スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- ) --:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 admin page top↑
「心洞」五條瑛
2007 / 06 / 04 ( Mon ) 11:23:53
今回の主人公は日本人のヤスフミとエナです。

★★★☆☆

家出少女のエナと“鳩探し”をさせられている同居人のヤスフミ。二人の住む新宿では、若者たちが「ドゥルダ」と呼ばれる謎の占い師の虜となり、新種のドラッグに酔いしれている。彼らはみな、心にとてつもなく大きな空洞を抱えている(Amazonより)



何となく中だるみ…という印象。
ヤスフミの中途半端な覚悟とか、
エナの何も考えようとしない態度とか、
日本人は甘っちょろい…といわんばかりの描写が続きます。

…まぁ、分かるけどねと思います。
外側から見れば、どいつもこいつも甘ったれたヤツばかり…って気分にもなるかなぁとも思うけど。
でも一方で、十把一絡げに「日本人は」と話されることに、
うんざりもしてきます。

サーシャがエナに言います。

豊富な食料、膨大なエネルギー、高い教育、優れた技術…すべてがあるのに、そこで暮らす人間たちはどんどん病んでいくばかりだ。お前の家族やお前のように恵まれたごく普通の人間が、当たり前のように腐っていく。何がそこまでお前たちを蝕むのか。これほどあらゆるものを持っていながら、どうしてそこまで墜ちていこうとする?なぜ、もっと健全な方法で心の空洞を埋めようとしない?世界には、何一つない地でも生き抜こうとする人間がいるのに。その連中の心は、熱と希望と執念で満たされ、決して穴など開いていない。



ふ~ん、そうですか。決して穴など開いていないんですか。
と絡みたくなる一言。
こんな国、ぶっ潰して、オレたちの天下にしようぜ~みたいな
すみれの幼い心意気もサーシャが思い描く変革も、
基本線は変わらない???
もしかしてすご~く迷惑なものなんじゃない?と思ったりして。

この作品、前2作に比べて、主人公の描き込みが足りなかったような気がします。
特にヤスフミ。
もしかしたら、「繁華街にたむろしているそこら辺の若者」を描きたくて、意図的に薄っぺらい人物像にしていたのかもしれないけれど。
かわいそうなぐらい「顔」がありません。

エナは、後半になって明らかになっていくものがありますけれど。
だから、少しは「エナのヤスフミに対する想い」に重みというか、実感というか、絵空事ではないものを感じたりもしますけど。
ん?主人公はエナだけで、ヤスフミは主人公じゃなかったのかな?
…だんだんそんな気がしてきた。

ブータン出身と思われるドゥルダ。
ブータンという国は、ちょっと関心のある国でもあるのですが。
ドゥルダの語る祖国の因習は、なかなかコワイ。
国にも人にも、光があって闇があって、すべてを語り尽くすことはできないんだよなぁと、そんなことを感じました。

亮司はリョージと、なぜか今回からカタカナ表記。
名字と同じで、いろんな「りょうじ」を使い分けるようになったのかしらん。
相変わらず、日向のにおいのする爽やかな人物として登場。
リョージは、登場するだけで、おっ!元気そうだとうれしくなります。

『断鎖』のときに、危ない危ないと思っていた大川が、
とんでもなく危険なヤツとして再登場。
やっぱりこいつに近寄っちゃいけないんだよぉ、ヤスフミくん。。。

副題の『Open Sesame』~開けゴマって。。。
この作品、閉ざした心が開かれる話などではなく、
心に空洞を抱えながら生きていく、生きていこうとする女の子の話…なのよね。
そぐわない題名だわ。

To be continued
Next mission 恋刃 



今度はどこの国の人が登場するのかな。
楽しみだ♪

【こちらの記事も♪】
☆GREEN HEART☆
新・たこの感想文

スポンサーサイト
五條瑛 TB:1 CM:3 admin page top↑
<<「凶笑面」北森鴻 * HOME * 5月に読んだ本>>
コメントの投稿 














管理者にだけ表示を許可する

 

*Comment  Thank you*
comment
  ◆こんばんは!◆

お邪魔します!

なかだるみ~でしたね・・(汗)主人公が今までよりもはっきりしない感じで、どうも感情移入もできないまま終わってしまいました・・ヤスフミ・・
唯一大川の危険な感じとヤスフミのやり取りが間に入っていたのが、はらはらできて好きでした。大川先生にはびっくりしましたが・・!
あとは、途中ですみれとか亮司とかがでてくると無性にうれしくなりました(笑)
とりあえずこの後革命がどう進むのかが楽しみです!遅くなりましたが、TB&コメントありがとうございました・・!
by: ことは * 2007/06/08 20:11 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

ことはさん、おはよっ♪

そうそう、主人公に感情移入できなかったことが、ちょっと不満でしたね~(*^_^*)

>途中ですみれとか亮司とかがでてくると無性にうれしくなりました(笑)

ねっ☆
サーシャは、出てきてもそれほどうれしくなかったけどv-8

>とりあえずこの後革命がどう進むのかが楽しみです!
私も、楽しみです!!!
by: そら * 2007/06/09 10:46 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

こんにちは~。
前2作とは、なんか描き方が違っていたな~…という感じですね。
考えてみれば、亮司、鳩と、ヤスフミ、立場としては同じようなところではあるんですよね。けれども、ほんの少し、そして、決定的に違う。
サーシャの言葉ではないですけれども、シリーズの1作として、そういう部分を描く、というのが今回の目的だったのかな? なんてことを思いました。
by: たこやき * 2008/05/16 16:43 * URL [ *編集] * page top↑
trackback
trackback URL
http://xxxsoraxxx.blog11.fc2.com/tb.php/526-92064db0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
(書評)心洞 Open Sesame
著者:五條瑛 心洞―Open Sesame (双葉文庫)(2006/05)五條 瑛商品詳細を見る 新宿の安宿で同居するエナとヤスフミ。キャッチガールをするエナは、... 新・たこの感想文【2008/05/16 16:38】
* HOME *
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。