スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- ) --:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 admin page top↑
「更年期少女」
2010 / 09 / 30 ( Thu ) 13:23:57
この本,表紙が結構恥ずかしいです(笑)

★★★☆☆

池袋のフレンチレストランに集まったのは、往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」をこよなく愛する「青い六人会」。無様に飾り立てた中年女性たちが、互いを怪しい名前で呼び合い少女漫画話と噂話をするだけの定例会だったはずが…。いつのまにやらメンバーの度重なる失踪、事故死、腐乱死体発見!ヒロインになりたい女たちの、暴走ミステリ。 (Amazonより)



だれにも共感できないまま,あれよあれよという間にいろんなことが起こり,
あれよあれよという間に物語が終わります。
そういう意味では,とても読みやすい文章だったと思います。

【こちらの記事も♪】
新・たこの感想文
            


表紙の絵は松苗あけみさん。
内容はすっかり忘れてしまったけれども,
その昔,「純情クレージーフルーツ」なんかを読んでいました。
このマンガ家さん,こんな絵だったっけ?

まぁ,それはおいといて。

最後まで読んで,「あーそうだったのね」なサプライズもありました。
それを知って読むのと知らずに読むのでは,
何というか,手触りが違ってきたように思います。
知った上で読むと,誤解したまま読んだときより
いろいろと生々しく感じられるかもしれません。

作者さんは,そういう生々しさを作品の中に持ち込みたくなかったんでしょうね,きっと。
何て言ったって「少女」ですから(^^;)

女性(おばさん)の集まりって,ちょっと独特なものがあるかもしれません。

傍目から見ると暴走気味のグループも,ときどき見かけたりします。

が。

ここまで理性のねじがぶっ飛んだ人たちばかりが集まったグループも珍しいんじゃないかしらん。

すごい。。。。の一言でございました。はい。
ここまですごいと逆におもしろい…って方もいらっしゃるような気もします。
が。
私にはただ醜悪としか写らなくて,
何とも妙に居心地の悪い作品でした。

そんな中でも作品中,コツンと引っかかった言葉が一つ。

「少女返り」

W「一種の,少女返りなのかもね」
S「…(略)…」
W「…(略)…一度は少女を卒業して社会に出て,ある者はキャリアウーマンに,ある者は主婦,そして母親に。でも,四十を過ぎた頃から,ふと立ち止まる。自分が愛されてないことに気づくんだ。それどころか,邪魔者扱いされていることに気がつく。まあ,更年期障害というのもあるかもしれないけれど,いずれにしても,自分の立ち位置にたまらない焦燥感と被害妄想を抱く。思春期と同じだね。ホルモンの変化で精神が掻き回される。…(略)…」
S「不惑を過ぎて,いきなりモンスター化する人も多いらしいね」
W「で,精神の安寧を求めて,ある者は小説を投稿してみたり,ある者は手芸や絵をはじめたり,ある者はアイドルや俳優のおっかけをはじめたり,ある者はスピリチュアルに走ったり,何かに熱中することで,自分の立ち位置に,無理やりスポットライトを向けようとする」
W「彼女たちは,普段は生きている実感がないんだよ。だから,生きている実感を得るために,『対象』を見つけるんだ。…(略)」



対談形式のこの部分は,「客観的に」彼女たちを追いかけている雑誌記者という設定で,多分男性2人の会話です。
そのせいか,多分に揶揄が含まれているし,
「ちょっと外しているな」と思う部分も多いです。

だけど。

少女返り。

初めて聞く言葉ですが,

「更年期には少女返りをしたくなる」って,
とってもよく分かる気がします。

だれもが少女の頃,蝶よ花よと愛されていたわけでもないし,
みんながみんな,自分がスポットライトに当たりたいと思っているわけでもない。
そして,今現在「生きる実感」とやらを失っているとも限らない。

だけど,そんな後付けの理屈なんて関係なく,
もっと心の奥の動きとして。

更年期は少女返りを起こしやすいお年頃なのね…と思えば,
意外とすんなり理解できるあんなことやこんなこと。

おもしろい視点だなと思ったのでした。

スポンサーサイト

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

真梨幸子 TB:1 CM:2 admin page top↑
<<夏ドラマ * HOME * 「水滸伝」六~風塵の章>>
コメントの投稿 














管理者にだけ表示を許可する

 

*Comment  Thank you*
comment
  ◆No title◆

こんばんは。
こちらのブログでは、凄く久々な気がします(笑)

極端に描いている、というのは間違いないのですが、その「度を超した」熱中ぶりとか、そういうのは、それなりにソノ世界を見ているつもりなだけに、「痛たたたた……」という風に感じました。
この作品では、登場人物が女性ですけど、’(ここまで極端でないにしろ)男でも、作中で描かれたようなトラブルとかは知っていますし……

私も、各々の登場人物には共感できなかったのですが、でも、端々において、巧いところを突いているな、というのを感じました。
by: たこやき * 2011/04/04 19:31 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

たこやきさん,こんにちはっ♪

> こちらのブログでは、凄く久々な気がします(笑)

あはは!
私も更新が少ないからね~。
いいのいいの♪

> それなりにソノ世界を見ているつもりなだけに、「痛たたたた……」という風に感じました。

「痛い」って感じ,分かる気がします(*^_^*)

そっか。男性でもこんな感じのトラブル,あるんだね~。
すごーく女性特有なモノだと思ってました。

> 私も、各々の登場人物には共感できなかったのですが、でも、端々において、巧いところを突いているな、というのを感じました。

ん。うますぎて「痛かった」のでしょうね~(^^;)
by: そら * 2011/04/05 14:53 * URL [ *編集] * page top↑
trackback
trackback URL
http://xxxsoraxxx.blog11.fc2.com/tb.php/933-347bd669
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
(書評)更年期少女
著者:真梨幸子 更年期少女(2010/03)真梨 幸子商品詳細を見る 池袋のフレンチレストランに集った女性たち。互いのことを「エミリーさん」「シルビアさん」などと呼ぶ彼女らは、往年の人気漫画『青い瞳の... 新・たこの感想文【2011/04/04 19:17】
* HOME *
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。