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「きのうの世界」 恩田陸
2009 / 02 / 26 ( Thu ) 09:54:17
恩田さんの世界,堪能させていただきました\(^o^)/
満足♪

★★★★☆

塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。一年前に失踪したはずの男は、なぜここで殺されたのか?誰も予想できない結末が待っている!!恩田陸が紡ぐ、静かで驚きに満ちた世界。(Amazonより)



今年の直木賞にノミネートされていた作品です。
これで直木賞をとったら,結構ブーイングだったかも(笑)

【こちらの記事も♪】
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新・たこの感想文
soramove




            

第1章から不穏な空気に包まれています。
何が起こっているわけでもない。ただ「あなた」がM町を散策しているだけなんだけど。
「あなた」という二人称で書かれているため,私は物語にすっと入ることができません。
それが,読者に「何だかモヤモヤした感じ」を与えていて,雰囲気作りに一役買っていたように思います。

共同体の秘密。それをカムフラージュしている記憶操作。
町にある三つの塔の意味を探る
民俗学的なアプローチ。

1年前に忽然と姿を消し,水無橋で死体となって発見された市川吾郎。
彼はなぜ失踪し,そしてM町で何をしていたのか。また,なぜ殺されたのか。
真相が明らかになるのだろうかのミステリー。

異能に生まれついた男の苦労と孤独。
そしてひっそり暮らす一族。
常野一族にどこか似ている超能力(?)モノ。

確かに,恩田さんが「これは私の集大成です」と帯に書かれていたように,
恩田さんの引き出しからいろんなものを引っ張り出し,
粘土細工のようにせっせせっせと作り上げていったように感じられる作品でした。

ただM町に住む人びとを描くことで,
M町という共同体そのものが何かしらの意思を持っているように感じられ,
その雰囲気に呑まれます。

同じ空間に異次元の空間が重なっているような感覚。

うん,こういうの好き。

この作品で何に驚いたって,殺人事件の真相が明らかになっていたことに一番驚きました(笑)
恩田さんのことだから,何が何だか分からないうちに終わっちゃうんだわなんて,
私,勝手に思ってましたよ。
「風が吹けば桶屋が儲かる」がキーワードでしたか。
うーん。
かなり「それってあり?」と笑っちゃうような真相でした。
なんてきれい好きな○○○たち(笑)

この作品,推理小説として読み始めた人を怒らせ,
ファンタジーとして読み始めた人をがっかりさせ,
ホラーとして読み始めた人には肩すかしをくらわせ…るだろうなぁと思います。
何というか,そういうんじゃないんだよね。
町全体が舞台装置になっている恩田ワールド。
1つのカテゴリーに入れようとすると,とっても窮屈そうな恩田ワールド。
「それってあり?」も多々あれど,全部飲み込んでしまう不思議な世界。

そこがいいなぁと思うのでした。
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*Comment  Thank you*
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  ◆あと数人で◆

順番が来ます。
楽しみ楽しみ。

で何故か「ブラザーサンシスタームーン」が先にきたので今読んでいます。
by: バジル * 2009/02/26 13:16 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

バジルさん,こんばんはっ♪

おっ!これ,私好みなのよ♪
万人受けするとは思えないけどv-8

バジルさんの感想,楽しみだわ~\(^o^)/

んで,
『ブラザーサンシスタームーン』…予約状況を確認したら,あと23人だった。4冊の本で23人。。。。うーーーん。私が読めるのは,まだまだ先のようだ(^^;)

by: そら * 2009/02/26 21:00 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

こんばんわ^^TBさせていただきました。
私も結構好きです。
本当に、恩田さんの集大成の作品だなぁと思いましたし。
能力は「常野物語」を思い出しましたし、二人称の時は「ユージニア」を思い出しましたし。
ラストも私は結構納得でした。
殺人事件は解決しましたし。
満足でした^^
by: 苗坊 * 2009/02/27 21:43 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

苗坊さん,こんにちはっ♪

うんうん。確かに集大成なのかもなぁと思いました。

でも,
>二人称の時は「ユージニア」を思い出しましたし。

あら,そうだったっけ?
忘れてた(^^;)

> 殺人事件は解決しましたし。
> 満足でした^^

そうなんだよね~♪
私,解決したことにビックリしました(*^_^*)
by: そら * 2009/03/02 13:27 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

僕には長いです。ゆっくり、休み、休み読みました。

実は地に足の着いていないぐらぐらする世界で暮らしながら、
それに全く気づかずに生活している人たち、
真相のもたらす現象を奇妙に感じる人たち、
真実が見えることで苦しむ能力者たち。

お話全体も、何かぐらぐらして。

by: しぐ * 2009/05/30 17:14 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

しぐさん,こんにちはっ♪

しぐさんには長かったのね。

ぐらぐら…うんうん,確かにぐらぐらな作品でしたね~。

「ぐらぐら」って言葉,何だか雰囲気をすごくつかんでる気がする\(^o^)/

そこが好きっ♪という人と,
訳分からんv-359という人がいるだろうなぁと思います。
万人受けする作品ではない…けど,私は好き
ってところが,何というかマニアックな感じ(?)がして,
私はちょいと満足したりなんかして(*^_^*)

恩田さん,嵌るとなかなかおもしろいよ♪
(と,さりげなくほかの作品もお薦めしてみる^^)

by: そら * 2009/05/31 16:27 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

こんばんは。

>これで直木賞をとったら,結構ブーイングだったかも(笑)

に大笑いしてしまいました(笑)
確かに、ブーイングは出そうですね。
…いや、『悼む人』がどうとかとはごにょごにょごにょ…

色々なものを取り入れて、それをしっかりと自分の世界へと変換してしまう、という恩田さんの「らしさ」が至る所に現れているな、というのを思いました。
しぐさんの仰る「ぐらぐらとした感じ」というのも『中庭の出来事』とかの、世界観からして何か頼りない感じに通じるところがありますし。

でも、この結末で「真相が描かれていて良かった」と言われるのも、恩田さんの一つの実績なのかな、とは思います(笑)
by: たこやき * 2009/11/06 23:58 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

たこやきさん、こんにちはっ♪

この作品、完全無欠な作品ではないところが、愛おしいというか何というか(笑)

> 色々なものを取り入れて、それをしっかりと自分の世界へと変換してしまう、という恩田さんの「らしさ」が至る所に現れているな、というのを思いました。
> しぐさんの仰る「ぐらぐらとした感じ」というのも『中庭の出来事』とかの、世界観からして何か頼りない感じに通じるところがありますし。

うんうん。
恩田ワールド全開な感じが満足感高かったです。

> でも、この結末で「真相が描かれていて良かった」と言われるのも、恩田さんの一つの実績なのかな、とは思います(笑)

あはは!「この結末で」\(^o^)
ホントにそうだ\(^o^)/
by: そら * 2009/11/09 16:32 * URL [ *編集] * page top↑
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