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「おまけのこ」 畠中恵
2009 / 07 / 25 ( Sat ) 23:51:23
『しゃばけ』シリーズ第4弾。
第3弾の『ねこのばば』は貸し出し中だったため,
こちらから読みました。
ぬしさまへ』同様,優しい読後感の作品でした。

★★★★☆

摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若だんな・一太郎に持ち込まれるは、訳ありの頼み事やらお江戸を騒がす難事件。親友・栄吉との大喧嘩あり、「屏風のぞき」の人生相談あり、小さな一太郎の大冒険ありと、今回も面白さてんこ盛り。お待ちかね、大好評「しゃばけ」シリーズ第四弾!身体は弱いが知恵に溢れる若だんなと、頼れるわりにちょっとトボケた妖たちの愉快な人情妖怪推理帖。(Amazonより)



うん,このシリーズ,好きだわ。




            

どの作品も味わい深いものがありますが,
特に挙げるとすると,表題作の『おまけのこ』と『こわい』かな。

『こわい』
 仏からも厭われる,他の者からはじき出される運命の狐者異(こわい)。
 身の性から逃れられない狐者異にも,一太郎は手を差し伸べようとしたけれど。。。
 何ともほろ苦く,切なく,狐者異の孤独を感じました。

あんな風に,ほしくてたまらないものを一回思い切ることができたら, 
狐者異は楽になりはしないかしら


 
『畳紙』
 化粧がやめられない女の子。いつの間にやら厚化粧。
 屏風のぞきがメインのお話です。
 口の悪い屏風のぞき,あんまり好きなキャラクターではなかったけれど,
 とぼけた味の,なかなかいいヤツでした。
 お雛ちゃんの厚化粧には,いろんな背景があるようで。
 ちょっと現代に通じるものを感じます。
 そこをさらりと,でも的確に描かれているように思いました。

『動く影』
 小さな一太郎の大冒険。
 
『ありんすこく』
 
 

この世にある人の気持ちは,百万の不思議に思える。
 金の亡者と言われている妓楼の楼主が,金よりも遊女を取った。
 禿が姉妹のような子に,酷いと自分で承知しながらも,理不尽なことをした。
 落ち着いていると見えたかえでは,それはそれは死を怖がっていた。
 



 人の気持ちの不可思議に,若だんなは寄り添おうとします。
 そんな若だんなに,私はほっこり温かい灯を心の真ん中に点けてもらったような気持ちになります。

『おまけのこ』

 お月様のような真珠を守ろうとした鳴家(やなり)は,生まれて初めて家の外に放り出された。
 もう若だんなのところには帰れないのか。
 何ともかわいらしいお話です。
 

 鳴家は嬉しくて泣けてきて,でも,もうへとへとだった。大声を出したいような笑いたいような,妙ちきりんな銀で,きっと今は変な顔をしているに違いない。気分はとっても良いのに…涙が出るのは,どうにも変だと思う。でも,そうなのだ。…(中略)…今は何の心配も要らなかった。



ええ話や。。。。と,くすぐったいような温かいような,幸せな気分で本を閉じました。

考えてみると,この作品集,構成もいいですねぇ。
『こわい』で,シンと闇を見つめ,
『おまけのこ』で,つながりや信頼,安心といった心穏やかなところに落ち着く。

このシリーズ,ますます楽しみになりました。


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