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「チーム・バチスタの栄光」海堂尊
2006 / 06 / 12 ( Mon ) 22:00:18
「医療小説界に伊良部一郎(奥田英朗 著)以上の変人キャラが登場した!」
と帯にあれば、すご~く気になるじゃない。

『コールドゲーム』で、ちょっと鬱気分になった私。

ハードカバーの新刊本なんて、買うのにとってもとっても勇気が要ったのだけれども、やっぱり買って、まとわりつくものを吹き飛ばすしかないじゃない。

ということで、買いました!読みました!

★★★☆☆

まぁ、期待していたほど変人度は高くなかったかな。
(何度も書いているのですが)私は笑いのストライクゾーンが狭いので、これ、笑えるかと言ったら、ん~????って感じ。

だけど、おもしろかったです。
笑えるという意味ではなく、とても興味深かった。

「最終選考委員、全員一致で即座に決定」という帯の惹句もうなずけます。
新人とは思えないほど、自分の世界を確立してます。

以下、内容について↓



医療過誤か事件か事故か。
この3点の見極めを、不定愁訴外来の田口先生が引き受けます。

田口先生と院長のやりとりが、何だか頭痛くなります。
大学病院って、ここまで気をつけないと足元をすくわれるものなのか~?
田口先生、いろんなことに気がつきすぎです。
すごすぎです。

田口先生の聞き取り調査と、役人白鳥が闖入してきてからの聞き取り調査。
対比がおもしろかったです。
けれども、その対比においても、あまり印象が変わらなかったかな。
大友看護師はちょっと違う面が出てたけど。
もっとガラッと印象が変わる人が1人ぐらい出てきたらおもしろかったのに…と思ってしまいました。

役人白鳥は、変人といったら変人だけど、あまりびっくりしなかったのは、私が変人慣れしすぎたせい???
なかなか鋭いお方のようではあるのだけれど、カタカナを乱発するのはやめてほしいです。
何言ってるんだか、途中でハテナがたくさん飛びました。
アクティヴ・フェーズだとか、パッシヴ・フェーズだとか、オフェンシング・ヒヤリングだとか、ディフェンシング・トークだとか、はたまたセルフポート・ヒヤリングだとか……よ~分からん。
まぁ、大体文脈から分かるからいいけどね。

やりたいことがダイレクトに伝わってこない、薄膜を張ったような感覚が、少し私にはありました。

桐生医師は、医師の素質十分の方でしたね。
こういう方に手術をしていただければ、私も本望だわ…と思ったのでした。
現実にはなかなか当たらないけれど。

この作品の結末というか、何というか…は、現実世界でも起こり、裁判沙汰になっていますね。
密室の中で行われていることが白日の下にさらされるには、医師の誠実な直観が必要なんだろうなと思いますし、さらす覚悟がないと、闇の中に消えていってしまうのだろうな。
この作品はサラッと軽く読めるのですが、その辺、恐くもありました。

それぞれのキャラが特徴的で、それぞれが強烈な印象を残すこの作品。
海堂さんの今後の作品も楽しみです。
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  ◆ちょっとご無沙汰しているうちに◆

アップラッシュだわ!

選考委員全員一致か。

それってある意味すごいことだわ。
by: 一陽 * 2006/06/12 22:46 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

私も、書店に行くといっつもこの本が気になって、気になってしょうがないの~。

でも、なかなかお金が出せない。

古本ででないかな~^^
by: でねぶ * 2006/06/13 11:08 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

一陽ちゃん、こんにちはっ♪
アップラッシュ?そう?ゆっくりお過ごしくださいな♪
選考委員全員一致。うん、すごいよね。
私的にはカタカナが多い分、とっつきにくかったりするんだけど、今後がとても楽しみな作家さんです。v-221
by: そら * 2006/06/13 15:17 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

でねちゃん、伊良部先生再来か?みたいに書かれたら、すっごく気になるよね!
この本、とても売れてると思う。(本屋さんの積み本の山で、1つだけ、とても減っていたもの←軟弱な根拠v-355
だからきっと、古本屋さんにもすぐに出回る…んじゃないかな~。
by: そら * 2006/06/13 15:35 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

そらさん、こんにちは~。
かゆかゆは治りましたか?

