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「暗いところで待ち合わせ」
2005 / 08 / 31 ( Wed ) 20:35:48
孤独の寒さとこわごわ伸ばした手の先のぬくもりに、
胸がギュッとしめつけられるような作品でした。

★★★★★

中途失明者のミチルは、線路の脇の古い家で、静かに植物のように暮らしていた。
家の中に漂う気配。そこには警察に追われているアキヒロがひっそりうずくまっていた。
外界が恐いミチルと人が苦手なアキヒロの奇妙な共同生活が、
2人の心をそっと溶かしていく。

静かな緊迫感、育まれる不思議な落ち着き、すぐに壊れてしまいそうな臆病な信頼感。。。
まるで野良猫が人になれるまでの過程のように
2人の心がびくびくと、こわごわと少しずつ動いてさまを
繊細に描いた作品だと思います。

息苦しさも、胸の痛さも、泣きたいほどの暖かさも、
素直に感じることのできる作品でした。
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  ◆ こんばんわ~◆

こんばんわ^^
カキコありがとうございました。
素敵な作品でしたよね~
ラストが全然想像がつかない終わり方だったのでびっくりです。
でも、良いラストでした。乙一さんらしいですよね^^
by: 苗坊 * 2006/12/27 23:58 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

苗坊さん、こんばんはっ♪
うんうん、素敵な作品♪(*^_^*)
乙一は、グロイ系は読んだことないけど、こちら系のお話の中でも、
この作品はとても好きです。
白乙一、いいよねぇo(^▽^)o
by: そら * 2006/12/28 20:36 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆白と黒◆

こんばんわ、TB&コメントどうもありがとうございました!
いいお話でしたね~映画も観てくなってしまいました。
白乙一、今度は「さみしさの周波数」読んでみようと思います。
黒乙一もなかなか良いですよ、インパクトはありますけども;
グロイ中にも心温まる・・・そんな感じが黒乙一です。
by: るい * 2007/02/28 00:16 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

るいさん、こんばんはっ♪
せっかくコメントいただいてたのに、お返事が遅くなってごめんなさいv-356
「さみしさの周波数」は、「失はれた物語」がよかったなぁ。
あと、違う短編集に入っていた、『しあわせは子猫のかたち』も好きです。
黒乙一では何がオススメですか?
ちょっと恐いけど、読んでみようかなぁ。
by: そら * 2007/03/01 18:32 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

若くして光を失ったミチルの絶望の深さに、思わず同情してしまいました。
彼女の境涯を少しでも理解しようと、目を閉じて、家の中を歩いてみたのですが、すごく難しかったです。
アキヒロとカズエの二人に支えられて、ミチルが幸せな人生を送るように願って止みません。
by: touch3442 * 2008/07/06 21:51 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

touch3442さん,おはよっ♪

>彼女の境涯を少しでも理解しようと、目を閉じて、家の中を歩いてみたのですが

そうなんだ。やってみようと思ったtouch3442さんが,なんだかステキだなぁなんて思いました(*^_^*)

>アキヒロとカズエの二人に支えられて、ミチルが幸せな人生を送るように願って止みません。

だね。アキヒロも,幸せになってほしいなぁと思います。

touch3442さんのコメント欄に書かれていた「作者の感じている閉塞感」…これは私も,乙一の作品にはいろんな形で感じます。そういうところに惹かれる人も,また多いんだろうなぁと思います。(私も,もっと若いときに読んでいたら,きっと惹かれただろうなぁと。今は,そこから先の救いというか,希望というか,そういうところに惹かれるんだけどね)

by: そら * 2008/07/08 11:06 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

乙一さんは本格ミステリよりも、こういった心温まるような
見ながら一緒に見守っているような感覚になれる作品がまたいいですね。

いつの日かまたこういった長編を読んでみたいです。
by: 三毛猫 * 2011/01/03 19:11 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

三毛猫さん,お久しぶりです♪

> 乙一さんは本格ミステリよりも、こういった心温まるような
> 見ながら一緒に見守っているような感覚になれる作品がまたいいですね。

ですね(*^_^*)
私も,乙一さんにはこういった長編をまた書いていただきたいです。

今年一年,三毛猫さんにとってよい年でありますように♪

by: そら * 2011/01/04 15:00 * URL [ *編集] * page top↑
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