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「MONSTER」完全版6~9 浦沢直樹
2008 / 11 / 14 ( Fri ) 21:46:03
6~9は一気読みでした。
当時の国際情勢なんかも絡んで話はどんどん膨らんでいき,
あらあらまあまあなのでした。

Amazonの詳細な商品説明は,めんどくさくなったのでパス(笑)

                     



このマンガ,
テンマ(もしくはニナ)がヨハンを殺しました。目標達成!めでたしめでたし。
でもなく,
テンマ(もしくはニナ)の説得により,ヨハンはすっかり改心しました。めでたしめでたし。
でもなかったところが,よかったように思います。

また,3つ目のパターンとしてありがちな,
ヨハンを殺そうとしたけど,やっぱり殺せませんでした。だけど突発的事故でヨハンは都合よく死んでしまいました。まぁ,何だか気分はすっきりしないけど,これでよかったんだよね。うん。
って感じでもなかったところが,さらによかったように思います。

「(小説上)性格破綻者は死ぬしかないのか」というのが,
私の中の最近のテーマだったりします。
(そうでなければ,「あなたの隣にもほら…」みたいな感じ?)
でも,今の時代,性格破綻者…といっていいのかどうか分からないけど,
理解を超えた殺人がニュースになったりもしていて。
現実の犯人は,この後,どう生きていくのだろうなんて考えたりもするのです。

で,ヨハン。
都合よく死にはしなかったけど,都合よく頭に重傷を負いました。
あぁ,来たなって思ったんです,実は。
ヨハンの記憶が何もなくなって,まっさらのヨハンが生まれました…ってラストも,
そういえばあるかもしれないなぁと。
もしそういうラストだったら,「作者さん,うまく逃げたね」と思ったんじゃないかという気がしますが。

このマンガのラストは,

んで,結局ヨハンは救われることなく,どこに行ったの?

でしたねぇ。
なんかヨハン,かわいそうじゃないか?とも思ったし,
どことなく「あなたの隣にもほら…」的なラストのような気もしたし,
あんまりすっきりしない終わり方ではありました。
まぁ,でも,すっきりはしなかったけど,仕方ないのかなぁなんて気も。

とんでもなく理解不能な人が理解可能な人間に戻って甦生するには,
あまりにも罪が大きすぎて,無理があります。
でも,理解不能な人を殺して排除すればそれでハッピーなのかって問題は,
このマンガの場合,ヨハンがそういう人間になった背景を描き込めば描き込むほど,
ヨハンだけ悪かったのか?という思いに至り,
全然問題解決になってないよね…という気持ちを残してしまいます。
あっちもこっちも考えていると,「ラスト」らしいラストが思い浮かばない。
そういうものなんじゃないかなぁ。
ラストにオチをつけなかったことで,
かえって作者さんの真摯な姿勢を垣間見たような気もしました。
多分,作者さんも終着点を見失っちゃったんだろうなぁなんて。

と,まぁ,ラストの持って生き方に,最初から最後まで興味関心があった作品でした。

ヨハン。
最後には何だかかわいそうになりました。
ちょっとね,大人になりきれなかった子供です。
お母さん,どっちも選びたくなかったに決まってるじゃんと思ったんだけど。
それが分からないんだよね~。
次女は,「こっち?」「ううん,こっち?」と,連れ去られる子を選ぶシーンが一番怖いと言います。
自分だったらと思うと,とても怖いと。
きっとヨハンも,親に捨てられる怖さが染みついちゃっているんだね~なんて。
この後,ヨハンはどこに行ったのかなぁ。
いつの日か,お母さんはどちらも同じくらい好きだったって,
コツンと分かってくれたらうれしいけどねぇ。

