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「手紙」東野圭吾
2005 / 06 / 30 ( Thu ) 20:37:00
じっくりと考えさせられる作品でした。

★★★★★

弟の学費ほしさに盗みに入った家で家人に見つかり、衝動的に強盗殺人を犯してしまった兄、剛志。

突然、犯罪者の弟という烙印を押されることになった弟、
直貴。

剛志は刑務所から月1回、弟に向けて手紙を書く。

犯罪者の弟というレッテルを貼られることになった直貴は、
世間の差別に憤り、傷つき、あきらめ、そして・・・。
というお話です。

こういう類のお話では、主人公に感情移入し、そして世間の冷たさや理不尽な扱いに憤ったりするものだけど、この作品では、世間の直貴に対する態度もまた理解できてしまいます。
ここに書かれている「世間」には、確かに私も含まれていることが実感できます。

だから作者の考え方を代弁しているかのような社長の言葉にも、確かにそうだよねってうなずきたくなります。

決して世間が理不尽なのではなく、
犯罪者の家族に対して差別があるのは当然なんだ。

自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになるとすべての犯罪者に思い知らせるためにも、それは当たり前のことなんだ。

それだけ「人を殺す」という罪は重いのだと。
自分が刑務所に入れば済むというものではないのだと。

だからそこから始めなければいけない。
犯罪者の家族はそこから人とのつながりを築き上げていくことが大切なんだ。

うん、確かにそうだよね。
それぐらい、育んできた愛や友情を断ち切ってしまった罪は重いよね。

・・・だけど・・・。

「犯罪者の親」ならまだ分かります。犯罪者となってしまった彼や彼女の人格形成に大きく関与してきたはずなのだから。
その責任を社会に問われることもあるだろうと、私も納得する部分があります。

けれども兄弟やその家族まで不当な扱いを受けることはやっぱり理不尽だと、どう考えても理不尽だと思ってしまいます。

「兄貴、俺たちはどうして生まれてきたんだろうな。
兄貴、俺たちでも幸せになれる日は来るんだろうか」

そんな問いかけに、幸せになってほしいと切に願ってしまいます。

社会の安心と個人の幸せと。

「相反するベクトルが引き裂かれることなく豊かに調和する」(by 梨木香歩)ことの、なんと難しいこと。
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*Comment  Thank you*
comment
  ◆んー・・・◆

読後暫くモヤモヤしそうな本ですね。。
人生って自分の力ではどーにもならないことがいっぱい。。
理不尽なこともたくさんで、じっと目をつぶって過ごすことも多いです。
悲しくなるかも。。
by: ゆー * 2005/07/01 16:41 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆そうだね◆

確かにモヤモヤが残るかも。
ジメジメ~、ムシムシ~の今の季節にはそぐわないかもね。

だけど何というのか、決して救いのない終わりじゃないのよ。
その辺がまた切なくもあり、なんだけど、本の表紙がすごくしっくりくる終わりなの。

気持ちが落ち着いているときに読むとよいかも。かもかも。
by: そら * 2005/07/01 18:11 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

大好きなんですよ「手紙」。
近年の東野さんではBEST。

こないだ「さまよう刃」読んだんですけど、
最近の東野さんって「倫理」を問うような重いテーマをよく扱ってますよねえ。

そらさんもおっしゃるように、たしかにこういう作品って読むタイミングが極めて重要なのかも。
by: アトマツ * 2005/09/13 12:31 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

アトマツさん、こんにちは♪

>大好きなんですよ「手紙」。

私も私も♪

で、「さまよう刃」!
どーでした?「復讐」がテーマですよね。

関心はとてもある本なんです。
だけど、恐くて手が出せないな~。
いちお、娘が2人いますので、
何だか読むのが辛そうな題材だな~と。。。(^^;)
きっと読めないと思います。
100円で売ってたら買っちゃうかもしれないけどねっ('◇')ゞ
by: そら * 2005/09/13 13:13 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆no title◆

コメント&トラバありがとうございました。
そうですね~
弟は何もしていないのに、世間の目って、恐いんだなっていうのを実感した気がします。
兄弟共々、幸せになってほしいなって思いましたね。
by: 苗坊 * 2005/12/17 00:37 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆苗坊さん、おはよっ♪◆

