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『オリンピックの身代金』 奥田英朗
2009 / 12 / 25 ( Fri ) 22:08:28
とにかくとにかく長かった(^^;)

★★★☆☆

昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、世界に冠たる大都市に変貌を遂げつつある首都・東京。この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていない。そんな気運が高まるなか、警察を狙った爆破事件が発生。同時に「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が当局に届けられた!しかし、この事件は国民に知らされることがなかった。警視庁の刑事たちが極秘裏に事件を追うと、一人の東大生の存在が捜査線上に浮かぶ…。「昭和」が最も熱を帯びていた時代を、圧倒的スケールと緻密な描写で描ききる、エンタテインメント巨編。(Amazonより)




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新・たこの感想文
苗坊の徒然日記





            


東京オリンピック。
私は,生まれていたけど記憶がない…そんな頃の行事です。

そして,奥田さんは…。
ふむ。5歳かぁ。。。
社会の雰囲気を感じるお年頃ではないわね~。

なのに。
その頃の日本の雰囲気が,よく出ていたような気がします。
いや,よくはわからないのだけど,何となく。
「日本」を誇らしく思い,
それを世界の人々に知らしめたいという欲求があり,
そして,上昇気流の活気があり。

でも,そんな熱気ある世の中でも,あえいでいた人たちがいた。
むしろそういう人たちが多い中,
政治もマスコミも,そしてあえいでいる人たち自身も,
だれも声を大にすることができない奔流があった。

そこにもきっちりスポットを当てたこの作品。

プラス要因だけでは成り立たない,社会という怪物(?)をよく描いていると思います。

そういう意味では,奥田さんのリアルで細かい描写がとても活きていた作品であると思います。

うーーーーん。そうかぁ。。。。
「格差社会」なんて先頃言われているけれど,
昔から,確かに格差は存在して,
そして,当時はだれも光を当てようとしなかった,むしろ見ないように目をそらしていた
…そんな「雰囲気」も,よく伝わってきました。

うん。
その当時の日本を知るにはいいのかもしれないね。

だけど。

エンターティメントとしてはどうだったのかなぁという思いがありました。

東京オリンピックは華やかに開催され,
島崎国男の計画が頓挫することは,歴史的に知るところ。
…これが,ドキドキハラハラ感を大きく損なっていたかなと思います。

奥田さんの作品の醍醐味である,手に汗握るあの感じが,
この作品では味わえなかった
…というところが,私は大きな不満として残ったのでした。

構成自体も,章ごとに多少の時間差があったりして,
何だか確信的に「スリリング」を排したような構成でした。

多分奥田さんは,ジェットコースター作品を書きたかったんじゃなくて,
じっくりと,その当時の日本を描きたかったんだろうなぁなんて,
読み終えてから思ったのでした。

私は。。。
ジェットコースターのほうがいい(*^_^*)

蛇足ですけど。

当時の東京オリンピック開催を祝して,
かの石原慎太郎(当時は流行の最先端を行く小説家だったはず)が,
三島由紀夫とともに
新聞に絶賛コメントを寄せていたというくだりがあり。

そうかぁ。。。(^^;)

と思ったのでした。
ま,今の日本は皆さん疲れすぎているからね。
東京に招致できても,
多分,あのときほど盛り上がらないと思うよ(^^;)

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*Comment  Thank you*
comment
  ◆No title◆

久しぶりですねえ。
お元気でいるのかとちょっと心配してましたよ。
オリンピックねえ、ほとんど関心ないですなあ、あのころもね。
日本橋が高速道路でひどい目にあったのがグヤジイ。
by: 佐平次 * 2009/12/26 10:53 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

梟佐平次さん♪

ほんとにすっかりご無沙汰してしまって(^^;)
梟さんもお元気そうで何よりです♪

> オリンピックねえ、ほとんど関心ないですなあ、あのころもね。

へぇ~。そーゆーもんだったんだ。
なんか本を読むと,多かれ少なかれ,みーんな関心持っていた…みたいな印象があるんだけど,
実のところ,意外とそうでもなかった…のかしらね。

> 日本橋が高速道路でひどい目にあったのがグヤジイ。

ひどい目?
そうなんだ。
いろいろ聞いてみたい気がする。

by: そら * 2009/12/27 20:30 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

こんばんは~。
確かに、島崎の計画が頓挫することは初めから判っている、というところはありましたね。
でも、私自身は、その時代の雰囲気そのものが何よりも印象的でした。学生の頃、一応、政治学とかを専攻していたので、田中角栄の列島改造論に対する希望とか、そういうのがリアリティを持って感じられ、それだけでも収穫だったな、という風に思いました。
by: たこやき * 2010/01/09 23:57 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆Re: No title◆

