかの方はどうなのか、聞いてみたいところだけど(いや、嘘)、
私はこういう場面、基本、好きではないみたい。
人様の、大して変わり映えのしないコトにつき合わされてもねぇ。
物語から引いてしまうというか、現実に戻ってしまうというか、「何のために描いてるんだ?」みたいなことを思ってしまって、どうもお話から冷めてしまう。
読者サービスかなぁなんて思うと、余計につまんなく感じてしまう。
まぁ、目くじらたてることでもないんだけど、前作の場合、「そんなのど~でもいいじゃん」と思ってしまったわけです。(この作者の場合、性描写がきれいじゃない…というのも、マイナスポイントかな^^)
というわけで、今回は「またかい(-_-)」という気分にならずに、楽しく読めたのでした。

で、もう1つ違うところは、主人公・村上信介が今回は少し引いた位置にいて、リストラされる側の人に焦点が当たっていた点でしょう。
これ、大正解だと思います。
垣根さんいうところの「フレームの変わった瞬間」が、
直に読者に届きます。

なので、『借金取りの王子』なんて、とてもおもしろいものになっている。
人のよい王子・三浦宏明の純愛。それを受け取った池口の気持ちが痛いほどに伝わって、
ラストシーンが決まってました。

村上の会社は、リストラ請負と並行して人材派遣も業務として行うようで。
働く側にとっては、それほどいい制度ではないのでは…とも思うのですが、
企業側にとっては、正社員を雇うより安上がりだし、簡単に首を切れるし、需要は確かにあるでしょうね。
この辺の話も、また期待できそうです。

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「さよなら、そしてこんにちは」荻原浩
2007 / 12 / 11 ( Tue ) 09:57:04
一生懸命だけどおかしくて、哀愁を帯びているけど希望がある。
そんな短編集。

★★★☆☆

『さよなら、そしてこんにちは』 葬儀屋に勤める陽介。彼には初めての子供が生まれようとしていた。
『ビューティフルライフ』突然田舎に引っ越すことになった親子4人。
『スーパーマンの憂鬱』日々放映される健康情報。翻弄されるスーパー店舗責任者。
『美獣戦隊ナイトレンジャー』由美子ママは、ナイトレンジャーの隊員に一目惚れ。
『寿し辰の一番長い日』この店にマスコミが?無愛想な店主、辰五郎は右往左往。
『スローライフ』ひょんなことから「スローライフ評論家」になってしまった美也子の、目の回る1日。
『長福寺のメリークリスマス』若い奥さんと子供のため、信仰に背こうとする(?)和尚さんのお話。

物語の主人公は、みんな現実世界に生きています。
そのせいか、こういう人、いるかも…と思えるような「確かさ」があります。
そんな人たちが主人公のお話ですから、ストーリーも想定範囲内といいますか、ああ、それもありだよな、みたいな納得できる展開です。
まぁ、ひねりがないというか、何でそうなっちゃうのといった驚きはないのですが、
その分、さらっと、安心して楽しめました。
なんかね、隣の人が愛おしくなってくる、そんな感じ。

こういうお話を荻原さんが書くと、主人公がかわいく思えてしまうのはなぜ?
これぞ荻原節♪

特に長福寺の和尚さんがかわいかった。
クリスマスのお話って、心温まるお話が多いですねぇ。
「クリスマス」というだけで、そういう雰囲気が醸し出されるのかな。

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荻原浩 TB:7 CM:13 admin page top↑
11月に読んだ本&本記事一覧
2007 / 12 / 10 ( Mon ) 16:22:54
11月は、図書館の予約本が続々到着。
読む本に困らない月でした♪

【恩田陸】木洩れ日に泳ぐ魚
【海堂尊】ジェネラル・ルージュの凱旋
【垣根涼介】君たちに明日はない
【角田光代】彼女のこんだて帖
【金城一紀】レヴォリューションNo.3
        フライ,ダディ,フライ
【今野敏】ST 青の調査ファイル
【雫井脩介】ビター・ブラッド
【柴田よしき】ア・ソング・フォー・ユー
【高野和明】6時間後に君は死ぬ

おもしろかったものもあり、「えっ(-_-)」と思ったものもあり、
まぁ、いろいろでしたが、
私の中の金城フェア、まだまだ続きます(*^_^*)

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ベクトルと三角関数
2007 / 12 / 07 ( Fri ) 10:21:39
最近私、ちと忙しかったです(*^_^*)
だって、高校1年生の次女が、中間テストに向けて(彼女の学校は2期制なので、今の時期が中間なのです。)数学教えて!と寄ってくるんだもの。。。。
何でこんな公式になるの?
これって何の意味があるの?
次女の頭の中にはハテナがいっぱい。
ま、私も数学嫌いじゃないですからね。
一緒にやってみようかと、毎晩、教科書開いて、公式の導入部分から始めたわけです。

