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「ゴールデン・ボーイ」 スティーヴン・キング
2010 / 05 / 12 ( Wed ) 23:30:54
『恐怖の四季 秋冬編』を読んだので,やっぱり『春夏編』も読まなきゃね。
ということで,借りてきました。 『刑務所のリタ・ヘイワース』が読みやすくおもしろかったです。 ★★★☆☆
それに比べて,『ゴールデンボーイ』の読みにくかったこと(苦笑) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 『ゴールデンボーイ』 ★★☆☆☆ 「不気味な2人の交流」が,おぞましくもなく,怖くもなく,何だか淡々と私の中を通り過ぎました。 翻訳ものって,やっぱり苦手だわ~と思った作品でした。 『刑務所のリタ・ヘイワース』 ★★★★☆ これ,映画『ショーシャンクの空に』の原作なんですね。 映画を観たのは随分前のことだけど, ポスターをベリッとはがし,そこに開いた穴を看守が見つけるシーンと, 主人公が仁王立ちして空を見上げるシーンが印象に残っています。 じわじわと心が晴れるような,そんなしみじみとした余韻があって, 観たことに満足できた映画だったような気がします。 そしてこの作品。 好きです。 私,子ども用に書き直された『巌窟王』も大好きだったし(その原作のモンテ・クリスト伯は途中ギブ^^;), 無実の人が不屈の精神を持って脱獄する…というシチュエーションが, 何だかとっても好きみたい。 この作品は,脱獄する主人公・アンディ本人が語り手ではなく,その囚人仲間が語り手であるところが魅力的。 なのに,語り手の名前,忘れました。すみません。。。。レッド…だったらしいんだけど。。。 直接語られることのないアンディの心情に対して,想像力をかき立てられます。 レッドの飾らない文体が,刑務所という特殊な閉鎖された空間の空気を伝えてくれます。 そして,レッドのアンディに対する気持ち(敬愛…というんでしょうか)が, 物語全体を温かな気持ちに包んでくれます。 レッドが仮釈放されて,アンディの手紙を見つけるシーンが印象的です。 …ちょっと感動的。 で,ラスト。 レッドがアンディに会いに行こうとする場面で終わります。 泊まっている安宿で,レッドはこの手記を書いている…という構成。 「希望を失わないで生きよう」なんて,訳知り顔に簡単に言うことはできるけれども, 実はとっても大変なことで。 大変だけど,とっても大事なことで。 何だか泣きそうな気持ちになります。
アンディだからこその重みがあります。 映画『ショーシャンクの空に』も,また観たいなと思いました。 スポンサーサイト
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