たこやきさん,こちらにもありがと~\(^o^)/

> でも、私自身は、その時代の雰囲気そのものが何よりも印象的でした。

その時代の空気…というものが,リアルに感じられましたよね。
うん。
そういう意味では,とっても「すごい」小説だったんじゃないかと,
私も思います♪

>田中角栄の列島改造論に対する希望とか、そういうのがリアリティを持って感じられ、それだけでも収穫だったな、という風に思いました。

そっか。田中角栄も,今や歴史の1ページ…だものね~。
「日本列島改造論」…うちの本棚にもありました(*^_^*)
by: そら * 2010/01/10 21:08 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

こっちも長かったですよね~

前半までは面白く感じましたが、
島崎国男がだんだん嫌なやつになってくると、
何だか読みづらくなってきました。。。

『ジャッカルの日』は、ジャッカルが格好良くて、
悪い人だけれど、最後まで魅力的だったので、
島崎もそういう風に書いて欲しかったな~と、思いました。
by: nao * 2010/02/14 18:23 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

naoさん♪

> こっちも長かったですよね~

はいな(*^_^*)

> 前半までは面白く感じましたが、
> 島崎国男がだんだん嫌なやつになってくると、
> 何だか読みづらくなってきました。。。

…まぁ,面白いか,面白くないかというと。
最初から最後まで,あまり面白くなかったかな(えっ? ^^;)
文章力というのかしら,時代の空気まで映し出すみたいな描写力は,
すごいなと思ったけどね。

> 『ジャッカルの日』は、ジャッカルが格好良くて、
> 悪い人だけれど、最後まで魅力的だったので、
> 島崎もそういう風に書いて欲しかったな~と、思いました。

『ジャッカルの日』かぁ。読んでないな,そーいえば。
なんかね。
奥田さんもそれほど島崎が好きじゃなかったんじゃないかなぁと,
何となくだけど,思いました(^^;)

それはともかく。
naoさん,相変わらず読んでますね~♪
お忙しいでしょうに。すごいっ!
もし機会があったら,最近のオススメを私にも教えてねっ(^o^)/

by: そら * 2010/02/15 18:20 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

『ジャッカルの日』はお勧めですよ~

最近読んだ本には、あまり当りがなくて、
大好きな伊坂さんも、どうしちゃったの!?という印象です。

『あるキング』は「時間をかえせ~!」と思いました。
『SOSの猿』も、読んだけれど、無駄な時間を過ごしてしまった・・・という感じでした。

『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』辻村深月さん、は、
分かる部分が多くて割と面白かったけれど、
やっぱり最後息切れしちゃいました。。。
by: nao * 2010/02/20 18:53 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

naoさん,こちらにもありがと~\(^o^)/

> 『ジャッカルの日』はお勧めですよ~

そっか。遅ればせながら,読んでみようかな。

> 大好きな伊坂さんも、どうしちゃったの!?という印象です。

この頃,私もあんまり「当たり」がありません。
特に今まで好きな作家さんたちが,
なんかブレてる感じ。。。
(奥田さんでしょ,荻原さんでしょ,東野さんでしょ,とかとかとか^^;)


> 『あるキング』は「時間をかえせ~!」と思いました。
> 『SOSの猿』も、読んだけれど、無駄な時間を過ごしてしまった・・・という感じでした。

あら,そうなん?
そろそろ新しい作家さんの開拓をしなきゃかしらね~(*^_^*)

by: そら * 2010/02/20 20:41 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

こんばんわ。TBさせていただきました。
奥田さんの作品は3冊目です。
引き込まれましたけど、ひたすら長かったですね^^;
そして結末が分かっているというのがとても哀しくて切なかったです。
私は何となく島崎寄りで読んでいたので^^;
格差社会、今でも言われていますけど、この頃もあったんですよね。
読んでいて辛かったです。
by: 苗坊 * 2010/02/23 20:40 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

苗坊さん,おはよっ♪

> 引き込まれましたけど、ひたすら長かったですね^^;

ですね~(^^;)

> そして結末が分かっているというのがとても哀しくて切なかったです。

苗坊さんは切なかったのね(*^_^*)
私は,島崎にこれっぽっちも共感できなくて,
だから余計に「長さ」を感じてしまいました(^^;)

> 格差社会、今でも言われていますけど、この頃もあったんですよね。

名前がついたことで人はその存在を認知する…って一面,
確かにあるなぁと,この言葉で思います。
by: そら * 2010/02/24 10:15 * URL [ *編集] * page top↑
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