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「麦の海に沈む果実」恩田陸
2006 / 04 / 19 ( Wed ) 14:45:10
不思議ワールドの学園ミステリー。
『図書室の海』の中の『睡蓮』に出てきた理瀬が主人公です。

★★★☆☆

湿原の中に建つ全寮制の学園。
理瀬は、ここに2月の転校生としてやってくる。
3月以外の転校生は破滅をもたらすという伝説のある学園で起こる失踪、事故死、自殺。
理瀬の心は揺れる。

恩田さんの作品ですから、きっと結末もバシッと決まるような結末ではなく、何となく終わるんだろうな~と、覚悟して読みました。
随分恩田作品に慣れてきた自分を感じます。(笑)
まぁ、覚悟した割にはいろんなことが提示されていたかな。
現実離れしたお話にふさわしい現実離れした展開ではあったけれど。
やっぱり恩田さんの作品は、その場の雰囲気を楽しむもののような気がします。

恩田さんの文章は、過去形と現在形が入り混じっています。
時間軸を行ったり来たりしているうちに、読んでいる自分もゆらゆら揺らいで、「今」でもなく、「過去」でもなく、どこか異次元の世界に入り込んでいきます。
気がつくと、「恩田ワールド」。
この感じが最近気に入っている私です。

この作品中に、『三月は深き紅の淵を』という本が出てきます。学園のことが書かれた本でもあり、理瀬がこれから書くであろう本でもあるのです。このタイトル、恩田さんの作品にあったな~、読んでみようかな~、と思っていました。・・・が、解説を読んで、ちょっと、いや、大分、気持ちがくじけています。
『三月は・・・』は、「メタレベルとオブジェクトレベルを方法的に混乱させる」試みで、「ウロボロス的な小説」なのだそうです。
何じゃらほい。
全然意味が分からないけど、めちゃ難しそう
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  ◆◆

図書館の海は未読なのですが、この作品は読みました。
こういう隔離された空間で起きる事は恐いですねぇ。
理瀬は、最初は放っておけないって言う感じでしたけど、記憶を取り戻してからはきりっとしてましたねぇ。
恐いくらいでした。
by: 苗坊 * 2006/04/19 21:39 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

エンディングってどう終わるのがいいんだろうね。
まぁ、作品として出来上がってしまったものはその時点で
作者の手を離れて後は読者がどう思うかってものになるから
どう書いても100人読者がいれば100通りの受け止め方がある
だろうし、その時の読み手の心理状態も影響するだろうしね。
いずれにしてもさーっとその世界に入りこめさせることが出来れば
その話は○と言えるでしょうね。

いつもながらずれたコメントでごめんなちゃい。
by: 一陽 * 2006/04/20 10:51 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

苗坊さん、おはよっ♪
『図書室の海』の中の『睡蓮』は、ストーリーには何も関係ないお話でしたよ。ちょっとした読者サービスだったんじゃないかな~。
>こういう隔離された空間で起きる事は恐いですねぇ。
世間から隔離された学園って、恩田さんの好みの舞台みたいだねぇ。何が起こっても不思議じゃない感じがしてくるから、ひたひたと怖くなるよねv-12
苗坊さんは、『三月・・・』は読んだ?
おもしろかった?
by: そら * 2006/04/21 09:54 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

一陽さん、おはよっ♪
>エンディングってどう終わるのがいいんだろうね
まぁ、好みでしょうけど、私はラスト1行でパキッとはまる感じのとか、闘い過ぎて日が暮れて、みたいなのとかが好きかな。
ちょっと救いのある感じとか。
たまに、ラストになって、え~っ!今までのあれは?これは?みたいな妙に読後感がすっきりしないのは、う~む。。。。と思ってしまいますv-356
あ、でも恩田さんの作品なんか、全然すっきりしないのが多いんだけど、そういうのも最近読めるようになったよv-221
>いずれにしてもさーっとその世界に入りこめさせることが出来ればその話は○と言えるでしょうね。
そうだね。とにかく最後まで読者をひっぱっていけたら、○なのかもね~。
>いつもながらずれたコメントでごめんなちゃい。
いえいえ、どこから球が飛んでくるか、楽しみよぉ~v-290
これ、ホント♪
by: そら * 2006/04/21 10:03 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