いや~。見事に忘れてましたね。
外分ってどことどこの比だったっけ?と迷う自分にびっくり。
幾ら何でも、大丈夫か?私???だったのでした。
そんな私でしたから、ベクトルの内積って、なんじゃらほい???のハテナは当然だったりして。
ふむふむ、そうか。と納得したものの。。。(あ、そういえばそうだった!…なんて思い出したりはしませんでした。…あははo(^▽^)o)
でも、ど~して「方向が違う2本の線で、1本の線の長さと、その線にできるもう片方の影の長さを掛け合わせたもの」が、「それぞれの線のX座標を掛けた数とY座標を掛けた数を足したもの」と同じなのかなぁ。
教科書見ても、何だかだまされたような気しかしない私。
純真な(?)高校生だった頃よりも、今の私はかなり疑り深くなってます(^^;)
だけど、単位ベクトルってやつであっさり解決!
結構うれしかった♪

今日、数学のテストがあるので、
かなり怪しげな、にわか家庭教師も昨日で終わり。

普段使ってない場所を使って、私の脳味噌も喜んでいることでしょう(*^_^*)
次女のテストは…知~らない♪
大体、テスト前になって教科書開いて、分かんないってほざいているくらいだから、最初から期待しちゃいけませんね(*^_^*)
日々のつれづれ TB:0 CM:7 admin page top↑
「ジェネラル・ルージュの凱旋」海堂尊
2007 / 12 / 05 ( Wed ) 00:52:57
ナイチンゲールの沈黙』と同じ舞台で起こる、同時進行の物語。
この構成、なかなかおもしろかったです。

★★★☆☆

桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。
 将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか……。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。(Amazonより)



さまざまなところで、『ナイチンゲールの沈黙』では、この頃こんなことがあったな、とか、あんな出来事が起こっていたときだ…とか、思い出しながら読みました。
2チャンネルで同じ登場人物の違うドラマをやっていて、
CMのときは裏番組も覗きながらテレビを見てる。そんな感じ。
読者は、知らず知らずのうちに大きなうねりの中でストーリーを追っていく。
そして、あの『螺鈿迷宮』に続くのね。なんて。
うまい構成だなぁなんて思います。

海堂さんの作品は、これで4作目ですが、
彼は医療現場に身を置く人間として、検視にAI(オートプシー・イメージング)を導入すべきと強く思っているのだなぁと、やっと私にも伝わりました。(遅すぎ?)
CTやMRIを使って死体を調べ、原因究明するという話ですよね。
死体損壊がないので、遺族の心理的負担や医師の身体的負担も少ない上に、ただ「見る」だけよりずっと正確。
そのほうがいいのにねと素人目にも思うけれど、
なかなか導入されないのは、コストの問題と、あともっと大きい理由は何だったっけ?
『螺鈿迷宮』に出てきたような気がするけど。。。

ほかにも、この作品では救急医療を資本主義のビジネスとして組み入れられることに対する危惧が熱く語られていたような気がします。

何となく、海堂さんって、そういう医療の矛盾というか問題点を問い質したいと思っているような。
そして、変えていくべきところは変えていきたいと願っているような。
国を動かすには、まず世論から…って感じを受けました。
まぁ、それもありなんでしょうけど、何だかまどろっこしいなぁと思う私。
そもそも本を読む人が減ってきている中、しかも読書は基本、個人レベルのものだから、大きな意識の流れというか、世論の流れになるのには時間がかかってしまうような。
まぁ、読者自身の中では問題意識として残るので、作者さんがそれでよし、ならいいのだけれど。
マスメディアを情動的に使うほうが早いような気も、ちょっとしたりして。

まぁ、作者さんの思惑はともかくとして。
この作品、文章に切れがあって読みやすく、ストーリーもテンポよく、何より速水がカッコいい!
作者さん自らがメディカル・エンターテインメントとおっしゃるだけある、エンターテイメント性の高い作品です。
小難しいことを抜きにしても楽しめる、そんなコンセプトが健在です。

速水先生、お医者さんの鑑です。
患者を優先順位の第一位に置き、現実に妥協せず。
理想と信念の持ち主で、こういう人がお医者さんとして病院にいてくれると、自分や自分の家族が救急車で運ばれても安心だよなと思います。
ジェネラルね。うん、選民の選民たる人物って感じでした。

とは思いつつ。
読みながら、男の人が蒼白な顔に真っ赤なルージュってどうよ?って、
変なところに突っ込んでしまいました。
私だったら、見たら絶対ぎょっとして、こいつ、大丈夫か?と、逆に心配になる気がする。。。

エシックス・コミティ…すご~くまどろっこしくて空虚な会議で、逆に、こういう会議、結構あるかもねと思わせる雰囲気が。
まぁ、ここまでひどくないけれど、「先に結論ありき」の会議って、どこにでも転がっていますからね。
そんな中で、どうやって突破口を開くのか。
意外にも(と言っては失礼だけど)田口が頭よろしくて、幻惑されました。
とても真似できるものではございません。

