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「天地明察」 
2012 / 04 / 20 ( Fri ) 21:19:46
「冲方丁」は「うぶかた とう」と読むんだそうな。
名前が読めない人第2弾です(えっ?)

★★★☆☆


江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること--日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!(Amazonより)



時代小説っていうより歴史小説…って感じでした。
この違い,何となく分かってもらえます?



            


主人公・渋川春海(安井算哲)の生き様が清々しかったです。
魅力的な主人公でした。
春海とえんの無粋な会話が微笑ましかったです。

江戸時代初期。
武から文の治世へと,世の中が変わろうとしていた頃。
…そうか,この頃は価値観の転換期だったんですね。

「今」も,ある意味意識の転換期であるような気がしている私には,
転換期には,やっぱり傑出した政治家が出てこないと
うまく転換できないのかなぁと,
その辺も興味深かったです。

会津藩といえば,幕末に最後まで徳川に忠義を尽くした頑固者っていうイメージがありましたが,
飢餓から民を救おうと民政に努めた藩であったことを初めて知りました。
保科正之という方も初めて知りました。

一方的なイメージを,いつの間にか持ってしまっていたんだなぁと感じました。

春海の上司2人も,いい味を出していたと思います。

魅力的な主人公と味のある脇役。
物語がおもしろくないわけがない。と感じました。

ただちょっと,
物語後半,春海が策を弄している場面の具体的な描写がなかったことが,
何だか残念な気がしました。
ここを描き込んでいたら,また違ったおもしろさも生まれたようにも思いました。
…純粋で初々しい春海像が崩れてしまうかもしれないけれど。


物語の良し悪しにはまるっきり関係ない話ですが。。。

この作品中,3問数学の問題が出てきます。

解なしの誤問であるという設定の2問目の円の問題。
誤謬であることは分かったけれど,
その説明がちんぷんかんぷんでした。

3問目の円が並んだ問題は,
これだけで解けた関孝和ってすごいんでないかい?と思ったのですが,
すごくないの?こういうもん?

軽く引っかかってしまったのでした。

…と書いた後で,Amazon書評を読んでみました。
2問目の説明は,ちんぷんかんぷんでもよかったみたいですね。
奇数だの偶数だの,そういう話は忘れよう。
3問目は,作者さんが元々の数字をいじってしまったためにヘンなことになっているという話が載っていました。
さらに検索してみると,元々の数字を使って行列方程式で解くのだとか。
行列方程式?いや,そんなん忘れたし。
…江戸時代の和算って,ものすごい高等数学だったんですね~。
びっくりです。

この作品,頭の体操のおまけつきでした。

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*Comment  Thank you*
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  ◆◆

冲方丁 読めません。どこをどうやったらそんな読み方になるんでしょうか?(^^ゞ
by: nagayume * 2012/04/21 13:37 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

こんにちは。

とにかく、登場人物が皆、魅力的だったな~、と記憶しています。
主人公・春海の清清しさもそうですが、彼を見出した老中・酒井忠清からはじまって、保科正之、徳川光圀……それぞれ、やり方は違えども魅力的で、そこで学んだのだろう、というのが感じられました。
それだけに、

>物語後半,春海が策を弄している場面の具体的な描写がなかったことが,
>何だか残念な気がしました。

は、私も欲しかったな、と思います。
確かに、春海の清清しさからは少し外れてしまうかも知れませんが、色々な人物に出会い、それぞれから学んだ、というのがあるだけに、それが凝縮されたシーンになったのではないかと思うので……
なくても悪くはないですが、あったらよりよかった、と思います。


ちなみに、
>時代小説っていうより歴史小説…って感じでした。
ですが、私は、これは、歴史小説だと思っています。

私は……
歴史小説=歴史上の人物、事件などを史実に沿った形で描いた小説
時代小説=歴史上の時代などを舞台にして、史実に関わらずに描いた小説
という風に考えているので。
by: たこやき * 2012/04/22 14:30 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

そらさん、こんにちは(^^)

『天地明察』、本屋大賞受賞した作品でしたね~
『神様のカルテ』が2位で、それより面白いのかな~~と期待して
図書館で予約した記憶があります。

結果、『神様のカルテ』の何倍も読みにくかったな、という感想だった記憶も。。。

登場人物たちはとても魅力的だし、
そらさんおっしゃるとおり、春海とえんの微笑ましいやりとりも好きです。
良い人がいっぱい出てきて、好感の持てる作品でした。

ただ、私も数学部分をまじめに読んで、
頭がとてもとても疲れてしまったので、
もう少し軽い作風にしてもらえたら・・・と感じました。
by: nao * 2012/04/23 05:25 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆nagayumeさん♪◆

> 冲方丁 読めません。

ねっ!読めないよね~o(^▽^)o

by: そら * 2012/04/23 12:56 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆たこやきさん♪◆

こんにちはっ♪

> 主人公・春海の清清しさもそうですが、彼を見出した老中・酒井忠清からはじまって、保科正之、徳川光圀……それぞれ、やり方は違えども魅力的

うんうん!本当に魅力的な大人たちがたくさん出てきましたね。
それぞれが主人公になってもいいような方々でした。

> >物語後半,春海が策を弄している場面の具体的な描写がなかったことが,
> >何だか残念な気がしました。

> は、私も欲しかったな、と思います。

あ。やっぱり?(*^_^*)
うんうん。
囲碁から学んだこと,人から学んだこと,
春海の成長を凝縮するようなシーンになりそう
…な箇所でしたよね~。
確かに「なくても悪くはない」んだけどね。

> 私は……
> 歴史小説=歴史上の人物、事件などを史実に沿った形で描いた小説
> 時代小説=歴史上の時代などを舞台にして、史実に関わらずに描いた小説
> という風に考えているので。

あ。私もそんな感じ。
歴史小説は司馬遼太郎風に本文の中に文献説明が入ったりするもの,
時代小説はあさのあつこ風にその時代にすっぽりワープして物語が進行するもの,
みたいな。
なのでAmazonの紹介文に「時代小説」とあったことに,
軽い違和感を覚えたのでした。
by: そら * 2012/04/23 13:29 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

naoさん,こんにちはっ♪

> 『天地明察』、本屋大賞受賞した作品でしたね~

あ,そうだったっけ?
どこかで見たことあると思ったのよね~(*^_^*)

> 結果、『神様のカルテ』の何倍も読みにくかったな、という感想だった記憶も。。。

うんうん。
私も,(特に出だしが)読みにくかったです。
読み終わるまでに,結構長い時間かかりましたよ(^^;)

> ただ、私も数学部分をまじめに読んで、
> 頭がとてもとても疲れてしまったので、

あらま。とてもとても疲れちゃったのね。
数学の問題って,見るとやりたくなっちゃうよね~(*^_^*)

ただ,この数学部分,作者さんもよく分かってないんでない?っていう
ご意見を,あちこちで見かけます。
私もそんな気が…v-8
by: そら * 2012/04/23 13:37 * URL [ *編集] * page top↑
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