これ、とても印象深かったものですからv-290
直貴は幸せになってほしいと思ったけど、
私、剛志に幸せになってほしいって思ったかな~。
う~ん。。。。。忘れたv-291
(印象深かったはずなのになぁ。。。。)

寒くなりましたが、お体ご自愛下さいね♪
by: そら * 2005/12/17 08:14 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

こんにちは。

コメント&TBありがとうございました。

ところで、自宅PCからそらさんのブログに遊びに行くと表示はされるのですが、その後スクロールなどをした途端にブラウザがダウンしてしまうのです。何でやろ・・・。IEの問題かなあ・・・。今、会社のPCからは正しく見れるし、他の操作も問題なしなのですが・・・。

ということで、自宅PCからはコメント記入などは手も足も出ないのです(;_;)
ゴメンね。

by: ひろ009 * 2006/04/14 12:30 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

ひろさん、こんにちはっ♪
え、え~~~っ!!!ダウンしちゃうの???
それって、スキンを桜からお魚と鳥さんバージョンに変えてからかなぁ?
原因なんてよく分かんないから、違うのにしてみようか?
お手数をおかけしてゴメンねv-356
by: そら * 2006/04/14 17:34 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

そらさん、こんにちは。

読みました~辛かった。
これを読みながら、宮崎勤の妹さんや、
少年Aの父母、を思い出してしまいました。

「少年Aの父母」は、本出していましたね。
私は『淳』を先に読んでいたので、
こんな自分達の立場ばっかり心配しやがって!と、
余計に憤った記憶がありますが、
今回『手紙』を読んで、あの身勝手に思えた両親の気持ちが
少しは分かる気がしました。
(少し以上分かりたくないけれど・・・)

宮崎勤の妹さんは、結局婚約破棄されたのでしたっけ?

この本のすごいところは、「弟が犯罪を行ったわけではない」と、分かりつつも、周囲の人間がそろりそろりとその弟から逃げていくことだと思いました。

「お兄さんが犯罪者だからって関係ないよ」とは言えるけれど、何か事件があったときにまっさきに疑ってしまうだろうし、
何かあってからでは遅いから、始めから避けてしまおう、という気持ちになる第三者の気持ちは、よく分かるのです。

『GO』を読んで、差別はいかん!と思ったけれど、
生まれつきの話ではなく、加害者の家族に対しての差別、は簡単になくせない問題かも・・・と感じました。
(なくしたいとは、思うのですが)

宮部みゆきさんの短編の中に、
車が無謀運転の若い女性に追突されて婚約者を失い、その若い女を後で見かけたときに、「短パンを履いて足を出して笑い声をあげながら洗車なんてしていて欲しくない」と主人公が相手を憎く思う場面があるのですが、今までそっちのほうに共感していました。

私だって、同じ目に遭ったら「あいつには二度とハンドルを握らせるな」と、思うだろうし、笑顔なんて、見せて欲しくないと思う。過失とはいえ人の命を奪ったら一生そのことをひきずっていて欲しいと思う。

けれど、加害者の立場を知ると、またワケが分からなくなってきました。。。剛志は、刑期を終えても一生悔やみ続けないといけないと思う。けれども、それでは彼は何のために生きるのか、分からない。その苦悩は計り知れない。

いっそ犯罪そのものがなくなればいいのに。。。
と、逃避的な意見で終わります。
by: nao * 2006/06/14 18:14 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

naoさん、こんにちはっ♪
おぉ~、最近東野さんに凝ってますねo(^▽^)o

『手紙』。私もいろいろ考えさせられました。
>この本のすごいところは、「弟が犯罪を行ったわけではない」と、分かりつつも、周囲の人間がそろりそろりとその弟から逃げていくことだと思いました。
そうだよね~。そして私も、周囲の人間の立場になったら、逃げてしまうかもしれないとごく自然に思った、そう思わされたところがすごいな~と。

