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「つばさものがたり」 雫井脩介
2011 / 02 / 08 ( Tue ) 19:34:40
おいしいケーキが食べたくなりました。

★★★☆☆


もっと我慢せず、自分のために生きればいい。

君川小麦は、26歳のパティシエール。東京での修行を終え、ケーキショップを開くため故郷の北伊豆に帰ってきた。小麦の兄・代二郎と義理の姉・道恵の間には、叶夢(かなむ)という6歳の息子がいる。叶夢には、レイモンドという天使の友達がいるらしい。ケーキショップ開店のため小麦が見つけた店舗物件に対し、叶夢は「ここ、はやらないよ」「レイモンドがそう言ってる」と口にし、小麦、代二郎夫妻を戸惑わせる。しかし、結果は叶夢の言うとおりに…。さらに、帰京した小麦には家族にも明かせない秘密があった。君川家の人々は様々な困難を乗り越えながら、ケーキショップの再起を目指す。

編集担当者からのおすすめ情報
大ヒット作『犯人に告ぐ』『クローズド・ノート』に続く
新たな代表作誕生!どうしても泣けてしまう、
光あふれる家族小説。 (Amazonより)




これ、「どうしても泣けてしまう」感動作品だったのね。
私、叶夢くん中心に読んでいたので、
今イチ反応が鈍かったかも^^;

でも、十分満足な読書でした。
森林浴したときみたいな心地良さ…にちょっと似ているかもしれません。

【こちらの記事も♪】
苗坊の徒然日記


            


途中まで、小麦ちゃんに奇跡でも起きるのかなぁなんて、
ノーテンキなこと考えてました。
…ま、そこまでファンタジーにしてしまったら、
大人の読者に呆れられてしまうかもしれませんね。

普通の子と「ちょっと違う」叶夢くん。
軽度発達障害の疑いもチラホラ。

心配する両親(代二郎、道恵)だけど、
道恵は、「そういうの(無闇に心配すること)、やめた」と言い、
代二郎は戸惑いながらも叶夢くんの世界で叶夢くんと付き合うようになっていく。
…このご両親、素敵だなと思います。

○。。○。。○。。○。。○。。○。。○。。

「生き生きとした子」ってどんな子?
活発で、はきはきしていて、明るくて。
でも、そうじゃない子は本当に生き生きしていないの?
おとなしくて、ちょっとうわの空で。
だけど内面はとても忙しい。
そんな子も、生き生きしているとは言えないの?

という、清水眞砂子さんの問い掛けを思い出します。

○。。○。。○。。○。。○。。○。。○。。

叶夢くん、とっても生き生きと生きているよね。

叶夢くんにしか見えない天使。

そんなもの、いるわけないじゃないか。
この子は現実に適応できてないんじゃないか。
そんなふうに自分の世界を否定されることなく、
叶夢くんは育っていける。
とてもいいなと思います。

…まぁ、お父さんである代二郎は、叶夢くんの話をなかなか受け入れられなかったけれど、それもまた当然で。
お父さんが歩み寄ることで少しずつ叶夢くんとの距離が縮む展開に、
ちょっとリアリティを感じました。
同時に、代二郎の人柄の温かさを肌で感じることができたのでした。

代二郎だけではなく。
道恵も。小麦も。代二郎と小麦のお母さんも。
従業員の松岡さんも。
小麦の元上司・春田さんも。元仲間・五条さんも。

登場人物すべてがいい人で。
いい人だけどいい子じゃなくて。

…書きながら思ったのだけど。
…「いい人」と「いい子」って、言葉のニュアンスが違いますね。
…「いい人」って、自分の中の善なるものの声に耳を傾けることができる人、
…「いい子」って、他人(社会)の善なるものに合わせる人、
…なんて、今、ふと思いました。
…まぁ、哲学的に思索したわけではないけれど。

いい人だらけのこの物語を、
絵空事と言うことは簡単だけど。

現実世界の見え方は、一人ひとりが違うのだから。

せっかくなんだし(?)、こういう世界で生きていたいな。

そんなふうにも感じました。

さんさんと降り注ぐ光
…というよりは、
絶えず違った姿を見せながらキラキラと舞っている、
柔らかい木漏れ日のような、
そんな光を感じる作品でした。


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comment
  ◆No title◆

こんにちは^^
私も叶夢くんの両親は素敵だと思いました。
代二郎が考えている事がやはり普通だと思うのですけど、割と早い段階からそれが個性だと認識していて、のびのびと育てているなと思いました。
小麦の奇跡は私も起こるのかなぁと思っていたのですが、そうしてしまったらきっとファンタジーになっちゃいますもんね。あれでよかったんだと思いました。
私も読み終えた後にケーキが食べたくなりました。
by: 苗坊 * 2011/02/09 10:44 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆こころげそう◆

買ってみました。
それと【卵のふわふわ】を書いた宇佐江さんの別の本も。。。
例によってスーツケースにつっこみました。

そうそう有川浩さんの描き下ろし【シアター】面白かったです。
さっそく息子にまわしました。(小劇場の話だったから。。。)
by: 一陽 * 2011/02/09 17:01 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

苗坊さん、こんばんはっ♪

> 私も叶夢くんの両親は素敵だと思いました。

ねっ♪

> 代二郎が考えている事がやはり普通だと思うのですけど、割と早い段階からそれが個性だと認識していて、のびのびと育てているなと思いました。

私、代二郎が、いいところを伸ばそうと、視点を変えたところがいいな…と思いました。
なかなかね、親ってこうはいかない…ような気がする(*^^*)

> 小麦の奇跡は私も起こるのかなぁと思っていたのですが、

あ。やっぱり?
ちょっと思ったよね~♪

by: そら * 2011/02/09 18:48 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆一陽ちゃん♪◆

あちゃらの国で楽しんでください(*^^*)

> そうそう有川浩さんの描き下ろし【シアター】面白かったです。

有川さん、読んでますね~♪
by: そら * 2011/02/09 18:50 * URL [ *編集] * page top↑
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