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「WILL」 本多孝好
2012 / 10 / 26 ( Fri ) 15:49:06
本多さん,『MOMENT』のときより
文章が上手くなっているような。。。。

プロの作家さんでも「成長」ってあるんだなと,
何だかちょっと勇気づけられたりしたのでした。

★★★★☆

累計30万部超のベストセラー『MOMENT』の待望の姉妹編。『MOMENT』の主人公・神田の幼馴染の女性、葬儀屋・森野の視点で描かれる本作は、前作のラストから7年後の物語。18歳のときに両親を事故で亡くし、家業の葬儀屋を継いだ森野。29歳になった現在も、古株の竹井と新人の桑田、2人の従業員とともに、寂れた商店街の片隅で店を経営する。アメリカに住む幼馴染の神田とは、時折電話で話をする。かつて甘美な関係を築いた彼との今後については、彼女自身が結論を先送りにしたままだ。日々淡々と、社長としての務めを果たす森野のもとに、仕事で関わった「死者」を媒介にした、数々の不思議な話が持ち込まれてくる――。森野葬儀店に依頼された、高校の同級生・杏奈の父親の葬儀。その直後に安奈のもとに届いた“死者からのメッセージ”。一度家族のもとで執り行われた老人の葬儀を「自分を喪主にしてやり直して欲しい」と要求する女。十数年前に森野の両親が葬儀を行った男性の妻の元に通いつめる“夫の生まれ変わり”の少年――「死者」たちが語ろうとするものは何なのか? それぞれに潜む「真実」を、森野は探っていく…。 (Amazonより)



神田と森野。前作では神田が主人公であったのに対し,今回は森野が主人公です。
前作から7年経過しています。

…という設定の変化は,単に続編という以上のおもしろさがありました。

森野。前作ではいい男っぷり(?)を発揮していましたが,
一歩踏み出す勇気が持てなかったり,過去にとらわれてしまったり,
内面は結構さばけていない。
神田。前作ではどうもふわふわ足元がおぼつかなかったけれど,
7年たった本作では,しっかり人を支える度量の大きさを見せている。

なるほどね~。
他人から見える姿と自己像は,こんなふうに一致しないものなのかもしれないなぁなんて思ったり,
20代の7年間は,結構大きいものなのかもしれないなぁと思ったり。

とある商店街の中にある小さな葬儀屋が舞台なのに,
なぜか漂うスタイリッシュ感。
どこかさらっと乾いた文体のせいか,
時折混ざる「いいこと言うね~」の警句(?)のためか。
流れる空気に生活の匂いがしてきません。
その,私との距離感が,
なかなか心地よかったりもしたのでした。


ラスト。
清々しく心地よく,
パキッとしたラストでした。

私が求めていたものはこれだったのよ!
なのでした。

とっても満足。






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