「純棘」五條瑛
2007 / 08 / 08 ( Wed ) 23:20:23
ここまで来ました!革命シリーズ。
しょっぱなからサーシャの登場です。 おっ!やっとサーシャも行動に出るのか?と期待したのですが、 まだまだ(苦笑) けれども、サーシャは最後まで行動しないだろうなぁと分かったぞ。 種をまき、それがどう転ぼうとも自分の思い通りになる…というのが、サーシャの目指すところでしょうねぇ。 何と腹黒い。けど、サーシャだから許す。 以下、ネタバレですけど、次巻が出るのがまだ先のようなので、覚書。 ことはさん、読んじゃだめよ 【こちらの記事も♪】 新・たこの感想文 サーシャ。ソ連のKGBだったとか? まぁ、名前からしてロシアだから、そんなところかなぁとは思っていたけど。 祖国を失った人なのは確か。
という言葉から、サーシャの空洞を垣間見た気がしました。 と同時に、はた迷惑な人だなぁという気も少し。 私、サーシャはなぜに革命を起こしたいと思っているんだろうという基本的な疑問に戻ってしまいました。 上の言葉から察するに、亡命者となった人たちに新しい国を…と思っているようにも思えるけれど、 前の巻では、日本の過去の罪を暴きたいみたいなことも言ってなかったっけ? おまけに、今までサーシャって首謀者だと思っていたけれど、何やら請負のような発言も。。。 う~ん。依頼者がいるのかぁ。何?金儲けですか??? 壮大な計画のように思えた「革命」が、最近、やけに小さく見えてしまいます。 さてさて、真相はどこにあるのでしょう? 『神が去ったプノンペン』と『我が青春の防人』…やっと内容が明らかになりました。 なるほど~。そうだったんだぁ。登場人物、つながりすぎ。 鳩と立石亘は異母兄弟で、 和田剛と立石とーちゃんは知り合いで、 和田剛は連合軍のスパイでもあった。 和田鷹虎(剛の父?)と長谷川甚三(長谷川製薬社長長谷川満夫の祖父)と海運業の正田富市さんは後ろ暗いことをした。 これだけつながるという陰に、やっぱりサーシャの陰謀(?)を感じたりもします。 鳩。。。亜由への想いも、異母兄弟の存在も、何だかとても切ないです。 ファービー、かなりアブナイ薬のようですね。今まで、ハルカがどうしてしつこく出てくるのか、不思議だったんだけど、なるほどね~。ヘビーユーザーを描きたかったんだと納得。 ファービーの副作用は闘争心を失うことって、サーシャ、随分と楽観的ではないの。 大丈夫か、長谷川製薬。そして日本。 田沼誠志郎の考え方と、松任勇二の考え方。 両極端な考え方ではあるけれど、 「ほかの血も受け入れよう」という松任勇二が計算ずくであるのに対し、田沼誠志郎は信念の人という描き方がシニカルです。 純血万歳!という考え方は私の中にはないけれど、 来る人拒まずの精神でいたら、国なんてすぐに滅びてしまうのかしらね~。 国って何だろう、国家って何だろうなんて、柄にもなくちょっと立ち止まってしまいます。 あんまりにも対象が大きすぎて、よ~分からんけど。。。 早く次が読みたいです♪ スポンサーサイト
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著者:五條瑛
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繰り上がりとは言え、国会議員として当選した松任。自らの思いを... 新・たこの感想文【2008/08/25 19:01】
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