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「ターン」
2006 / 03 / 09 ( Thu ) 16:07:27
以前に読んだ本の感想、第3弾。
「スキップ」「ターン」「リセット」は、北村さんの「時と人の三部作」だものね。

★★★☆☆

二人称と無人称(?)の不思議な感触の本。
ある一日に捕まってしまったといえばいいのか、、、毎日毎日「その日」が繰り返されるというお話。
しかも、彼女の住んでいる世界には人がいない。。。彼女はどうやら「時間」にとりこぼされてしまったらしいという設定。
二人称で物語が進んでいくと、読者である私はどこに位置すればいいのか、戸惑うことしきり。
先に読んだ「スキップ」に比べて湿度が高く感じたのは、主人公が33歳という年齢ゆえかしら?
今回も色についての繊細な描写に、作者の感性の鋭さを感じます。北村薫さんって、本当に男の人なのかな~。『台所で泥ネギを手にとって、薄皮を取ったとき、その肌がとっても綺麗だったとき、ああ!と声をあげたくなる。つるんとした白の中に眠っている微かな微かな若草の色を見つける。』なんて表現、それこそ、ああ!って感じなんだけど

北村さんの詩的な表現(独断!)↓
「君は、再び箸を取り、じっとお醤油をついだ小皿を見つめる。小さな泡に蛍光灯が映っている。」

「君は一気に身を起こす。-魚がはねたようだ。闇の海から光の空へと。」

「同時に、思いが色鉛筆のセットを撒いてしまったように入り乱れた。悪夢からされたと考えるべきだろう……」

「孤独ってこういうことじゃないかしら。…わたし、今、この木のことを誰かに話したいの。…生きていると、いろんなことに巡り会う。台所で泥ネギを手にとって、薄皮を取ったとき、その肌がとっても綺麗だったとき、ああ!と声をあげたくなる。つるんとした白の中に眠っている微かな微かな若草の色を見つける。それと同じように、薄皮をはいだみたいに、この木の隠れていた名前が見つかった。」

「…そして、この人は、自分が生まれる何百年も前に、どこかで一緒にいた人だと思えたらいいよね。帰ってきたんだ、リターンできたと思えたら、本当にいいよね。」君の手は、時間の壁に着いて、またそこを突き抜けなかった。透明に刻む、時の流れの水の中を、君はターンする。時間は、ゆらゆらと揺れて、子どもたちだけで開くスライドの会のように妙に明るく、その深い底に、泳ぐ君の影を、小さな点にして映し出す。」

「私、あの人の使う青が素敵だと思ったの。水彩絵の具を無造作にのばしたような、ただそれだけの色なのに、広がりがある。私が使う蒼は硬いけれど、この人の青は柔らかくて、もっと大きい。」

「さっきのが毛糸のような昼さがりだとしたら、ここにあるのは柔らかな朝だ。鳥肌の立つような快感が、体を走った。戦慄と旋律は同じ音だと、ふと思った。ふるえが、ゆっくりと、柔らかな音楽でも聴くような、くすぐったいうれしさに変わった。」
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*Comment  Thank you*
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  ◆◆

北村薫は「空飛ぶ馬」を初めて読んで暫くはまりました。ホント最初は女性だと思いました。女子大生の「私」をおじさんが書けるとは思えませんね。スキップシリーズではスキップかな。「詩歌の待ち伏せ」記事をTBしますね。もうご覧になったかな。
by: saheizi-inokori * 2006/03/09 21:39 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

コレとは違う話だったような気がするのだけど。
朝起きると昨日のその時間に逆戻りして同じ日を永遠に
繰り返すと言うお話読んだことあるような。。。
なんて本だったか思い出せないのだけど。

立原第2弾は『花のいのち』にしました。
今ここの所読んでいなかったのを取り返すように、常時4冊も
文庫本を抱えて読んでいます。立原は昼休み。
by: 一陽 * 2006/03/09 21:42 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

こんばんは。

書かれている内容は第2作目の「ターン」ですかね。
「リセット」は3作目で、もうちょっと雰囲気が違ったような・・・。

私の順位付けは、スキップ>リセット>ターン かな?
by: ひろ009 * 2006/03/10 00:05 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

