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「蒼穹の昴」1~4 浅田次郎
2007 / 12 / 13 ( Thu ) 15:34:48
文庫本4冊の超大作。
おもしろかった!
浅田さん、渾身の作品だと思います。

★★★★と半分

昔々、私がまだ子供だった頃、父は大河ドラマの大ファンでして、日曜8時は必ずNHKがついていました。
さすがに中学生になった頃は、「俺たち」シリーズとか、そんな青春ドラマを見たかったりもしたのですが、その時代はテレビは一家に一台、ビデオなどもあるはずもなく、泣く泣くおつき合いをして、つまんない丸顔おじさんのドラマを見たりもしてました。
まぁ、そんな大河ドラマでしたけれど、私自身が密かに楽しみにしていたものもあったわけで。
加藤剛の平将門、緒方拳の藤原純友、豊臣秀吉、根津甚八の石川五右衛門、何だか忘れたけど草刈正雄…出てくるたびにドキドキしてたものでした。
最近では、反町隆史の織田信長。(これは、父のおつき合いではなかったけれど^^)
思い出すと、当時の感覚がよみがえります。

んで、何が言いたいかというと。
この作品、大河ドラマだと思います。
大きな歴史の流れの中で、その当時の体制の中で、
登場人物たちがキラキラと、とても魅力的。
虚実ないまぜで、だれが歴史上の人物か、だれが作者の創作か、よく分からないけど、
それでも全然OK。
歴史上の人物の性格だって、真実を伝えているものではないかもしれないけれど、
活き活きと、物語の中で生きています。

こちら側から見れば悪人だけど、あちら側から見れば善人だったり、
点で見れば悪だけど、線で見れば(後から考えれば)結構善だったり、面で見ると(世界的な視点で俯瞰して見ると)、それも流れか…という側面もあったりして。
歴史上の出来事は、そういうおもしろさがあると思います。

その中で、この作品が取り上げたのは、清の末期。
西太后が権力を握り、もう青息吐息の時代です。
だけどこの作品は、決して西太后を悪者にはしていない。
この西太后、かわいらしいし、聡明だし、何とも憎めない人になっています。
いつどうやってそんなイメージができたのか、もう定かではないのだけれど、
私の中の西太后といったら、ぶよぶよ太っていて、思いっきりゴージャスで、冷酷無比な、どこか性格破綻者で…限りなく悪いイメージしかありません。
なのでびっくりしましたし、何となく嬉しくなりました。
いつの間にか「常識」と思っていたことが、コロッと覆される快感。意外性があり、先を読むのが楽しみになります。
うん。うまいな。浅田次郎。

大河ドラマですからね。
ここはやっぱりお気に入りの人物がいるわけで。
私は断然李鴻章(リィホンチャン)。
カッコいいんですよ。
もうおじいさんだけど。
香港割譲の場面なんか、ほれぼれしました(*^_^*)
彼に龍玉(ロンユイ)がもたらされていたら、歴史は変わったかも…なんて思ってしまいました。

この作品で、ちょびっと知ったこともあります。
宦官、科挙、日清戦争。

ちなみにこの作品、★が4つ半という中途半端なつけ方をしたのは、私が中国史を知らないので、本当のおもしろさが分かってないような気もするからです。
乾隆帝ってだれさ?の私。世界史選択の受験生の長女に聞くと、日本語読みは「けんりゅうてい」だそうで。(読めないよ!)
とある宦官を寵愛しすぎて、後年はどうしようもなかった人だと伝えられているとか。
ふ~む。知らんぞ。この作品ではとってもとっても聡明で、だけどとてつもなく孤独な人だ。。。
そんなこんなですからね、実は袁世凱(ユアンシーカイ)とか李鴻章(リィホンチャン)も、「えんせいがい」「りこうしょう」という日本語読みの名前だけはかろうじて聞いたことがある程度。
もしかしてこの時代の中国に詳しかったら、もっとおもしろかったかもしれないと思うのです。
もっとこの時代の中国のお話を読みたいな。
どなたか、おもしろい作品があったら教えてくださいな。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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*Comment  Thank you*
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  ◆蒼穹の昴いいよね◆

こんばんは。
わたしも先月この作品読んで大感動!!
中原の虹も読みたい~~と思っているところなんですよ。
はまりすぎて 宦官の本も中古本屋で買いました。季鴻章の写真を見ました。
あ~現実にいたんだわと感動。
傑作でしたよね。
by: ららこ * 2007/12/13 20:03 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆面白かったけれど◆

これは読んだことは間違いないのに内容をすっかり忘れていました。この記事を読んでもナオ思い出さない。うまいなあ、と思ったことは思い出しましたが。夢中になって読んだことも。
by: saheizi-inokori * 2007/12/13 23:58 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

ららこさん、おはよっ♪

>わたしも先月この作品読んで大感動!!