宮部みゆきさんのその作品、私も読んだことがあります。
うん、とてもよく分かると思ったよ。
それがたとえ理不尽な怒りだとしても、きっと持つだろうと思ったよ。

>人の命を奪ったら一生そのことをひきずっていて欲しいと思う。
そう、忘れないで欲しいと思う。それが加害者にとって重責であっても、私はそれは望みたい。
加害者の両親も、私は仕方ないのかなと思ってしまう。
だけど、やっぱり加害者の兄弟や加害者の子供に差別があるのは、当然だとは思えないんだ。
私が「周囲の人」になったら、きっと自分も差別してしまうだろうと思っているのに、何言ってるんだ!なんだけど。
何だか、考えれば考えるほど、矛盾だらけの自分や正しいことを選択できない自分が浮き上がってくる、そんな作品でしたよね。


by: そら * 2006/06/15 15:46 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

どうも~

社長の言葉、オレは全然違うと思います。
家族への差別が、凶悪犯罪の抑止力になるとは全く思えないので。
だから、差別なんて無意味。
他の言葉も首かしげて読んでました。

いろんな場合で違うでしょうが、
今、仲良くしている人たちの兄弟が強盗殺人を起こしたとしても、
オレは遠ざかることはないですね。
そこは最低限そうすべきことだと思ってます。

この話。なんか、オレはちょっと物足りなかったです。
by: じゅん * 2006/10/17 17:16 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

じゅんさん、おはよっ♪
>社長の言葉、オレは全然違うと思います。
>差別なんて無意味。

おっ!いいねぇ♪と思います。
そういう曇りのない「正しい目」を持ち続けることが、大事なんだと思います。きっと。

>今、仲良くしている人たちの兄弟が強盗殺人を起こしたとしても、オレは遠ざかることはないですね。
そこは私も大丈夫だと思うけど、でも大丈夫でない場合も多々あるなぁと感じてしまった。

社長の言葉、確かに犯罪→家族への差別→犯罪の抑止力。故に差別は当然という論理構成だったねぇ。
これをそのまま言葉どおりに受け取ると、結構無茶苦茶なことを言ってるねぇ。
ただ私は、なんかここ、言葉どおりには受け取らなかった気がする。
差別は当然という言葉に、それはもう「あるもの」という認識から出発しろと、言いたかったんじゃないかな~と思ったんだ。
そして、差別は当然という言葉に、「近隣に加害者の家族が引っ越してきたら、どうしても色眼鏡で見てしまうだろう」と感じ、すごく後ろめたい思いを持っている私は、「差別する心が湧き上がってきてしまうのは、当たり前のことなんだ」と思えて、ちょっとホッとしたんだと、今からつらつら考えるに思います。

正直ね、私も家族を持たなかった頃は、じゅんさんみたく思ったんじゃないかなーと思ってる。
だから、じゅんさんみたいな感想、なんかいいなーと思うんだ。
なんか年寄り臭いけど(^^;)
by: そら * 2006/10/18 11:53 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

初めまして  みかんと言います。
《東野圭吾さんの手紙》で検索したところこの掲示板が出てきました。
同じ本を読んだのに みなさん意見がまったく違っていますね。
じっくり読ませていただきました。
私もいろいろ思うことがあったので書かせていただきたいと思います。


裏表紙の筋書きを読んだときから多少覚悟はしていたのですが
いざ読むとやっぱり痛い。
直貴の置かれている境遇が痛々しくて読み進めるのをためらうくらい。

でもやっぱり、素直に直貴のことを
力になりたい、助けてあげたいとは思えませんでした。
積極的に力にはなれないし、きっとなろうともしない。
昨日の夜一気に読んだのですが、まだかなり引きずっています。

きっと自分の中で こうするべきだった と答えが見つからないからだと思います。
まだ分からないんです。
直貴にかけてあげられる言葉が私には見つからないんですね。
ただひたすらに、どうか直貴がこれ以上何も失わないことを祈っています。

なんだかまだ混乱しているみたいです。
私にとってかなり影響力のある話だと思います。
感動したというのは違う気がするけれど、
本の内容をこんなに引きずったのは初めてです。

長文失礼いたしました。
by: みかん * 2006/10/29 12:34 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

