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「陰の季節」
2005 / 12 / 02 ( Fri ) 09:38:11
D県警シリーズの短編集。
犯罪が起こり、刑事が犯人を追い詰めるというパターンではなく、県警内部の管理部門に焦点を当てています。

★★★★☆

最後にどんでん返しなんかも用意されていて、なかなかおもしろかったです。テレビドラマにしたらいい感じかも、と思えるような起承転結のメリハリのきいた作品集だったと思います。

だけど、何か「おもしろかった」と言うにはちょっと抵抗があるかな。
描かれている世界がどうも小さいというか・・・。
何か違うんじゃないのという思いが拭いきれず。。。

その中で、「陰の季節」は秀逸でした。
天下り人事で社団法人の専務に収まっていた尾坂部。任期が切れる3年目に、続投を表明した。
あわてたのはD県警の人事を担う警務課管理職。彼が辞めてくれないと、今年の勇退予定者の天下り先がなくなる。これは課の権威失墜とばかりに、二渡は翻意を促すべく奔走する。
尾坂部の残留意思の真意は・・・。
というお話。
二渡は尾坂部が辞めないと言い出した理由を自分なりにいろいろ考えるのですが、それが何とも通俗的すぎて、逆にありそうな気もしてきます。
けれども尾坂部の真意を知ったとき、この人は紛れもなく親であり、本物の刑事なんだと、胸が熱くなります。同時に尾坂部の底に秘めた悲しみや憎しみ、そしてこれから味わうであろう苦しみを思い、辛く切なくなりました。

「地の声」、「鞄」は、え~っ、出世のためにそこまでやるかな~との思いが強かったです。認められたいという思いはだれにでもあるものだと思うけど、それが暴走するとこんなふうなのかな~と。
どちらもごく普通の人であっただけに、現実にこういう人もいるかもしれないと思え、何か後味の悪いものでした。

「黒い線」。この作品集はこれが目当てだったのです。
「顔」で主役だった平野瑞穂の、決定的なダメージとなった事件を扱ったものです。「顔」を読んでいたから、概略はつかめていたのだけれど、上司である七尾友子が光ってました。
自分が偉くならなきゃだめだと、
「踊る走査線」の科白のようなことを言っていましたが、
頑張ってほしいと思いました。
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*Comment  Thank you*
comment
  ◆◆

コレ読みましたかー
この前そらさん書いてた気分だと、ちょっと重たい内容ですかね?(笑)
どんより重たい雰囲気なんで、イイ奴の話も欲しいなーなんて思った記憶が。

「黒い線」。「顔」の前に読んでたらよさそうっすよねー
まーでも、
オレみたいに途中まで気づかないと意味ないですけど。。
by: じゅん * 2005/12/02 20:46 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

じゅんさん、こんばんはっ♪
>この前そらさん書いてた気分だと、ちょっと重たい内容ですかね?(笑)
それがね~、結構さくさく読めたのよ。(笑)
図書館で「サウスバウンド」と一緒に借りてきたものだから、今日中に返したいと思って、無理やりのように読んだはずなのにね。
自分で自分が分からないわ(^^;)
>イイ奴の話も欲しいなー
これは思った!!!!!
だけど、尾坂部さんや七尾さんがよかったからね。救われました。
人間、「人のため」という視野を持って仕事をしなければカッコ悪いなとしみじみ思いました。
おしっ!私もがんばろ~ってね(^o^)
「黒い線」は、確かに「顔」の前に読んでいたら、「顔」もちょっと見方が違っていたかもしれないね。
七尾さんにもっと注目してたかも。
ま、いいや(*^_^*)また、その気になったら再読しましょ♪
じゅんさん、ありがとね♪
by: そら * 2005/12/02 22:46 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

名作ですね。v-218
私はブログでは感想を書いていないのですが、非常に高く評価しています。

ストーリーはかなり忘れてしまっていますが、手元メモによると
 「陰の季節」5
 「地の声」 4
 「黒い線」 3
 「鞄」   3.5
といった評価だったみたいです。これは相対評価ね。
「陰の季節」の尾坂部、元刑事部長&一人の親として執念の捜査(? プレッシャーかけ)が凄かったです。