この本、そういえば読んでいたな、と思い出しました。
なかなか面白く読めましたが、伊良部先生ほどのインパクトは感じませんでした。

でも、白鳥vs黒○(すみません、思い出せません)教授の対決なんて笑えてよかったです。事情聴取はだらだらと冗長なようにも感じましたが。。
(事件が解決してからも長い。。あそこはきりっと終わらせて欲しいです)

主人公の田口氏は好きですね。
エリート桐生氏には人間味を感じませんでしたけれど。
by: nao * 2006/09/08 18:35 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

naoさん、こんにちはっ♪
>かゆかゆは治りましたか?
うっ。。。(^^;)
ご心配いただいて、ありがとね\(^o^)/

>なかなか面白く読めましたが、伊良部先生ほどのインパクトは感じませんでした。
そ~だよねぇ。
伊良部先生以上の人は出てこないんだろうな~なんて思いました(^^;)

私、桐生先生、結構好きよ♪
冷たそうな中にも、医者としての信念があって(*^_^*)
腕もいいしねっ☆


by: そら * 2006/09/09 17:25 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆変人?◆

>医療小説界に伊良部一郎(奥田英朗 著)以上の変人キャラが登場
 そ、そうなの? 図書館本なので帯は無かったけど、そんなコピーを見たら読む気にならなかったも。(^^;

 でも白鳥は…変人というのとはちょっと違う気がする。伊良部はもう読もうとは思わないんだけど、白鳥はもっと読みたいぞ。
by: higeru * 2007/08/19 01:26 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

higeruさん、こんにちはっ♪

あら、higeruさんは伊良部先生、嫌い?(*^_^*)
私は、好きよ~。あのキャラ♪
『町長選挙』は、パワーダウンしていて、ちょっとさみしかった。

>白鳥はもっと読みたいぞ。

あと3冊は出てるからねっ♪これから楽しみだねっ☆
by: そら * 2007/08/20 16:27 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆あけましておめでとうございます◆

今年も、よろしくお願いしまーす!

コレ、前評判とか一切なかったら、
おおー!!と思えたかもなんて。
変に伊良部がどうのとか必要ない売り方な気します。
医療問題もふむふむ、まー
って感じだったので、普通に楽しく読んだって感じです。

他のはどうなんすかね?
オレは文庫待ちすかねー
by: じゅん * 2008/01/07 12:30 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

じゅんさん、今年もよろしくっ☆

>普通に楽しく読んだって感じです

ま、笑えるって感じではなかったよね(*^_^*)

ほかの作品はねぇ。
だんだん、作者さんの言いたいことがストレートに出てくるって感じかな。根底に流れるものが真面目です。
読んだら医療関係に関心が湧くかも。
まぁ、ストーリー的には当たりはずれがあるかなぁ…なんて思います(=^▽^=)
とは言いつつ、次から次へと出る作品を追いかけてたりするんだけどねv-8
by: そら * 2008/01/07 20:09 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆かまへんで~? かめへんで~?◆

遅ればせながらやってまいりました。

私はこの作品を「医龍」の2番煎じと思いこんでいたので、読んでみてビックリ!題材良し・ストーリー良し・キャラ良しで高く評価しました。ラストはもうちょっとシリアスな面が強くてもいいかなとは思いましたが、これは好みの問題ですね。伊良部氏のことは知らないので、いずれお会いしなくては!

大阪弁についての回答は拙ブログのコメントをお読みくださいませ。
by: ひろ009 * 2008/01/15 23:13 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

ひろさん、こんばんはっ♪

「よく分かる大阪弁講座」、ありがと~\(^o^)/

ラスト、実はよく覚えてないのですが、作者さんはエンタメを目指していたようなので、シリアス度が低くなっていたのかもね。

伊良部先生、ひろさんが読んでいないなんて意外。
『最悪』『邪魔』とは全然違った世界です♪
by: そら * 2008/01/16 21:42 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

トラックバックさせていただきました。

トラックバックお待ちしていますね。
by: 藍色 * 2009/02/04 03:29 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

藍色さん,おはよっ♪

了解っ!
TBありがとでした(*^_^*)
by: そら * 2009/02/04 09:31 * URL [ *編集] * page top↑
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