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「悪党」 薬丸岳
2011 / 02 / 22 ( Tue ) 14:08:50
とってもテーマ性がある連作短編小説です。
つまりは。
「被害者遺族は加害者を赦すことができるのか」

自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。決して繁盛しているとはいえない事務所に、ある老夫婦から人捜しの依頼が舞い込んだ。自分たちの息子を殺し、少年院を出て社会復帰しているはずの男を捜し出し、さらに、その男を赦すべきか、赦すべきでないのか、その判断材料を見つけて欲しいというのだ。この仕事に後ろ向きだった佐伯は、所長の命令で渋々調査を開始する。実は、佐伯自身も、かつて身内を殺された犯罪被害者遺族なのだった…。『天使のナイフ』で江戸川乱歩賞を受賞した著者が、犯罪者と犯罪被害者遺族の心の葛藤を正面から切り込んで描いた、衝撃と感動の傑作社会派ミステリ。 (Amazonより)



「自らが犯した不祥事」って、反省の色を見せない婦女暴行犯の口にピストルを突っ込んだ…ってことなのよね。
ま、彼ならやるんじゃない?

テーマが重たい割には、結構さらっと読めます。


【こちらの記事も♪】
新・たこの感想文



            

佐伯修一。
彼は一生赦せないだろうね。
あんなもん見ちゃったら、余計に胃の腑が煮えくり返る。

だけど。
お父さんの

いつでも笑っていいんだぞ。いや、笑えるようにならなきゃいけないんだぞ。おれたちは絶対に不幸になっちゃいけないんだ。



って言葉も、また「あり」で。

結局。

被害者遺族は、
加害者がどんなにまともに更生しようと、
深く反省していようと、
死刑になろうと、
「なかったことにする」わけにはいかなくて。

なら。

加害者が何も反省せず、
のうのうと生きていたら。

(もしかして反省した)加害者が幸せそうな顔をしていたら。

そりゃ、メラメラと燃えたぎるものがあるよね~

と思うのですが。

私、自分の娘がゆかりちゃんのような目に遭ったら。

絶対自分の精神を保って復讐してやる。

と思いました。

お母さんは入院がちとか、
苦悩の挙句に自殺したとか。
でもって復讐するのはとーちゃんで。

ふざけんな!!
と思ったのでした。
…書いていて気づいたんだけど、「復讐もの」のパターンですよね。^^;

この小説、佐伯にちょびっと救いが…みたいなところで終わります。
うん、物語としてはいいラストだったんじゃないかな。
とも思いますが。
何だか「うまくまとめちゃいました」感も少し。。。
読者の希望はこういうオチ(?)なんだろうなぁと思いつつ。


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  ◆犯罪者の更生◆

こんばんは。
新居から初のTB&コメントです(笑)

>被害者遺族は、
>加害者がどんなにまともに更生しようと、
>深く反省していようと、
>死刑になろうと、
>「なかったことにする」わけにはいかなくて。

というのが、全くその通りだな、と感じました。
ただ、この問題って感情論と論理的な問題とが常にせめぎ合うものだろう、というのも思います。
犯罪者の更生などについて書かれた書籍などを読んでいると、被害者感情を優先して、厳罰化だとかをすることで、却って犯罪者が刑務所を出た後、就職などが出来ず、「生きるために」犯罪に走って、刑務所へ……というケースも多いようなので……

被害者感情と論理性って、犯罪がある限り、なくならないんでしょうね……と、改めて思いました。
by: たこやき * 2011/03/01 20:57 * URL [ *編集] * page top↑
  ◆◆

たこやきさん,こんばんはっ♪

新居のダンボール箱,もう片付きましたかぁo(^▽^)o
図書館が近くにあるのかな?
何よりです(^-^)v

> >被害者遺族は、
> >加害者がどんなにまともに更生しようと、
> >深く反省していようと、
> >死刑になろうと、
> >「なかったことにする」わけにはいかなくて。
>
> というのが、全くその通りだな、と感じました。
>この問題って感情論と論理的な問題とが常にせめぎ合うものだろう、というのも思います。

うん。私も思います。
最近の風向きとして,被害者遺族の感情を司法はもっと汲み取るべき…という方向にあるように思います。
だけど,大きな集団が個々の感情を汲み取ろうとすること自体ムリがある…ということも多々あるんじゃないかなぁと思います。
「犯罪者の更正→集団の利益」みたいな集団としての論理と
個人の感情は,ある意味別物だというところから出発しなければ,
立ち竦むばかりなんだろうなと思います。

…ということで,いろいろと復讐の手段を考えちゃう私。
…こういう壊し方もあるのかと,『美しい隣人』がおもしろくてo(^▽^)o

by: そら * 2011/03/03 21:28 * URL [ *編集] * page top↑
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