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「日輪の遺産」浅田次郎
2008 / 08 / 09 ( Sat ) 00:17:18
浅田次郎さんってとっても優しいんだろうなぁなんて思いました。
★★★☆☆
なぜこの本を読んだのか。 ほかに読む本がなかったからです(笑) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 第2次世界大戦末期と現代の日本が舞台です。 財宝を探せ!という冒険譚かと思ったら,そうでもなく。 戦争悲話…の部類に入るお話なんだろうなぁ。 現在のこの人が,あのときのあの人なんだ!という驚きはあったけれど, 核になっているお話自体,どこかで聞いたことがあるような, あの時代,ほかにもそんなことが起こっていたのではないかと思わせるような, つまり特殊な話ではなく。 …裏表紙に書いてあるような「感動」はしなかったな。 「死ぬことなかったのに」と, かわいそうにと感じる私は今の時代を生きてるわけで。 彼女たちは,彼女たちの時代を生きてたわけで。 今の感覚でその時代の出来事をあれこれ感じること自体, 何だかどこか居心地悪く,躊躇するものがあるのです。 一人ひとりの命が大切って,私たちは教わるけれど, それが正しいことだって,私も実感しているんだけれど, そういう考え方って,歴史的に見ればほんとに最近のことでしかなく。 そのとき生きていた彼女たちは,今とは違うことを正しいことだと教えられていて。 だから,彼女たちがある意味「洗脳」されていたと同様に, 私も「洗脳」されてるかもしれなくて。。。 何だか考え始めると,とてつもなく収拾つかなくなります。 …だもんだから,戦争ものって思わず避けてしまうんだよね~。(根性なし^^) まぁ,それはおいといて…(えっ?^^;) 私,かわいそうだからって財宝をそのままにしておく人たちにびっくりしました。 それも,関係者全員が。 浅田次郎って優しいのかも…と思ったのはこの辺でして。 だって,二百億だよ,二百億。 目がくらむのが普通じゃないのと思う私は,とっても欲深いのかも。 あとがきを読むと,作者さん,最後のエピソードが気に入ってるようですが, 私には蛇足に思えました。 だってそんなこと,書かなくたって容易に想像つくお話だもの。 スポンサーサイト
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浅田次郎の「日輪の遺産」を読み終えた。
悲劇と喜劇が混ざったような小説だと思っ... タヌキおやじの日々の生活【2009/06/13 17:41】
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