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「ディスレクシアなんか恐くない!」ロナルド・D・デイビス
2006 / 02 / 18 ( Sat ) 22:06:26
おぉ~!!と思うぐらい、何だかとっても前向きな本でした。
自身がディスレクシア(読み書きのLD)である方が、ディスレクシアの子どもたちのための学習法を教授しています。
ディスレクシアの多くは視点が定まらないことに根本原因があるという考え方で、視点を定める(こともできる)コツを教えています。
なるほどな~と思います。
何だかんだといって、その認知の方法が人とは違っているなら、こうやって認知すればいいんだよというところから始めたほうが、それがゆえに不利をこうむっている人には有効なのかもしれません。
ただ、この方の場合、「文字がぐるぐる回って見える。浮かんで見える。逆から見える」といった視覚認知が一般とは違っている方なので、そうではない認知の問題を持っている人には、ここに書かれている方法が有効だとは思えません。
「この子の場合には…」と、認知レベルで理解する必要があるかな~と思いました。

この本で印象的なのは、ディスレクシアを「障害」とは捉えず、「能力」と捉えていたところです。
プラス方向の「自分は特別なんだ」という感覚をもって、著者は生きています。小さい頃は「ディスレクシア」を理解されず、結構苦しい思いをしてきたのにもかかわらず。
こんな自己像を作ることができたなら、本当に人生楽に生きられるだろうな~。
ほかの人と違うことが自己否定につながってしまう私たち日本人(とまで大きくくくっていいものか、よく分からないけど…)と、思考回路が違うような気がします。
今、劣等感で凝り固まっている子が、こういう自己評価の視点を持ってくれるといいな~と切実に願います。
「ディスレクシアの子どもは、自分の脳のタイプにあった『独特な知覚』を、自然に使っているだけです。その責任を、何か別のところに求めようとしても、問題が完璧に解決するわけではありません。」
「長年、他人からバカだ、どこか足りないなどと、直接的間接的に言われ続けるため、ディスレクシアの人は概して自分に対する評価が低いのです。」
「一番考えられるのは、うまくできることをやって、できないことは避ける方法を学習することでしょう。」
「ディスレクシアというのは脳の構造的な問題ではなく、機能的な問題ではないか」
「ディスレクシアの人は主に非言語、つまりイメージで思考しています。」
「こうしたイメージによる思考の唯一の弱点は、思索を深めていく過程で描く1つ1つの画像を当の本人がまるで意識していない点です。」
「私が知る限り、実に多くのディスレクシアの人たちが、無意識のうちに考えることやその過程について自分で意識的に行う方法を見つけ出していきます。」
「自分の知覚認識を変え、描き出されるイメージを1つずつ点検する…その状態は他人からは、まるで空想に浸っているように見えるかもしれません。」
「私はディスレクシア的な能力を持っている人たちは、…何かを生み出す力、想像する欲求がとても強いと感じています。」
「ディスレクシアは「学習の障害」ではないのです。より正確に言うならば「条件反射的な、パターン化した学習方法には向かないだけ」と言うべきでしょう。」……この方のディスレクシアというのは、ごく一般的に「読み書き障害」といわれているものとは違うみたい。むしろ、世間的に天才型と呼ばれている人たちに対して、ディスレクシアという言葉を当てはめているような気が……。
「世間一般でディスレクシアと呼ばれているものは、私から見ると「学習障害」なのですが、この学習障害が起こる構造を見てみると、…
1.何らかの刺激を受けるが、それがどういう意味なのか理解できない。
2.その刺激がどういう意味か理解できないため、混乱し、自分の知覚を変えて認識し始めてしまう。
3.知覚が変わったことによって、誤ったデータが集められる。
……
7個人が自ら身につけてしまったパターン化した解決方法が積み重なった結果、学習障害になる」
「時間の感覚・・・多動である。寡動である。算数の概念が難しく、なかなか理解できない。時間どおりに行動できない。空想に浸ることが多い。思考がすぐに中断され、何を考えていたのかわからなくなる。順序立てることが苦手である。」
「単純な計算から天文学的な数字の処理まで、算数の概念はすべて秩序と筋道と時間の概念から成り立っています」
「こういった概念を理解できない子どもにとっては、算数とは単に記憶に頼りながら学ぶ学問になります。算数の問題は、計算するときにどれくらい途中経過を覚えていられるかという記憶力の問題にすり替わってしまいます。」
「1.時間:基準となるものからどのくらい変化したかを計る
 2.筋道:大きさ、時間、重要性という面で1つ1つの事柄が続いていくこと
 3.秩序:物事が適切な状態で適切な場所に置かれること」


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  ◆◆

こんばんわ。
ぷらんさんところから飛んできました。
本お好きなんですね。
私も本の虫…だったのですけれど、最近再読ばかり!
あまりに頭が枯渇しそうなので今年は読むぞ~と思っています。
カテゴリーの中で読んだことがあるのは
重松清、司馬遼太郎、梨木香歩、宮部みゆき、林望さんかな?
子供の頃から読んだ本で一番感動したのはパールバックの「大地」
です。日本人で好きな作家は須賀敦子さんかな?
また遊びにきます。
by: 一陽 * 2006/02/19 21:47 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

一陽さん、いらっしゃいませ~\(^o^)/
コメント、ありがとね♪

>重松清、司馬遼太郎、梨木香歩、宮部みゆき、林望さん
おぉ~、そうですか~♪
つい最近、梨木さんの「裏庭」を読んで、涙流した私(*^_^*)
一陽さんは何がお好き?

私、須賀敦子さんって名前も知らなかったわ~(^^;)
パールバックも読んでないな~(^^;)

須賀敦子さんってどんなだろう???
今度、本屋さんでのぞいてみますね。

もしよかったら、また遊びに来てください♪
お待ちしてますよん(^_-)-☆
by: そら * 2006/02/20 08:39 * URL [ *編集] * page top↑
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