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「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎
2008 / 03 / 07 ( Fri ) 12:00:59
久々の伊坂さんの長編。
時間がさかのぼったり流れたり。
でも不思議と混乱しない、一気に読める作品でした。

★★★★☆

仙台での凱旋パレード中、突如爆発が起こり、新首相が死亡した。同じ頃、元宅配ドライバーの青柳は、旧友に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促される。折しも現れた警官は、あっさりと拳銃を発砲した。どうやら、首相暗殺犯の濡れ衣を着せられているようだ。この巨大な陰謀から、果たして逃げ切ることはできるのか?(新潮社HPより) 



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まだ息子が小学生だった頃。
「戦争」について勉強してきた息子が言いました。
「僕、日本が戦争になったら、逃げるから」
そうだね、死ぬよりいいかもね。私も一緒に連れて行ってねと、そのときは答えたと思いますが。

「逃げる」ことに敗北感や悲壮感がないのは、
いかにも今どきの若い子だなぁと思ったことを覚えています。

そしてこの作品。
伊坂さんも若い考え方をする人なんだなぁと思ったのでした。

一昔前だったら。
この種の小説は、巨大権力に逆らう者の壮大かつ悲壮な物語になるように思います。
ラストは2種類。
1人で(あるいは仲間を得て)権力に打ち勝つパターンと権力に負けるパターン。

けれどもこの作品、とことん逃げる。

生きてなんぼ。生きるが勝ち。

それもありだよなと思ったのでした。

また、それがごくごく普通の人がとることのできる唯一の道なんだろうなと。

この作品、巨大な権力集団の不気味さが増すほどに、
個々のつながりの温かさが浮き彫りになります。
そこも魅力の1つです。

元恋人、両親、大学時代の後輩、勤務先の同僚、さらにはひょんなことで知り合った人々。

彼らもまた、共感できる思想のもとにだとか、権力に逆らおうという強い意志だとか、固い絆で結ばれた確固たる友情だとか、そういうものに突き動かされているわけではないんですよね。
緩いつながりの中で、自分の感性に従った行動をとっている。

その、ごく自然に伸ばした手が、何だかいいなぁと思います。

「本書は、「伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか」という発想から生まれた、直球勝負のエンターティメント大作。冴えわたる伏線、忘れがたい会話、時間を操る構成力…、すべてのエッセンスを詰め込んだ、伊坂小説の集大成である」(裏表紙)


はい、確かに。
これからもっともっと書ける作家さんでしょうし、集大成というにはまだ早いという気もしますが、
魅力は存分に伝えているコピーだと思います。





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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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*Comment  Thank you*
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  ◆◆

そういう状況にあったら私も逃げたいです。
でも、逃げる交通手段がないかも…
きっと飛行場とかも閉鎖されちゃうだろうし電車やバスも運転手さんが先に逃げちゃって運行されないかもしれない…
そうしたらどうやって逃げようか。。。
逃げたいけど逃げられない、追込まれていく自分。
想像していたら怖くなりました(><)
そらさんなら、どうやって逃げますか?
逃げるときは一緒に連れて行ってください(笑)
by: マミー * 2008/03/07 17:58 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

 この本は読んでいないので、本自体の感想についてはコメントを避けますが、

>生きてなんぼ。生きるが勝ち。
>それもありだよなと思ったのでした。
ありじゃないのかなと思いました。

 シチュエーションが少し違うけど、「白い巨塔」を読んだときに、自分だったらどうするのか、考え込みました。

 難しいですな。

私?私は長生きしたいですから、逃げます(^^ゞ
by: nagayume * 2008/03/07 19:45 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

マミーあねさん、おはよっ♪

>想像していたら怖くなりました(><)