みかんさん、初めまして♪
>《東野圭吾さんの手紙》で検索したところこの掲示板が出てきました。
おぉ~!それは遠路はるばるようこそお越しくださいました\(^o^)/
>直貴にかけてあげられる言葉が私には見つからないんですね。
直貴と人生をともにできるかと言ったら、それは無理!な、安全圏からの言葉など、直貴には必要ないだろうし、きっと腹立たしいものだろうなぁと思います。
だから、私も、第三者としての「私」がかけられる言葉なんて、見つからないようにも思います。
分かったようなことも言いたくないしね。

なんかね、この作品、私も読み終わってからもいろいろと考えさせられるものがありました。
みかんさんのおっしゃる「引きずられる感じ」と同じかな。ちょっと違うかな。

私の友人が加害者の家族になったら、私の知ってる人が加害者の家族になったら、私はよく知らないけど見れば顔ぐらい分かる人が加害者の家族になったら、私の家族が加害者の家族とお知り合いになったら…なんか、いろんなパターンで「直貴と知り合いになった場合」を考えてしまいました。

「どんな場合でも色眼鏡で見ない」ときっぱり言い切れない自分もまた、私の中にはいるんだよな~と思います。
それは自分でも心地よい状態ではないのだけれど、
じゃあ、そんなことないように努力しますとも言えない。

私はこの作品、もう1年以上前に読んだのだけど、いまだに自分の中で「未整理」の箱の中に入っている感じがします。

みかんさんは、少しは混乱も収まったかな?
みかんさんさえよかったら、また何か思いついたときにでも、いつでもコメントいただけると、うれしいな~と思います。

いつでも遊びに来てくださいね。
お待ちしてます♪
by: そら * 2006/10/30 09:57 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

お返事ありがとうございますw

私も直貴と一緒に人生を過ごすのは正直無理です。
どんなに好きでもやっぱり事実を知ったときには離れていくでしょうね。
被害者の弟なら、力になりたい、救ってあげたいと思うはず。
被害者の弟を支えて生きていく自分って、綺麗だから。

でも・・・直貴は加害者の弟。
直貴のそばにいるということは、想像もできないような世間の目や差別を
目の当たりにするってことなんですよね。

直貴が由実子と出会えてよかったと思います。
直貴が最後まで一人きりでなかったことは、
この話の唯一の救いだったように思います。

「引きずってる感じ」はなくなりましたが私もまだまだ「未整理」です。
自分が直貴だったら、直貴の周りの人間だったら、
いろんな人に聞いてみたいと思います。

そらさんは 他にもいくつか私が呼んだことのある話について書かれているので
それについてもまたコメントさせていただきたいと思います。
by: みかん * 2006/10/30 19:43 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

みかんさん、おはよっ♪
早速のコメント、ありがとうでした\(^o^)/

>被害者の弟なら、力になりたい、救ってあげたいと思うはず。
被害者の弟を支えて生きていく自分って、綺麗だから。

何だか、本当にいろんなことを考えられたのね~。。。(>_<)

確かに、「被害者の弟」という立場にあるより、「加害者の弟」の立場にあるほうが、理不尽なことが多いのかもしれませんね。
どちらも苦しくて、つらくて、たまらないと思うけど。

>直貴が由実子と出会えてよかったと思います。
直貴が最後まで一人きりでなかったことは、
この話の唯一の救いだったように思います。

うんうん。私も、本当にそう思います。
直貴にももちろんだけど、読者である私にとっても救いでした。

>それについてもまたコメントさせていただきたいと思います。

みかんさんが読まれた本って何かな~o(^▽^)o
すごく楽しみ♪
よかったら、また遊びに来てくださいねっ☆
by: そら * 2006/10/31 09:32 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

コメント&トラックバックありがとうございますm(__)m
>けれども兄弟やその家族まで不当な扱いを受けることはやっぱり理不尽
これは、自分も思いましたよ。
でも人間、特に日本人は(直貴自身の環境も含めた)周りの環境に流されやすいものですからねぇ…
その環境と共存することは出来ないのであろうか?
環境を変えることでしか断ち切れないのであろうか?
という疑問はやっぱり、当事者にならないと分からないんでしょうね…
by: 涼微 * 2006/12/27 03:48 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

涼微さん、初めまして♪
こちらこそ、TBありがとうございました\(^o^)/
また、いつでも遊びに来てくださいね♪
by: そら * 2006/12/27 12:47 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