三月読みましたよ^^
これは麦の海の一部って言う感じですかね。
これを先に読んでからの方が、「三月」は読みやすいと思います。
短編集なので、他の作品もありますし、そんなに構える作品ではないですよ^^;
by: 苗坊 * 2006/04/21 11:31 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

苗坊さん、おはよっ♪
そうか~、それほど構えなくてもOKなのねv-221
じゃ、買っちゃおうかな~♪
昨日、ブックオフに行ったら105円棚に並んでいたんだわ。
苗坊さん、ありがとねっv-290
by: そら * 2006/04/24 10:29 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

そらさん、こんにちは♪

私にとって、これが初恩田作品でした。
冒頭で「ついていけん・・・」と早速放り出しそうになりましたが、
その後リズムに乗ってくると、なかなか面白かったです。

結末は納得しないし、「この人はいったいどうなったの!?」というところもあったし、死が多いのも無意味に見えたし、と、もやもや度の高い印象ですが、不思議な魅力があって読み終えてしまいました。古めかしい図書館の雰囲気、アメリカみたいなドレスアップしてのパーティー、憂理と理瀬の寄宿舎での会話など、何気ない部分が楽しめました。

それにしてもこのタイトルは・・・?
どなたか解説お願いします。

続編『黄昏の百合の骨』(←このタイトルは読んで判明)は、
強くなった理瀬が再登場。「図書室の海」の中にある『睡蓮』と、この作品を読んでからなら、かえってこちらの方が読みやすかったです。
by: nao * 2006/04/25 09:08 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

naoさん、おはよっ♪
naoさんは、これが初恩田作品だったのね~。
私は『月の裏側』でした。・・・以来、結構長い間、恩田さんの作品は避けてましたv-8
かなり独特な世界を繰り広げる方だものね~。放り出したくなる気持ち、分かるわ~。v-290

>もやもや度の高い印象ですが、不思議な魅力があって読み終えてしまいました
そうなんだよね~。この不思議ワールドが何だか心地よくなっているこの頃です♪
設定の一つ一つに何とも言えない味があるよね~。

このタイトルの意味・・・何となく、湿原にずぶずぶと沈んでいく理瀬、ってイメージだったんだけど。。。。何だったんでしょうね~。な~んにも考えてなかったわv-356

『黄昏の百合の骨』・・・おぉ~♪続編があるのねっ♪
教えてくださってありがと~v-315
強くなった理瀬かぁ~。とっても読みたいぞ。
naoさん、いつもいつもありがとね
by: そら * 2006/04/26 11:23 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

こんばんは。TBありがとうございました。遅くなってごめんなさい。
この本の解説読んでたら、確かに「三月・・」を読む気なくしちゃうかも(笑)読んでた私ですら、何がなんだかわからなくなっちゃいました。よく読みこんだら理解が深まるんでしょうけど・・・。
「黄昏の百合の骨」私も読みました。面白かったです。あと、「水晶の夜、翡翠の朝」という短編、ヨハンが主人公の番外編です。「青に捧げる悪夢」か「殺人鬼の放課後」に収録されてます。小品ですけど、学園の雰囲気再び、って感じです。機会があれば、読んで見てください。
by: ざれこ * 2006/05/02 23:32 * URL [ *編集] * page top↑
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ざれこさん、こんにちはっ♪
ほほ~、いろいろ派生した物語があるんですね~。
さすが、よくご存じ♪
教えてくださってありがとでした\(^o^)/
by: そら * 2006/05/04 14:32 * URL [ *編集] * page top↑
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横入りでごめんなさい。
ざれこさんのヨハン情報、私も嬉しかったです。これはもしかして理瀬が去った後の学園の話なのでしょうか?