あはは!マミーあねさん、想像力豊かだわ~\(^o^)/
そうか、逃げる手段かぁと思って、息子に聞いてみましたよ。
そしたら、「福岡までバイクで行って、そこから韓国行きの船に乗る。んでもって韓国から外国に逃げる」そうです。
結構アドベンチャーだけど、一緒に行く?
ムック、バイクに乗ってくれるかなぁo(^▽^)o
by: そら * 2008/03/08 11:35 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

nagayumeさん、おはよっ♪

本を読んで、自分だったらどうするか…考えることってあるよね。
こういう非常事態のときには、どうしよ~とオタオタしながら、何もできないような気もする私(^^;)

>私?私は長生きしたいですから、逃げます(^^ゞ

んじゃ、一緒に逃げる?o(^▽^)o
by: そら * 2008/03/08 11:37 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆逃げて逃げて逃げまくれ◆

 昔、庄司薫さんという作家が、そんなことを言っていたという記憶があります(別の作家だったらごめんなさい)。

 とりあえず、困難にぶち当たったら、全力で逃げてみる。もし、逃げ切れるようであれば、それは大した困難ではなかったということになる。もし、逃げても逃げても、逃げ切れなければ、改めて、腰を据え、対策を考える。

 確か、そんな趣旨の話でした。まっ、「三十六計逃げるにしかず」というのは、昔も今も、有効な戦略なのかもしれませんね。

 それにしても、この『ゴールデン・スランバー』の青柳のような目にあったらと思うと怖いですね。ここまで、大がかりではなくても、満員電車の痴漢の冤罪は結構多いようですから、気を付けなければならないと思う、今日この頃です。
by: touch3442 * 2008/03/09 17:49 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

touch3442さん、こんばんはっ♪

>まっ、「三十六計逃げるにしかず」というのは、昔も今も、有効な戦略なのかもしれませんね。

そうだね。ただ昔は、何か「捨てた」感じがつきまとっていたけれど、最近の子はそういうものがないのかなぁと思った次第。
すごく大きく言ってみると、価値観に変化が起きているように思います。(それがいいとか悪いとかは別にして)

>満員電車の痴漢の冤罪は結構多いようですから、気を付けなければならないと思う、今日この頃です。

これ、ホント冗談じゃないよね。
この作品にもあったけど、「この人痴漢です」と手を掴まれた段階で、何とか逮捕というのが適用されてるとか。
「やってない」と言っても聞き届けられない恐怖は、映画「それでも僕はやってない」でも描かれていた模様。
私は、とてもじゃないけど怖くて観れなかったけど。
この種の冤罪、あるだろうなぁと思います。
家庭生活も崩壊するよね。人ごとじゃない。
うちのだんなも、電車の中では「両手をつり革にかけている」と言っていたけど、つり革すら持てない場合もあるんだよね。満員電車、ど~にかしろ!と言いたい私。
by: そら * 2008/03/09 20:54 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

そらさん、こんにちは~

本屋大賞に決まりましたね!
伊坂ファンの私にとっては嬉しいけれど、「へ~これが・・?」
と、少し意外でした。

作品は好きだけれど、結末がちょっと悔しいんですよね。強引にでもスカッとする終わりになって欲しかったというか。

ラストシーンはとてもきれいな情景だと思います。
by: nao * 2008/04/10 06:39 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

naoさん,こんばんはっ♪

そろそろ暖かくなってきましたね~。
お散歩日和の日も増えるかなo(^▽^)o

>伊坂ファンの私にとっては嬉しいけれど、「へ~これが・・?」
と、少し意外でした。

あら,そうなの?
確かに候補作の常連さんだったからね~。ほかにもいいのがたくさんあるし。
まぁ,そろそろ…って感じなのかなぁとも思ったりしてv-8
私的には,本屋大賞は『映画篇』がよかったんだけどね。

>結末がちょっと悔しいんですよね

そうなんだ。私は,すごく新鮮でした。伊坂さん,若いなぁなんてね。
スカッとはしないけど('◇')ゞ,これはこれで,なかなかいいと思ったんだ(*^_^*)
うん,好きかも♪

naoさん,相変わらず読んでますね~。
また,いつでも遊びに来てね\(^o^)/
by: そら * 2008/04/11 21:58 * URL [ *編集] * page top↑
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