約一週間かけて拝読しました。このテーマって今まで取り上げていそうであんまり正面から書いた作品意外にないですね。現実はこうゆう差別や偏見ある厳しいけど現実はそうなんだと割り切るのもいやなんだけどね。そういえばイマジンはテロの時放送禁止になりました。理不尽な話です。読んでる最中に秋葉原でテロおそらく関係者にはこの小説に近い事がついてまわるのでしょうか。自分が悲惨な境遇な人はこの小説嫌いでしょう。大衆の見識によって民意の高い低いは決まるのでしょうがどこまで人間は寛容になれるかです。イマジンはやっぱり理想なんですかね
by: 福田浩司賞味大臣 * 2008/06/14 20:37 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

福田浩司賞味大臣さん,こんばんはっ♪

1週間かけて,じっくり読まれたのね。

>現実はこうゆう差別や偏見ある厳しいけど現実はそうなんだと割り切るのもいやなんだけどね

そうだね。割り切ったり開き直ったり,そういうのは嫌なんだけど,
じゃあ,差別や偏見なく「加害者の家族」とつき合えるかというと,自信はなく。。。

『イマジン』の世界。それを構築するには,ヒトはあまりに狭量で,何年経ってもそこにはたどり着けないものなのかもしれないけど。でも,「理想」とする世界を,みんなでちょっとずつでも共有していきたいよなぁと,そこを目指していきたいよなぁと,うん,何もない状態の今は,思います。

あの事件の後,ご両親の謝罪会見をチラ見して,立っていられなくなったお母さんのそばで,その姿が目に入っていないかのように粛々と質問に応じておられたお父さんが印象的でした。何というか,ご夫婦に心の交流がないような,何だかそんな気がしてしまって。これから先,苦しいことや辛いことを分かち合うことなく,1人ひとりが個別に波風にさらされてしまうのかなぁと。(私の見方が間違っていれば,それはそれで,ちょっとホッとしたりもするんだけど。。。ホッとするというのも変だけどね。)ご兄弟もいらしたみたいで。私も直貴を思い出していました。
「もう1人の直貴」には,…私はその人に対してつながりを持たず,だから安全圏からの言葉に過ぎず…そして立ち竦むばかりです。
by: そら * 2008/06/14 23:58 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

私はまだ学生です。
最初は、゛宿題の読書感想文を書くため”
に読んでいただけでした。
でも、いつのまにか゛この後、どうなるんだろう”
゛直貴は幸せになれるの―――?”
そんな思いで読んでいました。

やはり「差別はいけない」その思いが消えるわけではありません。
でも、『差別は当然』その答えも間違ってるとは思えないんです。

結局のところ゛どうしたらいいのか―――?”
そう聞かれたら、私は「わかりません」としか答えられないでしょう。
この本は、゛現実に近くて遠い”。そう思いました。
一見ありそうで、でもこんなことが私には起こるはずがないとみんなが思っている事だと、思います。

この本の終わりはなんなんでしょうか―――?
by: おれんじ * 2008/08/21 11:51 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

おれんじさん,初めまして♪
コメント,ありがとでした\(^o^)/
お返事が遅くなってしまってごめんなさいm(_ _)m

>この本は、゛現実に近くて遠い”
>一見ありそうで、でもこんなことが私には起こるはずがないとみんなが思っている事

確かに。自分の身に降りかかってこない限り,考えたくはないこと…なのかもしれません。…だって,考えると,自分の中の「正しくない」思いというか,差別の気持ちというか,なるべくなら関わりたくないという感情を直視しなければならないもの。。。

「主人公の立場に立てば「ひどい」と思えるような第三者の中に,この私も入る…かもしもれない」と強く意識させられる点で,この作品はホント考えさせられました。

この本の終わり…
例えば「差別はいけない」というきれいな言葉
で終われない,学校の先生が気に入るような読書感想文にはなれない作品だったかもしれないね(^^;)
直貴にも由美子にも幸せになってほしいと思う。これは紛れもない私の気持ちなんだけど。。。。