恩田さんの「恐怖の報酬日記」を読んだら、理瀬のイギリスでの生活も執筆予定とか・・・。とても気になります。
by: nao * 2006/05/07 20:32 * URL [ *編集] * page top↑
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naoさん、こんばんはっ♪
んとね、ざれこさんのブログで紹介されていたところなんだけど、
http://tacet.milkcafe.to/ondariku/world.htmで、かな~り詳しく相関関係が載ってますよ(*^_^*)
知ってる人は知ってるのね~と、私も感心したのでした♪
こういうの、ありがたいよね~。
naoさんも、是非ご訪問くださいな♪(って、又聞きの私が言うことでもないけれど(≧M≦))
by: そら * 2006/05/07 21:27 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

うわ~、そらさん、ざれこさん、ありがとうございました!!

恩田さんとその作品については、とても不可思議な部分が多くて「この伏線は・・・なんだっけ?」と、思うことがしばしばあり、でもあまり情報が無くてとても気持ちがもやもやしていたので、非常に助かりました。そっか~、これはこのパロディなのか~、とふむふむ読みました。まだ恩田作品は半分も読みきれていない私ですが、制覇する頃には、この世界が少しは理解できるのかしら・・・

個人的には分かりやすく笑えた『ドミノ』が好きでしたが、ピンとこなかった、分かりにくかった小説も、このサイトでオベンキョウして頑張ってまた読んでみます。奥が深いですね~~恩田先生。あんなにかわいらしい女性なのに。
by: nao * 2006/05/08 08:48 * URL [ *編集] * page top↑
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naoさん、おはよっ♪
何だか読みこなしてますね~('◇')ゞ
私なんか、相関図だけ見て、ま、私の理解もさほど違ってもなかったのね~なんて安心して帰ってきました(^^;)

>制覇する頃には、この世界が少しは理解できるのかしら・・・
そしたらnao先生にいろいろ教えてもらおっ♪(あくまでも人頼み^^;)
『ドミノ』おもしろかったのね。メモしておきます♪
by: そら * 2006/05/08 11:04 * URL [ *編集] * page top↑
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そらさん、こんばんは♪

全然読みこなせていないですよ~v-11
それどころかチンプンカンプンなのです・・・(^^ゞ
でも、何とか解き明かしたい恩田ワールドに、今はとってもハマっているのです。

『ドミノ』は分かり易いお話で、難解な作品が続いたときにこれを読んでホッとしました。冒頭にいきなり人物紹介が27人と1匹。実際にはここに載っていない人物も名前を与えられて出てきます。なのに、ちっとも混乱しないで読めてしまう、不思議な作品です。ところどころ大笑いしました。是非、息抜きに読んでくださいね~~v-238
by: nao * 2006/05/08 22:01 * URL [ *編集] * page top↑
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naoさん、『ドミノ』のオススメ、ありがと~\(^o^)/
忘れないように、メモしておいたわ♪
27人と1匹ですかぁ~。ん?1匹????
ちょっと気になったのでした(*^_^*)
27人ねぇ。。。。登場人物5人以上になるとちとアヤしくなる私。記録に挑戦!かもしれない♪
by: そら * 2006/05/09 11:39 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

そらさん、こんにちは。
この本は割りとはっきりとしたラストでしたね。
恩田さんの本はいっつも謎を残したままなので、
僕も今回もそうだろうと思ってました。
恩田さんの本は、合う合わないが結構はっきりと分かれるのですが、
この本は合ったようです。

僕も「ドミノ」はオススメです。
by: あおちゃん * 2006/06/26 20:14 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

あおちゃん、コメントありがとでした♪
>この本は割りとはっきりとしたラストでしたね。
そ、そうだったっけ?もう忘れている自分が悲しい。。。
あ、でもちょっと思い出してきた。車窓が最後でしたっけ?(違うかな???)

>恩田さんの本は、合う合わないが結構はっきりと分かれるのですが、
この本は合ったようです。
確かにはっきり分かれます。私、『月の裏側』と『却尽童女』と『ネバーランド』はちょっとう~ん。。。。という感じでした(^^;)

この後の理瀬や憂理やハンスに会いたいよね。
まずは『黒と茶の幻想』だねっ♪♪

>僕も「ドミノ」はオススメです。
オススメありがとでした♪
『ドミノ』、読もうと再び思ったのでしたv-221

by: そら * 2006/06/26 20:50 * URL [ *編集] * page top↑
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