おっ♪すごい偶然!!うれしい~\(^o^)/

ねっねっ☆いいよね☆

>はまりすぎて 宦官の本も中古本屋で買いました。季鴻章の写真を見ました。

ららこさん、さすがっ♪
フットワーク軽いね~。
李鴻章、どうだった?
カッコよかった?(=^▽^=)

中原の虹、私も読みた~いと思ってます。
読んだら、また感想聞かせてね♪

by: そら * 2007/12/14 09:01 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

梟さん、おはよっ♪

>内容をすっかり忘れていました

そうか。残念!随分前に読んだんだろうね~。
「うまいなぁ」…私も思いました。浅田さんって人情のツボを心得てる作家さんだなぁと思います。それが、ほかの作品なんかではちょっとあざといと感じることもあるんだけど、この作品、素直に心動かされました(*^_^*)
by: そら * 2007/12/14 09:06 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

こんばんは!

この作品を読んだのは、ずいぶん前になりますが、いい作品だと思いました。


決して西太后を悪者にはしていない。
この西太后、かわいらしいし、聡明だし、何とも憎めない人になっています>
自分もそー思いました!
西太后の映画は多々ありましたが、このキャラクターは無かったなぁ~完全にやられましたね!

自分の中では、史了の科挙の件(くだり)がしびれましたね。
あの老人は幻だったのでしょうか?
あと、譚嗣同の最後もよかった!(記憶があいまいですが、りんの旦那だった人)
よかったという表現はおかしいですが、普段物静かな彼の胸の内がひしひしと伝わりました。

本当に壮大な作品だと思いました。

ただ、この作品を読み終わった後に、読破感よりも中原の虹へのプロローグに思えたのがちょっと悔しかったです。

そーは言っても、張作霖(中原の虹)は最高でした!
思わず、浅田次郎と行く中国の旅に応募しようかと思いました!(仕事の関係で断念しましたが・・・)
by: どかどか * 2008/08/16 20:45 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

どかどかさん,こんにちはっ♪

この作品,おもしろかったよね~!
いい作品だと,私も思います(*^_^*)

科挙ね。あ~んなに大変な試験だったんだねぇ。噂には聞いていたけど…という感じでした。お隣のご老人,夢かうつつか…。何だか中国らしい逸話…って感じがしました。(どういうのが中国らしいのか,今イチよく分かってないんだけど^^)
譚先生,結構地味なところを突いてきますね~(*^_^*)
私も,りん(だったっけ?主人公の妹さん)もこんな人に愛されて幸せだよなぁと思ったことを覚えてます。

「浅田次郎と行く中国の旅」…そんな企画があったのね♪
それは行きたくなるでしょう!
どかどかさん,行けなくて残念だったね。

う~みゅ。「中原の虹」…やっぱり読まなくてはo(^▽^)o
by: そら * 2008/08/18 14:07 * URL [ *編集] * page top↑
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憑神
 人気作家、浅田次郎のユーモア時代小説を映画化。出世を願う下級武士の思いが逆になり…。  時は幕末。別所彦四郎(妻夫木聡)は、毎日暇をもてあます御家人。お稲荷さまに出世を祈願したはずが、逆に貧乏神(西田敏行)が出てきてしまい…。疫病神、死神にも取りつか... 本ナビ!by Tamecom,蒼穹の昴」1~4 浅田次郎【2007/12/22 19:11】
「蒼穹の昴」再放送の予定(NHKの回答)
「蒼穹の昴」の再放送に関する問い合わせを下さった皆さん、小サイトと管理人を頼りにしてくださって、とても嬉しかったです。 ささやかなサイトとはいえ、これは皆さんにご期待に応えなければ、と思い切ってNHKにメールで質問してみました。 「『蒼穹の昴』を毎回楽... NHKドラマ「蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)」を究める!【2010/07/11 22:18】
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