私も,この作品は『未整理箱』に入りっぱなしです。
だれもが持ってる「大切な人を守りたい」という気持ちが,ときには誤った道を選択させてしまう悲しい現実。
それが克服できれば,戦争や紛争なんかも起きなくて済むのかもしれないとさえ思います。
克服するなんて絵空事のように思えてしまうのが,また悲しいのだけれど。

おれんじさん,感想文はもう書けましたか?
「私にはどうすればいいのか分からない」という感想も,「この本の終わりは何なんだろうか」という感想も,うんうん,分かる!と思います(*^_^*)

また,気が向いたら遊びに来てくださいねっ☆
待ってます\(^o^)/




by: そら * 2008/08/24 13:30 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

またまたコメしちゃいます(笑)

コレ、そらさんにすすめていただいたんですが
やっぱり!映画になってますよね?
何ヶ月くらいまえかなぁ~
今年に入ってからだけど
読書感想文を書かないといけない娘が
ズルをしてDVDを借りてきて見たんです(笑)

親以外の兄弟や家族も差別や偏見があるのはやはりしょうがないのかな、と。
それも引っくるめてお兄さんの犯した罪、みたいな事を社長さんが言ってましたよね?
私はそうだと思いました。
被害者からすれば大事な家族を殺されているんです。
命を加害者の自分勝手で絶たれているんです。
被害者の家族は一生悲しみ(恨みも)を背負っていく訳です。
なのに罪を犯した加害者側の家族は
「自分がやった訳じゃないのにこんな仕打ち辛い。」
ってのもどうなの?と思っちゃうんです。
だからと言って、まわりにそんな人がいたら差別や偏見を持て!
ともまったく思いません。
実際自分がそうなった場合、理不尽だと思うでしょうが・・
でもやっぱり、社長さんの言葉に「うん、うん。」と頷けます。

なんでしょう、うまく言葉にはできませんが
「兄さんのせいで僕の人生は・・」なんて
悲劇の主人公をきどるよりも
家族なんですから、被害者の方、その遺族の方に
何が出来るのか、何をすべきかを考えて欲しいと思います。
そして、お兄さんの人生のやり直しを手助けして欲しいと思いました。

なんてちょっと冷たいでしょうか?^^;
でももし同じ立場に立ったら、私はそう思いたいです。
だって生きていられるんですから。

by: 通りすがり * 2009/11/20 15:15 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

通りすがりさん♪

> またまたコメしちゃいます(笑)

うんうん。ありがと~\(^o^)/

> コレ、そらさんにすすめていただいたんですが

次のに書いてもらっているけど、
私は、こっちより『秘密』が好き♪なの(*^_^*)

この映画、結構ちゃんと(というのか、原作の雰囲気を損なわない感じに)つくられていたような気がします。

でもね、原作を読むと、

> 「兄さんのせいで僕の人生は・・」なんて
> 悲劇の主人公をきどるよりも
> 家族なんですから、被害者の方、その遺族の方に
> 何が出来るのか、何をすべきかを考えて欲しいと思います。
> そして、お兄さんの人生のやり直しを手助けして欲しいと思いました。

という正論(というか、まっとうな意見というか)がちょっと浮かばないくらい、
加害者の弟君にも感情が入ったんだ。
いろいろと、彼は彼なりに苦労して、自分のことで手一杯だったんだろうなぁなんていう。


ま、そのうち読んでみてくださいな(^_-)
by: そら * 2009/11/21 23:43 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆はじめまして◆

はじめまして^^
中学生なんですが、今年の夏の読書感想文にしようと思いました。
少し重すぎるし、中学生の私が題材にするには早すぎるかと
思ったのですが、この本はとても印象深かったので・・・。
いろんな人の意見も見たいと思い検索してでてきたので来ました☆

「差別」大きくて答えることの難しいものだと思いました。
差別に終わりはあるのだろうか?そう思いました。
人によって意見も違うし思っていることも違うはず。
でも、いつか昔のように(紀元前?笑)人々が協力し合って
誰もが何に対しても一生懸命で
差別のない夢の世界が実現できたら・・・

