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「『秘密の花園』ノート」 梨木香歩
2010 / 04 / 15 ( Thu ) 22:55:58
深く,豊かな読書案内です。

★★★★☆

誰からも愛されることなく、「ひねくれて」育ったメアリは、荒涼としたムアに建つ屋敷で、うち捨てられた「庭」に出会った。彼女は、従兄弟のコリン、友人ディコンとともにその「庭」を美しい「花園」へと甦らせていく…。作家梨木香歩が「庭」とともにたくましく甦る生命のプロセスに寄り添い、名作の世界を案内する。 (Amazonより)



その昔,大好きで大好きで,少なくとも10回は読み返したであろう『秘密の花園』。
この作品を梨木さんに解説してもらうのは,
とってもと~っても幸せでした。




            


児童書といえども,深いお話だったのね~。
と,梨木流読み解き方が,何とも心地よかったです。

ちょっと,河合隼雄さんの『ファンタジーを読む』という本を思い出します。
あの本はもうちょっと心理学的で,しかも読んだことのない本がほとんどだったのですが,
どちらも心がふわっと豊かになる…というところが似ているかも。
梨木さんは,河合さんに認められ,著作業に生きることを決心したとかしないとか…何だかどこかで読んだうろ覚えのお話を思い出しました。
…お2人,どこか深いところでつながっているような気がします。


で。
やっぱり。
何て言ったって『秘密の花園』!

またメアリやマーサやディコンに会ってみたくなりました。

ときに作品は,作家個人の意図と意識を超え,こういう表現が許されるなら,神がかり的に生まれるものであり,読書とは,そういう作品と読み手との間の協働作業であるとも言えます。(中略)本を読む,という作業は,受け身のようでいて,実は非常に創造的な,個性的なものだと思われます。それぞれが,それぞれの人生としいう「庭」をつくる作業にも似ています。すでに自分に与えられて,「動かし難い」ものを,どう読み込み,解釈し,自分の心象風景にフィードバックさせていくか,というところまで。



誰のためにもならず,ましてや社会に役立っているとは言い難い読書。
ただ自分の楽しみのためだけに費やしているその時間を,
梨木さんに「それでいいんだよ」と,優しくなでてもらっているような,
そんな気持ちになりました。

ちょっと泣きたくなりました。




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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

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*Comment  Thank you*
comment
  ◆No title◆

協同作業として本を読めるのはそういう天与の才に恵まれているかかなりの修練の結果だと思います。
普通はただストーリーを追いかけて一喜一憂しておしまい。
私などはまさにそんな読書でした。最近すこ~~し、自分の読み方が出来るようになりました。
by: 佐平次 * 2010/04/16 09:17 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

梟佐平次さん,こんばんはっ♪

> 協同作業として本を読めるのはそういう天与の才に恵まれているかかなりの修練の結果だと思います。

うーんとね。私の抜粋の仕方が悪かったんだと思う。

本を読むって,深く深くその意味を探るみたいな,つまりは梨木さんの書評のような,深い洞察を加える…ってことじゃないのが一般的だと思います。

で,それでも。

本は,「読まれなければ,ただの資源ごみ」なんですよ。

だけど,だれかが読むことによって,その人の内面に何らかの感情の波ができる…

> 普通はただストーリーを追いかけて一喜一憂しておしまい。

というような,一喜一憂をする。。。。

それこそが,「協働作業」だと,梨木さんはおっしゃっていた…と思うんだ(*^_^*)

自分の柔らかいところに触れられたような,そんな感動。

いや,それは違うんじゃないかと,自分の価値観を改めて認識し直したような,そんな憤り。

それが,「創造的で個性的」であり,読者自らの心の畑を耕している行為なんだと。

そして,本を読んでどう感じるか…というその点は,実は作者と読者の協働作業なんだよと。

そんなふうに読んだのでした。
読者だって,対象となる本がなければ,何も感じず,何も考えずに終わるものね。

つまりは,普通に読書することって,実はとってもステキなことなんだよね♪

ということを,梨木さんは言いたかったんじゃないかと思うんです(*^_^*)


by: そら * 2010/04/16 19:43 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆No title◆

ほらほら、そらさんはやっぱり私の言う協同作業をちゃんとやってる^^。
結論は変わらないかもしれないけれど(だって誰しも自分の読み方で読むしかないのだから)、やっぱりストーリーだけ追っかけているのと、考えながら読むのととでは違うと思います。
そらさんのおっしゃることはよくわかりますが。
by: 佐平次 * 2010/04/17 09:28 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

> ほらほら、そらさんはやっぱり私の言う協同作業をちゃんとやってる^^。

そ,そーなん????
なんか,自分ではわかんないや(^^;)

by: そら * 2010/04/17 20:55 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆読書◆

うーん。。。
人は何で本を読むのかしら?
何で書くのかしら?
あんまり普段考えていないけど
読まずにいられないから読む
のかな?
by: 一陽 * 2010/04/20 16:50 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

一陽ちゃん,こんばんはっ♪

> うーん。。。
> 人は何で本を読むのかしら?
> 何で書くのかしら?

本当に。普段あんまり考えないよね~。
でも,本を読むと,心が動く(楽しかったり,悲しかったり,腹が立ったり,,,)からなのではないかなぁ。。。なんて思います。

梨木さんは,そーゆーことをもっと高級な感じに言ったんじゃないかなぁと。

心が動くから書く。
読むから心が動く。

難しいことは何もないんじゃないかなぁ。。。。

なんて,思ったのでした。

一度,揺さぶられるように心が動くような体験をしたら,
読まずにはいられなくなるよね(*^_^*)


by: そら * 2010/04/20 21:18 * URL [ *編集] * page top↑
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