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「卵の緒」瀬尾まいこ
2008 / 07 / 08 ( Tue ) 12:22:55
メインテーマは「家族」
ちょっとイレギュラーな家族の姿を,子供の目線で描きます。
「みずみずしい」という言葉がピッタリの作品でした。

★★★★☆

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。(「卵の緒」)
家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟の七子と七生。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7's blood」)(新潮社より)



【こちらの記事も♪】
苗坊の読書日記
ひろの東本西走!?


               




『卵の緒』は,血がつながっていなくても,たしかにつながっている親子の絆。
が描かれ,
『7's blood』は,血がつながっている者の存在の大きさ。
が描かれているように思います。

『7's blood』って,『七子と七生』というタイトルで,数年前にテレビで放映されました。
蒼井優が七子の役で,このとき彼女の名前を自分の頭にインプットしました。
とても好きなドラマでした。
そのとき原作も読みたいと思ったのだけど,それから随分年月が流れ,
内容もよく覚えてない状態になってました。
まぁ,それがよかったような気がします(笑)

この作品,七子の七生に対するわだかまりがほどけていく過程が
丁寧に,かつ無理なく描かれており,
2人が愛おしく感じられました。

腐ったケーキを食べるシーン。
夜中に2人でパジャマ姿のまま散歩をするシーン。
お互いに髪を切りっこするシーン。
1つ1つのエピソードがいいなぁと思います。

七子の彼氏,野沢は,おちゃらけてるけど,実はしっかり子供を見る目を持っており,
いい先生になるんじゃないかなぁと思いました。
多分,島津君のほうが人気あると思うけどね(*^_^*)

未来もこの次もない。
だけど,私たちにはわずかな記憶と確かな繋がりがある。



切なさと同時に,しみじみとした幸福感が伝わります。

『卵の緒』
『7's blood』の七子のお母さんも,深い思いがあったとはいえ,夫の愛人の子供を一時預かろうなんて酔狂な(?)ことを考える人だったけど,
『卵の緒』の育生の母さんは,もっと豪快でもっとストレートに,ちょっと変わったお母さんです。
だけど愛情は十分。
それを伝えることにも無精せず,育生大好きオーラ全開で,
こんなふうに育てられれば,きっといい子に育つだろうなぁと思えます。
実際,育生はいい子ですよね~。
ぎゅっと抱きしめたり,
「もちろん育生がだんとつ一位なんだけど」とさらっと言ってみたり,
そういう素直な愛情表現が当たり前のようにできる育生の母さんは,
母さん自身,とてもステキな人だなぁと思います。
読んでる私までが幸せな気分になりました。

母さんの恋人,後に夫になる朝ちゃんも,なかなかナイス。
母さんと朝ちゃんの間にできる赤ちゃんに見立てて,育生と2人で卵をかわいがり,
赤ちゃんが生まれたときに,育生に黙って,卵を育生に食べさせる。
そして,「食べたってことは,おまえ誰よりも育太郎と仲良しだ」って。。。。
随分無茶苦茶なことを言ってるんだけど,
素直な育生は,そうかなと納得しちゃったんだねぇ(笑)
いい味だしてました。

親子の絆はへその緒でも卵の殻でもないこともわかった。それはもっと,掴みどころがなくてとても確かなもの。だいたい大切なものはみんなそうだ。そして,僕は何一つ繋がりのない妹,育子ととても仲が良い。



ほかほかと温かい気持ちが残ります。

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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

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*Comment  Thank you*
comment
  ◆◆

こんばんわ。
またまた失礼致します。
瀬尾さんの作品大好きなんですよね~^^
この作品も、2作とも大好きです。
どちらも親御さんがとっても素敵。
だから、子どもも素直に育っているのかなと^^
「七子と七生」私もみました。
蒼井優の演技をまともに見たのはこの作品が初めてだった気がします。
七生役の知念君もなかなか上手かったかなと。
結構感動した記憶があります。
最近新刊が出たのですが、まだ読めていないんですよね~><
by: 苗坊 * 2008/07/08 22:26 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆素晴らしき母◆

こんばんは。

そらさんの感想を読んで、改めて自分が書いた感想を読み返してみました。
ほぉーっ、こんな小説だったのか。。。内容はすっかり忘れていましたが、素晴らしいお母さんですね。再読したくなってきたなあ。

思い出させてくれてありがとう!v-274
by: ひろ009 * 2008/07/09 21:20 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

苗坊さん,こんにちはっ♪

お~そ~かぁ♪
苗坊さんは,瀬尾さんお好きなのかぁ。
私も,何となく避けてきた作家さんなのですが,
この作品でちょっと好きになりました。
もうちょっとほかの作品も読みたいなぁ…って感じ(*^_^*)
瀬尾さんの作品は,何がおススメ?
教えていただけるとうれしいなっと思います(*^_^*)