このマンガ,「名前」にとてもこだわっています。
名前がある,その名前を呼ばれることで,
その人のアイデンティティーが確立されると考えているみたい。
名前がついた瞬間から,「それ」は人々に認識される…って言葉があったなぁなんて思い出しました。
人も,やっぱりそうなのかなぁ。
名前ねぇ。。。。
唐突に『ITと呼ばれた子』という作品を思い出しました。
すさまじい虐待をお母さんから受けていた子のお話ですが,
お母さんは彼のことを「IT」としか呼ばない。
「he」ではなく「it」であることに,私はぞっとする気持ちになったのですが。
そういうことじゃなかったのかもしれないなぁなんて。
名前かぁ。
別にあだ名でもいいんだよね。
一般名称ではなく,その人を特定する名前。
ちゃんと呼びあえる関係をたくさん作っていきたいね…なんて思いました。

グリマーさん。
切ないなぁ。この方は本当に切ないです。
人間に戻ったときが死ぬときなのね。。。。
好きだったのに。
もっと長く生きて,幸せも感じてほしかったのに。
でも,生きていても苦しいことばかりが思い出されてしまうのかなぁ。。。。
自分を責めるばかりになってしまうのかなぁ。。。。
グリマーさんは,「もしもヨハンがもう少し大人になったら(あるいはヨハンの中のモンスターを,ヨハンがもう少し制御できるようになったら)」の物語を分かりやすいかたちにした,1つの物語のようでした。

…なんかまとまらない感想になりましたが。
そんな感じ。 
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*Comment  Thank you*
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  ◆No title◆

力作の感想、お疲れ様でした。
詳細はさておき、

>It と…
トリイ・ヘイデンの作品、そらさんも読んでたんですね。

私は、Itは読んでないけど、4冊くらい読んでました。

調べてみると、
シーラ、タイガー、檻の中、幽霊です。

だからなんだと思ったのですが、共通の本を読んでる人がいるのを知ると、うれしくなるじゃあないですか(^^ゞ
by: nagayume * 2008/11/14 22:09 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

nagayumeさん♪

なんかまとまらない感想,読んでくださってありがとでした\(^o^)/

>トリイ・ヘイデンの作品、そらさんも読んでたんですね。

うんうん!読んだよ!
あ,『IT…』は違う作者さんで,デイヴ・ペルザーさんなんだけど。
まぁ,この際どーでもいいや(^_^)v

>シーラ、タイガー、檻の中、幽霊

私は,シーラ,タイガー,幽霊,よその子の4冊でした。

たくさんかぶってるね~\(^o^)/
とってもうれしいぞっ☆



by: そら * 2008/11/15 18:09 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆こんばんは~。◆

こんばんは、そらさん、拙ブログにコメント、ありがとうございました!

そらさんも『モンスター』を読まれたのですね。
実はここだけの話、自分は浦沢直樹をそこまで高くは評価していません。
確かに当代一のストーリーテラーだとは思うのですが、あまりにも思わせぶりなシーンが多くて、掌の上で弄ばれているような気がしてならないのです。
などといいつつ、『モンスター』と『プルートゥ』は持っていますが。笑。

話は変わりますが、デイヴ・ペルザーの『ITと呼ばれた子』、実はまったくのフィクションなんですよね。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060221
フィクションならフィクションで構わないのですが、でもいかにもこれは実話です、みたいな売り方をする出版社は(作者自身もですが)自分は好きになれません。
by: せぷ * 2008/12/01 21:00 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

せぶさん,こんにちはっ♪

いえいえ,こちらこそ,ご訪問&コメントありがとです(*^_^*)

『モンスター』読みましたよ。
なかなかおもしろかったです。『償い』よりも,なんかイロイロ考えてたっぽかったかなぁv-8
浦沢さんのマンガ,私はこれしか読んだことありません。
また,機会があれば読んでみたいけど。『プルートゥ』っておもしろいの?

そうかぁ,『IT…』は実話ではないのね。よかったわ~\(^o^)/
あんな内容の虐待,ホントだったらちょっとたまらんもんね~(>_<)

また,気が向いたときに遊びに来てくださいね。お待ちしてます♪
by: そら * 2008/12/02 10:09 * URL [ *編集] * page top↑
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