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「ギフト」 日明恩
2012 / 03 / 31 ( Sat ) 15:53:40
「日明恩」は「たちもりめぐみ」と読むんだそうです。
でもって日明さん,女性だそうです。 へぇ~! ということで,初・日明さん。 ★★★☆☆
甘ったるくなりそうなストーリー展開でしたが, しつこさを抑えてビターな味も効かせてみました。…って感じかな。 本屋さんのポップのように,「泣ける」ほどの感動はなかったけれど(!), 爽やかな一冊でした。 この作品,「シックス・センス」を見てから読むことをオススメします ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「とうりゃんせ」 「秋の桜」 「氷室の館」 「自惚れ鏡」 「サッド・バケイションズ・エンド」 「終章」 の5作からなる連作短編集です。 この世に思い残すことがあり,いまだ成仏できない幽霊さんを手助けして, あの世に送ってあげるハートウォーミングな幽霊ものではありますが。 「自惚れ鏡」はちょっと異色。 『名もなき毒』に登場した原田いずみのような幽霊さんが出てきました。 原田いずみのような幽霊さん・圭子。 幽霊になっても嘘をつき,自分を大きく見せようとし,嘘がばれるとヒステリックに怒鳴ります。 幽霊になっても何も変わらない,だから何も救われない。 多分永遠にさまよい続けるであろう圭子。。。。 もしかしたら作者さん,こういうタイプの方に痛い目に遭ったのかしらんと思うくらい, 圭子自身の歪みを暴き,自業自得だと切り捨てます。 …死んでまで。と思ってしまいました。 魂は,生きていたときと同じ形で,死んでからもさまよい続けるんだろうか。 魂が傷つけられた結果,死に至った人たちは, 死んでからも傷ついた魂が再生することはないのだろうか。 魂を傷つけることに快感を覚えていた人たちは, 死んでからも何の痛痒も感じず魂を傷つけたがるものなのだろうか。 なんてことを思い,何だかなぁ。。。だったのでした。 圭子は,死んでからも孤独で。 それは確かに自業自得に違いないけれど, でも痛々しく,やるせない思いを持ったのでした。 この作者さんの死生観,あまり好きでないなぁなんて思うのでした。 本筋であろう死者が見える少年・明生と 罪の意識にがんじがらめになっている元刑事・須賀原の 再生物語は,ほろ苦さはあったものの,いい着地点であったと思います。 にしても「シックス・センス」,そんなストーリーだったっけ? 私はラストの衝撃しか覚えてなかったけど。 また,機会があったらDVDでも借りてこようかなと思ったのでした。 スポンサーサイト
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