この2作品,どちらの親御さんも,ホントいいよね。

「七子と七生」…七生役の子のほうはもうすっかり忘れてるけど,
自分の感想を読むと,私も七生くんに感動してるみたい。
結構よかったみたいだね(*^_^*)

by: そら * 2008/07/11 09:31 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

ひろさん,こんにちはっ♪

ケーキ,ごちそうさまo(^▽^)o

うんうん,いい感じのお母さんだったよv-221
さらっと読めるから,再読もいいかも♪
by: そら * 2008/07/11 09:34 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

そらさん、おはようございますv-410

やっと、図書館で借りてきて、一気に読みました。
私に、ほんわか幸福感を与えてくれた本でした。
ドラマにもなったんですね。
蒼井優ちゃん、大好きな女優さん。
こちらもぜひ、見てみたいです♪

私もだれかを
「あなたが大好き~v-398」って、ぎゅっと抱きしめたくなりました。
by: 一個 * 2008/08/18 09:24 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

一個さん,こんにちはっ♪

>ほんわか幸福感を与えてくれた本でした。

うんうん。分かるわ~♪

>私もだれかを
「あなたが大好き~」って、ぎゅっと抱きしめたくなりました。

そういう温かい気持ちが伝染する作品だったなぁと思います。
この読後感が持続できれば,夏休みも穏やかに乗り切れる…のかもしれないねっv-8

ドラマ,DVDになっているんだろうか?
一個さんも見れるといいねぇ。
ドラマはドラマでよかったのよ♪
by: そら * 2008/08/18 14:14 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

はじめまして
昔のものへのコメント失礼しますi-230

この小説大好きなんです~特に表題のものが^^
すごくあたたかい気持ちになりますよね
こんな風に愛情を示せる人って、本当にすてきだとおもいますi-228
この話に出てくるにんじんブレッドもおいしそうですよね~i-179

by: ぽぴー * 2011/09/02 02:36 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

ぽぴーさん,はじめまして♪

昔のものでも全然OK♪
コメントありがとうございます\(^o^)/
…もしかしたら,私の記憶があやしくなってるかもしれないけれどv-356

> こんな風に愛情を示せる人って、本当にすてきだとおもいますi-228

私も,同じことを思いました。
親って,子どもに対して「好きだよ♪」ってことをたくさん言ってもいいんだと思うんだよね(*^_^*)

> この話に出てくるにんじんブレッドもおいしそうですよね~i-179

ぽぴーさんは,物語に出てくるおいしそうなものを作っちゃうのね♪
ブログにお邪魔して,
「なんかいいな♪」と思いました。

私が作ってもらいたいものは,
断然「ぐりとぐら」の巨大ホットケーキ(あれ?パンケーキだったっけ?)なんだけど(*^_^*)
次点は「ちびくろさんぼう」のとらバターで作ったホットケーキかな♪

あら,ホットケーキばかりだわ。
別にホットケーキが好きだから…ってわけじゃないのよ(*^_^*)

by: そら * 2011/09/02 19:05 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

瀬尾まいこさんに反応してきちゃいました。
おひさしぶりです。
って、私は読ませてもらってますよ。

「戸村飯店・・・」と、うちではまだアップしていませんが「強運の持ち主」を読みました。
作者の暖かさが伝わってくる作品たちで、
癒されたいときに読むといいと思いました。
「卵の緒」もぜひ読んでみたいですね。

瀬尾さんは、2008年「戸村飯店・・・」で、坪田譲治賞をとられていて、岡山にもこられたのですが、講演を聞き逃しました。
おしいことをしたと思っています。
by: もじもじそわそわ * 2011/09/03 11:07 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

もじもじそわそわさん,こんにちはっ♪

> おひさしぶりです。
> って、私は読ませてもらってますよ。

あら,ありがと~\(^o^)/
私も読ませてもらってますよ♪

> 「戸村飯店・・・」と、うちではまだアップしていませんが「強運の持ち主」を読みました。
> 作者の暖かさが伝わってくる作品たちで、
> 癒されたいときに読むといいと思いました。

「戸田飯店…!」
そういえば読みたいと思っていたんだった(・∀・)
思い出させてくれてありがと~\(^o^)/

> 瀬尾さんは、2008年「戸村飯店・・・」で、坪田譲治賞をとられていて、岡山にもこられたのですが、講演を聞き逃しました。
> おしいことをしたと思っています。

作者さんの講演って,私は一度も聞きに行ったことがないです。
テープ起こしで清水真砂子さんの講演を聞いたことがあるくらいかな。
瀬尾さんの講演かぁ。なんか優しい気分になれそうな気がしますね~。
また機会があるといいね♪

by: そら * 2011/09/03 16:37 * URL [ *編集] * page top↑
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