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「球体の蛇」 道尾秀介
2010 / 06 / 13 ( Sun ) 15:31:37
今期のキムタクドラマ,
道尾さんの書き下ろし原作だということで,
2度ほどトライしたのですが,
どうにもこうにも見ちゃいられなくなってしまい,
2度とも途中でテレビのスイッチ切りました。

この本をドラマ化してたら,結構おもしろかったのかもしれないのにね。
と思いました。
ま,キムタクが17歳の役はできないか。


あの頃、幼なじみの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった……。狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことのできないあやまち。矛盾と葛藤を抱えて生きる人間の悔恨と痛みを描く、人生の真実の物語。

1992年秋。17歳だった私・友彦は両親の離婚により、隣の橋塚家に居候していた。主人の乙太郎さんと娘のナオ。奥さんと姉娘サヨは7年前、キャンプ場の火事が原因で亡くなっていた。どこか冷たくて強いサヨに私は小さい頃から憧れていた。そして、彼女が死んだ本当の理由も、誰にも言えずに胸に仕舞い込んだままでいる。乙太郎さんの手伝いとして白蟻駆除に行った屋敷で、私は死んだサヨによく似た女性に出会う。彼女に強く惹かれた私は、夜ごとその屋敷の床下に潜り込み、老主人と彼女の情事を盗み聞きするようになるのだが…。呑み込んだ嘘は、一生吐き出すことは出来ない―。青春のきらめきと痛み、そして人生の光と陰をも浮き彫りにした、極上の物語。 (Amazonより)



嘘を呑み込んだ蛇は,吐き出すこともできず,
きっと涙をためているだろう…と思う友彦に,
 「もののあはれ」を感じます。。。

【こちらの記事も♪】
新・たこの感想文


            


人間,だれもがズルイ部分や弱い部分がありますね。
取り返しのつかないことって,後から重くのしかかってくるものだったりして。

ラストに至って,本当のことは何も分からないという状況。
何ともすっきりせず,「はっきりせい!」って感じではあるのですが,
まぁ,「こういう物語が友彦にとっては一番のオチなのかも」みたいな,
微妙な温度の救いを感じたりもしました。

「人は皆,物語をつくる」って,だれが言ってた言葉でしたっけ?

言い方悪いかもしれないけれど,
自分に都合のいい物語を構築できたほうが,
ラクに生きられるかもしれないね。

「真実」は,人によって微妙にずれていて。
ナオにとってのサヨの死は,もしかしたら嘘ではなかったのかもしれない。
ナオの中では,それが真実になっていたのかもしれない。
友彦が,サヨの死に自分がかかわっていたことに何の疑問も抱かなかったのと同じように。


同じ場所にいても,
それぞれが見えてる風景は,実は少しずつ違っていたりして。

この作品全体を通して,なんかそんなことを思いました。

智子と友彦のお互いの誤解も,
智子の計算高い部分と,
友彦の狡い部分が絡み合っていたわけで。
男と女。意外とこういう「こんがらがり方」ってあるんじゃないかなぁと,
何となくリアリティー。

物語の重要アイテムとして登場するスノードーム。
ど暗い雰囲気の中で,その美しさが際立っていたように思います。
道尾さん,いいチョイスだわ。と思ったのでした。

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