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「パレード」吉田修一
2008 / 07 / 04 ( Fri ) 08:18:07
この作品,先入観なしに読んだほうがいい作品です。

★★★★☆

都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。(Amazonより)



ちなみに文庫解説は川上弘美さんでした。
とても感覚的な解説でした。

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地方出身者の気のよい大学生,良介,
彼氏からの連絡をただ待ち続ける女,琴美,
シュールなイラストを描く未来,
ひょんなことからシェアハウスに転がり込んだ男娼,サトル
そして彼らに頼られる存在の直輝。

彼ら5人が順番に語り手となり,
決してほかの4人には話さないであろう自身の悩み事を吐露してみたり,
ほかの4人の人物評をしてみたり,
自分たちの関係について考察してみたり,
小さなもめ事があったり,なかったり,
…そんな青春もの…だと思っていました。

家族ほど密でもなく,
赤の他人というほど疎でもなく,
自分をさらけ出すほど深くもなく,
自分を取り繕うほど一時のつき合いというわけでもなく,

何となく一緒に,
何となく穏やかに,
そんな時間が流れている空間。

シェアハウスって,ちょっと楽しそうだよね。

そんなふうに思っていたのに。。。

読み終わって,しばし呆然。
え,そういうことだったの…という感じ。
ぞくりと冷たいものが走ります。

今まで好意的に見ていた良介までもが,
急に不気味に思えてきます。

だけど。

よく考えてみると,こういう関係って,この5人に限ったことではないよなぁという気がしてきます。
この距離感。
傍目には仲よし集団のように見えるけど,
実はそのつながりは表面的で,どこか冷めている。

むしろ,大人の世界のほうが,こういうつながりは多いのではないかしらん。

うまく掬い取ってるなぁ吉田修一。
そんな感想を抱きました。

ちなみに川上弘美さんは,「怖い」を連発してました。
怖い…というほど理解不能な話ではなく,
だからこそ,ちょっとぞくりと寒気がする,
そんなお話のような気がしました。
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  ◆◆

そらさん、こんにちわ!

「パレード」一気に読んでしまいました。
ひとりひとりの人物の設定がわかりやすかったのと、会話中心なので読みやすかったからかな。

通り魔事件が最後に関わってくるとは思ったけど、こんな形で関わるとは思いませんでした。

決して本の中のこと…ではすまされない、現実でもおこりえること…そういう意味で、怖かったかな。


雑貨屋に勤める未来が
「たとえば悔しさと言う感情を笑い飛ばすこと以外の方法で、乗り越えられるすべはないのだろうか」と言った言葉が、なにかこの本の根底にながれるもののような気がしました。

by: 一個 * 2008/08/19 12:34 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

一個さん,こんにちはっ♪

ねっ♪この作品,とても読みやすいよね。
んでもって,読みやすいわりには,結構衝撃的だよね(^^;)

ラストがちょいと重たくて,私はびっくらこきましたv-8

未来かぁ。
そういえば雑貨屋さんだったわね~。
一個さんのアンテナには引っかかりやすい人だったのかなぁなんて,
あんまり関係ないことを思ってしまいました。
未来といえばヘンなビデオ…としか覚えてない私(^^;)
by: そら * 2008/08/19 18:36 * URL [ *編集] * page top↑
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