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「少女七竈と七人の可愛そうな大人」 桜庭一樹
2010 / 05 / 26 ( Wed ) 19:36:03
「かんばせ」の多用が妙に甘美な作品でした。

★★★☆☆

「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竃は、群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友として孤高の青春を送っていた。だが、可愛そうな大人たちは彼女を放っておいてくれない。実父を名乗る東堂、芸能マネージャーの梅木、そして出奔を繰り返す母の優奈―誰もが七竃に、抱えきれない何かを置いてゆく。そんな中、雪風と七竃の間柄にも変化が―雪の街旭川を舞台に繰り広げられる、痛切でやさしい愛の物語。(Amazonより)



桜庭一樹さんのこの独特な文体に,はまる人ははまるんだろうなぁ。

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気分はとっても昭和初期。
そんな雰囲気で読ませる作品かと思いきや。
子どもから大人へ移ろう季節を,繊細に,そして残酷に描きます。

…いやーーーーー。。。。まいりました。




「わたしおかあさんという女の人をゆるせるのでしょうか。こどもに親は選べないとよく言うけれど,親をゆるすかどうかは,選べますねぇ。これは分岐点なのでしょうか。私の人生の。……もしも,もしもゆるせたらですね,ビショップ。そしたらわたしは,自分をすこしだけ,上等な人間のように思えるでしょう。」
「だけどビショップ。人間にはそれがなによりむずかしい」



「その男が私に言うのです。自分のことを,ほんのすこぅしだけゆるしてくれないだろうか,と。そのときわたしは思ったんです。すべてまっさらにゆるせと言われると,人のこころはとてもせまいものだし,うなずきづらいけれど,でも,ほんのすこぁしだったら,なんでもゆるせる気がしてしまうなぁ,と」
「要するにわたし,おかあさん,あなたのことを生涯ゆるせない気がするのです。ほんのすこしだけなら,どうでしょうね。むりでしょうか。時が解決するのでしょうか」(七竈が母に)



「女の人生ってのはね,母をゆるす,ゆるさないの長い旅なのさ。ある瞬間はゆるせる気がする。ある瞬間は,まだまだゆるせない気がする。大人の女たちは,だいたい,そうさ」(梅木が七竈に)

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  ◆◆

こんばんわ~。
TBさせていただきました。
桜庭さんは、言葉の使い方が凄く上手いなと思います。
現代の話なのに古風で。
何だか不思議なお話でした。
by: 苗坊 * 2010/05/27 23:27 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

苗坊さん,おはよっ♪
いつもありがと~\(^o^)/

> 桜庭さんは、言葉の使い方が凄く上手いなと思います。

うんうん。言葉の使い方が独特で,雰囲気を作り出すのがうまいねぇ。

それから,書き出してみて初めて気づいたんだけど,
この作品,全体的にひらがなが多いのね~。
視覚的に受ける印象…みたいなものも考えているのかなぁなんて思いました(*^_^*)

by: そら * 2010/05/28 07:44 * URL [ *編集] * page top↑
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少女七竃と七人の可愛そうな大人 桜庭一樹
少女七竈と七人の可愛そうな大人 私、七竃17歳は遺憾ながら、美しく生まれてしまった。 大人の男たちからじろじろと眺めまわされるたびに私は怒りを感じる。 七竈が美しいのは母がいんらんだからだと、幼馴染の雪風は言う。 私の友人は、雪風ただ一人。 他の人々は... 苗坊の徒然日記【2010/05/27 23:21】
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