そんな思いを感想文に書きたいと思ってます!
人それぞれの意見があるな・・・と検索してて思いました。
そらさんの意見も参考にさせていただきます。
失礼しました。
by: ami * 2010/08/09 21:18 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

amiさん,はじめまして♪
コメント,どうもありがと~\(^o^)/

> 中学生なんですが、今年の夏の読書感想文にしようと思いました。
> 少し重すぎるし、中学生の私が題材にするには早すぎるかと
> 思ったのですが

確かに重たく考えさせられる,
そして一筋縄ではいかない作品だと思います。
でも,中学生だからまだ早いとか,
そんなことはないっ!と思います。
うん。中学生だからってなめちゃいかんよね(*^_^*)

> 「差別」大きくて答えることの難しいものだと思いました。
> 差別に終わりはあるのだろうか?そう思いました。

> いつか昔のように(紀元前?笑)人々が協力し合って
> 誰もが何に対しても一生懸命で
> 差別のない夢の世界が実現できたら・・・

amiさんの思い,
なんかとっても「ピュアでいいな」と感じました。

差別のない夢の世界が実現できたら…と願う,
そんなまっすぐさがとても眩しく,
そして素直に「いいな♪」と感じられたのでした。

そんなふうに考えられる人が多くなれば,
もしかしたら世界は変えられるのかもしれないよね。

何となく。
そんな希望も抱いたりなんかしたのでした。

amiさん。
もしよかったら,読書感想文を書き終わってからも,
「差別」について,じっくり考えていってくださいね。
私も,自分の中にある「差別する心」とか,「狭量な自分」とか,
何か事あるごとに考えてしまうので,
何年後かのamiさんと,またお話がしてみたいなと思ったのでした。

こんな辺鄙なところに来てくださってありがとう♪
夏休み,楽しいことがたくさんありますように\(^o^)/


by: そら * 2010/08/10 23:02 * URL [ *編集] * page top↑
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「手紙」再読
東野圭吾さんの『手紙』を再読しました。都合5回目ですから、泣くポイントが近づくと、事前にティッシュを用意するという手際の良さ―、我ながら天晴れなものだと思っています。武島剛志は心優しい青年だったが、弟、... Gotaku*Log【2005/08/27 05:04】
(書評)手紙
著者:東野圭吾 二人だけの兄弟・武島剛志と直貴。剛志は、弟を大学に行かせたいがた たこの感想文【2005/09/13 10:40】
手紙 東野圭吾
手紙武島剛志は弟直貴の学費を求めるあまり、強盗をし、殺人までしてしまう。直貴は強盗殺人者のレッテルをはられ、毎日を過ごしていく。夢をあきらめ、彼女とも別れた。直貴は何でもあきらめるようになってしまっていた。読んでいて、凄く辛かった。直貴は何.... 苗坊の読書日記【2005/12/17 00:35】
「手紙」東野圭吾
「手紙」東野圭吾親のいない兄弟二人は、慎ましくなんとか暮らしていたのだが、弟の大学進学費用に困った兄は、思い余って強盗、そして殺人を犯してしまう弟は生き抜くために奮闘するが、「強盗殺人を犯した男の弟」ということで、手にしたものも次々に... 読書感想文 と ブツブツバナシ【2006/10/17 16:34】
手紙/東野 圭吾
採点65点内容加害者の家族を追った小説読んだ動機(あまり好きな動機ではないが)売れてたから。こんな人にお勧め1、東野小説を読みたい人2、映画化してるらしいから話題についていきたい人内容のレベル    7加害者の家族につい.... 書評ぽーたる【2006/12/22 17:40】
東野圭吾『手紙』
手紙文藝春秋このアイテムの詳細を見る 今回は、東野圭吾『手紙』を紹介します。東野作品は、2007年4月現在70%ぐらい読み終わったのですが、白夜行の次に好きな作品です。本書は、犯罪加害者の家族(特に弟の直貴の人生にどう影響するか)を描いたものです。 もし、殺 itchy1976の日記【2009/01/30 23:23】
差別なき世の中は来ないのか?
小説「手紙」を読みました。 著書は 東野 圭吾 犯罪加害者の家族がテーマ 強盗殺人の罪で刑務所にいる兄をもつ弟の苦悩・・・ 東野圭吾とはいえ ミステリではなく 人間ドラマ 社会派な作品で 考えさせられる作品でした ... 笑う学生の生活【2010/08/28 20:33】
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