ひろさん、おはよっ♪
ひょ~!!!ホントだ。これって『ターン』でしたね(汗)
ご指摘、感謝♪
私、以前からこの3部作のお話をするとき、どうもほかの方と話が合わなかったのよ~。
なるほど~。私の記憶も、元ネタの読書メモ自体の題名も、『リセット』と『ターン』が入れ替わっていたから、話がヘンになってしまったのね~。
スッキリスッキリスッキリ!!!!
本当にありがとでした\(^o^)/
今から修正させていただきますね。

で、ちょっと気を取り直して(^o^)
>私の順位付けは、スキップ>リセット>ターン かな?
私は、スキップ>ターン>リセットかな。(つまり1>2>3の順番ね♪)
私の中でだんだんトーンダウンしていったので、それ以降、北村さんには、絵本でしかお目に掛かってないのでした(^^;)
by: そら * 2006/03/10 11:31 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

梟さん、おはよっ♪
ひろさんのご指摘があって、ちゃんとした題名に修正しました♪
これは、『リセット』じゃなくて『ターン』でした(^^;)
…と、ちょっと落ち着いたところで(^^;)
「空飛ぶ馬」、読んでないな~。
私も、この3部作では『スキップ』が一番好きです♪登場人物も文章も、一番キラキラしていたような気がします。
TBありがとね♪
『詩歌の待ち伏せ』ね。
以前に梟さんの記事を読んだとき、おもしろそうだなと思ったんだけど、思っただけで終わってました(^^;)
『スキップ』、『ターン』、『リセット』の順番で読んでいって、北村さん、いいな~という気持ちがだんだん小さくなってしまったの(^^;)
だけど機会があったら、また読んでみようかな~。
by: そら * 2006/03/10 11:46 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

一陽さん、おはよっ♪
>朝起きると昨日のその時間に逆戻りして同じ日を永遠に
繰り返すと言うお話読んだことあるような。。。
『ターン』だったりして(笑)
私、題名を思いっきり間違えて、『リセット』と書いていたの。
混乱してたらごめんね~。

でも、時をテーマにした小説って結構あるよね。
これと同じシチュエーションのほかの小説も、どこかにきっとあると思うな。
思い出したら教えてね♪

立原第2弾に進みましたか~\(^o^)/
『花のいのち』。これまた春らしい題名だわ♪
どんななのかな~。また、感想なども教えてくださいね♪
by: そら * 2006/03/10 11:53 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

こんにちは。
このシリーズの中で、ターンは1番好きです。
始めは読みにくかったんですけど、何ででしょうね^^
彼が出てきてから、尚更読み進んでいった気がします。
ラストがすっごく好きです。

「リセット」はイマイチだったんですか?
私、これだけ読んでないんですよ。
始め1ページだけ読んで、なぜか読む気がしなかったんです^^;
いつかは読むのかしら・・・。
by: 苗坊 * 2006/03/12 13:02 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

苗坊さん、おはよっ♪
そっか、苗坊さんは『ターン』がお好みなのね。
人それぞれ違うから、こういうのっておもしろいね♪

『リセット』の最初のほうは、戦争中の上流家庭の女学生が主人公だから、その辺に違和感があったのかもしれないね。
これが一番好き♪という方も、当然ながらたくさんいらっしゃるみたい。
もしかして苗坊さんも読まれたら、ぜひとも感想を教えてね♪
by: そら * 2006/03/13 10:04 * URL [ *編集] * page top↑
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心躍る 「詩歌の待ち伏せ(上下)」 北村 薫 (文藝春秋)
「空飛ぶ馬」を皮切りに”円紫師匠と<私>”シリーズ、「スキップ」に始まる”時と人”シリーズ、いずれも夢中になった。これは2年ほど前に買ったままになっていたエッセイ集。本屋で見たときは面白そうだったのに家に帰って読み始めたら、なんだかとっつきにくいようで・ 梟通信~ホンの戯言【2006/03/09 21:41】
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