七尾友子、素晴らしい上司です。v-10
by: ひろ009 * 2005/12/02 23:12 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

陰の季節がやっぱり1番良かったよね^^
そらさんの感想読んで、嬉しかった~♪

by: でねぶ * 2005/12/03 10:23 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

ひろさん、おはよっ♪
やっぱりひろさんも、この作品集の中では「陰の季節」が一押しなのね。v-315
尾坂部のプレッシャーかけ、うん、凄かった。
執念、ですね。

今は柴田よしきさんの本を読んでいます。
サラッと軽く、楽しんでいますv-290
by: そら * 2005/12/05 08:18 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

でねちゃん、おはよっ♪
何だか同じ感想を持ったみたいだね。
私もうれしいなv-344
by: そら * 2005/12/05 08:20 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

二渡も七尾も似顔絵刑事さんも好きだよ~
二渡はちょっと憎ったらしいとこあるけどね。
サンタが歩いてるよ。袋持って...トナカイはどうしたんだろ?
by: ゆきうさぎ * 2005/12/06 11:33 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

ゆきうさぎさん、こんち♪
二渡はあまり注目してなかった。
好きなタイプじゃないんだもの(笑)
サンタがあちこち出没していた「魔の時間」にご訪問いただいたのね。v-355
大体言語が分からないくせにいじろうとするから、絵がぐちゃぐちゃになるんだわ。
まだ妙な位置にいる。。。v-356
もう知~らないv-8
by: そら * 2005/12/06 11:41 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

横山秀夫さん、何だかんだ言って読んでしまいます。

>「地の声」、「鞄」は、え~っ、出世のためにそこまでやるかな~との思いが強かったです。

確かに!そこまでせんでも。。。

『第三の時効』のように捜査に打ち込んだ刑事たちの姿を読んだ後だと、「こんなくだらない足の引っ張り合いしてる暇あったら、もっと有益な仕事しろ~~」と、思ってしまいました。
スタッフにはスタッフの苦悩があるとはいえ、本業に比べると、ナニやっとんじゃい、という思いになります。

二渡、お嫌いですか?私は結構好きかも。
憎たらしいけれど、頭ごなしに怒鳴る人より、良いなぁ。
「陰の季節」では苦悩していましたが、
「地の声」「黒い線」で脇にまわると、クールでスマートに描かれていて、そいうった内面と外面の書き分けが上手だし、面白いですね。

七尾友子さんは、とても好きです。
横山さんの小説の中で不満なのが、女性がサポート役ばかりで、もしくは働いていてもヨワっちくて、カッコいい人が出てこないことでした。
(→米原万里さんや、天海祐希さんが演じる女性のような
 タンカきる堂々とした人がいない!)

そんな中、七尾さんは・・・ネタバレになるので書きませんが、
キッパリしたところがあって、とてもスカッとしました。
by: nao * 2006/07/07 09:18 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

naoさん、おはよっ♪

何だかんだといって横山秀夫♪

>スタッフにはスタッフの苦悩があるとはいえ、本業に比べると、ナニやっとんじゃい、という思いになります。

そうそう、そうなんだよね!なんか、カッコ悪いな~って思ってしまうv-356

二渡…もう印象に残ってないけど、かすかな記憶だと(^^;)
好きだの嫌いだのいうほど思い入れがなかったような。。。
私にとってはどーでもいい人だったみたいv-8
何て言ったって尾坂部v-218

あ、七尾さんもいいよね♪
by: そら * 2006/07/07 11:07 * URL [ *編集] * page top↑
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陰の季節
「陰の季節」横山秀夫短編集。陰の季節・地の声・黒い線・鞄「陰の季節」が第5回松本清張賞受賞。D県警という組織の中で事件が起きて「捜査」ではなく警察内部の管理部門の人たちが内部の事件?を追う話。さすがに、「陰の季節」は面白かった... 読書感想文 と ブツブツバナシ【2005/12/02 20:47】
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