作者の「作品を書く動機」というのも、何となく分かりつつあることだし、
この先、『螺鈿迷宮』で生き残ったあの人が何やらかすか、見てみたい気もします。
このシリーズ、結構長く続きそうな予感(*^_^*)

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海堂尊 TB:0 CM:4 admin page top↑
「木洩れ日に泳ぐ魚」恩田陸
2007 / 12 / 03 ( Mon ) 10:57:54
久々の恩田さん。
まるで舞台を見るように、密室の中の心理戦を描いたこの作品を堪能しました。
いや~、恩田さんの筆が冴えわたった作品でした。

★★★★☆

彼の目が宙を泳ぐとき、私はいつも木洩れ日が揺れるのを見る。
ちらちらと揺らめく光の中を、私たちが言葉にせず押し殺してきた感情と欲望の欠片が、一瞬影のように横切っていく。
木洩れ日の下には、深い淵があって、濃い緑色の水の底に多くの魚たちがうごめいている。
魚たちは時折水面近くまで上がってきて尾びれを翻したりするが、いったいどれくらいの魚が棲んでいるのか、彼らがどんな姿をしているのか、見ることができない。



舞台は、とあるアパートの一室。
同居していた彼と彼女は引っ越し作業を終え、明日、別々の道を歩き出す。
彼は彼女が、彼女は彼が、あの男を殺したのではないかと疑っている。
今日をおいて真相を知る日はない。
それぞれの思惑をはらませて、一夜が始まる。



高橋千浩と藤本千明。
そもそもどういう関係なのか、最初は明らかにされません。
1章ごとに語り手が交代する構成が、次第に彼らの背景を浮かび上がらせます。
2人の間に漂う空気は、かつて恋人であっただろうと思わせます。

ユーミンの曲、『真珠のピアス』の話をしたり、
途中で煙草を買いに出たり。

ごくごくありふれた光景が挟み込まれ、
ひたひたと不穏な空気が漂います。

この辺の空気感が絶妙。
私は、もう既にこの2人の舞台に釘付けになっています。
2人の関係が明らかになり、私は、ここには語られていないドラマを想像します。
禁断の匂いが魅惑的な、手垢のついた物語。

出会いの頃。
偶然見つけたあの男。
ゆらゆらと過去にさかのぼりながら、
少しずつ明らかになっていく「あの日の出来事に隠されていた意味」。

ふむふむ。あの男との関係も分かり、恩田さんはこれからどう料理していくのか、興味が湧きます。

共有しているはずの記憶の齟齬から、徐々に姿を現そうとする黒々としたモノ。

「ひょっとして、僕たちは何か重大な間違いをしでかしているのではないか?」

大きく舞台が揺らぎます。
私は、足場を失ったような不安を感じます。
けれどもその一方で、今まで感じていた小さなほころびが、1つの形に集約されつつあることも感じます。

彼と彼女の関係と、あの男を巡る物語と。
舞台の上では、いつのまにか2つのストーリーが絡み合い、進行しています。

彼女の記憶に不自然なものを感じつつ、それが大きな火種になることを予感しつつ、あの男との出来事に整合性のある説明が加えられていくそのさまに、クライマックスが近いことを感じさせ、期待が高まります。

「過去が追いついてきた」

動転した彼が自分の中に見たものと、
この期に及んで嫉妬に身を焦がす彼女が彼の中に見たものと。

ものすごい緊迫感。
2人の熱演を前に、私は何も考えられません。

そして、彼女の取り戻された記憶。
置いてけぼりをくらう彼。

彼女は彼女の記憶をもって、2人の間の真実をつかみます。
真実を知ったとき。
2人の対比が、双方から語られます。

関係が決定的に壊れる、まさしくその瞬間を、私は確かに目撃します。
どこかあっけなく、どこか滑稽。そんな感じをいだきます。

その後の彼女が辛辣。

「もしあの男と、この男が似ているとしたらーされげなく目の前の事実に知らんぷりをし、責任を回避して、逃げるところがそっくりだとしたら」

さっきまで、あれだけ激しい感情の渦に呑み込まれそうになっていたのに。
女性のしたたかさ、怖さを感じ、同じ女性ながらぞくっと身震いしてしまいます。

そして凪。

それでも舞台は、物語を紡ぎ続けます。
ちょっと疲れを感じつつ、私は2人の内省に耳を傾けます。

いつものように透徹した目で自分を見つめる彼女。
初めてのように自己の内面に触れる彼。

捉えようとすればするほどこんがらがる「感情」の不思議。
何が本当で何が偽りか、わけが分からなくなってくる2人。

そして疲れ切って、つかの間の安寧に身を委ねる誘惑を感じ始めた2人。

ラストはどうなる。
そんな思いで息を殺して見ている私。

暗転。
明るくなった舞台。

「逡巡に、迷いに、決められない何かに引導を渡す」朝が来る。

幕切れは何ともあっけなく、けれどもどこか清々しく希望をはらんで。


客席に1人残された私は席を立ち、う~んっと伸びを1つして、幕の下りた舞台を後にしました。

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